休戦とはいえ実質敗戦に近い地球連邦。
けれどギレンの野望や、前回に書いたvsのIF等では、こっそり開発したり戦力を増やして反抗しようとする展開がありましたね。
ジークアクスでもそうなるのか。IFでZ計画進行させられるかも?
さても今回。短め。
マチュがジークアクスに乗り込みます。
そうしないと後々がね、分からないからね(逃
少し雑多な感じになってしまったかも。
『嘘だろ、なんで動くんだ!?』
エグザベ君の声が聞こえる中、リフトを飛び降りた先、MSが1機通れるだけの通路が伸び、その道中に倒れる俺のザク。
加えてジークアクスが、ぎこちなく起き上がるのが見えた。
刹那、ジークアクス頭部、ツインカメラを覆っていた赤い拘束具がツノに変形、外観からオメガサイコミュが起動したのが分かる。
……つまり、マチュはNTであるということ。
『たっちゃった……』
マチュの困惑声が聞こえやがる。
それはこっちもなんだよなぁ。 あとその言い方、セクハラにならない?
ならんか、おじさんが言うとアウトな癖によ。
「へ、へへへ……大凡ビジョン通りかぁ?」
嘆かわしいやら嬉しいやら。
間に合わなかった光景に、俺は変な汗と笑いの両方が出てしまう。
一方、軍警ザクもアクスに狼狽える。
が、直ぐに我に帰り発砲。 が。
『きゃっ!』
可愛い声が聞こえるや、ジークアクスは超反応でシールドを咄嗟に構えて防いだ。
ガンダムのものと違い白く、ややひょうたんのような、中央がくびれたもの。
Iフィールドも発生させ、実弾だけでなくビームも防ぐんだったか?
いやいや、観戦してる場合じゃねえ!
「子供達に手を出してんじゃねぇ!」
そのガラ空きの背中にマシンガンを撃ち込み、軍警ザクの脳天に喰らわせれば頭部が大破、システムダウン、相手は斃れた。
『おじさん!』
「話は後だ、僚機がいる筈。 3Pってトコだァ」
『こんな時までセクハラやめてよね!?』
セクハラしてるつもりじゃねえんだがなァ。
言い終わるが早いか、警報と共に後方サブカメラが起動。 背後に軍警ザク。
『よくも俺のマブを!』
「後ろかッ!?」
俺も咄嗟、持ち込んだガンダムのシールドを構える。 ジークアクスより遅い動きだがしかし、相手もザク。 ギリ被弾を避ける。
だが閉所での近距離、それも咄嗟故に踏ん張れず、盾越しの衝撃に蹌踉けてしまう。
「ぐっ!」
だがオートバランサは優秀だ。
操縦桿をしっかり握れば、何とかコケずに持ち堪えてくれた。
『おじさん!』
背中にいるジークアクス、俺の背面に下げるヒートホークを掴むと、そのまま相手のザクに投擲。
空中を高速回転、綺麗に飛んでいけば、軍警ザクのモノアイごと頭部をカチ割った。
「……良い動きだマチュ。 どこで学んだ?」
『はぁはぁ……えっ? いや、無我夢中っていうか、よく分かんないけど分かったっていうか……キラキラが見えて、それで……』
よく分からない事を羅列するマチュ。
混乱してるのも無理はねぇか。
「今は怒ってる暇もねぇ。 とにかく、ここから離れよう。 動かせるなら、このままカネバンの格納庫に……」
ビィーーッ!!
喧しい警報。 警告灯で赤く染まる通路。
やべぇ、銃撃で何処か設備が損傷、エアロックが外れる!?
エグザベ君は判断力が高い、即座に退避エリアに駆け込んだのが見えた。
ニャアンのザクは……コックピットが閉鎖されてる、機密性はある!
「どこかに掴まれ! 宇宙に投げ出される!」
『えっ? う、うわああああっ!!?』
『きゃあああ!?』
「マチュ! ニャアン!? ちぃっ!」
空気が一気に抜け、その勢いにはMSも勝てずに転がってしまう。
ジークアクスとザクは、コロニーの遠心力も手伝って、勢い良く広大な宇宙へ吹き飛んでしまった。
俺も咄嗟に手を伸ばし、共に宇宙へとダイブする。 遮蔽物の無い場所じゃ、直ぐ軍警に見つかっちまう!
そうすれば最悪、2人は現行犯逮捕。 タマキも巻き込まれるだろうし、難民のニャアンなんて扱い悪く、暴行されてしまうかも知れない。
「姿勢制御だ! バーニア吹かせ!?」
『なんか分かんないけど、分かった!』
『えっ!? ええ!? どうやるのよ!?』
マチュはNTに覚醒したからか、ジークアクスは背面に飛び出た2本のブースターを蒸し始め、コロニー外部に伸びる支線に捕まり、回転して勢いを殺す。 さもポールダンスってか?
一方、ニャアンはペダルや操縦桿を適当に動かしてるようで、手足をばたつかせ、ランドセルや足裏から推進剤を無駄に撒いては、ジャンクヤードのキューブ状コンテナに衝突、落ち着いた。
「マチュはマジで凄いな。 サイコミュだけでここまでの動きが出来るたぁ、技術とNTの進歩は恐ろしいわ」
必死に訓練して操縦覚える連中が可哀想。
努力が踏み躙られるって悲惨よな。
挙句、心に土足で踏み込む奴までいたら、いよいよNTに嫌悪感を抱く連中がいるのも分からなくもない。
『なんで、アマテばかり……ッ!』
「ニャアン?」
嫉妬心のようなものが流れ込む。
NTのレベルによっちゃ、マチュの精神にも干渉するような、重くドロドロしたモノであろう。
『なんでもない。 おじさん、この後どうしよう』
「俺が何とかする。 そのまま動くなよ」
『うん……ありがとう』
『……ニャアンだって、そうじゃん』
マチュからも、妙に粘着質な感じがした。
MS越しじゃ感情は分からない。
面と向かっても、きっとそうだ。
オールドタイプか否かに関わらず。
NTってのは、そう便利なモンじゃねえ。
俺はニャアンのザクの手を取りながら、ただただ、そう思うしかなかった。
後書き
更新常に未定。
そろそろ終わりが見えてきたかな?(衰弱