ラインハルトの兄は魔女に魅入られている!   作:欠けたチーズ

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なんで?

ああおれはきっと

 

ーーー

 

ラムに手を掴まれていた

 

もど、ったの…か

 

ふらつく足を揺らぐ意識を必死に保つ

 

ーーー

 

前回同様話し合いが行われた

似たような話

またエミリアの体調を理由にこの場は解散となった

 

各々が部屋を出ていく

 

レインはスバルに話があるがなかなか部屋を出ようとしない姿を見てエミリアが心配なのだと察し部屋を出た

 

ーー

 

木に寄りかかりスバルが出てくるのを待つ

数分後やっと出てきたスバルを文句言いたげに見る

 

「…んだよ、その顔」

 

文句など言う気は無かった、無いだからか文句など出る言葉がなかった、だが出てきて顔を合わせてそうそう、らしく無い顔につい言葉が出た

 

「いや…」

 

らしくない顔のスバルを見てため息をつく、言葉につまりスバルの口はなかなか動かない 

 

「…レインはどうして俺にあそこまで命をかけてくれるんだよ」

 

前回はスバルと会う前に死んでいる、だからガーフィールに真っ二つにされて死んだ時のことを言っているのだとすぐに理解した

 

「勘違いするなよ、あれは剣が折れただけだ俺は負けてないし命だってかけてねぇよ」

 

「…?そうだったな、レインはそういうやつだったよ」

 

何か引っかかる所があるのか、少し戸惑っていたがいつも通りに答えていた

 

真っ直ぐな瞳

 

「頼りにしてるぜ!ツンデレ兄様」

 

「…」

 

「ちょ!やめ無言でみぞうち殴らなっ!ちょ」

 

無言で軽く殴り続けているのはよく分からないことを言われて怒っているのではないただ大兎の事やらで心配していたが、平気そうに揶揄ってきたのをみて、心配して損した気分になった、ただの八つ当たりだ

 

ーーー

 

いつのまにかガーフィールと話していたらしい戻ってきたスバルが悩んだように

 

「ロズワールの目的って知ってるか?」

 

「想像はつく」

 

正確には知らないがなんとなく分かっている、レインの目的を知りそれを過程といったならば

 

「魔女関係だろ…あの様子から見るに執着しているのは強欲の魔女…エキドナの復活って所か?」

 

エキドナの発言的にパンドラとはよくない関係だったのだろう、執着しているロズワールはそれを知っていてもおかしくない、そしてロズワール自身「あの人の復活」と口にしていた、仲も良くなく生きていて邪魔をしかねないパンドラを殺したいそう考えつくのは簡単だった

 

「…前回、屋敷に戻って…ベアトリスに聖域に戻されてロズワールと色々話したんだよ…それ聞いて納得したよ」

 

「待てスバル」

 

耳を疑った

 

「屋敷に戻った?なんのことだよ」

 

「…は」

 

驚き顔を見合わせる

最後の記憶では影に呑まれ死んだ、レインの記憶では最初に一回屋敷に戻っただけでその後に屋敷になんていった記憶なんてない、スバルが監禁されていたり影に呑まれたりで行けるはずもなかった

 

だがスバルは見ていた覚えていた、レインがスバルを庇い死ぬ瞬間を、ベアトリスの魔法で聖域に飛ばされる前にスバルやベアトリスを庇うべくエルザに立ち向かいそして目の前で腹を切り裂かれ中身が出て動きが止まるところを

先にレインが死んだところを見ていた

 

「何いって、だって…レインは俺の目の前で」

 

震える声

 

レインはなんとなく察してしまった、死に損ったのだと

魔女に生かされてている、それのせい一定の条件をクリアすると記憶を持ち越せる

ならば…ならば死に損ない、記憶を持ち越せなかった、ただスバルの目の前で死んだそれだけの状態になっていた

 

「笑えねぇ」

 

ああ、悪趣味だ

これを利用する自分もこんな力を持っている魔女も

 

ーー

 

スバルは考え込みどこかに行ってしまった

それを追いかける事もしなかった出来なかった今のレインにそれをする勇気すら無かった

 

夜遅い時間

アーラム村の住人やオットーは聖堂で寝ているだろう、戻って寝るでもいいが何かあった時に備えたい

 

そんな考えをしながらふらふらと歩き回る

 

「…なんの花だったけな」

 

ふと足元に生えている黄色い花に目が入った

 

母様が眠ってから、よく祖母が心配して面倒を見に来てくれていた祖母は花が好きだった、だから育て方や種類をよく教えてくれた

 

しゃがみ黄色い花を撫でる

 

「レイン?」

 

後ろから聞こえてきた声に驚き立ち上がる

 

「エミリア様…体調は大丈夫なんですか」

 

寝巻き姿のエミリアに文句を言おうか迷ったが聖域の試練でメンタルがやられていることを思い出しやめた

 

「ええ今は落ち着いて、大丈夫よ…」

 

弱々しく答えた姿に大丈夫ではないとわかる

 

「…」

 

なんて声をかけるべきかを考える

レインは魔女の契約のせいで励ましの言葉や誰かに付き添い励まし合うなんてことは出来なかっただからこそ今、目の前で誰がどう見ても弱っている姿の主人になんて声をかけどうすればいいのか考えていた

 

「エミリア様」

 

「どうしたの?」

 

「花は好きか?」

 

何言ってるんだ俺は

 

口走った言葉に心の中でツッコミを入れる

なんで祖母の口説きを言い出したのかと自問自答をし始める、誰かを慰めることなんて家族以外にしたことがない故に今目の前にいるエミリアに何か言わないと、と焦り何故?と言いたくなることを言い出した

 

顔はいつもの仏頂面だが内心では見事にテンパリっている

 

「花?好きよ綺麗だし良い香りがするから」

 

「そうですか」

 

よかった、分かってない

 

魔女的にもセーフらしいが、そんなことよりも変な誤解をされずに安心する

 

「でも変なの急に花なんて」

 

さっきとは違いいつも通りの笑みを見せている姿に安堵する

 

「いえ」

 

いつか、気づき誤解されるんじゃないかと焦るがその前にスバルがエミリアを落とす事に期待しよう

 

「それって剣鬼恋歌のやつよね?」

「忘れてください間違えたんです」

 

知ってるのかよ!ああ!

 

知らないと安堵したが知っていると言う事実に打ち被れる、恥ずかしい失敗が気づかれていないと思っていたら普通にバレていた、恥ずかしさのあまり頭を抑えるしゃがみ込む

 

「祖母がよく言っていたから…間違えたんですよ」

 

「え、あそうだったのね、でもレインは私のこと励まそうとして言ってくれたのよね、大丈夫よ私ちゃーんと分かってるから」

 

見事に当てられている

逆に今はそれが救いだ

変に勘違いをして好意を向けられてしまっても殺されてしまうかもしれない、からレインにはそれが救いだった

 

「忘れてください…」

 

「すごーく耳赤いわよ、大丈夫?」

 

「大丈夫ですから、忘れてください」

 

エミリアを心配して声をかけたはずなのに今はレインが心配され声をかけられている、見事に立場が逆転した

 




屋敷に戻った話を詳細に書こうと思ったけど、スバルが可哀想なのでやめました。

ハッピーエンドに決まりました!

  • ラインハルトルート(和解)
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