ラインハルトの兄は魔女に魅入られている!   作:欠けたチーズ

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話数調節が下手くそなので今回すごく短いです。


自己犠牲?

「ラインハルトに何をしやがった!」

 

一連の反応を見て何かやられた、そう判断して普段から目つきの悪い目をさらに悪くして睨みつける

 

「見間違いはよくあることです」

 

「何言って」

 

「兄様!にいさま…」

 

悲痛の叫びに、怒鳴り声として出そうになっていた言葉が止まる

 

「にいさん」

 

薄く目を開けているのが見え、微かに胸が上下しているのを見て安堵するが、この状況から助かるのかと言った考えが頭をよぎる

今すぐに手当てをしなければ死んでしまう

フェリスを呼ぶにしても時間がかかる

 

「…」

 

「御免なさい、兄様僕は…僕は」

 

力無く地面につけられていた手が動いた

ゆっくりラインハルトの方に伸ばされた手

 

「お前は何にも悪くない、お前が悪かったことなんて一度も無かったろ?」

 

優しい声だった

優しく言いつける様な声、優しい手つきでラインハルトの赤い髪を優しく撫でた、弱々しく動いた手は撫でたと言うよりも置いた、と言った方が正しいが

言いたいことを言えたからか、弟の頭を久しぶりに撫でられられたからなのか、微かに笑い、レインの手が力を失う

 

「…っ」

 

地面に落ちる前に手を取りそれをただ握っている

 

この状況を見てスバルの頭には『死に戻り』という単語が頭を埋め尽くしていた

 

今死ねば、レインは救えるんじゃないかと言う考えだけが頭を回る

 

それを見透かしたように、パンドラは微笑み手を広げた

 

「レインを救う方法がだった一つだけあると言ったらどうしますか?」

 

罠、そんなことは分かっていた

 

震える手で鋭利に尖った瓦礫を拾う

 

「レインを私にください。そうすれば助けますよ」

 

「そんな…」

 

死んだはずなのに生き返っていたのを思い出す、もしかしたらこいつなら出来るのではないか?そんな疑念が頭をよぎるが、頼るなんて事はしない

 

「…っ」

 

『自分を愛してほしい』そう言ってくれた少女を思い出す、駄目な回だろうが自決はしないと決めていた、あの子が悲しむから、それでもそんな決め事も今の状況揺れ動いていた

 

「…」

 

ずっと「兄様」と微かに声を出して、泣いているラインハルトを見つめる

瓦礫を首の近くに置く

 

「何をなされるおつもりですか?」

 

「あー、そうだな、愛しの?あの子に会いに」

 

首を傾げ不思議そうに眺めるパンドラを無視して、震える手で、怯える顔で瓦礫を喉に押し当てる

 

「っぐ、ぅ」

 

喉に何が埋め込まれていく違和感、痛み

喉をつたい逆流してくる血

 

「おや、まぁ」

 

驚いたように見つめてくる魔女

 

放心状態なのかスバルの自決にも気づかずただ肉の塊となった物を抱えているラインハルト

 

そして、1人覚悟を決め冷えていくなれない感覚に襲われる

ーー

 

「…は」

 

確かに何度体験しても慣れない死の感覚を味わった

なのに目の前にはさっきと変わらない光景

 

「ああ、貴方が犠牲になる必要などありません。ただ私にレインを下さればいいのです。」

 

死に戻りが封じられた

 

そうすぐに分かった

 

スバルが唯一持つ能力が、対抗できる術が無くなった

 

「貴方もお兄様を救いたいですよね?」

 

固まるスバルを見て満足そうに笑い、未だ現実を理解しきれていないラインハルトに目を向けた

 

「…僕は」

 

「ラインハルト!耳をかすな!」

 

「にいさんを、たすけたい」

 

涙が溢れそうなほどに含んだ目で泣きそうな声

その様子を見て待っていたと言わんばかりに微笑んでいた

 

 




何度パンドラが「おやおや」と言いかけたことか…

ハッピーエンドに決まりました!

  • ラインハルトルート(和解)
  • パンドラルート
  • どっちも
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