「あら、ダンスに横入りなんて無粋じゃないのかしら」
一旦距離をとった時ロム爺が棍棒片手に乱入してきた
「そんなに踊りたければ最高のダンスを躍らせてやるわ! そら、きりきり舞え!」
乱入してきたロム爺を見て一旦様子を見る事にした、一旦下がったが
「なん、じゃそらぁぁ!!」
一休みする時間もないらしい
「あなたが力持ちだから、こんなこともできたのよ」
ロム爺の持っていた棍棒にエルザが乗っていた
あれはまずい
剣を構え駆け寄る
棍棒をつたいロム爺の首を切ろうとしている
今のままではロム爺は間違いなく殺される
「させっかーっ!」
小型のナイフが振りかぶっていたエルザのナイフの軌道を逸らし、首は斬られることなく、ロム爺の体は弾かれ横に倒れる
「悪い子」
「――ぁぅ」
「覚悟も戦う力もない。ならばせめて部屋の隅で、小さくなっているべきだったのに」
滑るようにフェルトの目の前に行ったエルザ
レインはギリギリ間に合わない、ロム爺は気絶、エミリアは距離をとっていて間に合わない
とうのフェルトは動けずにいた
「はいだらぁぁぁぁぁぁーーっ!!」
フェルトを抱え飛んだ馬鹿を見て容赦なく剣を振り下ろした
鉄と鉄がぶつかるような嫌な音が響く
「だよな」
簡単に防がれた剣を見つめ、すぐに次の攻撃を入れる
「貴方、落ちこぼれの剣聖の家系の子?」
「せーかいだよ」
ナイフを避け剣を下ろしたが避けられる
「そう残念だわ」
その言葉に腹が立つが冷静さを保つ
冷静を掻けば死ぬ可能性がデカくなる
「レイン!」
名前を呼ばれた理由は分からないが、まあ時間稼ぎだろうか
とりあえず頷く
「いけ!フェルト――!!」
「――――ッ!!」
スバルの叫びに弾かれるように走り出すフェルトを見て納得し、エルザを全力で止める
「行かせると思う?」
「邪魔しねぇと思ってんのか!?」
フェルトに向かって走り出すエルザを蹴り邪魔をするが、走るフェルトの背に向かってナイフを投げた
「行かせてほしいなってのが願いだ!!」
テーブルを蹴り上げ、ナイフを防いだ
「すげぇ! でも思いのほかつま先が痛……ぶふがるっ!?」
「よくやったスバル」
「お前は何目線なんだよ!」
そう叫ばれるが無視してナイフを交わし剣を突き立てる
作った傷口は目を離した隙に消えている
「珍しく、少しだけ腹立たしいと思ったわ」
「むかっ腹上等! ははーん、ざ・ま・あ・み・さ・ら・せ! まんまとひとり、逃がしてやったぜ! この調子で、レッツエンジョイ負け犬気分!」
「その様子で、煽ってろ」
後はフェルトが助けを呼んで戻ってくるのを待つだけだ
ーー
スバルの足がエルザに捕まれた時
「そこまでだ」
屋根を貫いて何かが入ってきた、だがこんなことする人間にレインは心当たりがあった、それは先の声を聞いて確信に変わった
だが今のおかげで、スバルはエルザから離れる事が出来た
「…」
屋根を貫き砂煙から見える姿
「危ないところだったようだけど、間に合ってなによりだ。さあ――」
「お、お前は……」
不安そうな心配そうな顔のエミリアと目があった
エミリアもレインとラインハルトの仲があまり良くないということは知っていただから少し心配しているのだこの状況を
「舞台の幕を引くとしようか――!」
そう言い放ったラインハルトをぼんやり眺める
「ラインハルト、か?」
「そうだよ、スバル。さっきぶりだね。遅れてすまない」
少し嬉しそうな目と目が合ったがすぐに目を逸らした
ーー
エルザを追い払うことには成功した
全部ラインハルトのおかげだが
エミリアを庇い腹を切られ、血まみれのスバルを抱える
エミリアと弟の話は終わり竜車に戻ることになった
「兄様」
「…」
呼ばれたが振り返ることはしなかった
「…怪我が無くってよかったです」
悲しげな声に顔を向けることもせずに歩みを進める
ーーー
毎朝剣を振る、そのために屋敷の庭に出ようと廊下を歩いていた
倒れているスバルを見つけた
何故?
そんな疑問が最初に浮かんだ
多分目が覚めて誰も居なかったから誰か探しに行こうとして、何かあったんだろう
その何かが重要なのに、考えるのを放棄した
「…」
とりあえず抱え、部屋に戻す
廊下に放置しぱなしでも双子メイドが片付けてくれるだろうが、一応エミリアの命の恩人と言う事もあり部屋に戻す
「…いやらしい」
「何処がだ」
スバルが寝かされていた部屋に行けばラムにそんなことを言われる
空のベットを見て部屋を出るところだったのか扉を開けたらすぐ近くにいた
睨んでくる目を無視して、スバルを寝台に投げる
「後はお前らの仕事だろ」
「仕事を押し付けられたわ」
「めんどくさくって投げましたね」
そんな声を無視して部屋を出る
事実そっちの仕事じゃんかよ