蜘蛛糸釈迦羅天〜10の試練〜   作:かりん2022

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糸紡ぎ

異世界に集団トリップした。人数はキリよく10人。

邪悪なお化けみたいなのはいるし、特殊能力はあるし、文明は遅れている。

本当に異世界である。言葉は若干日本に似ている気がするけど……。

 

私達は、力を合わせて生き延びてきた。

 

私達の目的は三つ。

 

文明が栄えるまで生き延びる!

あと、せっかくなのでグリードアイランドとかなんかゲームっぽい事をする!!

人生をエンジョイする!!!

 

動物との追いかけっことスローライフなんざやってられない。

こちとらニートである。クーラーとゲーム漫画アニメのない生活なんざ認めん、認めんぞ!!

 

そんなわけで、私達は総力を結集し、想力を重ね合わせ、未来へと飛ぶ事とした。

そうは言っても、がむしゃらに時間を飛ばす事はできない。

そこで、アニメが最終回を迎えてしまう事を恐怖する妖を作り出し、それが一定以上大きくなったときに転生する事として時報とした。

 

結果、1995年1月。

幽遊白書の終了とともに私達は転生した(産まれたのは1996年)。

 

娯楽に飢えていた私達は、それはもう嬉々として娯楽に飛びついた。

そして、ゲームの準備を着々と進めたのだった。

 

プレイヤーを見定めていたその時、事件は起きた。

 

 

 

 

 

 その日は、2006年12月24日。

 大きなクリスマスプレゼントが齎された。

 

『おい、聞いて驚け。この世界は呪術廻戦らしい。五条悟がいる。今、高校2年生』

『えっマジか』

『検索した。まじで東京都立呪術高専が存在してる』

『マジか。マジかー』

『今の所原作通りっぽい』

『マジかー。内容覚えてる限り書き出そうぜ』

 

 話しているうちにわかったが、なんと全員が呪術廻戦の熱烈なファンだった。

 

『皆、聞いて欲しい。私は叶えたい願いがある』

『聞こう』

『絶対碌な事じゃないwww』

『五条と夏油の六眼ベイビーを見たい!』

『www』

『キッショwww』

『どうすんだよ男同士でwww』

『こんな事もあろうかと、男でも孕める呪具は用意してある! 作戦もある! 動乱を起こせば、必ずや六眼は生まれる! はず!!』

『さすが世界最古の腐女子。イカれてる!』

『はいはーい! 俺は虎杖の曇らせと活躍が見たいでーす!』

『俺は虎杖と宿儺が仲良くなるのが見たい!』

『五条悟の曇らせは見たい』

『よーし、じゃあ全員の希望を統合するぞ』

 

 そうして、私達は散らばって活動を開始した。

 

 

 

 

 

 これは、邪悪なる私たちがやらかす話ではない。

 

 邪悪なる私たちが散々やらかして、やらかして、汚染して、時間を巻き戻して、その後の話である。

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