異世界に集団トリップした。人数はキリよく10人。
邪悪なお化けみたいなのはいるし、特殊能力はあるし、文明は遅れている。
本当に異世界である。言葉は若干日本に似ている気がするけど……。
私達は、力を合わせて生き延びてきた。
私達の目的は三つ。
文明が栄えるまで生き延びる!
あと、せっかくなのでグリードアイランドとかなんかゲームっぽい事をする!!
人生をエンジョイする!!!
動物との追いかけっことスローライフなんざやってられない。
こちとらニートである。クーラーとゲーム漫画アニメのない生活なんざ認めん、認めんぞ!!
そんなわけで、私達は総力を結集し、想力を重ね合わせ、未来へと飛ぶ事とした。
そうは言っても、がむしゃらに時間を飛ばす事はできない。
そこで、アニメが最終回を迎えてしまう事を恐怖する妖を作り出し、それが一定以上大きくなったときに転生する事として時報とした。
結果、1995年1月。
幽遊白書の終了とともに私達は転生した(産まれたのは1996年)。
娯楽に飢えていた私達は、それはもう嬉々として娯楽に飛びついた。
そして、ゲームの準備を着々と進めたのだった。
プレイヤーを見定めていたその時、事件は起きた。
その日は、2006年12月24日。
大きなクリスマスプレゼントが齎された。
『おい、聞いて驚け。この世界は呪術廻戦らしい。五条悟がいる。今、高校2年生』
『えっマジか』
『検索した。まじで東京都立呪術高専が存在してる』
『マジか。マジかー』
『今の所原作通りっぽい』
『マジかー。内容覚えてる限り書き出そうぜ』
話しているうちにわかったが、なんと全員が呪術廻戦の熱烈なファンだった。
『皆、聞いて欲しい。私は叶えたい願いがある』
『聞こう』
『絶対碌な事じゃないwww』
『五条と夏油の六眼ベイビーを見たい!』
『www』
『キッショwww』
『どうすんだよ男同士でwww』
『こんな事もあろうかと、男でも孕める呪具は用意してある! 作戦もある! 動乱を起こせば、必ずや六眼は生まれる! はず!!』
『さすが世界最古の腐女子。イカれてる!』
『はいはーい! 俺は虎杖の曇らせと活躍が見たいでーす!』
『俺は虎杖と宿儺が仲良くなるのが見たい!』
『五条悟の曇らせは見たい』
『よーし、じゃあ全員の希望を統合するぞ』
そうして、私達は散らばって活動を開始した。
これは、邪悪なる私たちがやらかす話ではない。
邪悪なる私たちが散々やらかして、やらかして、汚染して、時間を巻き戻して、その後の話である。