3話いっぱい読んでくれてありがとうございます。
ココ好きや感想お待ちしてます。
神作「虎杖を活躍させる為だけに世界を地獄に変える転生者共」の更新を待つまでの
一時の暇つぶしになりますようお祈り申し上げます。
宿儺の指を一本取り込み、寮の案内を五条に受ける虎杖。
サトリは勝手知ったる自分の家という感じで知ってる人間を探している。
「伏黒! また、よろしくな!」
「伏黒! 改めてよろしく!」
「なんなんだ、お前ら」
伏黒はイライラとする。
「あ! 伏黒! お前のねーちゃん。倒れてねぇ? 大丈夫?」
「何か知ってんのか!」
伏黒はグッとサトリの襟元を掴む。
「俺、呪物の分離が出来るけど……」
「けど!?」
更にサトリを引き寄せ、声を聞き逃さないようにする。
虎杖は「それ以上近づくとチューに!」などとツッコミ入れながら問うた。
「え、宿儺も分離できんの?」
【どういうことだ、小僧!】
虎杖のほおに現れた口が叫ぶ。
「フルボッコしないと分離できねぇ! 戦ってる最中にだいぶ殴んないとダメ! どうする? 伏黒の婚約者でも分離は出来るけど、死んじゃう可能性もある。2人で頑張れば成功率も上がる」
サトリの説明に、伏黒は首を振る。
「俺に婚約者なんていないぞ」
「天使って呼ばれてるやつで、そいつも受肉してるんだけど、そいつは共存してる。名前は……なんだったかな」
「おい、ふざけんな。思い出せ!」
ググッとサトリの襟を引き絞る伏黒。
「えーっと……悪い! 忘れた!!!」
「お前……! 寝たきりの人間をボコるっていうのか!」
「あー、ごめん?」
「なあなあ、じゃあ俺、死刑にならなくていいって事?」
虎杖が問うと、サトリは頷いた。
「宿儺に乗っ取られて大量虐殺とかなんなきゃな。まあ、10本一気飲みとか宿儺に体を開け渡したりしなきゃ大丈夫だろ。後、少なくとも15本までは大丈夫だった」
「やったー! あ、でも、伏黒のねぇちゃんは大変だな」
喜ぶ虎杖。
「よかったじゃん、悠仁。でもサトリ、いいの?」
「俺の目的はゲームをしてもらうこと。ちゃんとクリアしてもらうことで、人間絶滅とかじゃないんだよな。つまり、人間、プレイヤーを害する、仲間以外の呪霊や呪詛師は俺の敵ってこと!」
「ふぅん。じゃあ、ゲームで人間を害すのはありなのかな?」
「とーぜん! 俺もう人間じゃねーし!」
「そっかぁ……とーぜんかぁ」
五条は遠い目をする。そう、五条もなはずなのだ。
「わざと負けてクリアさせんのはダメ?」
「ダメ。ボス俺だぜ? 俺の命掛かってるし。あ、でも、意地悪してクリアしないようにさせるのは無しってことで同意できてる。消える覚悟は出来てるつもり」
「そっかぁ……。俺、正しい死は得られないんだな」
しんみりする虎杖。
「あー。まあ、そうかも」
「俺が引導渡し……たら、また俺が化け物になっちゃうんだよなぁ」
「まあ、今のお前には負けねーけどな!」
「おい、さっきの話! 本当に津美紀を戻せんのか」
伏黒は更に問い詰める。
「宿儺を受肉した事と、戦いを重ねる中で、だんだん魂の境目がわかってくるんだよな、俺。ただ、完全に乗っ取られてからの方がやりやすいかも。羂索がオンオフ握ってるはず」
「羂索ってのが津美紀を襲ったのか」
「俺が最高傑作で、後、量産タイプが1000あるんだわ。九相図は実験体ね」
「なるほど。ついでだ。ゲームについて聞いていいかな?」
「ネタバレ禁止なんだ、ごめんな。というか、俺も他の奴の知らねー」
「虎杖がクリアしたゲームはどんなだった?」
「だからネタバレ禁止だって。術とメンバーは教えたろー? これ以上はズルになるし、先入観持ってても良くないと思うし。そもそも参考にならないし、聞かない方がいいぜ? 前任者はすげぇゲスだったから。そう思うと、あんたらラッキーだよ。俺らだもん」
「怖いなぁ……。ゲスってどんなゲス? 僕はどうしてわざわざ相手の土俵にたったわけ?」
「五条先生は仕方ねーよ。狙い撃ちだったし」
「人気者は辛いね、最強の座を願ったとか?」
「違う。先生達のこと、すげー大好きなイカれ女がいて。最強コンビの子供が六眼だったら凄く萌えない? 動乱を用意して子供が胎児の時に五条先生殺せば六眼が生まれるだろって」
「は? 傑男じゃん」
「だから、学生の夏油さんを攫ってアレしてこれしてそんなことして、まあ。詳細は名誉の為に言えない。でも、五条先生はすげー頑張ったと思う。まあでも、目的は達成されたとだけ」
「最悪じゃねーか。なんだその邪悪。有名税高すぎんだろ」
「俺らが敵である事に感謝して欲しい。まじで。泣き顔を見たいとか色々ひでー奴らだった」
【面白い奴らだったようだな】
「つまり、僕が無理やり悪堕ちさせられる心配はないってわけか。戦力的な心配しかしなくて良くなるのは助かるかなー」
「夏油さん、壊れたまんま化け物になったから、夏油さんと元からちょっと意地悪な直哉さんの2人はちょっと大変かも。あー、でも直哉さんあんま人に興味ないから、問題は夏油さんかな」
「……傑」
「先生。俺は津美紀さえ元気になればいいので、10人の1人に立候補します。縛りも結びます」
「ありがとう、恵」
「俺も、俺も! 頑張って強くなる!」
「頑張れー」
サトリにとってはすでに終わった事である。全て。
なので、軽く生きとし生けるものを応援するのだった。
伏黒姉については、しばらく様子見する事となったのだった。