「とりあえず、手っ取り早く情報抜くよー」
「あー。俺負けたしなー。いいぜー」
とりあえず、虎杖を倒した事で手に入れた記憶を読む石を虎杖に使う事になった。
「せんせー」
「うん?」
「気を強く持ってくれ」
「こわ……」
そんなわけで、虎杖の記憶を読み、無事五条先生のSAN値は直葬された。
まさかの嘔吐して弱った姿に、一同緊張が走る。
「今後、あの五条さんが弱るほどの事が起こるってことですか!?」
「あー。それは俺達が頑張って乗り越えたから大丈夫。俺達の敵はゲスだったけど、お前らの敵は俺らだから。良かったな」
「良かった……のか?」
「俺らと同じ目にあった方が良かった?」
「具体的にどんな目にあったの?」
虎杖の質問にサトリの目が死んだ。
「言ったら思い出して吐くから無理」
「うーん地獄! でも、俺らには酷い事しないんだろ? しないよな?」
「俺の試練は普通に戦闘で勝てばいいぜ〜。優しいだろ?」
「スッゲー優しい!」
虎杖は単純に難易度が下がった事に喜んだ。
「1人が何個も試験クリアするのは駄目なのか?」
伏黒が手を挙げて質問する。
「お、いいとこ気づいたな。一回クリアしたら、挑戦権を失うんだよ」
「サトリは強いか、もしくは強くなるのか?」
「そうなー。先生が良かったし、ボディも呪詛師の最高傑作だからな。魂も対宿儺の細工あるし。強い方じゃないか? 虎杖悠仁は強くなるぜ」
「じゃあ、虎杖同士をぶつけるのは無しだな」
「えっ なんで?」
「もっと難しい相手にぶつけるに決まってるだろ。虎杖は本人曰く優しい方なんだろ。だったら、サトリにギリギリで勝てるような相手をぶつける」
「あー。まあそうか」
「俺、初期だと呪力の扱いすらわからないから、ドンドン宿儺に体使わせた方がいいかな」
「はぁ!? 宿儺が暴れたらどうすんだ」
「俺がいるから大丈夫」
軽く言うサトリに、宿儺は激昂した。
【舐めるなよ、小僧……!!】
「俺は主導権をどっちが握ってるかも、魂の境目もわかる。俺がいればOKなのは事実だ」
【ぬぅ……!!】
立腹する宿儺。
五条は告げた。
「はいはい、喧嘩しない。サトリの記憶を見たけど、サトリが無茶をしてこないのは確かだと思う。呪霊になってたとしても、そこは変わんないかな。あと、悠仁……宿儺は僕にぶつける。僕の試練をクリアするにはそれしかないかな」
「こいつに五条先生が倒せるって事ですか?」
「その伸び代は十分にあるよ。今はひよこだけどね。その後、宿儺をサトリに倒させて、サトリは恵に倒してもらう。相性的に、行けると思う」
「わかりました」
と言うことでサトリ温存である。
早く来い他の糸。
そんな事を願っていたからバチが当たったのだろうか。
それはある日のニュースから始まった。
『それでは、本日の教祖様のお言葉です』
『我が名は第七糸、夏油傑。全ての術師に挑戦状を送ろう。
私が司るのは洗脳術。私の課題は、本物の私を探して触れること。
後、猿どもは今日も幸せに、平和に過ごすこと。負の感情を覚えず、争わず、ただ術師に従え』
『ウッキー!』
「なにこれ」
いきなり日本が第七糸の元に陥落した。
正気でいるのは術師だけ。非術師は近くにいる術師の使い魔と化す。
大変である。
「僕なら傑を見つけられる!」
「そしたらクリアですよね!? 五条さんがこんな戦闘系のない軽い課題に当たるのは困ります!」
「だからってドンドン被害が大きくなるし、放っては置けないでしょ!」
「ダメです! 五条さんは万が一見つけちゃう事を警戒して、大人しくしててください!」
実際、あちこちで教祖ライブが行われているが、ちゃんとカメラで見れば別人が映る。呪霊はカメラに映らない。よって、洗脳術は電子機器を貫通はしないのだ。
カメラで遠くからキョーソ様を撮影して夏油傑を見つけ次第、捕まえればいい。
初っ端から大揉めである。そして、盛大な鬼ごっこが始まった。
周囲を奴隷にできると知った呪詛師の妨害を掻い潜り、本物の夏油を捕まえるのだ!