「アイツの笑顔を見てるとさ………なんか嬉しくなって俺も笑顔になっちゃうんだよね」

「んである時言われたんだけど、顔がくしゃっとしてるって言われてさ」

「やけに覚えてるんだよなぁ、そういうの。────あぁいや、その話じゃなくて、その時の“笑顔”かな」





「だから俺はさ、またもう一度、アイツの笑顔が見たいなぁって。ただそれだけなんだよね」

※“調月リオ”タグを追加(2024年1月31日)

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Love it ,Thank you

 

 

「素晴らしい、あぁ素晴らしい」

 

パチパチと、拍手が聞こえる。

そこに居た全員が目を向ければ────そこには、キヴォトス唯一の男子生徒。

 

 

「ミレニアムのあらゆる生徒が一丸となって………アリスちゃんを助けた。それもこれも、貴方のサポートがあったからこそだ────先生」

 

“……セント君?”

“君は………”

 

皆が不可思議に………怪しげに顔を顰める。

それに全く意に介さない様子で、彼、桐生セントは前に進む。

 

そして、リオの前まで行くと………そのまま、ゲーム部に対するように振り返った。

 

 

 

 

 

「悪いな、実は()()()()なんだ」

「んなっ………」

「桐生さん!?」

 

モモイとミドリが声を上げた。

それもそのはず、今までこちら側に立って見守ってきた人物だからだ。

 

 

「セントさん、どうして…………」

 

皆が固まる中、アリスは目を見開き、何とか言葉に出した。

エンジニア部に訪れた時、親身に自分の手助けをしてくれた人物が、どうして何故────。

 

 

「そりゃあ、まぁ─────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────リオの幼なじみだからさ」

「「「「!!」」」」

 

初耳だ。誰もそんな話、聞いた事が無い。

ただただ誰にでも優しい顔をする男の人────としか。

 

 

「……これだけじゃ理由にはならないな…………ま、強いて言うなら───リオには、トキしかついてないだろ?対してお前らは大勢の人達がついてる。ただそれだけさ」

 

“リオのやり方に賛成ってこと?”

“私達のやり方に反対ってこと?”

 

「あぁ。リオのやり方も間違ってはいないし、お前らのやり方も絶対に良いとは言えないからな」

 

真っ直ぐな目で射抜くその姿に、少したじろぐ。

そんな彼に負けず、ヒマリは目を細めた。

 

 

「……意外でした。貴方ならば、彼女を止める側に入ると、そう思っていたのですが」

「皮肉と捉えるぞ?……確かにリオのやり方は合理的が過ぎるが───何せ、これには世界がかかってるんだ。そんな大事に、心情的にはなってられないさ」

「………そう、ですか」

 

さて、と桐生セントは続けた。

 

 

「アリスちゃんが帰ってきてこれにて一件落着。────とは、終わらせられないな」

「……で、でも!アリスちゃんは、もう帰ってきました!!」

 

ユズがアリスを守るように叫ぶ。

対して────一瞬を目を丸くさせると、次の瞬間には、()()()()()

 

 

「問答無用でってのはやらないさ。────そうだな、“勝負”をしよう」

“どういう事だい…………?”

 

簡単さ、とセントは手を広げる。

咄嗟に身構える一行…………しかし、何も起きる気配は無い。

 

 

「そんなに身構えなくて良い。俺と、ゲーム部4人が戦う。ただそれだけだ」

「………それは、出来ません。だってセントさんは、戦う手段を持っていないです!!」

 

普段から銃を持たない………いや、そもそも持っていない事を皆は知っている。

だが困惑する皆に、セントはくしゃりとまた笑った。

 

 

 

 

 

「本当にそう思うのか?銃社会と言えるこのキヴォトスで?────そんな訳はないでしょ」

 

すると、いつも身につけているトレンチコートのポケットに手を入れ、何かを取り出す。

 

 

 

それは一見、実験する道具、とでも言うのだろうか。

 

 

 

左側にはグルグルと回せるようなレバーがついており、中心部より右側にかけて、“何か”を入れるようなスロットがある。

 

セントはソレを、迷いなく腰に当てた。

 

 

 

 

 

BUILD(ビルド)DRIVER(ドライバー)

 

 

 

 

 

黄色い帯がセントの腰周りに装着され、ベルトと成った。

間髪入れずに、セントは左側のポケットからまた“何か”を取り出す。

 

1つは、赤い兎の意匠。もう1つは、青い戦車の意匠。

その2つをシャカシャカと振り出した。

 

そのまま、意気揚々に────いや、一瞬リオの方に目をやり────そして叫んだ。

 

 

「さぁ────実験を始めようか!」

 

 

 

 

 

RABBIT(ラビット)

TANK(タンク)

 

 

 

BEST(ベスト) MATCH(マッチ)!!

 

 

 

 

 

手に持っていた2つをスロットに入れる。

待機音が流れ始めると共に、セントはレバーを回していく。

すると、ベルトから2本の管が伸び────ソレらは、セントの前後に現れた。

 

前方に赤、後方に青。どちらも共通する事は、()()()()()()()()()をしている事。

 

左手をゆっくりと上げ────そして構える。同時に、勢い良く告げる。

 

 

 

 

 

「変身ッ!!」

 

 

 

 

 

その瞬間、前後のアーマーがセントを挟み込むように合体。プシュゥゥゥ、と繋ぎ目から煙が噴き出た。

 

 

 

 

 

 

鋼のムーンサルト

 

RABBITTANKYEAH!!

 

 

 

 

 

────目の前の人物は何だ、と一同が思考し、固まった。

エンジニア部の学生?ミレニアムが誇る天才生徒?キヴォトス唯一の男子生徒?

否、違うだろう。目の前は確かに人型だが、あんなにも赤青とした人間が居るだろうか────!!

 

と、ここで。先生の記憶の片隅にあった“噂話”が呼び起こされる。

 

 

 

颯爽とバイクに乗って現れては、ヘルメット団等の過激グループを倒す、謎の人物。

確か、呼び名は─────

 

 

 

“……仮面ライダー?”

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……何だ、もう先生の耳に入っていたのか。やっぱり情報が集まるのなんの」

 

腰に付けたベルトからドリル状の武器を出しながら、鎧を身に纏ったセントは近寄ってくる。

さて、と武器を肩に担ぎながら。

 

 

「確かに俺は【仮面ライダー】だ。だがまぁ、それは巷で呼ばれてる名前であって、本当の名前じゃない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────俺は【ビルド】。《作る》、《形成する》って意味のビルドだ」

 

さぁ、と切っ先を向け、セントは………ビルドは続けた。

 

 

「勝負だ、ゲーム部。お互いのやりたい事を賭けて」

 

ゲーム部は冷や汗をかきながらも、各々の得物を構えた。

そして、少女は………その背中から、目を離せなくなっていた。

 

 

 




・桐生セント

学名:ミレニアムテンッサイエンジニア
エンジニア部所属の、キヴォトス唯一の男子生徒。万丈リュウガとか猿渡カズミって名前の男子生徒は居ないし、氷室ゲントクっていう名前の大人も居ない。

調月リオの幼なじみだが、それを公言した事はここの場面に至るまで1度もない。

それなりに色んな人と親交がある人物だが、共通して全員が持つイメージは、“笑顔”。よく笑うのが目に焼き付くんだとか。



今回、リオの計画が合理的過ぎるのも全て分かった上で、“幼なじみ”の味方になった。決して“正義のヒーロー”ではない。





・何となく書いてみた桐生セントの性能

SPECIAL
属性:爆発/特殊装甲(遮蔽×)
適正:市街 ─/屋外/○/屋内◎

EX:ビルド(コスト3)
【ビルド】に変身し、45秒間戦場に出現。一時的にfrontになる。攻撃力10%増加
自身以外からの干渉で攻撃力が増加した場合、追加で1010%増加(【勝利の法則は決まった!】発動時に効果終了)
コストが減った時or自身のEXスキルが複製された時、EXスキルをすぐに1回ドロー

EX:勝利の法則は決まった!(コスト4)
対象の円形範囲内に2123%分のダメージ

ノーマル:実験を始めようか
35秒毎に、味方全体が与えたダメージ×30%分回復(15秒継続)
ランダムに味方1人が会心ダメージ15%加算(10秒継続)

パッシブ:くしゃっとなるんだよ
編成に調月リオが居る場合、EXスキルが出やすくなる

サポート:オレはアイツを信じてる
25秒毎に味方全体の会心値を10.6%増加(効果は15秒継続)





続きません()
今ダンまちの新作をちまちま書いてるのでホントに書かないと思うッス


……………たぶん。

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