縁繋の魔女〜小さな偶然達の集会で会いましょう〜 作:慈愛の魔女
番外編①『フェネクスの悲劇』
〝奇跡〟とは何か⋯⋯〝奇跡〟とは
複数の〝偶然〟が折り重なり集約された〝軌跡〟により発生する〝必然〟それこそが〝奇跡〟なのだ。
その点⋯⋯黒木ミサと言う少女の生は、まさにその〝奇跡〟の連続と呼んでいいだろう。
まず彼女の第1と読んでいい〝奇跡〟は彼女の神秘の特性と〝姉〟の存在だった。
まず彼女⋯⋯黒木ミサの神秘は余りにも曖昧で抽象的で、神秘として確立するには余りにも脆弱で脆く儚かった。
故に彼女は本来ならば、産まれた瞬間にその存在は分散し消失するはずだった。
だが⋯⋯彼女の神秘の特性が偶然にもそれを繋ぎとめたのだ。
彼女の神秘は契約⋯⋯基、他者の神秘との制約や契約により力を発揮する、それ単体ではなんの意味も持たないが、他の物質と合わせる事で化学反応を起こす触媒とも言うべき力が備わっていた。
それが結果として彼女の姉と言う存在が、妹の存在を望み姉となる事を望んだ為に、それが制約や契約となり結果として、彼女の命をつなぎとめたのだった。
だが⋯⋯それは悪魔でも繋ぎとめたに過ぎず、彼女の神秘は未だに風前の灯火な事には変わり無かった。
故に彼女は病弱な肉体に産まれ、5〜6の歳には、医師から2〜3年の命だと余命の宣告を受けた。
姉は当選ながらその現実に絶望した。そして現実は受け入れられぬままに、妹の元から行方をくらますこととなる。
だが⋯⋯それでも姉は妹の事を思い続けた為に制約は健在なまま続いたのだ。
そして姉の神秘はかつては神々の王にして雷を司る豊穣と嵐の神であり、契約者に叡智を授けるとされる悪魔であった。
故にその悪魔の叡智は彼女を生かし続けた。肉体の生を繋ぎ止める為に彼女に、薬学の知を授け時に彼女を生かす為に必要な事なら助言を施したのだ*1。
そして第2の奇跡が起きる。それは姉に負けず劣らずの神秘を持つ空崎ヒナとの出会いであった。
その日、黒木ミサは何時もの様に盛大に吐血し倒れた。本来ならそこで終わるはずだったが、運命は彼女に見方し、偶然その近くにいた空崎ヒナの視界に写ったのだ。
そして、空崎ヒナが病院に連絡した事で結果として生き延びたのである、その後は病院に共に同行し翌日に再開した空崎ヒナに黒木ミサは突如として、友達になって欲しいと頼む。
一瞬呆気にとられ困惑しながらも空崎ヒナはそれを了承し、また生来の生真面目さからか友としたミサの事を気にかけ、定期的に彼女に顔を見せるようになる。
そしてそれが結果として、彼女の神秘を補強するに至った。
だがそれは悪魔でも延命処置に過ぎなかった。
ミサの姉の神秘により命をつなぎとめ、ヒナの神秘で肉体が多少上部にはなりはしたが、それでも肝心な生命力まではどうにもならない。
姉とヒナの2人の神秘だけでは決め手に欠けていたのだ。
だが⋯⋯その延命措置こそが後の第3の奇跡へ繋いだと言って過言では無かっただろう⋯⋯何故なら2〜3年の命が1〜2年程伸びた事で本来迎えることの無かった1年⋯⋯彼女が11の年⋯⋯彼女の命を繋ぐ決定的な奇跡との出会いが発生する。
そう⋯⋯生と死を司る不死鳥⋯⋯フェネクスの神秘を宿した存在⋯⋯不死川小鳥との出会いであった。
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私⋯⋯黒木ミサは気づいたら真っ暗な空間の中にいました⋯⋯まぁ⋯⋯寝ると何時も見る夢の後継なんですけどね。
何時からと言われますと⋯⋯まぁ物心が着く頃には既にあった感じですね⋯⋯。
最初は〇〇〇*2さんを自称するMr.ニコライさんだけがいて、色々と雑談みたいに今日こんな事がありました的なたわいも無い会話をしてました⋯⋯。
で⋯⋯それから気が付いたらヒナちゃんと友達になった後にベルフェゴールと名乗っているスカルマンさんが現れるようになって、気が付けば私を含む〇〇〇さんとベルフェゴールさんの三人でお喋りする感じになってました。
なので何時もならそのお二人がいるはずなのですが⋯⋯今日は何故かいませんね⋯⋯。
そう思っているとひかる魔法陣が私の前に現れます。あっこの感じはベルフェゴールさんと出会った時と同じ!? と言う事はもしかしたら新しい子が来るって事ですね!
そう思って魔法陣の方を見ていると、魔法陣から炎が舞い上がり、全身が真っ赤なペロロさんが現れました。
『ヒャッハーッ!!俺、参上!』
ペロロさんは現れるやいなやそう言うと、辺りをキョロキョロと見回し私と目が合います。
『えっと⋯⋯おっお前か俺を呼んだ⋯⋯ん?』
ペロロさんは私に気づいて何か言おうとしましたが、何か気にかかったのか首を傾げてふと自分の身体を見ます。
『はっえ!?なっなんじゃこりゃあ!!』
『おっどうやら来た様だなフェネクス⋯⋯』
なんか叫んでるペロロさんの背後から
「あっ〇〇〇さんにベルフェゴールさん」
『は?』
私が2人の名前を呼ぶとフェネクスさんは私を見た後⋯⋯直ぐに2人を見て、その後は交互に私と2人を2〜3回程何度もみました。
『⋯⋯ウソだろ⋯⋯』
『⋯⋯残念ながら事実だ』
『あぁ⋯⋯この空間は彼女の精神領域な事めあり、どうやら我々はここに来ると、彼女の心象に合わせたテクスチャーがかけられてしまう見たいだからな』
フェネクスさんが俯きながら呟く中、ベルフェゴールさんは肩をポンと叩き、〇〇〇さんが最後にやれやれと言ったような雰囲気で言いました。
『⋯⋯ふむ⋯⋯とはいえフェネクス⋯⋯ちょうど私は君にO☆HA★NA☆SIがはしたかった所だからな』
『あっえっと⋯⋯』
『⋯⋯そうだな⋯⋯私もちょうどお前には用があった所だ⋯⋯少し馬鹿りO☆HA★NA☆SIでもするとしようか⋯⋯』
そして〇〇〇さんとベルフェゴールさんはフェネクスさんを連れてそのまま暗闇の中へと消えていきました⋯⋯。
その後は普通に朝を迎えなんなんだったのでしょうかと首を傾げるのでした。
オマケ
〇〇〇
本来なら空崎ヒナの神秘なのだが、本作ではミサの姉の神秘となっている悪魔。ベルフェゴールやベルゼブブと同じく、神々の王で嵐と豊穣を司る神をルーツに持つ。契約者には叡智を授けるとされており、妹の余命宣告が受け入れられず疾走した姉の、それでも諦め切れない妹への強い想いから、必死で延命し続けた功労者。ちなみに不死川小鳥にミサが気付いた瞬間に、全力で彼女と契約しろと語りかけてた(ただしミサ本人は神秘が滅茶苦茶ヘボいせいで、直感で彼女と仲良くなったら良い事がある的に受診されてる)その後はミサの夢の中にやって来たフェネクスに力を貸して貰うように滅茶苦茶O☆HA★NA☆SIした。ちなみに声のイメージは転スラのディアブロさん。
ベルフェゴール
本作の空崎ヒナの神秘に値する悪魔。NTR、BSS、ビッチ等のジャンルの見すぎで女性不信になり、性癖すら歪んでしまった悲しき悪魔であり、夢の中にやって来た際に、〇〇〇からミサの延命に協力をお願いされ、一応ヒナが初めての友達だって無茶苦茶喜んでたからなぁ⋯⋯しゃあねえから少しだけなら手助けしてやっか的な感じで力を貸したが、生命力関係はフェネクスとか見たいに専門じゃない為、やっぱ専門の奴が欲しいとこだなぁ的に〇〇〇と話してたら、不死川小鳥とエンカウントした為、フェネクスに〇〇〇と共に協力するようにお願い(強制)した。
フェネクス
不死川小鳥と友達になると言う約束を交わした事で、契約が結ばれた為、彼女の夢の中にやって来たのは良いが、何故か赤いカラーのペロロ様(バレーボールサイズ)の姿になってるわ。〇〇〇様とベルフェゴール様の2人にミサの延命に協力しろとO☆HA★NA☆SI(威圧)されるわ⋯⋯踏んだり蹴ったりな目にあった。
ミサの姉
ミサが2~3年の命だと余命宣告を受けた現実を受け入れられず疾走し闇堕ち、幸いテラー化までには至らなかったが、後に
雑談
こっからは私個人の雑談コーナーの為、どうでもいい方は読まずに終わっても結構です。
まぁ今回は4月30日〜年5月1日の夜中はワルプルギスの夜なのであえて特別と言う感じで番外編にしました。
ちなみになんですが⋯⋯実は空崎ヒナの神秘ってヒナが良く面倒臭いとか口にする事とベルフェゴールの名前がベルフェゴール→バアル・ぺオル(山の裂け目の主神)→空崎から、七大悪魔の怠惰の悪魔であるベルフェゴール説がある為、それをリスペクトしたかったのですが⋯⋯流石にそれは風紀の狂犬と言う作品の方では伏せられてるのに、勝手にそれを無視してチョイスしたらアカンやろ的に思ってたんですが⋯⋯モノクロさんから好きに書いて構わんと言われたのでこの説で行かせて貰いました。
許可をくださったモノクロさんありがとうございました。
ちなみにですがヒナのベルフェゴール説と同時にマコトの名前はマコト→マゴット(蛆)→蝿の王ベルゼブブ説を聞いた時に、ベルゼブブ→バアル・ゼブル(崇高なる主神)と言う説があってゲヘナトップが2人共バアル神関連やん! と1人思ってました。しかもバアル神って神々の王で嵐の神でもあるし、エジプト神話のセト神(追放後)と同一種される事から、神秘的にもホシノと因縁が出来ちまうし、雷とも関連があって万魔殿議長の前任が雷帝ときたらって、まじで繋がりまくってるやんと空崎ヒナの神秘はベルフェゴール説は個人的には滅茶苦茶気に入ってたりします⋯⋯はい⋯⋯。