縁繋の魔女〜小さな偶然達の集会で会いましょう〜 作:慈愛の魔女
「あっお姉ちゃん!」
マコトちゃん達が去った後の翌日⋯⋯私はお姉ちゃんとの約束もあって、庭園に着てみるとそこに私と同じ黒髪で赤い目の女性、私のお姉ちゃんである黒木ライお姉ちゃんが、黒いロングヘアーに、スラリとした細い四肢の幼い女児と一緒に席に座ってました。
「⋯⋯えっと確かワルキューレのカンナちゃんとのモモトークアカウントが⋯⋯」
「ちょっと待ちなさい! それは誤解よ!!」
私は女児誘拐を現在進行形でしてる姉の為に、スマホを取り出しますが、何故か必死に弁明して来たので、仕方ないから一旦手を止めて最後の言葉を聴く事にしました。
「誤解⋯⋯ですか?」
「えぇ⋯⋯そもそも彼女の保護者からちゃんと許可を頂いた上で同行してもらってるもの⋯⋯誘拐も何も無いわ」
⋯⋯えっと⋯⋯つまりちゃんと保護者の許可もらった上で連れ歩いてると⋯⋯。
まぁ⋯⋯確かにそれなら誘拐じゃない? う〜〜ん⋯⋯まぁお姉ちゃんですし、何か考えがあるんでしょう⋯⋯私はひとまずスマホを戻しました。
「⋯⋯それじゃあ改めて⋯⋯ミサ久しぶり⋯⋯」
「はい! 久しぶりです! お姉ちゃん♪」
お姉ちゃんは私がスマホから手を離したのを確認するとホッと一息ついて胸を撫で下ろした後、改めてお互いに再開の挨拶を交わしました。
「フフ⋯⋯お姉ちゃんかぁ⋯⋯」
「あっそれでお姉ちゃん⋯⋯その子は?」
挨拶の後、目を細めて嬉しそうにしてるお姉ちゃん⋯⋯とはいえ私はそんなお姉ちゃんが連れて来ていた娘を改めて見ます。
イブキちゃんと同じか位の背丈、私とお姉ちゃんと同じ黒髪の女の子。
多分⋯⋯私やお姉ちゃんとは三姉妹で、末っ子だと言われても違和感の無い外見だと思います。
「あぁそうね⋯⋯紹介するわ⋯⋯彼女の名前は龍巳レン。今の所私からのつてで給食部に食材提供をしている件で、私とは協力関係にあるわ⋯⋯主に私が彼女の生活面を保証する代わりに、私の行動の補佐を務めてもらっているわ」
「生活面⋯⋯ですか? お姉ちゃん⋯⋯まさか⋯⋯この子にもサプリメント漬けに⋯⋯」
「⋯⋯流石にそれしようとしたら、泣かれそうになったから、今は彼女の姉からもらった食材を定期的に与えているわ⋯⋯」
お姉ちゃんはなんというか⋯⋯効率と合理を追求する所があって⋯⋯食事も時間効率と合理性を考えたら、サプリメントや栄養剤で極力済ますのが一番だとか⋯⋯私も流石に呆れて、出来る限り私が食事を作ったりしてた位で⋯⋯。
それにしても⋯⋯お姉さんから頂いた食材を⋯⋯ですか⋯⋯。
「⋯⋯えっと⋯⋯お姉ちゃん調理は出来るようになったんですか?」
「⋯⋯生野菜ってそのままでも食べられたりするものよ⋯⋯」
あっコレしてない奴ですねお姉ちゃん⋯⋯そう言えば先程、レンのお姉さんは給食部に食材を提供してるってお姉ちゃん言ってましたね⋯⋯てっことはレンのお姉ちゃんってユタカちゃんの事でしょうか? 給食部には風紀委員会の強化合宿や、美食研究会との交渉材料等での弁当の自賛して貰う代わりに、薬用植物園で作った香草やハーブ等の提供や、私が直々に調理や配膳のお手伝いをしてる事もあって、その関係でそれなりに面識があるといいますか⋯⋯と言うかお姉ちゃんが以前にユタカちゃんの作った食材を給食部に云々の交渉をお願いされて私が、直接
そう言えばユタカちゃんも妹さんがいるって言ってましたね⋯⋯まぁそれはそれとして⋯⋯少しはお姉ちゃんも軽い調理くらい学んだ方が良さそうですが⋯⋯。
「⋯⋯後で給食部食堂行きですね」
「⋯⋯いやこの後、用事が⋯⋯」
「食堂行きですね」
「⋯⋯わっわかったわ⋯⋯」
うんうん⋯⋯事実は取りましたしひとまず良しとしましょう。
私はそう思うと改めてレンちゃんに向き合います。
うーんなんと言いますか⋯⋯保護欲を持て余すと言いますか⋯⋯あっなんかビビって⋯⋯。
「えっと⋯⋯レンちゃんでいいですか?」
「ん⋯⋯おぉ⋯⋯それで合ってるぞ〜〜」
「そうですか! だったら良ければ私と友達になってください!!」
私はそう言うとレンちゃんはポカーンとした様に口を開けて固まってしまいました⋯⋯。
お姉ちゃんもヤレヤレ見たいに生暖かい目で私を見てきました⋯⋯なんか解せません⋯⋯。
「あ〜〜⋯⋯急に言われて驚いたけど⋯⋯まぁ⋯⋯それくらいならいいぞぉ⋯⋯」
「ほっ本当ですか!!ありがとうございます!!」
私は嬉しくて、思わずぴょんぴょんと両手を上げて飛びました。
「それじゃあ早速食堂に! あっ今はよしときましょう⋯⋯なんか今は良くないってビビって来ましたので⋯⋯」
ちょっと良い気分に水を刺された気分にはなりましたが、なんか今の私のビビッとはかなり高確率で当たる気がするんですよね⋯⋯。
仕方ないので今はよしときましょう⋯⋯まぁそれはそれとしてふむ⋯⋯あっそうです!
「お姉ちゃん! 久しぶりです思い出したのですが、ホシノちゃんにそろそろ顔見せに行こうと思うのです」
「顔見せ⋯⋯あぁ⋯⋯まぁ確かにそろそろ顔見せに行かないと、ゲヘナに突って来かねないものね⋯⋯わかったは行く日が決まったらモモトークで連絡してきなさい⋯⋯」
「はい。お姉ちゃん! その時が来たら連絡しますね♪」
私はそう言って約束を取り付けた後、しばらくの間、お姉ちゃんとレンちゃんの2人と色々と話しながらその後に給食部の食堂に向かうのでした。
その後お姉ちゃんと別れて風紀委員会本部に帰った私は何故か『私は風紀委員会に所属しているにも関わらず、不適切な発言をしました。ピエン』と書かれたプラカードを首から下げて正座する小鳥ちゃんと遭遇する事になるのでした⋯⋯何があったんでしょうか?
オマケ
尾刃カンナ
交流のある人物の一人。七囚人達との交流目的でDU地区に来たミサと出会い会いたい志望動機がビビっと来たとか言われて頭を抱えた。
七囚人達
面会に何度か顔を出して、モモトークのアカウントを交換している。カイ辺りにはビビっとで不死化薬の話等はなるべく避けていたりする。
黒木ライ
元雷帝で超絶シスコンの姉。ちなみに本人はゲヘナは自分であり自分こそがゲヘナであり、そのため自身は
龍巳レン
クロノスの神秘をその身に宿す少女。本来ならコトリのツテで給食部と関わりを持つはずだったが、先にライと面識を持った事で彼女と繋がる事となった。
クロノス
ミサの神秘を見て、めっさ変わった神秘持ってるやんと内心楽しんでた。