縁繋の魔女〜小さな偶然達の集会で会いましょう〜   作:慈愛の魔女

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その2 魔女の進撃

 ハーブコーヒーって知ってますか?コーヒー豆を使わず植物を使って、限り無く本物のコーヒーに近い香りや味わいに作られたもの言うのですが⋯⋯。

 

 コーヒー豆が使われてないなら、コーヒーじゃなくてハーブティーじゃないかと思う人もいるでしょう⋯⋯まぁそれについては私的にはツッコンだら負けと思ってます。

 

 というかこのハーブコーヒーって言うのがそもそも、コーヒー豆が入手しにくい時代に代用品として飲まれた時点でコーヒーとは名ばかりの代物なんですよね⋯⋯。

 

 まぁ⋯⋯そういう経歴もあったことから「代用コーヒー」とも呼ばれている程なので⋯⋯こればかりは仕方ないとも言えなくもないですが⋯⋯。

 

 ちなみにハーブコーヒーで良く知られているのは、タンポポやチコリコーヒーという2種類があります。ちなみにどちらも根を使って作るんですよ!

 

 ん? ⋯⋯なんでそんな事を急に淡々と説明してるのかですか⋯⋯それはまぁ⋯⋯。

 

「完璧に立て込んでますね⋯⋯」

 

「ありますな⋯⋯」

 

 私と小鳥ちゃんは、双眼鏡で現場の様子を見ながら、二人して昼食に作ったバジルソースのハムサンドを食べながらハーブコーヒーを飲みつつ、目の前の現状を眺めながら会話をしてます。

 

 ちなみに目の前では風紀委員会の子達が一生懸命に今日、不良生徒さん達の不法占拠中の廃墟を襲撃中です。

 

 というのもこの不良生徒さん達が総出で喧嘩しあって暴れてると言う報告を受けて鎮圧に向かったら⋯⋯風紀委員会が来たから争ってる場合じゃないと結託して⋯⋯そのまま風紀委員会と不良生徒さん達による戦いが勃発、そして廃墟の建物に立て込んで現在に至る訳ですね⋯⋯。

 

 今の所戦況としては、引き込もられた事で攻めあぐねてはいますしむしろこのままだとコチラが疲弊して若干押される可能性がある感じです。

 

 とはいえ、向こうに人質が居ない事は幸いでしたね⋯⋯人質がいたら小鳥ちゃんにスニーキングミッションで潜入してもらい、コチラは時間稼ぎも兼ねて交渉に乗り出さないといけなくて⋯⋯かなり手間がかかりますから⋯⋯。

 

 そんな訳で現在は切羽詰まってると言う訳でもなく、私や小鳥ちゃんが大人しく食事するだけの余裕がある感じなので、腹ごしらえをしてると行った所です。

 

 まぁ⋯⋯それでも食事をするだけの時間は稼いでくれてる訳ですから、後で皆さんの頭をめいいっぱい撫でてあげないと行けませんね。

 

 それはそれとして⋯⋯このハーブコーヒー⋯⋯私ながら中々の改心の出来ですね⋯⋯所詮はコーヒーモドキではありますので、実際のコーヒーに比べたら少し物足りない感じですが⋯⋯コレはコレで中々⋯⋯。

 

 ハーブコーヒーは今回初めての試みでしたが、コレならまた作って見ても悪くは無さそうですね。

 

 そうなると今回はタンポポでしたので、次はチコリでしょうか⋯⋯いや⋯⋯ここはチコリとタンポポのブレンドと言うのも⋯⋯ふふふ制作意欲がどんどん湧いてきますね⋯⋯。

 

 おっと⋯⋯指にソースが着いてしまいました。

 

「さてと⋯⋯いきますか」

 

「⋯⋯そうでありますなぁ」

 

 私はそう言うと指に着いたソースを舐め取り、肩にかけていた、アサルトライフル⋯⋯ワルプルギスを手に持ちなおします。

 

 私としてはヒナちゃんのマシンガンや小鳥ちゃんのショットガンとかにも興味が無い訳では無いのですが、私自身は小鳥ちゃんやヒナちゃんと比べて、身体はそんなに丈夫では無いので⋯⋯ショットガンやマシンガンに比べたらそこまで反動は少ない、風紀委員会の子達が通常的に使ってる奴を個人的に改良したコレを愛用してる感じですね⋯⋯。

 

 まぁ⋯⋯とはいえ私がそんな風に愛銃を構える中、小鳥ちゃんはそんな私を見ながらゴクリと息を飲みます、なんやかんや彼女も緊張してたのでしょうか? フフ可愛らしいですね⋯⋯。

 

 私はそんな小鳥ちゃんに少しばかり頬を緩ませつつも、直ぐに気持ちを切り替えて気を引き締めつつ、彼女達の元に向かいます。

 

「────ッ!?」

 

 現場まで辿り着き丁度近くの子が私に気が付いた様なので軽く手を振っておきます。

 

「────ッッ!!ここここちらアルファッ! ミサ先輩が来ました! 繰り返す風紀委員会副委員長のミサ先輩がきました!!」

 

 私が手を振ったら突然、彼女は無線機で連絡をし始める。

 

 ちなみに副委員長ってのは私の事ですね。

 

 というのもヒナちゃんが私を副委員長として任命した事もあって、半場強制的にこの立ち位置になってしまったんですよね。

 

 私としては立場とかどうでもいい所なんですが、まぁ⋯⋯なっちゃったものは仕方がないので、そうだ皆と仲良くなろうって思って、気軽に彼女達に話しかけたり一緒に食事に行ったり、仕事でも褒めるとこは褒めて頭を撫でて上げたり、怪我や体調不良の子にはチナツちゃんと一緒に応急処置や薬の提供をしたり、それなりにやってる感じですね。

 

 それはそれとして皆さん頑張ってますし、応援と言いますか声援と言いますか、何か言った方がいいでしょうかね⋯⋯よし自分に正直に生きるのが私のモットーなので何か言う事にしましょう!!私はそう思うと直ぐに腰に掛けているメガホンを手に取ります。

 

 そして胸いっぱいに息を吸い込み───

 

「風紀委員会の皆さ〜〜ん。何時もお疲れ様で〜〜す! 私も微弱ながら護衛に来ましたので頑張ってくださ〜〜い!!」

 

 ───めいいっぱいメガホン越しにそう言い放ちました。

 

 ふぅ⋯⋯思い切って叫んだのですきっりしましたし⋯⋯そろそろ私も本腰入れて皆さんにも負けずに働くとしますかね⋯⋯。

 

 私はメガホンを腰に戻すと改めて愛銃を構えます。

 

「それじゃあ前は任せましたよ小鳥ちゃん」

 

「了解であります!」

 

 その後の事なのですが⋯⋯何か私が応援した事で風紀委員会の子達が滅茶苦茶頑張っちゃたのか⋯⋯不良生徒さん達が余りの気迫に怯えて涙目になっちゃう位に奮闘しちゃいまして、殆ど私や小鳥ちゃんの出番も無く終わってしまいました⋯⋯とはいえ皆頑張ったので撫でておきました⋯⋯エッヘン!!




オマケ
黒木ミサ
風紀委員会の副委員長、仲良くなった風紀委員会のモブ達の名前を全員覚えていたりする⋯⋯。

不死川小鳥
ミサが指についたソースを舐める瞬間に欲情した⋯⋯。

風紀委員モブちゃんズ
自分達の名前を覚えてたり、気軽に話しかけてくれたり褒めてくれたりしてくれるので、もはや風紀委員会がミサファンクラブと化している。しかも風紀委員会のネームド達の中では最弱位の実力な為、結果的に自分達が頑張らないとと、自主練やらで地道に努力する子達が続出⋯⋯現在はmossoonさんの動画に出てくる正実モブちゃんズ並の統率力と実力を得た。またミサが絡む事で士気が向上すると、死すら恐れぬ兵団(ラストバタリオン)と化し、敵対するものは容赦なく蹂躙し、威圧しただけで相手を殺せるレベルの、物凄い気迫で攻めて来るとの事⋯⋯。

不良生徒達
ミサの応援バフの被害者、風紀委員モブ達がもはやトラウマとなっても可笑しくない状態だったが、余りに可哀想に見えたミサに慰められた事で、1部の不良生徒が風紀委員会に入ろうと、ガチで奮闘するレベルでコロッとオチた。
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