縁繋の魔女〜小さな偶然達の集会で会いましょう〜   作:慈愛の魔女

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その3 魔女と温泉

 私は先程までの不良生徒さん達との件についての報告書を提出と同時に口頭でもある程度話しました。

 

「えっと⋯⋯報告は以上ですね?」

 

 報告を終えると、アコさんはそう念押しで尋ねて来たので、改めて私は返事を返します。

 

「はい! 以上です!」

 

 私がそう返事を返すと、アコさんは報告書を見ながら、物思いに耽けるように何度も言えない顔をしました。

 

「あの⋯⋯何かダメだったでしょうか?」

 

「あっいえいえ⋯⋯()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 う〜〜ん何かはぐらかされてる気はしますが⋯⋯これ以上言っても無駄な気もしますし、ここはそういう事にして置くとしましょう⋯⋯。

 

「⋯⋯? そうですか? う〜〜ん⋯⋯まぁそう言う事でしたら⋯⋯」

 

 私はそう言うとその場を後にします。う〜〜ん何かモヤモヤしますが⋯⋯何時までも引きずっでも仕方がないですし、気持ちを切り替えて行きましょうか! 

 

「〜〜♪」

 

 私は鼻歌交じりに廊下を歩きます。そしたら目の前に二人のヒトカゲが⋯⋯いや待て、この哀愁漂う孤独なsilhouette(シルホウエッテ)は!!

 

「あっ小鳥ちゃんにイオリちゃん!!」

 

 私はそう言って目掛けて駆け寄る。2人は私に気づいたのか私の方を見ます。

 

「あっミサちゃん⋯⋯」

 

「はっみっミサ副委員長!」

 

「あはは⋯⋯イオリちゃんは相変わらずかな⋯⋯」

 

 私を見た小鳥ちゃんは気軽にそう言い、イオリちゃんは慌てて系列する。

 

 まぁ確かに私は副委員長って立場もあるから、そうなる子も偶にいたりするんだけど⋯⋯私としては小鳥ちゃん見たいに、出来れば気軽に接して欲しいのが本音なんですけどね⋯⋯。

 

 だからこそ気軽に接したり、話しかけたり一緒に飲食したり遊んだりして、なるべく関わりを深めたりしてるのですがね⋯⋯こう言う所は気軽に接してくれる小鳥ちゃんとかが本当にありがたい所ですね。

 

「あっそうそう2人して何か話してたみたいだったけど、いったい何の話をしてたの?」

 

「話でありますか? まぁ⋯⋯私が窓辺で黄昏ながら、この世に真の平等は存在しないと悟り、世界との和平交渉を棄却した所にイオリちゃんが話しかけてきた感じであります」

 

「真の平等ですか? ⋯⋯あっ分かりました! 小鳥ちゃんは風紀委員会の皆の為に、何か難しい事を考えてたんですね!」

 

「⋯⋯ミサちゃんはそのままのミサちゃんでいてください⋯⋯」

 

「⋯⋯? 言われなくても私は私ですよ?」

 

 突然小鳥ちゃんは真剣な目で私を見詰めながら言ってきました。

 

 余りにも当たり前で普通の事を言われた私は、訳が分からずそのまま首を傾げます。

 

「コホン⋯⋯あぁ⋯⋯それで改めてはなしていいかな?」

 

「あっ⋯⋯すっすみません」

 

 私が小鳥ちゃんと話す中、つい蚊帳の外で空気になっていたイオリちゃんが咳払いをした後に、そう言います。

 

 イオリちゃんはやれやれとばかりに方を落としながら私や小鳥ちゃんを見ます。

 

 私と小鳥ちゃんはそんなイオリちゃんを見た後、お互いを見合うとやってしまいましたとばかりに苦笑しました。

 

「はぁ⋯⋯小鳥とミサ副委員長もそうですが⋯⋯ヒナ委員長が探してましたよ。何でも、温泉開発部の件について話があるって」

 

「温泉開発部⋯⋯あっ!? 護送の件ですね!」

 

「恐らくですが⋯⋯最近は副委員長が交渉してくれた件で、彼女達による被害の頻度は減ってはいるんですが⋯⋯」

 

「まぁ⋯⋯問題なのは他者の土地や公共の場で無断で破壊活動する事がですからね⋯⋯」

 

 カスミさんも自分が損しない範疇なら、話せばそれなりに分かってはくれますし、私も万魔殿(パンデモニウム・ソサエティー)とも仲がいいので、聞いて頂ければ私から許可が取れるか否か取り次いでみましょうかと交渉した事もありまして。

 

 温泉開発部の人達も、風紀委員会と対立すること無く温泉開発が出来るならと、お互いに手を結んだんですが⋯⋯それでも許可が降りない場所とかを目標にして来た場合は、相手側も風紀委員会と対立する事は承知の上でやって来るんですよね⋯⋯。

 

「⋯⋯ヒナ委員長も別件で忙しいですから⋯⋯ 代わりにミサ副委員長と小鳥ちゃんがって話じゃないかな?」

 

「あぁ⋯⋯まぁそんな感じでしょうね⋯⋯ただ⋯⋯私も小鳥ちゃんもカスミちゃんから、護送の件とかに関しては、苦手に思われてる所がありますけど⋯⋯」

 

「え? そうなのか!?」

 

「えぇ⋯⋯私が言うのも何でありますが⋯⋯時前に用意したキャリーバッグに大人しく入るくらいには、ミサちゃんの代案はえげつなかったでありますからねぇ⋯⋯」

 

「いや⋯⋯何それ」

 

「確かあの時は⋯⋯」

 

《少女改装中⋯⋯》

 

「さぁ、カスミちゃん。この中に入って下さい」

 

「えっ……き、君は何を言っているのだね? これって旅行に使う……」

 

「はい。耐爆、耐衝撃に優れた特注品であります。この中に入れば、カスミちゃんの安全は確保されたも同然ですので。ささ、早く早く」

 

 小鳥ちゃんが用意したキャリーバッグに戸惑うカスミちゃん⋯⋯。

 

「大丈夫ですよ! 私も試運転で入ってますが多少窮屈な所を除けば乗り心地は悪くなかったですよ!」

 

「いやいやいやいや!?乗り心地云々の話では無く流石に人道に反するのではと言う話であってだな……いや⋯⋯と言うか今試運転で入った⋯⋯て⋯⋯?」

 

「はい! 私以外にも万魔殿(パンデモニウム・ソサエティー)のイブキちゃんとかも入って楽しんでましたよ?」

 

「oh⋯⋯」

 

「ですが⋯⋯どうしても嫌なのでしたら代案もありますけど⋯⋯」

 

「代案? ひとまず聞いて見ていいかね?」

 

「あっはい! 私が作ったこの薬を投与してもらい⋯⋯」

 

「よし! そのキャリーバッグに直ぐにでも載せて貰うとしよう!!」

 

─────⋯⋯⋯⋯⋯

────⋯⋯⋯⋯

───⋯⋯⋯

──⋯⋯

─⋯

 

「と言う感じでありますな⋯⋯」

 

「あぁ⋯⋯うん⋯⋯確かに」

 

 何か⋯⋯イオリちゃんにもドン引かれてしまいました⋯⋯解せません⋯⋯。

 

「うぅ⋯⋯睡眠薬の何がいけなかっんでしょうか⋯⋯」

 

 私はシュンとシナシナになりながらも、そう呟くのでした。




おまけ
黒木ミサ
本人は試さなくても効能とか分かってしまう為、実験要らずで便利と思ってるのだが⋯⋯傍から見ると未実験の怪しい薬を投与されている感じに⋯⋯。(ただしその気になると限定的な不老不死の薬や、神秘に干渉する薬が作れる為かなりヤバい)

不死川小鳥
ミサより先にアコと話しててその際に色々言われ、この世に真の平等は存在しないと悟り、世界との和平交渉を棄却してた。ミサの薬に関しては体質改善の為に処方を受けてる身の上、むしろミサにはその件でも感謝してる。

天雨アコ
昔は何故ヒナ委員長は、ミサを副委員長に推薦したのかと反発してたが、ヒナミサで脳をウェルダンにまで焼かれてる人、その為ミサへの対応は非常に甘くなってたりする⋯⋯またヒナとは別ベクトルでミサのヤバさや危険性を理解していたりする。

銀鏡イオリ
昔は自分より弱い実力なのに何故、ヒナ委員長はミサを副委員長に推薦したのかと反発してたが、今はちゃんと副委員長として尊敬している。

鬼怒川カスミ
ヤバい薬(睡眠薬)を投与されるか、キャリーバックに入れられるかの究極の二択を責められた人。ミサに関しては、武力行使よりもまずは交渉のスタンスの為非常に扱い易いし、場合によっては万魔殿に掛け合い交渉してくれる為、非常に好感的だが⋯⋯敵に回すとヒナに小鳥、死を恐れなぬ兵団(ラストバタリオン)と化した風紀委員会⋯⋯最悪の場合はメグや万魔殿すら敵に回し兼ねない為、対話にはかなり気を使っている。

下倉メグ
暗黒時代に終止符を打った凄い人として見てる、その為かカスミかミサの何れかのお願いを聞くなら、ミサが優先される。

万魔殿(パンデモニウム・ソサエティー)
イブミサで脳をウェルダンに焼かれてる。マコトに至っては風紀委員会の副委員長と言う立場や、ヒナの幼馴染だったり、ミサの姉の存在が存在の為⋯⋯勧誘はしてるがマジで入られても困ると思ってる。

ミサの姉
万魔殿の元生徒会長だった人物。今は卒業せずにそのまま行方を晦ませており、万魔殿からは指名手配中、ちなみに逃走中に面白い子を拾ったらしい。

????
神秘に曲振りしてる人物。今はミサの姉に拾われ一緒に逃避行の旅を同行中⋯⋯。

????
????の神秘そのもの⋯⋯ミサの姉の神秘が神話系統は違うが、自身の息子に当たる神秘に近しい存在の為かなり複雑な模様⋯⋯。

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小鳥の神秘が計算より平均を下回ってる為、何故?何故?と自問自答中⋯⋯近いうちに原因究明の為に来るかも⋯⋯。

ゲヘナ暗黒時代
雷帝と呼ばれる存在により生み出された暗黒時代。ミサが入学して数ヶ月後、ミサによって集結する事となった。その為、暗黒時代を知ってる人物達からは、暗黒時代に終止符を打った救世主として、英雄視されてたりする。
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