縁繋の魔女〜小さな偶然達の集会で会いましょう〜   作:慈愛の魔女

6 / 12
その4 魔女とエデン条約

「ヒナちゃんヒナちゃん! 輸送任務終わったのでただいま帰ったよ!」

 

「ヒナ先輩、お疲れ様で〜す。不肖、不死川 小鳥。無事にカスミちゃんの護送任務を完了しました」

 

 温泉開発部の部長、鬼怒川 カスミの護送を終え風紀委員会本部に帰って来た私達は、デスクで書類と格闘中のヒナちゃんにそう話しかけます。

 

「お疲れミサ、小鳥⋯⋯あと私の事は⋯⋯」

 

「失礼しました。ヒナ委員長と呼ぶのでしありましたな」

 

「えっと⋯⋯そうでしたっけ?」

 

 普段からヒナちゃんの事は、普通にヒナちゃんって呼んでるし小鳥ちゃんの言ってる意味が分からなかった私は思わず首を傾げながらそう言いました。

 

 そんな私を見るヒナちゃんと小鳥ちゃんは、ヤレヤレとい言ったかんじで生暖かい目で私を見て来ました。

 

 何か分かりませんが物凄く解せません⋯⋯。

 

「あっそうでした⋯⋯カスミちゃんの護送の件で聞きました。別件で対応出来なかったと」

 

 ヒナちゃんは小鳥ちゃんの話に、走らせていた筆の手を止めました。

 

「⋯⋯そうね」

 

「……エデン条約、私はてっきり、有耶無耶になったと思ってました」

 

 えっと⋯⋯何か二人の話を聞くに⋯⋯ヒナちゃんは今日はエデン条約? とかの件で動いてたって事でしょうか?

 

 確かエデン条約ってトリニティ⋯⋯。

 

「あぁっ!!って事はヒナちゃん私を置いてトリニティ行ったんですか!?」

 

 私は思わずそう叫びます。私の張り上げた声に二人は驚いた顔で私を見てきます。

 

「えっと⋯⋯そうね⋯⋯」

 

「ズルいですよぉ⋯⋯私も久々にナギちゃん達とお話がしたかったですぅ⋯⋯」

 

 私は半分涙目にそういいました。いや⋯⋯だって私もなんやかんやナギちゃん達とは面識あるんですよ?

 

 以前にヒナちゃんが私が作ったハーブティーを、ナギちゃんやセイアちゃんにミカちゃん達皆に持参した事がありまして⋯⋯そしたらコレは何処で入手したのかとか色々と聞かれたらしくって⋯⋯それで急遽私が呼び出されたんですよね⋯⋯。

 

 で私は三人に出会った瞬間ビビって来まして、直ぐに友達になりませんかって話したのです。

 

 まぁ⋯⋯結果としてはセイアちゃんはOKで、ナギちゃんは保留⋯⋯ミカちゃんはゲヘナは嫌いだから拒否⋯⋯ただし私個人としてはと聞いたら、嫌いでは無いけど友達云々は無理かなと言われてしまいましたが⋯⋯。

 

 とはいえ私は諦めてはいません⋯⋯何時かはナギちゃんやミカちゃんとも仲良くなりたいし、明確に嫌われて無いならまだチャンスはあるはずなんです!!

「⋯⋯フフッ」

 

 そんな私を見た二人はなんかポカーンとした様な顔をしてましたが、ヒナちゃんはツボに入ったのか吹き出しました。

 

「やれやれ⋯⋯ミサちゃんの前では、ゲヘナとトリニティの和平条約すらもかたなしでありますな⋯⋯」

 

 私はいきなりどうしたのか首を傾げる中、小鳥ちゃんはやれやれと肩をすくめるながらそう言って来ました。

 

「えぇ⋯⋯むしろエデン条約と言うのは、ミサ見たいな子の為にあるのかもしれないわね⋯⋯」

 

「でっありますね⋯⋯」

 

「⋯⋯? 私がどうかしましたか?」

 

「言え⋯⋯単にミサちゃんはミサちゃんのままで居てくれれば良いって事でありますよ」

 

「私のままでと言われても私は私ですよ?」

 

 私は訳が分からないと怪訝そうに首を傾げます。そんな私を何故か二人は何処か生暖かい目で見詰めて来ます⋯⋯解せません⋯⋯。

 

「そうね⋯⋯次は小鳥も含めて一緒に行く事にするわ⋯⋯」

 

「おや? 私もでありますか?」

 

「あっ言いましたね! 約束ですよ!!」

 

 私はヒナちゃんに詰め寄りながらそう言います。

 

「えっえぇ⋯⋯やっ約束するわ」

 

「えへへヒナちゃんや小鳥ちゃんとトリニティ楽しみです」

 

 それにしても小鳥ちゃんやヒナちゃんと、三人でのお出かけは随分と久々ですね⋯⋯とは言えセイアちゃんもそうですが⋯⋯ミカちゃんやナギサちゃんも元気でしょうか⋯⋯早く会ってお話がしたいです。

 

 私はそう喜んで笑みを浮かべる中、ふと小鳥ちゃんの方を見ると、何故か深刻そうな顔つきの小鳥ちゃんがいました。

 

「小鳥ちゃん?」

 

「あっあぁ風紀委員長のヒナちゃんと副委員長の

ミサちゃんが同時にトリニティのお出かけとなりましたら、風紀委員会のトップ二名が一時的に不在になるので、一応アコさんやチナツさんな達にも予め連絡した方が良いのではと考えてただけでありますよ⋯⋯」

 

「そうね⋯⋯確かに上層部の人間が二人も不在となるなら、アコ辺りには明日にでも連絡して置いた方が良いわね⋯⋯」

 

 なんだか分かりませんが、二人がそう言うならそうなのでしょう、とは言え報連相は確かに大事なのも確かですし⋯⋯そう言う事でしたら私も万魔殿(パンデモニウム・ソサエティー)のマコトちゃんやイブキちゃんとか達にも連絡しましょうかね⋯⋯。

 

「⋯⋯まぁ⋯⋯カスミちゃん達からしたら悪夢の連休日に比べたらマシではありましょうが⋯⋯ご愁傷さまではありますね⋯⋯」

 

「⋯⋯? 小鳥ちゃん? 何かいいました?」

 

「言え何でも無いでありますよ」

 

 何かはぐらかしてる気がしますが⋯⋯気にしても仕方が無いですしまぁいいでしょう。

 

 それよりも今はトリニティに行くなら何か贈り物を用意した方が良いですよね⋯⋯好評だった私お手製の茶葉は確定として菓子は何にしましょう⋯⋯まぁ何となくビビって来たもので良いですかね? フフッ⋯⋯実に楽しみです。




黒木ミサ
その生存確率が奇跡の延長線にある為か、以外と彼女が生きてる世界線が希少過ぎて、セイアの未来予知(平行世界への鑑賞)等に引っかからなかった。多分彼女が生存した未来を見る事が出来た????はよく見つけたなレベルで凄いと思う⋯⋯。

百合園セイア
ミサが予知夢(平行世界への干渉)に一切登場しないイレギュラーだった事で、好奇心と言うか興味を持ち友となる事を了承した。それによりミサと契約が結ばれた事となり、予知夢とは別にミサの夢空間に行き来出来るようになった。その為か瀕死状態となってからは彼女の夢空間で居候中、ちなみにミサの夢空間が一番現実から外れてる為、夢と現実の境界が曖昧になりがちな精神を安定させ安い空間の為か偶にエデンはここにあったんだなとか呟いてるとか⋯⋯。

桐藤ナギサ
ヒナが持参した紅茶(ミサのお手製ハーブティー)を飲んで入手本をかなり真剣な顔で尋ねてた。
その後に呼び出された製作者本人であるミサから、初対面で友達になろう言って来た事で、めっちゃ困惑してた⋯⋯後、セイアが了承した事には結構驚いてた。

聖園ミカ
ゲヘナ嫌いを自称してるパテル派のリーダー。個人ならどうなのと問われた事で、えっとゲヘナは嫌いだけど、彼女はゲヘナじゃなくて個人で⋯⋯でもゲヘナでと宇宙猫になってたが、面白い子位には認識された。

????
時間に干渉する能力を持つ少女。ミサの姉からミサの名前を聞いたら????が興味深げにあのイレギュラー生きてんの!!と驚いてた事にキョトンとなってた。ちなみにその後に????から色々と教えて貰った。

????
????の神秘。当然ながらミサの事も知ってるが、基本的にミサが高確率で高校生になる前には死亡し存在が消失するので、生きてた事に驚いてたし、彼女の存在はイレギュラーと言って良い為、かなり興味を持ってたりする。

悪夢の連休日
ミサが連休をとってる日⋯⋯ミサ風紀委員会副委員長が不在中、休み明けでミサ副委員長に苦労をかけない為にも頑張らないとと、普段以上に風紀委員モブ達が気合い入れて奮闘する余りに、死をも恐れぬ兵団(ラストバタリオン)とかした風紀委員モブ達による、徹底した地鳴らしパトロールが始まる。その光景はさながら暗黒時代の再来と恐れられるLvとの事⋯⋯。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。