縁繋の魔女〜小さな偶然達の集会で会いましょう〜 作:慈愛の魔女
現在私は緊急医学部の部屋の前にいます。
どうしてこの場所にいるかと言いますとまぁ⋯⋯理由としては4つ⋯⋯。
1つ目は緊急医学部に薬を届ける為ですね⋯⋯と言うのも風紀委員会は以前にこの部活所属だった火宮チナツちゃんを引き抜きしちゃった事がありまして⋯⋯そう言った経緯もあって私が薬用植物園で作った薬草で調合した傷薬等を提供してたりしてるんですよね。
2つ目ですが緊急医学部の手伝いです。コチラは氷室セナさんと友達なのと、私はヒナちゃんや小鳥ちゃんに合う以前、数時間に1〜2回は血反吐を履いて数年の余命宣告を受ける程に病弱だった事がありまして、まぁ⋯⋯今はお医者さんが奇跡だと言うほどに、元気に走り回れる程に回復しましたけど、そう言った経緯もあり医療と言う行為に思い入れがあったから、私なりに協力したいと思ったんですよね。
3つ目は今回、緊急医学部で入院中の小鳥ちゃんの見舞いです! と言うのもつい最近に便利屋68のアルちゃん達と小鳥ちゃんがぶつかって、大怪我したらしいんですね。
アルちゃんに関しては私が理想とする魔女像に近い所があって、個人的には気に入ってはいるんで、たまに
強化合宿での食事は給食部の人達に、私の薬用植物園で育てたハーブを提供したり、偶に私がお手伝いに行く事を条件にお願いしてるので、実はその食事を条件に便利屋68とは別で美食研究会の人達にも、手伝ってもらったりしてます。
まぁ⋯⋯そんな感じで中は悪い訳ではありませんが、規則違反に関してはソレはソレ、コレはコレ、勿論、話し合いで解決出来る問題かも知れませんので交渉はしますが、それでもどうしようも無い場合は仕方が無いので武力行使もします。
とは言え、それも私の場合なので⋯⋯今回に関しては私がいなかった事もあり、小鳥ちゃんだけの対応だった為、この結果になっちゃった見たいですね。
それに関してはアルちゃんからもモモトークで謝罪されてますし、私としては謝ってくれてる分もういいですよと許してますが⋯⋯。
まぁ⋯⋯そして最後の四つ目の目的ですが⋯⋯それは
なので私なりに彼女の体質改善の為に薬を調合してきたって所で⋯⋯それを見舞いのついでに渡そうって感じですね。
「小鳥ちゃん! 見舞いに来まし⋯⋯」
私は緊急医学部の部屋の扉に手をかけ開けますと、そう言って中に入りましたが、私の目の前にはなんか真っ黒いスーツを着た人がたっていました。
黒いスーツの人と私の目が会います。しばらくどういう状況なのか分からず。ボーとしていましたが、直ぐに小鳥ちゃんの方へ向かいます。
「小鳥ちゃんマスクが壊れたって聞いたので、薬持って来ました!」
「えっあぁ⋯⋯ありがとうであります⋯⋯」
「待ってください」
私はそう言って彼女に薬を渡そうとしたら、何故か先程から私をじっと見ていた黒スーツの人がそう言って、私が渡そうとしている薬の袋をガシッと掴んで来ました。
「はへっ!? えっと⋯⋯どうかしましたか⋯⋯」
「言え⋯⋯少々気になった事がありまして⋯⋯少し確認をいただいても?」
「確認⋯⋯ですか? まぁ、いいですけど?」
黒スーツの人はありがとうと言って袋を掴む手を離しました。
「それでは改めて私は⋯⋯そうですね黒服とでも呼んでくださ」
「黒服? まぁ、確かに黒スーツですね。あっ私は黒木ミサって言います」
そう言って黒スーツの人⋯⋯黒服さんに私がそう言うと、何だか黒服さんはクククと笑いました。
「では改めて話をさせて貰うのですが実の所、私は小鳥さんの神秘について調べておりまして、彼女の体質にしてはおかしな点が多々見られましてね」
「おかしな点ですか?」
「えぇ⋯⋯まぁ言っても分からなかいかも知れませんが、彼女のヘイローは特殊な形状で⋯⋯それにより体内の神秘が外部に排出されない体質となってるのです。まぁ⋯⋯マスクを着用してたりする時はそれも多少は解消されてるのですが、それにしては体内の神秘の量が計算と合わないのですよ⋯⋯それで原因は何なのか気になり、彼女に今日接触した訳なのですが⋯⋯」
私はそう言われた小鳥ちゃんの
「綺麗に赤い8の字で⋯⋯私はヒナちゃんの王冠みたいなヘイロー同様に個性的で好きなんですけどね⋯⋯」
「8の字と言うより無限やメビウスの輪ですが⋯⋯ん? 今なんて言いました?」
「え? 個性的で好きなんですけどって⋯⋯」
「言えそれより前です。ひょっとしてですが貴方には彼女⋯⋯いえ
「え? ヘイローって友達になったらお互いに普通見えるものですよね?」
私が首を傾げてそう言うと、黒服さんは何か一瞬硬直すると何やら片手に肘を添え、もう片方の手で顔を覆うと俯きながらブツブツと呟き始めました。
えっと⋯⋯どうしたのでしょうか? 私は小首を傾げながら小鳥ちゃんの方に顔を向けます。
「私何か変な事いいましたでしょうか?」
「言え⋯⋯ミサちゃんは何一つ間違った事は言ってないでありますから気にする必要は無いでありますよ」
むう⋯⋯なんかはぐらかされてる気がします⋯⋯私は両の頬をプクッと膨らませます。
「クックックックックハハハハハハッ!!そうか! そう言う事ですか!!」
「ふぇ!?」
突然、黒服さんは片手を顔を多いながら天井を見上げて爆笑しはじめました⋯⋯えっと何か面白い事でも思い出したのでしょうか?
「クククク⋯⋯失礼⋯⋯いえいえ私としては少々興味深い事が出来たもので⋯⋯あぁコレから調べる事が出来ましたから今日は立ち去らせて頂きますね⋯⋯それではミサさん
黒服さんはそう言ってお辞儀をするとそのまま踵を返してスタスタと部屋を出て行きました。
「⋯⋯えっとなんなんだったのでしょうか?」
「さぁ? まぁとは言え何かアレば、私が守るので気にする必要は無いでありますよ」
「⋯⋯? じゃあ気にしない事にしますね⋯⋯あっそうそう改めてはい! 前にも言ってますがコレは体内の神秘を減少させる薬なので、小鳥ちゃん以外の人に処方は絶対にしないでくださいね」
私は念押でそう言うと改めて小鳥ちゃんに薬を渡しました。
「えぇ⋯⋯分かってるでありますよ⋯⋯」
そして、小鳥ちゃんは苦笑いを浮かべながらそう言うと、薬を受け取るのでした。
おまけ
黒木ミサ
簡単に神秘に干渉する薬が作れてしまうやべぇ奴。その気になれば時間制限のある限定で対象を不老不死化する薬すら作れる。(なお本人は片手間にチョイチョイっと作った感覚だったりする)
不死川小鳥
神秘が溜まる体質を一時的に改善する為に、神秘を減少させる薬をミサから処方してもらっている。またこの後にヒナが来て三人でわちゃわちゃしてた。
黒服
前々から目を付けてた小鳥の神秘の総量が、極端にゴッソリ減る等の原因不明の現象が発生して計算と合わない為、その原因を突き止める為ゲヘナの奥地に向かった結果、ミサの薬が原因と判明⋯⋯同時にミサの他者のヘイローが見える等の特性に興味を抱き個人的に調べた結果、とんでもない大物が身内にいる事を見つけてしまい爆笑してた。
ミサの姉
黒服が爆笑するほどにヤバい奴。