ホシノの同級生になっていた話   作:キヴォトス一般人

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時間軸が戻ります。過去については間に挟む形にしようかなと思いつつ……既に連続で書いている人が何か言ってる←

いつもありがとうございます!


Act.16:現在

「……今ではわたし達も含めて6人になりましたね」

「そうだねぇ」

 

 季節が巡ってノノミちゃんとシロコちゃんが2年生になると、更に2人がアビドス高等学校に入学してきてくれたのです。

 それがアヤネちゃんとセリカちゃんです。わたしもホシノちゃんも3年になり、ホシノちゃんの言うおじさんという言葉にわたしもちょっと考えさせられるようになりました。

 シロコちゃんやノノミちゃんはわたし達が2年生のときから居ますから、そこそこ関わりは長いかなと思います。

 

「わたしも一人称をおじさんにしたほうがいいでしょうかね」

「えぇ……駄目だよ~ おじさんは私の特権だよ」

「何の特権ですか……」

 

 苦笑いします。

 6人になったアビドス高等学校はそれでも普通に人数は少ないのですが、2人でやっていた頃と比べれば明らかに賑やかになりました。ホシノちゃんもわたしも嬉しいことこの上ないですからね。

 

 1年生組とはまだそこまで長い付き合いという訳ではないですが、それでも楽しくやっていられるところを見るとよかったと思います。アヤネちゃんはかなり良心な存在ですよね。1年生だけどしっかりとしていますし、オペレーターを上手くやってくれています。

 彼女が来てから戦闘は更に楽になりましたね。オペレーターの存在というのはやはり大きいのでしょう。

 

「……」

「どうしたの? おじさんの顔に何かついてる?」

「いえ……」

 

 わたしはホシノちゃんの支えになれていたでしょうか。

 ホシノちゃんはわたしにとっても大事な仲間ですし、この前世の記憶が入ってきたときの感情は何とも言えないものでした。

 とはいえ、記憶がなくてもセレネは……わたしはずっとホシノちゃんの側に居ました。思い返せば、この前世の記憶と比べるとホシノちゃんはかなり明るいですよね。

 

「わたしはホシノちゃんの支えになれていますか?」

「! 何を言い出すのかと思えば……」

 

 はぁ、とため息を吐くホシノちゃん。

 

「セレネちゃんにはもうずっと救われっ放しですよ」

「あ、懐かしいですねその話し方」

「茶化さないでください。……セレネちゃんは大事な仲間ですよ。もちろんノノミちゃんやシロコちゃん、アヤネちゃんにセリカちゃんもね」

「はい」

 

 今更である。理由や事情なんて些細なことですし、今はこうしてアビドスに来てくれてアビドスの為に頑張ってくれているいい子たちです。

 

「セレネちゃんが居なかったら私はもっと酷いことになっていたと思いますよ。……だから言わせてください。セレネちゃん、ありがとうございます。そしれこれからもよろしくお願いします」

「もちろんですよ、ホシノちゃん」

 

 そう思ってくれているだけでわたしは十分だと思いました。ちゃんと支えになれていて良かったです。とはいえ、まだまだ先は長いのですけどね。

 

「そーれーでー? こっそり覗いている悪い子達は誰かなあ?」

「ん」

「あはは……」

「ご、ごめんなさい」

「ごめんなさい☆」

「”いや入りにくい雰囲気だったからつい……”」

 

 ガラガラとホシノちゃんがドアを開けるとそこには見慣れた面々が居ました。気配は感じていましたけど、知らないフリをしていました。

 

「こらー」

「ホシノ先輩が怒った」

「わぁ~☆」

 

 そんなやり取りにわたしはくすりと笑うのでした。

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

 

「……」

 

 校舎を少しだけ離れ、静けさに包まれたアビドスの市街地でわたしは1人で空を見ていました。

 かつては活気のあったアビドス自治区ですが、今ではこんな状態になっています。ここは知識通りな進行なのですが、それでもやっぱりちょっと悲しいというか寂しいなと思います。

 

「復興出来ればいいんですけどね」

 

 かつての賑やかさを取り戻したい、という気持ちは変わっていません。前世の記憶が入って来ようが、何が来ようがわたしはわたしで星月セレネであり、アビドス廃校対策委員会の副委員長です。

 とはいえ、今のアビドスも誰も居ない訳ではありません。柴大将もそうですが、それでもまだこんな状況であってもアビドスに残っている一般人はそこそこ居ます。なのでアビドスの治安維持は大事なのです。

 

「まあ人手が足りないのは変わりがないのですけどね」

 

 昔よりはノノミちゃん達が入ってきたこともあって賑やかで楽しいですけどね。

 ユメ先輩が居なくなってしまい、ホシノちゃんと2人だけになった後に”アビドス廃校対策委員会”を作って生徒会に準ずる組織として認可させたところまではよかったと思いますね。

 今更ですが、この時点で既にだいぶこの記憶と乖離していますよね。でも、進行自体に変わりはありません。黒服やカイザーについては、こんな知識を持っていても結局、証拠となる物がなければわたしではどうしようもありませんしね。

 

「生徒の限界、ですかね」

 

 カイザーや黒服についてはやはり先生に頼るしかないのかもしれませんね。

 

「やれることをやる、結局はそれですね」

 

 知識は確かに役に立たない方が多いです。

 しかし、参考にはなります。次起こるであろうイベントは恐らく便利屋68による襲撃事件です。今まではヘルメット団達でしたが、今度は生徒です。普通に強い相手であることも分かります。

 襲撃事件の前に柴関ラーメンので邂逅しますが、ホシノちゃん達はそれに気づくことはありません。逆に便利屋68の方は制服を見て今回の標的だということが分かる訳ですよね。

 

「この場合の最善の選択は……」

 

 便利屋68に依頼を受けさせないこと。

 それが一番なのですが……いえ、少し賭けをしてみるのもいいですね。

 

「カイザーよりも早く依頼を出す……」

 

 それが出来れば大きく変わってくるでしょう。

 しかし、今の時間軸はよく分かりません。原作でも詳しい時間軸というか時間帯とかははっきりとしていない訳ですし。時系列をたどればある程度の予測は出来ますが……。

 

「この予測で行くともう依頼を受けている可能性が高いかもしれません」

 

 とはいえ……まずはやってみないことには分かりませんし、ちょっと希望を持ってみましょうか。

 それに、便利屋68はモットーとしてはお金さえ払えば何でもするということです。それならば、仮にカイザーに雇われていてもそれよりも、好条件を出せば傭兵が寝返ることはあり得ます。

 

 知識通りであれば便利屋68はお金に困っているはずですしね。

 

「それに柴関ラーメンを爆破されても困りますしね……」

 

 爆破は出来れば阻止したいところです。

 

「とりあえず、やるだけやってみましょうか」

 

 アビドスの借金返済にあてがうお金を差し引いても余裕はあります。

 一か八か、便利屋68をこちらで雇えないか試してみましょうか……成功すればかなりこの先の展開が楽になるかもしれませんしね。何となく初めて役に立ちそうな知識ですね。

 

「もう少し夜の見回りをしましょうかね」

 

 そうと決まれば早速、と言いたいところですが、夜が明けてからにしましょうか。

 

 




投稿時間、18時に地味に変更しています(知ってる)
前後する可能性は否定できません()

またまたこっそりアンケに投票ありがとうございます。
お出かけ回、書けたら何処かで乱入させたいなあ←

投稿時間(参考にさせてください)

  • 朝(6時~10時)
  • 昼(11時~14時)
  • 夕方(15時~19時)
  • 夜(20時~24時)
  • 深夜(25時以降)
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