ホシノの同級生になっていた話 作:キヴォトス一般人
今更ですがわたしの名前は
元々生徒会メンバーであるわたしとホシノちゃんが作った組織というか、単なる生徒会の名前を変えただけなのですが……所属メンバーはわたしとホシノちゃんを含め6人しか居ません。
名前を変えただけであり、生徒会としての機能は残っているので普通にアビドスの生徒会と思っていいです。ここも原作とは違うかもしれませんね。大体わたしの存在のせいですけど。
なので容易にカイザーたちは手出しできない訳です。まあ、傭兵とかを雇って嫌がらせしてくるのは原作通りですけどね。原作で一応黒幕でもある黒服も原作よりは接触してこないですね。
まあ……生徒会メンバーが2人居る時点で黒服としては、厄介と思っているのでしょうけど。更に言えば原作とは違って、対策委員会をはっきりと生徒会と断言しているのでそれもあるでしょうね。
「……これは本当なの?」
「本当です」
「……そっか。全く気付かなかった……まさかこんな状態だったなんて」
「仕方がありませんよ」
書類を見て顔を俯かせるホシノちゃん。
「……セレネちゃん、これはいつから知っていたの?」
「結構前からですね。……1年の後半くらいには既に」
「!」
驚くホシノちゃん。まあ無理もないですね。
「……どうして教えてくれなかったの?」
「どうしてでしょうね」
「セレネちゃん」
真面目で真剣な顔。
「……自分で内々に処理したかったからですかね」
「え」
正直、今話す必要はなかったかもしれませんが……でもまあ、結局はいずれ分かることなので早い内に言ってしまっても大丈夫だと思います。むしろ、そっちの方がいいかなとは思います。……結局、内々で処理しきれていなかったわけですからね。
「それに……これを知ってしまえばホシノちゃんは黒服との取引に行ってしまうでしょうし」
「っ!!」
実はわたしことセレネは、記憶を取り戻す以前でもホシノちゃんのことを把握していました。黒服のことも、取引を持ち掛けられていたことも。もしかして思い出していなくても何となくで行動していたのかもしれませんね……。人は時々不思議な行動をしますからね。
まあそれもありまして、ユメ先輩にも当時のホシノちゃんにも察せられないように内々に行動をしていたのです。隠していたことについては、少々罪悪感もありますが、仕方がないのかなと思います。たぶん記憶があっても同じようにしていたと思いますよ。
「気づいていたの……?」
「前々から」
「……そっか」
「夜に見回りしていることも知ってますよ?」
「うへぇ」
ばつの悪そうな顔をするホシノちゃんを頂きました。
……そんな馬鹿なことは置いておきましょうか。ホシノちゃんはこう見えて一番警戒心が高く、アビドスの皆の為に行動してくれていることは知っています。でもアビドスの皆、と言えばホシノちゃんもその1人ですよ。
「ホシノちゃんは1人で頑張りすぎです」
そう言いながらホシノちゃんの頭の上に手を置く。原作でもそうですし……ね。色々と抱え過ぎなんですよ。たまには周りの人に甘えてもいいと思いますよ。むしろ甘えてください。最年長だからというのもあるのでしょうけど、それを言ったらわたしも同じなのですから。
「一人で抱え込まないでください。ユメ先輩とまでは言いませんが、わたしだってホシノちゃんとは長い付き合いなのですよ?」
「それは……」
「最年長だから? ですか?」
「そ、それもあるけど」
「それを言ったらわたしも同じ最年長ですよ」
「う」
……わたしという存在が居た影響もあって、原作よりかはましなホシノちゃんですけどやっぱり、根本的なところは変わってないのですよね。とりあえず、全部黒服が悪いということにしておきましょう。
……いえ、流石に砂漠化まで彼のせいにするのは可哀そうですね。
「それともわたしは信じられませんか」
「それはっ……ううん。セレネちゃんのことは信じてるよ、これは本当」
「これは嬉しいですね」
ちょっと照れてしまいますね。自分で言っておいてあれですけど。
「……まあ、わたしも人のこと言えないのですが」
隠し事をしているのはわたしも同じだし……。
「セレネちゃん」
「どうかしましたか」
「これは……?」
「ん? あぁ」
「何枚かカイザーじゃないやつがあるんだけど……」
そこにたどり着いちゃいましたか。まあ、話す前提だったので別にいいのですけどね。
「ムーンライトって」
「それわたしの偽名ですね」
「え?!」
ホシノちゃんが驚いてますね。可愛いですけど。
「結局、買い戻せたのはわずかなんですけどね」
「セレネちゃん買い戻してくれてたの……?」
「アビドスの為に頑張りたいという気持ちはわたしも同じですからね」
「……」
「とはいえ、アビドス名義で買い戻そうとした場合、カイザーがどう動いてくるか分からなかったので、あくまでムーンライトという関係ない人が購入したってことにしていますけどね」
とはいえ……さっきも言ったように、偽名を使おうともあまり買いすぎたりすれば簡単にバレてしまいそうだったので、抑えているのですけどね。
「カイザーをどうにかしないとアビドス名義にすることが出来ないのが辛いところですが」
「セレネちゃん……」
「わたしなりに活動ですよ」
「でもこれ結構危ないよね?」
「バレれば、ですけどね」
「……」
「ホシノちゃん?」
わたしの方に身体を預けるようにホシノちゃんがそっと抱き着いてくる。
「セレネちゃん……私も人のこと言えた義理じゃないけど……危ないことはしないで」
「……」
「アビドスや私たちのためっていうのはよく伝わったけど……セレネちゃんも大事なアビドスの一員なんだから」
「……それ、ホシノちゃんが言います?」
「う……でも心配だよ」
「それはわたしも同じですよ、ホシノちゃん」
「……」
お互い様……でしょうね。
「ホシノちゃんも黒服なんて胡散臭いやつのところに行っちゃだめですよ」
「うん……」
とはいえ、アビドスの問題は結局変わらないです。
……とりあえず、今できる最善の方法を考えて動くしかないんですよね。先生が来たら……何か変わるでしょうか。
「お互い様ってことで」
「うへぇ、ざっくりだね」
苦笑いするホシノちゃん。
「あ、居た!! ちょっと、ホシノ先輩もセレネ先輩も早く来てくださいよ!」
「ん。ホシノ先輩まで戻ってこないから心配した」
「屋上に居たんですね☆」
「よかったです」
既にホシノちゃんはわたしから離れているけれど、そのタイミングで大切な仲間でもある4人……セリカちゃん、シロコちゃん、ノノミちゃん、アヤネちゃんがやってくる。どうやらホシノちゃんまで戻ってこなくなったから全員で探していたらしい。
「皆に心配かけちゃいましたね」
「そうだねぇ」
……そんな簡単な言葉を交わしつつ、4人の居る方にわたしとホシノちゃんは移動するのだった。
投稿時間(参考にさせてください)
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