ホシノの同級生になっていた話   作:キヴォトス一般人

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Act.20:対策会議④

「ん!」

「……はい、シロコ先輩。何だかまた嫌な予感がするのですが」

 

 アヤネちゃん……同感です。ホシノちゃんのときよりも嫌な予感がします。

 

「銀行を襲うの」

「はいっ!?」

 

 ……ですよね。

 どうしてシロコちゃんはこうなってしまったのでしょうか……いえ、よく考えたら昔もそんな感じでしたね。せめてもの救いはまだ実行していないところですね。シロコちゃんもいい子なのですよ……本当ですよ?

 

「確実かつ簡単、ターゲットも選定済み……」

「はい、シロコちゃんストップです」

「ん……」

「そんな残念そうな顔をしてもだめですよ。却下です」

「しゅん……」

 

 シロコちゃんの耳が項垂れますが、駄目なものは駄目です。

 

「犯罪者になっちゃだめですよ。……皆が犯罪者になってしまうくらいならわたしがもっと稼ぎます」

 

 それである。

 いや一応言っておきますけど、わたしはそんな危ないことに手は出していませんよ? 本当ですよ? ホシノちゃんとかにちょっと疑われていますけど。まあそれは隠しているわたしが悪いのですけどね。

 

「それはダメ……これ以上セレネ先輩に負担はかけられない」

「そ、そうですよ! 私達だってもっと頑張ります!!」

 

 何か止められてしまいました。

 

「セレネちゃんは大人しくててねー」

「えー」

「えーじゃないよ~。今でもセレネちゃんに頼っているにこれ以上何かをしてもらう訳にはいかないよ」

「でもわたし、副委員長ですよ」

「うへぇ。それならおじさんは委員長だよ」

「むむ」

 

 役職には逆らえませんね……。

 

「と、とりあえず銀行強盗はなしの方向でお願いします……」

「ん……」

 

 ちょっとだけ残念そうにするシロコちゃんでした。

 

「……他に意見がある方は居ますか?」

 

 アヤネちゃんがげんなりした様子で続けています。

 まあ、連続してとんでもない意見を言われればそうなりますよね……分かります。アヤネちゃんの気持は分かります。

 

「はい!」

「はいノノミ先輩……えっと、犯罪とか詐欺とかは抜きでお願いします」

 

 最後にノノミちゃんが手を上げました。

 シロコちゃんとかホシノちゃんみたいなぶっ飛んだ話にはならないと思いたいですが、どうでしょうね。

 

「犯罪でもマルチ商法でもない、とってもクリーンかつ確実な方法があります!」

「それは興味深いですね……」

「アイドルです! スクールアイドル!!」

「ア、アイドル!?」

 

 確かに犯罪もないし詐欺でもない意見ですね……少しだけ身構えていましたけど。いやそれでもアイドルですか……アイドルって何でしたっけ。

 ……あ、歌って踊って観客を喜ばせるアレでしたっけ。確かに受けが良ければかなり稼げそうな気がしますねえ。

 

「そうです! アニメで観たんですけど、学校を復興する定番の方法はアイドルです! 私たち全員がアイドルとしてデビューすれば・・・・・・」

「却下」

 

 中々いい案じゃないかと思いましたが、ホシノちゃんが速攻で却下しちゃいましたね。

 

「あら、これも駄目なんですか?」

「アイドルですか。中々いい案じゃないかと思いましたが」

「わぁ☆ セレネ先輩は分かってくれるんですね!」

「えぇ……」

「なんで? ホシノ先輩なら、特定のマニアに大ウケしそうなのに」

 

 セリカちゃんもどうやら賛成派のようですね。

 

「それにセレネ先輩も……あ、でもセレネ先輩の負担を増やすのは良くないよね」

「あらセリカちゃん。皆のためならわたし頑張りますよ?」

「うへ、セレネちゃんは頑張り過ぎなのでダメー。それに、こんな貧弱な体が好きとか言っちゃう輩なんて、人間としてダメっしょー。ないわー、ないない」

 

 そういうホシノちゃんですが、ちょっと聞き捨てなりませんね。

 

「ホシノちゃん。それはわたしに対する嫌味でしょうかー?」

「うへ!? ち、違うよ!?」

「ええ。確かにわたしはホシノちゃんよりも小さいですよ、はい」

「うへうへ……違うって! そんなつもりはなかったんだよー!」

「ん。ホシノ先輩酷い」

「セレネ先輩の悪口」

「違うってー!!」

 

 割とこれでも気にしては居ますよ?

 まあ、そこまで神経質って言う訳ではありませんが……わたしの身長ってホシノちゃんよりも少しだけ小さいのですよね。

 確かに小さいほうが素早く動けたり、相手の懐に潜る込みやすかったりとかしますけど、それでも日常生活上では不便になることもあるのですよ。例えば高いところに手が届かないとか、ですかね?

 

「うへぇ、セレネちゃん許してー」

「大丈夫ですよ。少ししか気にしてません」

「少しは気にしてるんだね……」

「”大丈夫。セレネにはセレネのいいところがある……はず”」

「はずってなんですか、先生……」

「”ごめんごめん。でも皆の話を聞いてるとセレネが一番頑張っているって分かるし、ね”」

「過剰評価ですよ」

「”そうかな? 皆はそう思ってないみたいだけど”」

「え?」

 

 ちらりと対策委員会のメンバーを見れば、皆がわたしの方を見ていました。

 

「セレネちゃん。ここで言うのもあれだけど……皆、セレネちゃんの頑張りは知ってるよー?」

 

 ホシノちゃんがそう言うと全員がうんうんと頷きます。

 わお……ちょっとだけ予想外ですね。まあでも確かに……そうですね。実際に金額とかを照らし合わせるとわたしの方がぶっちぎりですしね。

 

「でもセレネ先輩はどう稼いでいるかはいつも言ってくれませんけどね♧」

「信じては居ますが……心配もあります」

「ん」

 

 そう来ましたか……苦笑いをします。

 

「隠しているわたしも悪いのですが、そこまで言われてしまうと困っちゃいますね。あはは……1つだけ教えますね」

「聞いてみるもんだねえ」

「いや、この雰囲気にしたのはホシノちゃんですよね?」

「うへ。でも心配なのは変わりないから」

「そうですか…んてん知らぬうちに、いえ知っては居ましたけど……」

 

 まあ隠していたわたしが一番悪いですね。

 

「わたしがやってる仕事の1つは夜間警備や、夜の見回りと言った仕事ですよ」

「夜間、ですか」

「はい。夜間の仕事は普通の仕事よりも割増料金となっているので、短い時間でもそれなりに稼げます。まあ、その代わり昼夜逆転することがありますけどね」

 

 昼間にやるよりも割増なので、結構稼げるんですよねえ。一応何でも屋みたいなことをして稼いでいるのと同じになるかな?

 

「うへ……セレネちゃん時々夜居ない時があったのはそういうことだったんだねえ」

「ええまあ。流石に毎日のようにはやってないですよ。アビドスの方も心配ですからね」

「そう、だったんですね」

「先輩、わたし達が家で寝ている間も……」

「まあそういうことですね」

 

 皆には眠る時間を削ってまで仕事をしてもらいたくないのもあったので隠していましたけど。

 

「あと夜の仕事と聞くと怪しいと思う人もいるかも知れませんけど、ちゃんとしたやつなのでそこは安心してもらえると」

「うへぇ。その辺りはまあ信じているけどさー……大丈夫なの?」

「大丈夫ですよ。さっきも言ったように毎日毎日いつものようにやっている訳では無いので」

 

 流石にこれをずっとやっていたら身体が持たないですしね。

 

「はい。何か変な空気にしちゃいましたけど……この話は一旦置きましょう。というかおいてくれると幸いです」

「セレネ先輩、私ももっと頑張る」

「私も!」

「はいはい、皆が頑張っているのは分かってます。……それで、会議に戻しますがアイドルはいいんじゃないかと思いますよ!」

「うへ……アイドルの話に戻しちゃうのー?」

「セリカちゃんとかノノミちゃんとかシロコちゃんとか、アヤネちゃん達がアイドルになったらきっと売れますよ」

「わぁ☆」

「ええ!?」

「か、稼げるなら……」

「えっと……確かにアリかもしれませんけど」

「ホシノちゃんも稼げそうですね」

「せ、セレネちゃん?!」

 

 しかし、アイドルもいいかもしれませんが……心配の可能性もありますし、歌って踊ってをするには練習も必要ですよね。そうなると、その間が空白になって借金返済に支障が出るのはよろしくないですね。

 

「冗談です。……アイドルはいい案かもしれませんが、歌って踊ってをするには練習が必要でしょうし、それで支障が出るのはよろしくないかもしれませんね」

「た、確かに……」

「それもありますね……これでは会議が進みませんね」

「うへ。もうここはいっそのこと先生に決めてもらおうよー」

「”え”」

「まだ案がまとまってないじゃないですか……もう少し選択肢を……」

「大丈夫大丈夫、先生が言うことなら間違いないって。ねえ、先生」

「”ええと……”」

 

 めっちゃ先生が困ってるじゃないですぁ……。

 ホシノちゃんがそう言うと一同が先生を見ます。先生の顔には迷っている表情は伺えますね……先生、頑張ってください……。

 

 




全然会議が終わらねえ!

投稿時間(参考にさせてください)

  • 朝(6時~10時)
  • 昼(11時~14時)
  • 夕方(15時~19時)
  • 夜(20時~24時)
  • 深夜(25時以降)
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