ホシノの同級生になっていた話   作:キヴォトス一般人

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視点が変わります。
ちょっとだけ過去。


Act.05:ホシノとセレネ

 ホシノにとってセレネは大事な仲間であることと、同じようにアビドスの前生徒会長であるユメのことを知っている唯一の仲間だった。

 セレネとホシノ、そしてユメの3人は当時の生徒会に所属しており、借金問題や治安維持などのことをたった3人で行っていた。

 

「初めまして、星月セレネです。セレネと呼んでくれると嬉しいです。よろしくお願いします」

 

 アビドスの砂漠化が悪化していく中、このアビドス高等学校から転校したり去ってしまう人達も大勢居た。結局、最後まで残っていたのはたったの3人であった。

 

「よろしくね、セレネちゃん!」

「お願いします」

 

 ホシノが初めてセレネと会ったのはこのときであった。

 ホシノよりも若干早い段階で生徒会に入っており、生徒たちが去っていく中最後の最後まで残っていた生徒。

 

 セレネを見た第一印象はホシノからしてみてもちっちゃい。

 と言っても、セレネの身長自体はホシノと対して変わらない。銀色の髪を左と右で赤いリボンでツーサイドアップにしている少女。

 そして更に言えば特徴的な容姿がもう1つあった。それはホシノと同じく左右で瞳の色が異なるといういわゆるオッドアイというものであること。

 

 それらを踏まえてホシノはセレネにちょっとした親近感を抱いた。

 

 それの影響でもあったのか、少し行動を共にしているうちにセレネのことをユメ同様に信じるようになった。

 

「借金……全然減りませんね」

「ひぃん……でも一応返せているからね……一応」

「でも結構ギリギリじゃないですか」

 

 アビドスの借金事情……砂漠化や砂嵐といった自然災害が尽くアビドスを襲った影響で、それらの対応をするために借金をしてしまっていた。

 アビドス高校が受け継ぐ負の遺産である。ホシノが生徒会に入ったときには既にあった借金であり、ユメからしても残っていた借金。

 

 月々の返済の利子も大変なものとなっており、中々元金が減らないのが現状である。

 それでも元々あった約9億円の借金は今現在では8億円弱まで減っている。代々の生徒会が頑張って返済した結果ではあるが、それでもまだ8億円である。

 

「本当に先が見えませんね……」

「うへ」

「ですね」

 

 とはいえ、借金を返済しなければ学校を失ってしまう。それだけはなんとかしたいと思っているホシノだが、結局のところ地道に返済していくしかないのだ。

 

「セレネちゃんも無理しないでね」

「わたしは大丈夫ですよ」

 

 そう言っているセレネを見るホシノ。

 話を聞けば、彼女は毎日かなりの額を稼いでくれているようで、そのおかげもあって返済が続けられているというのが現状だ。

 ホシノも最初聞いたときは疑ったものの、本物のお金を見せられては疑う余地がなかった。逆にホシノはむしろ、セレネのことが心配になっていた。

 アビドスのために頑張ってくれていることをユメからも聞いていたので、それもあるだろう。純粋にアビドスのために稼いでいる。旧校舎の方に行っては資料とかを探していたり、日に日に悪くなっていくアビドスの治安維持もやってくれている。

 

 ホシノも頑張っている自覚はあるが、セレネのことを聞くと些細なことに思えてしまうくらいには。

 

「今更なんですけど……セレネ……さんは何で稼いでいるんですか……」

「さんは要らないですよ、ホシノちゃん」

「ちゃん!?」

 

 ユメのような呼び方をするセレネに思わず反応してしまうホシノである。

 

「わたしもホシノちゃんも同い年、同級生の仲じゃないですか。ホシノちゃんもセレネちゃんって呼んでくれてもいいんですよ」

「それは……」

 

 恥ずかしいとは言えないホシノだが、ホシノのことをじっと見てくるセレネとユメから謎の圧を感じ、ホシノは嫌だと言えなくなっていた。

 

「分かりました……セ、セレネちゃん」

「はい」

「仲が良いことはいいことだね!」

 

 この日からホシノはセレネのことをちゃん付けで呼ぶようになった。

 

 

 

 

 

*******

 

 

 

 

 

「……」

 

 ふと、ホシノは一緒にアビドスに向かうセレネの方に目を向けながら昔のことを思い出していた。

 

「……」

 

 ホシノにとってセレネは長い付き合いというのもあるが、数少ない信用できる人だ。

 それは身を持って一緒に行動していたホシノ自身がはっきりと言える。結局、何で稼いでいたのかは適当にはぐらかされてしまっていたので分からずじまいなのだが。

 その稼ぎについては今もなお継続中であり、そのおかげもあって月々の返済がだいぶ楽になっているのもまた事実だ。

 

 しかし、それでもセレネばかりに頼ってしまっている自分自身が情けないとも思っている。もちろん、セリカやノノミ、シロコにアヤネ達も頑張ってくれているのは分かっている。

 

 最近になってホシノが知ったこともあった。

 セレネが稼ぎと同時にアビドスの土地を買い戻してくれていることを。それを聞かされたホシノは改めてセレネに何とも言えない感情が湧き上がってきた。

 

 偽名で買い戻しをしているとのことだった。

 それはアビドス名義で買い戻した場合、カイザーが何を言ってくるか分からないからという理由ではあったが、偽名を使うにしてもバレてしまう可能性だってある。

 当の本人はそのリスクを承知の上で買い戻していたが、それがどうしようもなくホシノにとっては怖かった。

 

 セレネが居た場所にホシノが居合わせたのはたまたまだったが、その際に「買い戻しの再開でもしようかな」というセレネの言葉が聞こえ、思わず待ったをかけた。

 ホシノとしてはやはり、セレネには危ないことをして欲しくないという気持ちが大きかった。犠牲になるのは自分の方がいいと思っていたくらいである。

 

 話をしたものの、痛いところをホシノは突かれてしまった。

 そのときは何とか留まってくれたが、何かあればセレネは恐らく行動を起こすことは余裕で考えられた。

 

 セレネのアビドスを思う気持ちは本物だ。それは1年のときから分かっていたことであり、ホシノも痛感している。

 そこでホシノの脳裏をよぎったのは胡散臭い黒服と名乗る男のこと。文字通り黒一色の何とも言えない不気味さを持っている怪しい大人。

 

 ホシノは大人のことはあまり信じていない。噂になっている先生という大人についても、怪しく思っているが、先生という存在について興味があるのもまた事実。

 

(アヤネちゃんがシャーレに手紙を送ってくれていたんだよね……)

 

 先生という大人が所属する組織らしいが、詳しいことはホシノも知らない。生徒達のお悩み相談とかを受け付けているということくらいだ。

 

 ダメ元で送った手紙であったが、シャーレの先生はそれを受理しアビドスにやって来た。

 

(遭難していたみたいだけど……)

 

 それも仕方がないだろうとホシノは思う。

 アビドスはこう見えてもかなり広く、土地勘や道を知っていなければ遭難するレベルであることを知っている。過去にも遭難した生徒が居た訳なのだが。

 

「セレネちゃん、1つ聞いてもいい?」

「何でしょうか?」

 

 駆け足のままホシノはすぐ隣で走るセレネに1つ問いかける。

 

「先生ってどう思う?」

「先生ですか……まあ、本人を見ないことには何とも言えませんけど黒服よりは信用できるんじゃないですかね」

「そっか」

 

(セレネちゃんがそう言うなら……)

 

 もう1度だけ信じてみてもいいのかもしれない、とホシノは思うのだった。

 

 

 




割とでかい感情を向けられている模様。


主人公プロフィール
一人称:わたし
学園:アビドス高等学校
部活:アビドス生徒会→対策委員会
学年:3年生
年齢:17歳
誕生日:12月2日
身長:143cm
趣味:情報収集、ネットサーフィン、お金稼ぎ


主人公データ(ブルアカ風)
学生名簿:星月セレネ
名前:セレネ
フルネーム:星月《ほづき》 セレネ
レアリティ:☆3
役割:STRIKER
ポジション:MIDDLE
クラス:アタッカー
武器:アサルトライフル(AR)
遮蔽物:使う
攻撃タイプ:振動
防御タイプ:特殊装甲
学園:アビドス高等学校 3年生
部活:アビドス廃校対策委員会
年齢:17歳
誕生日:12月2日
身長:143.0 cm
趣味:情報収集、ネットサーフィン、お金稼ぎ
一人称:わたし
固有武器:Selēnē (モデルはM4カービン)
イメージ(AIイラスト)

【挿絵表示】



メインはスナイパーライフルだったはずだけど、諸事情によりARが武器になったようです(←)

投稿時間(参考にさせてください)

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  • 昼(11時~14時)
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