ホシノの同級生になっていた話 作:キヴォトス一般人
「戦闘音がここまで聞こえてきますね」
「そうだね、早く行かなきゃ」
アヤネちゃんからの通信もあり、駆け足で向かったわたしとホシノちゃんですが、だいぶ近付いてきたこともあって銃声やら何やらが聞こえてきていました。
『お待たせぇ』
『お待たせしました。すぐ近くまで戻ってきてきましたが』
『! ナイスなタイミングです! そのまま後方から挟み撃ちに出来ますか?』
『任せて』
襲撃者は丁度校舎の方を向いている状態ですね。
話を聞くと、今回の襲撃者はちょっと一味違うらしい……結局はヘルメット団ではありますが、その戦力が今までよりも規模が大きかったようです。
「なるほど、確かに一味違うらしいです」
「そうだね……」
武装もそうですが、使用している兵器も今までよりもグレードが上がっているように思えます。しかしながら、先生が居る影響なのか、校舎側……シロコちゃん達は何とか耐えているようです。
「こっち、丁度後方にスタンバりましたよ」
『ありがとうございます! 襲撃者達は今こちらに集中しているので後方には気づいていないようです。あ、ちょっと変わりますね』
そう言ってアヤネちゃんの声が聞こえなくなった後、すぐに別の誰かの声が聞こえてきました。
『”初めまして、私は連邦捜査部’シャーレ’の顧問の先生です”』
『”えっと、通信先に居る2人がセレネとホシノだよね?”』
そう聞いてくるのは中性とも言える顔立ちと声の大人の人。
……なるほど、この人がこの世界での先生ですね。確かに何処か安心できるような声をしていますね。生徒からするとこんな感じだったのでしょうか。
『合ってるよ~ 私がホシノだよ』
『はい、わたしがセレネです』
『”詳しくは今は省くけど、指揮に入ってもらってもいいかな”』
『おっけー』
『大丈夫です』
『”ありがとう”』
ここは先生の従った方が勝率は高いと言えるでしょうし、問題なしです。そんな訳でわたしとホシノちゃんは行動を開始するのでした。
*******
「リーダー! た、大変です! ぐは」
「おいどうした!?」
ヘルメット団の1人がリーダーと呼ばれる不良生徒に何かを伝えようとしたところ、後方より飛来した1発の銃弾がそのヘルメット団の脳天を直撃し、あっさりを気絶してしまった。
これを見た他のヘルメット団の面々は愕然としたが、すぐに後方警戒に入ったが、前方にも今まで交戦していた相手がいる状態であり、見事に彼女達は挟み撃ちにされてしまっていた。
「こ、後方!?」
たった3人で自分達に対抗していた前方の相手に対しても想定外であったが、後方から更に攻撃が来ることはリーダーである彼女には予想外であった。
「大変です。挟み撃ちにされました!!」
前と後ろ。
どちらも相当な強さである。特に後方から来た2人については、彼女でも分かるくらいのオーラを感じていた。
(こっちが主力か!?)
リーダ格の生徒は考える。
そこで思い出したのが、アビドス……相手側の戦力情報だ。アビドス高等学校側の戦力は6人であること。中でも年長組の2人は特に異様であることを予め情報として持っていた。
(あれがまさか……小鳥遊ホシノと星月セレネ!?)
リーダである彼女は普通に見落としてしまっていた。それは彼女の落ち度ではあるが。人数差や戦力差もあるためこちらが有利であるだろうと考えていた。
しかし、実際に戦闘に入ったらどうだろうか? 武器もいいものを使っている自覚があったし、人数差もあった。だがたった3人の前衛に抑えられていた。
「やべえぞ! あいつ、的確に頭を狙ってきやがる!」
1人が盾を取り出し1人がその盾から一方的に、この戦況で、的確にこちらの戦力を削ってくる。一発一発が急所でもある頭にヒットしており、次々と仲間たちがやられて行く状況に戦慄を覚えた。
しかし後方ばかりに気を取られても居られず、前方にもまだ敵は残っている。かなり絶望的な状況に彼女たちは陥っていた。
「うへぇ、セレネちゃん本当によく当てるよね」
「盾役を担ってくれているホシノちゃんが優秀だからですよ」
「なんか照れるねぇ」
「今までだって一緒に戦ってたじゃないですか」
「それもそうだね」
そんな呑気な声が聞こえてくるほど、彼女達はヘルメット団の近くまでやって来ていた。
(アサルトライフル!?)
そこで、リーダが気づく。
先程まではスナイパーライフルを使っていたもう1人が気付けば、アサルトライフルに切り替えて攻撃していることに。
武器がアサルトライフルになっていても、彼女の戦闘力が変わっていない。的確に狙い、確実にこちらの戦力を削ってきている。
盾役として行動していたもう1人も片手にショットガンを握り、こちらを攻撃していた。
ヘルメット団達は必死に抵抗するも、次々とやられて行きもはや数える程度しか残っていなかった。後方だけではなく、前方に居た相手も気付けば既に詰め寄ってきており、万事休すと言わざるを得ない状況となっていた。
(2人増えただけで……)
そう思ったところで衝撃とともに彼女の意識はぷつりと切れるのだった。
*******
「やった……!」
「ええ、何とかなったわね」
「やりました☆」
「先生、見事な指揮でした。ありがとうございます」
「”気にしないで。でも良かった”」
そう言って喜ぶ4人の面々を先生と呼ばれる大人は見る。
4人の能力の高さもあるが、もう2人……このアビドス高等学校の最年長でもある2人の生徒のことを思い浮かべる。
予めアビドス高等学校の生徒は6人であることを知っていた先生だったが、遭難という何とも言えない事故に巻き込まれつつやって来た校舎には2人は居なかった。
先生自身も話は聞いていたが、2人の戦闘力は凄まじいものであった。
まず動きがやばいのである。素人な先生から見ても常人離れしたような動きに、狙う速度、的確に敵に弾を当てるその精度。
ホシノが盾となり、セレネは後ろから攻撃する。更に言えばセレネという生徒はアサルトライフルとスナイパーライフルの2つを扱っている。
サイドアームなら分かるが、メインアームである銃を2つ扱っているのが素直に凄いと思った点の1つであった。
拮抗していた戦闘状況が2人が加わったことにより、一気にこちらに傾いたのだ。挟み撃ちというのもあるだろうが、純粋に2人の戦闘能力の高さもあるだろう。
そして通話越しだけでも分かる、2人のコンビネーションは目を張るものがあった。あれは長年行動を一緒にしていた相棒と言っても過言ではないほどの連携力だった。
軽口を言い合いながらも敵を次々と倒していく様は凄いものであった。お互いの役割をしっかりと認識して行動していた。
むしろ先生としての指揮は要らなかったかもしれないと言えるほどに。
(なるほど……だからアビドスは)
だからこそ、治安が悪くなっているはずこのアビドスが安定しているのだろうと先生は予想する。こちらの4人の生徒も強いことに変わりはないが、それでもあの2人は一線を画している。
ある意味、恐怖を覚えた先生ではあるがそれでも彼女達も等しく生徒である。先生として生徒を守る役目には変わりはない。
「ただいま~ごめんねえ」
「戻りました。すみません遅くなって」
「あ、先輩たちが帰ってきた」
「本当ですね☆」
そんなことを考えている先生のいる部屋に、例の2人が戻ってきたのだった。
戦闘描写は苦手です。(おい
投稿時間(参考にさせてください)
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