ホシノの同級生になっていた話   作:キヴォトス一般人

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オリキャラの都合上、ちょくちょく改変されます。
ご注意ください。

流石に木っ端みじんにはならないはずです……たぶん


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が、頑張ります。


Act.07:前兆

「星月セレネ……」

 

 アビドス高等学校、アビドス生徒会のもう1人の副会長。

 小鳥遊ホシノの同級生に当たり、2人の関係性も深いものとなっている。何とも言えない感情が黒服を襲う。

 

『ホシノちゃんに手を出したら絶対許しませんから』

 

 当時のことを黒服自身もよく覚えている。

 明らかなこちらに対する敵意。黒服自身も敵意を向けられることくらいは理解している。そういったことをしていることも自覚している。

 

「中々興味深いですね」

 

 顎に手を当てて黒服は思考する。

 黒服が欲しいのは小鳥遊ホシノであり、その他については正直どうでもいいことであった。アビドスの領地も借金もホシノさえ手に入ればそれでいいと思っている。

 だからこそ、あの手この手を使い、さほど興味もないカイザーグループとも手を組みアビドス高等学校を追い詰めているが、思ったように事態は好転しない。

 

 その原因は小鳥遊ホシノではなく、星月セレネにあると考えている。しかし、彼女が小鳥遊ホシノを超えるほどの何かを持っているとも考え難いし、仮に何かがあったとしてもホシノと比べれば些細なものだろう。

 

「彼女には何もないと思うのですが……しかしながら奇妙ですね」

 

 正直ホシノ以外はどうでもいいと思っていた黒服ではあるが、尽く狙い通りに思い通りに事が運ばないことはどうしても気がかりであった。

 アビドスの生徒会……今は対策委員会となっているが、その正体はかつてのアビドス生徒会とほぼ変わらない。今の対策委員会は連邦生徒会によって生徒会としての組織として認可されてしまっている。

 

 そう、確立している組織となっている。

 

 これでは容易に手を出すことができない。

 生徒会を狙ったとなれば、連邦生徒会も黙っていないだろう。当時は対策委員会は正式なものではなかったため、そこに付け入る隙があると黒服は考えていたが、それは意味をなさないものとなった。

 

 アビドス最後の生徒会長である梔子ユメが消息不明で事故死と断定されたことで、当時のアビドス生徒会はあやふやな状態となったが……。

 気付けば残った2人……小鳥遊ホシノと星月セレネの2人よって対策委員会と名前を変えている。ここまではいいが、その先……生徒会としての組織として認可させた点、ここが大きな分岐点と言えるだろう。

 

 黒服自身も当時の小鳥遊ホシノについては知っていたのだが、思い通りな状態にまではならなかった。それはやはり星月セレネという1人の生徒の存在が大きいだろう。

 

「ククッ……面白い存在ですね」

 

 小鳥遊ホシノのような神秘もないが何かがある。

 黒服にとっても謎が多い生徒である。幾ら調べても特にこれと言ったような何かが見つかることもなく、星月セレネは普通の生徒。黒服からしてみれば全く気にする必要のない存在だったはずだ。

 

「そもそも彼女の存在自体がこのキヴォトスに置けるイレギュラーなのかもしれません」

 

 興味は尽きない、が。

 彼女は明らかに黒服とゲマトリアに対してかなり強い敵意を持っている。小鳥遊ホシノの親友としての立場からなのか、他に何かがあるのかまでは黒服でも分からない。

 

 彼女が弱い立場であれば、彼女を使って小鳥遊ホシノを操るというようなこともできた。それほどにまでホシノとの関係は深い。

 しかし、星月セレネという生徒は敵意をむき出しにするだけの力がある。戦闘能力に置いても小鳥遊ホシノ同等かそれより少し下くらいであり、そう簡単に折れるような相手でもないのだ。

 

 黒服は前々から小鳥遊ホシノに対し、取引を持ちかけていた。アビドスの借金を肩代わりする代わりに、ゲマトリア所属になってもらうような、そんな取引である。

 当初は保留とされ黒服も待っていた。時折、会っては何度も話をしたものの結局は保留とされていた。

 

 その大きな原因は梔子ユメの存在だと黒服は思っていた。

 しかし、そんな彼女が居なくなれば小鳥遊ホシノもイエスと答えるだろうと思っていたが、彼女の答えは引き続き変わらなかった。そんなこんなもあって現在にも至るが、最終的に小鳥遊ホシノはこちらの取引をはっきりと断った。これについては黒服も予想外だったのもあり驚いていた。

 

 その答えを出す前にやはり、ホシノはセレネと話をしていたことが分かり、またもや彼女に邪魔をされてしまった訳だ。

 

「やはり星月セレネの存在は大きいですね」

 

 それだけ呟き、黒服は再び思考するのだった。

 

 

 

*****

 

 

 

「……え、セリカちゃんですか?」

「”うん”」

 

 ヘルメット団の襲撃の翌日のことだった。

 ヘルメット団の襲撃を耐え、更には追撃まで行い、次からはそう簡単に攻めてくることは出来ないだろうというレベルまで追い込んだ点については原作通りですね。

 

 で、そんな襲撃があった翌日の朝に先生にそんなことを言われました。

 

 朝、セリカちゃんと会ったみたいで学校行くなら一緒に行こうと提案したところ、バイトがあるからと言われて追い払われてしまったらしいです。

 

「まあそうですね……心当たりはあります」

「あ、セレネちゃんも?」

 

 おおよそどころか、確実に知っているのですが、セリカちゃんはわたし達にも隠していたので知らないフリをしつつも匂わせぶりに返します。

 

「ホシノちゃんもですか」

「まあねえ……」

「”教えて欲しい……”」

 

 セリカちゃんがバイトをしているところは前にちらっと言ったかもしれませんが、柴関ラーメンだったりします。

 これは記憶にある前世にもあることですし、実際にわたしがこっそり確認したこともあったのでほぼ確実だったりしますね。

 セリカちゃんもセリカちゃんなりに返済を頑張ってくれているのですが、如何せんアルバイトだけでは正直言ってしまうと雀の涙程度なのです。

 

 ユメ先輩が居た頃はまだ8億弱が残っていましたが、何とか5億まで減っています。これについてもたぶんカイザーや黒服からすれば想定外なのではないでしょうか。

 それでも卒業するまでに払いきれるかと言えば、まあ無理でしょうね。仮に返済できたとしてもカイザーがそれを簡単に許すとも思えませんしね。

 

 これについては今考えることではないですね。

 

 バイトについてはわたし達も特に何も言いませんけどね。セリカちゃんはああ見えて純粋で素直ですし。なのでちょっと騙されやすい点が心配ですね。

 学校のためにしてくれていることを知っていますし……これは前世の記憶の話ですけど、セリカちゃんの性格からすればこの世界でも同じことと言えそうです。

 

「時間もちょうどいいし、じゃあ今から行こうかぁ」

 

 




みんな大好き? 黒服さん。()

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