ホシノの同級生になっていた話   作:キヴォトス一般人

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原作改変を入れざるを得なかった……!

本日はもう1話投稿予定です。(合計3話)
多分これ以降は複数話投稿はないかなと思います。


Act.09:夜襲

 

「全く……何なのよ」

 

 バイトを終えたセリカは1人、帰路についていた。

 

「はぁ」

 

 今日あった出来事思い返してはため息をつく。

 しかしながら、口では文句やら不安やらを言っているものの、内心ではちょっとだけ嬉しいと感じていたセリカである。先生と言われる大人については、まだ完全には信用出来ないが、それでもまあ少しくらいなら認めてもいいかなとセリカは思った。

 

「元凶が先輩って……」

 

 アルバイト先を特定されてしまったことは予想外だが、辞めるつもりはなかった。これからも不定期に皆が来るであろう将来を思い浮かべながら、ちょっとしたため息をついた。

 

「ホシノ先輩とセレネ先輩かぁ」

 

 セリカがそこで思い返すは2人の最年長組。

 1年であるセリカにとってはそこまで付き合いが長くはないものの、一緒に過ごしていると何だかんだで楽しい日常であった。借金についてはやはり、気が重いものではあるが、このアルバイトが少しでも足しになればいいとセリカは思っている。

 

 何だかんだで一番頑張っているのは先輩組であること。

 ホシノについてはお昼寝が多いものの、いざというときはちゃんと先輩らしく動くし、セレネについてはアヤネに次ぐ良心的な存在である。そして何よりも一番アビドスに為に動いているのはセレネであること。

 

 セリカ自身も他のメンバーに聞くまでは半信半疑ではあったが、実際にセレネは1日でかなりの金額を稼いでいる。時間があれば治安維持の為にパトロールをしたり、家があるということは知っているものの、セレネは学校泊まってまでアビドスの為に動いているのである。

 そんな光景を実際に見せられてしまえば、セリカも信じざるを得ない。事実、毎月の借金返済の大半がセレネのものである。もちろん、他の面々も頑張っていることはセリカでも知っている。自分自身も頑張っているという自覚もあった。

 

「それにしてもセレネ先輩は何で稼いでるのかしら……」

 

 口々にアビドスの面々が決まって言うセリフである。

 しかしながらセレネ自身に聞いたことは何度かあったものの、誰一人、まともな答えをもらえていない。一番付き合いの長いであろうホシノにさえ教えていないようだ。

 

 見習うところはある反面、後輩としてもセレネが危ないことをしていないか不安にあることもあるが、結局のところは何も分からない。セレネ本人は「危ないことなんてしてないですよ。これは本当です」と言っているため、それを信じる他なかった。

 

 謎が多いが優しく頑張っている先輩、というのがセリカから見たセレネの印象であった。

 

 ホシノと同じように抜けているところも度々セリカは目撃しているものの、ちゃんとするときはするし、戦闘になったときもホシノ同様頼りになる存在でもあった。そんなセレネに対して少しばかり憧れの気持ちを持っているのがセリカである。

 

「今日は帰ろう」

 

 何となくいい夢が見れそうだ、と思っていたセリカだったが。

 

「黒見セリカ……だな?」

「カタカタヘルメット団? ……あんた達まだこの辺りうろついてんの?」

 

 見慣れた存在にセリカは気付き、不機嫌を隠さずに睨みつける。

 せっかく人が気持ちよく帰ろうとしていたところに現れたのだから当然と言えるだろう。セリカはそんなヘルメット団の睨みつけながら武器を取り出す。

 

「丁度いいわ、ここで……って、きゃっ!?」

「撃て!」

 

 戦闘を開始しようとしたところ、セリカの前に1つの小柄な人影がよぎる。

 一瞬だけ反応が遅れてしまったセリカが体勢を戻そうとしたところ、セリカの身体に衝撃が走り、流れるようにそのまま後ろに倒れてしまった。それと同時に轟くような爆発音が市街地に響いた。

 

「セ、セレネ先輩!?」

 

 かなりの力で飛ばされていたようで、セリカが次に認識したのは煙の中に倒れているセレネの姿だった。先ほどまでセリカが居た場所の地面はえぐれ、焦げておりかなり酷い状態になっていた。

 

「セレネ先輩! しっかりしてください!」

 

 慌ててセレネの元に駆け付けるセリカだったが、セレネからの反応はなかった。

 そもそもなぜこの場にセレネが居るのか、セリカは分からなかったが、それでもセリカを庇ったということだけは理解した。セレネに飛ばされていなければ、あの攻撃を受けたのはセリカ自身だったのである。流石にあのレベルの攻撃では無事では済まないだろう。

 

「ちっ、邪魔が入ったか! 次弾用意しろ!」

 

 これはまずい、とセリカは身構える。

 

「おい、どうした!?」

 

 ヘルメット団のリーダーと思しき不良は通信機に向かって何かを叫んでいた。

 

「ぐえっ!?」

『ノノミ先輩、奥に複数居ます!』

「お仕置きですよ~☆」

「ん。あなた達の隠し玉はもうない」

「”セレネ! セリカ! 大丈夫だった!?”」

「え、アヤネちゃんにシロコ先輩にノノミ先輩、 先生も!?」

 

 いつまで立っても何も起こらなかった中、セリカに耳に聞こえてのは聞き覚えのある、いや聞き慣れた大切な仲間の声であった。

 

「うへぇ~ いやあ、まさか戦車なんて出してくるとはねえ」

「ホシノ先輩も!?」

 

 更には少し離れたところから爆発音が聞こえたと思えば、ホシノまでがセリカの前に姿を現す。

 

「おい、応答しろ!」

「リ、リーダー大変です! 戦車が……破壊されました!」

「なにぃ!?」

 

 リーダーはその戦況に狼狽える。

 

(こ、こんなはずでは!?)

 

 1人ずつ狙うという計画だったはず、とリーダーは心の中で叫ぶ。単独行動が目立っている黒見セリカを最初のターゲットにしようとしたまでは良かった。狙い通りセリカは単独で帰路についているところであったはずで、作戦は成功したかと思えた。

 

「”セリカ、無事でよかった!”」

「せ、先生……私は無事よ、でもセレネ先輩が」

「”!”」

 

 気付けば対策委員会の全メンバーが集結しているではないか。

 

(どこで間違えた……?)

 

「戦車はホシノ先輩が破壊してくたので、あの攻撃はもう来ませんよ~☆」

「いやぁ戦車相手にするとは思わなかったけどね。……セレネちゃん!」

 

 そういうホシノが倒れているセレネを捉えると物凄い速度で駆け付ける。それはセリカと先生の間に突風のようなものが吹くレベルであった。

 

「セレネちゃん、しっかりして!」

「……」

「ん。……気を失っているだけみたいだから大丈夫だと思う」

「よかった……無茶するんだから」

 

 シロコの言葉に安堵したホシノは、ヘルメット団の方を睨みつける。

 

「セレネちゃんやセリカちゃんに手を出したこと、後悔させてあげる」

「「……っ!?」」

 

 静かなる怒りを秘めたホシノの言葉にヘルメット団達は気圧される。それは同じ対策委員会のシロコ達にも及ぼすほどのものであった。

 

「先生。お願い」

「”分かった”」

 

 ここからが本番だとい言わんばかりに、ホシノ達を含め対策委員会の面々はヘルメット団を見て戦闘態勢に入るのだった。

 

 

 





おいおい死んだわ、あいつら……

投稿時間(参考にさせてください)

  • 朝(6時~10時)
  • 昼(11時~14時)
  • 夕方(15時~19時)
  • 夜(20時~24時)
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