「俺さ……バドミントンやめる」
パァンッ_
公ではまだタイアップ先の番宣で使われている30秒の尺しか公開されていない人気ロックバンドの新曲の音源がコート全体に流れる中、ネットの向こう側にいる相手から飛んできたチャンス球をバドをやっていた高校のときの感覚を思い出しながらジャンプスマッシュで打ち込む。さすがに3年前の自分と比べるとスマッシュもフットワークも出来栄えは幾分か落ちてしまったが、いまの俺は“主人公の女子マネージャーが密かに片思いをしている同じバド部の幼馴染”で、立場は同じくエースではあるけれど
「カット!」
俺の打った羽根が相手側のコートに落ちて1秒ほどの間を空けて、音源がカットアウトすると同時にカメラの外側で見守る監督が“いい画が撮れた”と言わんばかりのテンションでカットをかける。このリアクションからして、今のスマッシュは一発OKと見る。
「さすが千木良君。インターハイ2位のスマッシュは伊達じゃないね」
「いえいえ、もう3年も前のことですし腕はだいぶ落ちましたよ」
カットをかけた監督が、カメラマンたちの背後から要求通りのスマッシュを打った俺を褒める。ほんの少しだけ手加減しながらスマッシュを打った俺からすれば100点中80点ぐらいのスマッシュだったけど、95点以上のやつを打ってしまうとNGになってしまうのが
「じゃあ続けて次のシーンも行こう!」
先週の日曜から演者のスケジュールや撮影場所の関係で日を空けながら進んでいた8月に公開予定のMVの撮影も、都内某所(※多摩の辺り)にある廃校を再利用した撮影スタジオで行われている今日で最終日という佳境に入り、一段と現場の士気が上がっている。
キュッ、パァンッ_
「カット!じゃあ次はプランBでいまの
ちなみにいま撮っているシーンは俺の演じる“主人公の幼馴染”が大会に向けて練習に取り組んでいるシーンで、まだ高校生を違和感なく演じられる年齢かつ
「ごめん千木良君!フットワークが完璧すぎてこれだと画的に浮いちゃうからもうちょっと高校生って感じの雑さを出して!」
「了解です!(雑にやるのが一番難しいんだよなぁ…)」
もちろんこのMVで与えられた役は主人公ではなく
「これぐらいの感じでどうですか?」
「うん、OK!このまま撮ろう」
本命だった作品の最終オーディションに落ちた帰り道にマネージャー伝手で舞い込んだこのオファー。落ち込んでいる暇はないという焦りもあったのか、趣味とはいえバド自体はやっているから“打ってるところは全部1テイクで行けるだろう”という軽い気持ちで引き受けたはいいものの、自分のままバドをするのと違う人を演じながらバドをするのは感覚が全然違うから、中々思うようにいかない。
「カット!練習シーンOKです!」
所属するイベントサークルで企画していた学園祭の出し物の関係でたまたまサークル仲間と原宿を歩いていたときにストリートスナップを撮られて、その1枚のスナップショットがきっかけで今の芸能事務所にスカウトされてから1年半。経験を積ませるためにマネージャーが持ってくるファッションモデルの仕事と演技レッスン、そして通っている大学の授業に加えて趣味で下2人の自主練習に付き合う日々を経て、今年に入って希望していた俳優の仕事が少しずつ入るようになった。
あとこれは余談だが、イベントサークルは芸能活動を優先することにした都合で大学2年に進級したタイミングで辞めた。
「良かったよ千木良君!」
「ありがとうございます!」
とはいえまだまだ俺は芸能界の中では掴まり立ちができるようになった程度の
「そっか……大学に進んだらまた打ち合えると思ってた黎ちゃんともうバドができないってなると、これから寂しくなるな」
“バドをやめる”と俺が打ち明けたとき、違うユニフォームを着て県予選とインターハイの決勝で優勝を賭けて戦った幼馴染がそう言いながら寂しそうに笑っていた夏の終わりのことは、今でも昨日のことのように覚えている。
「頑張れよ。
あれから3度目の夏を迎えて、果たして俺はあいつの言っていた“ヒーロー”になれているのだろうか……
「お疲れ様。いいスマッシュだったよ」
女子マネージャーがノック終わりの幼馴染にドリンクを渡すシーンの撮影が始まるまでの小休憩に入り、共演者の
「本当にマネージャーみたいですね」
「だってそういう役だもん」
今回のMVで主人公の女子マネージャーを演じるこの人は“ネクストブレイク若手女優第1位”として注目されている同じ事務所に所属する俳優の
「ああいうスマッシュ、あたしも打ってみたいなぁ」
「相当練習しないと無理ですよああいうのは」
「だよね~」
「そもそも流果さんってバドやったことありますか?」
「体育の授業でしかやったことない」
「じゃあ素人ですね」
というわけなので、歳は上だけど芸歴で言うなら後輩の俺は年下の流果さんには基本的にこんな感じで敬語を使って話すようにしている。この上下関係=年齢じゃないという考えもまた芸能界に入って教わった了解のひとつだ……まあ流果さんからはタメ口でいいって言われているけど、俺の中では先輩なのは変わらないからこのほうが落ち着く。
「黎くん。バドミントンやめるとき絶対周りから反対されたでしょ?」
紙コップに入った水を飲む俺の横で、練習のシーンの撮影をずっと見学していた流果さんが無人になったコートに視線を投げて核心に迫る。そういえば俺がバドをやめると打ち明けたとき、一緒にやってきた仲間も監督もみんなが“どうしてやめるんだ?”と聞いてきた。
「はい。実際“なんでやめるんだ”とか“もったいないぞ”って同期から言われたことはあります」
「ハハッ、やっぱり。だってインターハイで2位でしょ?多分私もマネージャーだったら絶対続けるように説得してたと思う」
「あははっ、それは役に入り過ぎですよ」
「もちろん
流果さんの微妙にマジな感情が入っていそうな冗談はともかく、インターハイで準優勝できたのに続けずにやめるなんて、何やってんだって思われるのがきっと普通だ。
「そりゃインターハイで2位になれたんだから反対されるのが普通だろって、もちろん俺だって思いますよ……でも俺はバドミントン選手になりたくてバドをやってたわけじゃないんです」
けれども俺は、
「だからいいんです……俺の本当の夢は幼稚園のときから
言うまでもなく、人生の分岐点でこの選択を選んだことへの後悔は1ミリたりともない。
「ところで黎くんって恋愛ドラマには興味ある?」
演者がいなくなり無人になったコートを見つめたまま、流果さんがいきなり話題を仕事の話へと移し替える。
「はい。恋愛ドラマは登場人物の心境が特に分かりやすいから観ているだけで勉強になることが多いんで、興味はあります」
急に話が変わったな…と思いつつ、俺は流果さんからの問いかけに素直に答える。もともとドラマや映画はジャンルを問わず暇さえあれば息抜きで必ず何かしらを鑑賞するぐらい好きで、特にこの仕事をするようになってからは演技の勉強も込みで今まで以上に観るようになった。もちろん恋愛ドラマもそのひとつだ。
「…実は10月に始まる予定のドラマでちょうど黎くんにピッタリだな~って感じの役があるんだけど、マネージャー曰くそのキャスティングがすごく難航してるらしいんだよね…」
日頃から仲良くしてもらっている先輩俳優へ興味があるという意思を伝えると、流果さんはどことなく含みがありそうな笑みを浮かべながらコートに向けていた視線を右側に立つ俺へ流して話の続きを始めた。可愛らしくありながらどこか影のある顔立ちから放たれる独特なオーラも相まって、目を向けられた瞬間に気が一気に締められた。
「ねえ、私の
パァンッ_
「サービスオーバー、19―20マッチポイント」
相手のラケットの動きを読み、平行線の角度でネットを飛び越えた羽根をワイパーショットで打ち落とし、1点差に持ち込む。
「マジか…飛鷹のやつ、針生先輩から5連続で点取ったぞ」
「完全にゾーン入ってるな」
コートの外から、流れに乗って5連続得点を取り一気に1点差にまで迫った俺のプレーをちょうど見ていた先輩の声が聞こえてくる。このバド部に入って早2ヶ月半。大喜先輩に続いて俺は針生先輩を相手に1点差にまで迫まるところまできた。
「(大事なのはこっから…)」
とはいえ既に1セットを取られている以上、相も変わらずあと1点を取られたら終わりだから油断はできない。いい流れに乗っているからこそ冷静に相手の動きとラケットをよく見て、次にくるショットが何かを予測しながら常に俯瞰することを心掛ける。
「(この
そして、決めるときは一気に決めに行く。
パンッ_
『一本っ!』
千木良家の3人と解散して蝶野家に戻って風呂に入った後、俺は明日の練習が13時からなのを良いことに軽く夜更かしする前提でリビングのテレビをお借りして、千木良からプレゼントされたお兄さんの試合映像をメモを片手に見た。
「(……うま)」
お兄さんの試合映像を見て感じたことは、この人はとんでもなく
パァァンッ_
そして攻めに転じれば高身長を生かした超高速かつ高角度のジャンプスマッシュが相手へと炸裂する、客席から撮った映像越しでもかなり上手いことが伝わってくる無駄な動きのない洗練されたプレー。
「(今…わざと守りに入った?)」
でもそれ以上にお兄さんの試合映像を見て印象に残ったのは、卓越した試合運びの上手さだった。一辺倒に点を狙いにいくだけではなく、場面に応じて相手に敢えて攻めの球を打たせたうえであらゆる方向へと返していくことで、自分のスタミナを出来る限り温存しつつ相手のスタミナを削るように、常にゲームをどう動かしていくかを考えながら試合をしていた。言わば頭脳派の戦い方で、少なくともバドにおいてこういう戦い方ができる人はそれだけ基本的な部分から応用に至るまでの全てにおいてずば抜けた技術と体力を持っていないとできないやり方だ。
「(こういう試合がインターハイでできたら…最っ高に楽しいんだろうな…)」
最終的にフルセットにもつれ込んだ2人の差はほんの僅かで、スコアは『21―19』、『24―22』、『25―23』という世界大会でも滅多に見れない大接戦。どうして準優勝なのに最高の試合と振り返られるほど完全燃焼できたんだろうと思っていたけれど、その試合の映像を見て俺は納得した。“これで最後”と心に決めていた試合でこんなにも予断を許さない楽しいフルセットゲームができたなら、きっと勝ち負けは関係なく幸せ以外の何物でもない。
「(こんなに上手いのに優勝できないって、やっぱインターハイはすげえな…)」
ただ結果だけに目を向ければ、お兄さんはこの試合で負けてしまった。開いたメモにプレーの内容を事細かく書いて自分の研究材料にするという作業をすっかり忘れて見入ってしまうほどのプレーをしても勝てなかったという事実が、インターハイで勝ち抜くことの難しさと偉大さを俺へと伝えた。
「どうして俺はこの試合で負けたのか。“宿題”として羽鳥君には次の練習までにその
自主練終わりにまたご馳走になった夕飯の席で、お兄さんは俺にひとつの“宿題”を課した。ちなみにこのインターハイでお兄さんに勝って優勝した相手は同じ埼玉県の佐知川高校の1学年下の選手で、県大会の決勝では逆にお兄さんが勝って優勝しているという。しかも佐知川高校と言うと、インハイ予選の優勝候補として噂されている晴人のお兄さんがいる
「(…負けた理由…)」
お兄さんがその相手に勝った試合ではなく、負けた試合を俺に勉強材料としてチョイスした理由。それはただ単純に自分にとって一番のプレーを見て参考にして欲しいというわけではなく、負けた理由を通じてどうすれば勝てたのかを俯瞰的に見て考えることで、自分の中で試合を最後まで勝ち抜くための
「つっても最後までこれっていうミスがないんだよなお兄さん……てかどっちもバカ上手くて見入っちまうわ」
そんなこと、客席から撮った映像を見ただけじゃわからない。
「(高い…)」
針生先輩の打ち返した羽根が、狙いよりも僅かに高い軌道を描いて跳ね上がっていく。滅多にミスをしない針生先輩にしては珍しいミスショット。
キュッ_
アウトラインの僅か手前の方向へと上がった羽根の動きを読みながら脚を動かし、最高到達点に達するタイミングに合わせて追いかける。
「(…読まれてんな)」
次の一手を仕掛ける直前で針生先輩のラケットと構えの姿勢に意識を向けると、どんなショットが返ってきてもいいように完璧な位置取りで同じように次の一手を凝視して読んでいた。お兄さんのように戦術面がかなり優れているこの人のことだから、間違いなく次に打つショットが何なのかも既に読まれている。相手にチャンスを与えてしまうようなショットを上げてしまっても、逆を言うなら絶対に相手が何かを仕掛けてくると予測する余地が生まれて、致命的なチャンス球でない限りはそれを逆手に利用することもできる。
「(だから恐いんだよこの人は…)」
当然そこまでの冷静さをいざ試合でやってしまったときに実践できる人は、俺の経験上だと滅多にいない。でも針生先輩はその冷静さを持っているから、流れに乗っていても気が休まる暇が1コンマもない。
「(…いっそ思い切っちまうか)」
どうせ読まれていると理解した上で、俺は脚力を目いっぱいに使って羽根を追うこの身体を宙に浮かせる。ベースになっているプレースタイルが変わってもこれだけは変えずに貫くと決めている、俺にとってスタミナと並ぶ
「(いまの俺なら……行ける)」
パァァンッ_
もう幾度となく先輩たちを相手に打ってきた渾身のジャンプスマッシュ。ただ今までと違うのは、コルクを当てる瞬間に面の角度を変えたこと。千木良家との自主練習でしかまだ試したことのない、初披露の
「あっ…」
本気で行けると思って仕掛けたショットは、打った瞬間から“やっちまった”と自分でもわかるほどノーコントロールの軌道で、左コートのダブルスラインへ勢いよく落ちて行った。羽根の軌道を打った瞬間に見抜いた針生先輩は、追うこともせずにそのまま見送った。
「21―19。ゲーム、針生」
こうしてせっかくの流れを自分のショットで断ち切って、呆気なくゲーム終了。調子に乗ってしまったわけではなく、俺は
「あっぶねー、自滅してくれて助かったわ」
あと1点取れば勝って終わりの局面からあわやデュースの1点差まで迫られながらもどうにか逃げ切る形になった針生先輩が、安堵の表情でわざとらしく胸を撫で下ろしほくそ笑みながら視線を目の前にいる俺のほうへ移す。
「中々やれるようにはなったけど、その調子じゃインターハイはまだ遠いな」
そして口を挟む隙を与えずに挑発じみた言葉を投げかけて、そのままスコアに目を通さずコートの外へと針生先輩が出ていく。
俺“は”行けると思った。そう思った時点で、
「行けると思いました。羽根を当てた瞬間まで」
すれ違いでコートを後にしようとする針生先輩へ、最後のジャンプスマッシュで思い切った理由を伝える。すれ違いざまで声を掛けられた俺より少し大きな背中が立ち止まり、やや切れ長な流し目がコートの中に居座る俺を捉える。
「だろうなとは思ったよ……ま、本番までに
千木良家の練習に参加していることも含めて考えてることは全部がお見通しだと告げて、そのまま針生先輩はインターバルへと向かっていく。もちろん自主練のことは特に秘密にしているわけではないし、先輩も先輩で3年生だけで自主練していることは知っているからお互い様で、別に俺は何とも思っていない。
「(…そういうことか…)」
ただ、針生先輩とのゲームを通じてようやくわかったかもしれない。自分でも驚くほど次に返ってくる羽根の軌道と相手のショットが視えてきて、自分の放つショットがこれでもかと言うほど狙い通りに狙った場所へ吸い込まれていく、これまでにも何度か経験しているゾーンに入るという感覚。その感覚に加えて今まで1セットはおろかデュースにも持ち込めなかった相手からセットを奪って、この流れと勢いに乗れば勝てるかもしれないという欲が生まれた。
パァンッ_
その欲に理性が飲まれて視野が狭まり、余計なことを考え出して勝ち抜くために必要な冷静さを失った俺は“行ける”という本能のままにラケットを振り、勝てたことのない人に勝てたかもしれない絶好の機会を自らの一撃でフイにした。これぞお兄さんの言っていた、惨めな負け方。
「“相手にミスをさせるスポーツ”で自分から防げるミスをして試合に負ける。これほど惨めなことはないよ」
「(あ、雛姉)」
一旦この身体に水分を入れようと荷物を置いている通路のほうへ足を進めると、イヤホンをつけて振り付けのイメージトレーニングをしながら歩いてくる雛姉と鉢合わせた。そういえばこの体育館で初めて雛姉を見たときも、こんな感じで1人の世界に入ってストイックに練習していたことを思い出す。
「お疲れっす」
目と目が合い、左耳のイヤホンを外す雛姉へひとまずは
「いいことあった?」
通りすがりの後輩に成り切っている俺の顔を見て、雛姉は小さく笑いながら呟くように聞いてきた。この学校にいる人の中で低く見積もっても腐れ縁の大喜先輩と同じくらいには蝶野雛の
「おう。たったいま予選を勝ち抜くための
「そっか。ならこのまま頑張れ1年生」
“いいことがあった”と正直に俺が伝えると、雛姉は先輩らしさ全開の言葉と表情でエールを送り、颯爽と新体操部のコートへと戻って行く。インターハイで
「(…まだまだ遠いな)」
目先にある勝利ばかりに意識が行ってしまう俺なんかとは違って、すぐに勝ちや結果を求めようとする余計な欲に惑わされずどんなときでも自分を保てる強さと、自分の強さを理解した上で奢ることなく好きなことに向き合い続けながら常に上を見据えるカッコよさ。
パァンッ_
「ははっ、どうやったらあんな正確な股抜き打てるんだよ」
ちょうど視線を雛姉の背中からバド部のコートへ移した先で晴人が大喜先輩を相手にネット際ギリギリを完璧に狙う股抜きショットを返すのが見えて、無意識に笑みと独り言が口から出る。今のところゲームには勝てているけど、こういう相手の意表を突くショットはまだ晴人のほうが上手い。
「ごめん千夏っ!タイミング合わなかった!」
「大丈夫!切り替えて行こう!」
そして新体操部と逆方向の女バスのコートでは、もう週末から始まる予選に向けて本番の試合さながらの練習をするスタメンのメンバーを3年の千夏先輩が司令塔として鼓舞する。一足早く予選が始まったバレー部から始まり、活気に満ちるこの
「ファイトー!」
「俺……もう引き返せねえわ……」
「飛鷹っ!そんなところでボサっとしてる暇があるならこの西田諒介の相手をしたまえ!」
「はい、いま行きます」
「針生といい勝負が出来て気が緩み始めている飛鷹にこの俺が部長として県予選の厳しさというものを教えてやる」
「(めっちゃわかりやすく
水分補給というインターバルを終えて、大会前だからかやたらとやる気に満ちた西田先輩にひと試合を頼まれる形で俺はコートへと戻った。
飛鷹と西田先輩のゲームがどうなったかはご想像にお任せします。
ちなみに本編の中で登場した「バーター」とは、芸能界において既に名前が売れている有名な芸能人とまだ知名度の低い芸能人をセットでドラマや番組に出演させる形で双方を売り出す手法で、抱き合わせ制度とも呼ばれています。