1000年間浄化の光に当てられてたら悪性とか無くすよね   作:K+#ガソ林

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第8話

 

『承認ください。力を。』

 

「リュカ、これが何か分かるか。俺たちにはわからない。」

 

 エドナスが問いかける。俺もさっぱりだ。このゴーレムが何を言っているのか…。ノヴァ王国が製造したのだろうという予測程度しかついていない。

 

「おそらくは、50年前に放棄されたゴーレムの残り…だと思う。」

 

 リュカは朧げに語り出した。

 

「ゴーレム兵とは、人工物に己が闇を『通す』事で動かせるようにしたパワードスーツだ。また、闇を溜め込むことで自律行動が可能な機体もいたようだ。今は使われていない。50年前のこと、急にゴーレム兵たちはその制御を失った。暴走の原因は、闇を操れる悪魔達の襲来だ。聖人などの光の力などで対処できたが、ゴーレム兵施設の規模は縮小され、放棄された物もいくつか存在する。」

 

「ふむ。なら、期待できるかもね。」

 

「アベル様。期待…とは?」

 

「話が真実なら、人類の味方なんじゃないの?」

 

「アベルよ。リュカの話が真実なら、こいつもすでに操られている可能性がある。その悪魔にな。」

 

 エドナスとアベルで見解が割れた。

 

「ここで破壊するの?」

 

「待ってくれ。ここのゴーレムが、悪魔に操られている線はないと思う。アマネ様のような聖人の放つ光は、本体でなければ耐えられないだろう。」

 

「じゃ、承認してちょうだい。ゴーレムくん。」

 

「アベル様!?」

 

「…。」

 

『承認、完了しました。緊急停止解除。以降この施設は全て、利用可能になります。』

 

「あなた。ここ、なんの施設なの?」

 

『ゴーレム生産施設、第9でございます。』

 

「少し待ってて。話し合うから。」

 

『はい。』

 

「ねぇーみんな!作戦タイム!」

 

 様々な疑問点を解消していこうとすることにした。

 ・ゴーレム生産施設って、何ができるの?→回答者:リュカ

 

「文字通り、ゴーレムを生産できる。材料は闇を物質化したエネルギー源にあたるマナクリスタルと、ゴーレムの神経網となる伝導鉱石類、あとは肉体となる適当な材料でいい。伝導鉱石の貯蓄は?ゴーレム。」

 

『現状、大4つ、小1つです。』

 

「他の二つは気にしなくていいのか?」

 

「マナクリスタルは、闇をギュッとした物だ。生産できないこともない。」

 

 次の疑問に行こう。

 ・この施設、どう使う?→全員で話し合う

 

 積極的に使いたい→アベル

 意見なし→エドナス、リュカ、エルゼラ

 

「皆、使いたいとか思わないわけ?」

 

「もし、悪魔と対面することになったら、獅子心中の虫になるわけだ!」

 

「そこはアマネ様とかいらっしゃるじゃない。」

 

「アマネ様の力で悪魔の操作を打ち切れるかは未知数だ。まぁ、そこは置いといて、俺は別にどちらでも構わん。しかし、面倒は自分でみろよ。アベル。」

 

「俺も反対はせん。アベル殿に任せる。」

 

「私は専門外なので、特に意見はありません!」

 

「それじゃあゴーレムちゃん。イケイケなゴーレムを頼むわ。」

 

『かしこまりました。ですが、いくつかお話しがございます。』

 

 ゴーレムは映像を壁に映し出した。

 

『本施設は緊急停止の際、すべてのシャッターを溶接で不可逆に閉じました。そのため、生産室まで物理的にシャッターを破壊し、かつ、電力を復旧させなければなりません。』

 

 生産ラインまでの道を記したマップである。

 

「腕がなるな。」

 

「待ってくれ。エドナス殿。今日は寝たい。」

 

「せやな。」

 

『電力の復旧は、生産室のジェネレーターに闇を流し込むことで復旧可能です。』

 

「しかし、ゴーレム生産施設の攻略となると…4魔討伐は後回しになさるのですか?」

 

「そうなるわね。でも、誰か1人は地上に残って、件の魔物…『白虎』を抑えてもらうのがいいと思うわ。」

 

「同感だ。」

 

「意義なし。」

 

 地上に残る者はジャンケンで決めた。

 アベルになった。

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