精霊仕い ~それは精霊ですか? いいえロボットです~ 作:忌野希和
【エンフィールド大樹海】
〈無敗をもたらすもの〉
外見:第一形態 汚泥に浮かぶ触手が無数に絡み合った塊。
第二形態 デッサン人形のような上半身に、巨大な八本足の下半身。
外様の神〈悪魔卿〉が率いる第八師団〈腐乱の群衆〉所属の闇の眷属。
触手から滴る汚泥は腐敗すら許さない猛毒で、周囲の環境を一瞬で汚染してしまう。
樹海に縄張りを持ち、綿毛羊を長年捕食することにより体内に神力を貯め込んでいた。
第二形態になると外様の神の末端としての力が発現し、体積を増し広範囲に精神汚染攻撃を撒き散らす。
名前が長いのでシキがムハイと略称をつけた。
【レドーク王国】
〈ベンジャミン〉
外見:猫背の小柄な盗賊風の男。三十歳。
迷宮都市ムルザで活動する第三位階冒険者で〈早撃ち〉の二つ名を持つ。
「ひひっ」と笑いながらニタリとする悪役面の男だが、その人柄は面倒見が良くシキたちにも親切心で話しかけてきていた。
盗賊風の見た目だが、得意にしているのは魔術の〈早撃ち〉である。
後輩冒険者(特に女子)に笑いかける光景はとても誤解を受けやすい。
なお本人も自覚していて、言動を改めたいが癖なのでなかなか改められなくて凹んでいる。
〈グリク〉
外見:茶色の髪と瞳。十五歳。
迷宮都市ムルザで活動する新人冒険者。後衛で攻撃魔術担当。
ナーヤとは同じ村の出身の幼馴染。
ナーヤ、ジャン、エスパの四人でパーティーを組んでいる。
村を出る気はなかったが、好奇心旺盛なナーヤに無理やり連れ出された。
そして都会での未知との遭遇、未知なる経験にすっかりのめり込んでしまう。
割とムッツリさん。
〈ナーヤ〉
外見:藍色の髪と瞳。十五歳。
迷宮都市ムルザで活動する新人冒険者。後衛で回復魔術担当。
グリクとは同じ村の出身の幼馴染。
嫌がるグリクを無理やり村から連れ出してしまったと後悔していた。
自身にグリクのムッツリが向かないことに憤っている。
〈ジャン〉
外見:赤い髪と瞳。十六歳。
迷宮都市ムルザで活動する新人冒険者。前衛で物理攻撃担当。
エスパとは同じ村出身の幼馴染。
裏表のない真っすぐな少年。
強くて格好良かったフェリデアとリューナに憧れの眼差しを向ける。
そこにムッツリは存在しない。
〈エスパ〉
外見:黄土色の髪と瞳。十五歳。
迷宮都市ムルザで活動する新人冒険者。中衛で物理攻撃担当。
ジャンとは同じ村出身の幼馴染。
パーティー内唯一の亜人で猫人族。耳と鼻が良いので斥候役もする。
語尾に「にゃ」は付けないタイプ。
〈サーライト・ノーグ〉
外見:金髪碧眼。二十五歳。
迷宮都市ムルザで活動する有名な冒険者。ノーグ侯爵家三男。
外面は良いが性格は極悪人。パーティーメンバーを束縛、支配していた。
シキたちと敵対し敗れ、現在は投獄されている。
〈ジェリ〉
外見:水色の髪と瞳。十八歳。
迷宮都市ムルザで活動する冒険者。軟泥人という珍しい種族と人族とのハーフ。
体の一部がスライムのように透過していて、形も自在に変えることができる。
奇妙な亜人とのハーフということで差別されて生きてきた。
サーライトに捕まり、犯罪の片棒を担がされそうになったところをシキたちに助けられる。
天然ジゴロなシキの発言によりジュリの好感度は既にMAX。
〈握撃卿〉
外見:拘束衣と目隠しと猿轡を嚙まされた筋骨隆々の謎の男。
王都の城の最下層にある地下牢に反逆罪で幽閉されている元貴族。
強力な加護により殺しても死なないため、〈隷属の円環〉で封じられている。
〈ジョルジュ・アートリース〉
外見:茶色の髪と瞳。三十六歳。
アートリース伯爵家当主。迷宮都市ムルザを管理している。
シキがサーライトを捕まえたことにより知り合う。貴族らしくないシキに対して教導する場面も。
軟派伯爵として有名で、リューナを口説くも玉砕した。
〈イザベラ・サンルスカ〉
外見:金髪碧眼。十六歳。
元ノーグ侯爵家令嬢。サーライトの妹。
政略結婚によりダナン・サンルスカの側室となった。
結婚するまでは貴族社会の裏も知らない乙女だったが、現在はサンルスカ侯爵家の裏稼業である暗殺に手を染めている。
実家であるノーグ侯爵家のために実の兄の暗殺も躊躇わないが、その心が壊れてしまうのは時間の問題であった。
〈ダナン・サンルスカ〉
外見:オークのように丸々と太り、頭頂部が禿げ上がり脂でテカっている。四十歳。
サンルスカ侯爵家当主の姉の息子。ジーナ・サンルスカの従兄。
典型的な堕落した貴族。
〈ガラテア・ウォルト〉
外見:金髪碧眼。二十四歳。
ウォルト侯爵家令嬢。ランディの妹。貴族学院を飛び級で卒業した才色兼備。
貴族院で学んだ領地開発に必要な知識で国を発展させるために、結婚せず国内の未開発領地を飛び回っていた。
エンフィールド男爵領の開発に心血を注ぐ覚悟。
だが行き遅れは気にしている。
〈ステナ〉
外見:濃紺の髪と瞳。五十二歳。
元カドナ村の住人。夫と息子は三十歳の時に流行り病で亡くす。
四十二歳の時に村にやってきたエフェメラとシキは、本物の娘と孫のように可愛がっていた。
しかし闇の眷属の襲撃でその両方を失い、救えなかったことを後悔しながらも、またいつか会えることを信じて生きてきた。
身も心も疲弊してすっかり老婆のような姿になっていたが、シキの治療薬によって一夜にして美魔女へ変貌を遂げる。