超能力の子   作:ガテル

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投稿が久しぶりになってしまいすみません!


第15話

 

「商品名を出したら最低5人の関係者には検索されてる!そしてその会社から二度と仕事は来な……こっ、来なくなる!」

 

かな、こっちを見てどうしたんだ?僕の100円タワー40階立ては気にせず話を続けてくれ。

 

「そうしたいけど嫌でも視界に入ってくるのよ!?後ちゃっかり前より10階分増えてるし!?」

 

コンビニで買った新商品のジュースがあまりにもまずかったらしく、ルビーがSNSにネタとして呟こうとした所。怒ったかなにハリセンでシバかれてしまっていた、いやさっきのハリセンは一体どこから出したんだ?

 

かなはこめかみを押さえながら、突っ込んだら負けと自分に言い聞かせるように深呼吸をして脱線しかけた話を元に戻し。かながルビーにエゴサをするか聞くと、明らかに嘘つきの顔で「エゴサはしないよ」と答えたのでスマホを取り上げて確認していて。

 

 

「あらあら~関連検索に可愛いまで付けちゃって」

 

 

ルビー、ピエヨンとのコラボ動画の反響が気になるのはわかるがあんまり彼を深掘りしない方がいいぞ。

 

 

(えっ、どうして?ピエヨンさんいい人だよ?)

 

 

ルビーの純粋な眼差しが気まずいな、まぁ本人から口止めされてるからこれ以上は言えないんだが……別にピエヨンは悪い奴じゃない。ただ僕的にああいうバトル漫画展開は勘弁してほしいだけだ、正直彼にはこの世界じゃなくて怪人やヒーロー協会がある世界の方が向いてると思うぞ。

 

 

「楠雄もタレントなんだから自分のアカウントぐらいは持ってるわよね、普段何呟いてるのよ?」

 

 

いやアカウントは一応持ってるが一切呟いてないぞ、たまに開いて見てるだけだな。

 

 

「……予測通りの返答ね」

 

 

かなは呆れた顔でこちらを見ていた、静かな生活を望む僕がそういう系をやるわけないぞ。まぁ呟く事はしないが……一つ気になってる事があってそのワードは調べてるけどな?

 

自分でも意識せずに張り詰めた表情を浮かべてしまっていたらしく、普段から無表情のイメージしかないであろうルビーは不思議そうに首を傾げていた。そして、かなは何故かとんでもない事に気づいてしまったかのような驚きっぷりで。

 

 

(その張り詰め方は何かを必死に我慢してるように思えるけど?も、もしかして本当は炎上しかねないヤバめなツイートしたいとかじゃないでしょうね!?それはタレントとして絶対やっちゃダメな事なのよ!?)

 

 

僕を勝手にヤバイ奴扱いしないでくれ、目立つのが嫌なのに炎上など勘弁すぎる。

 

誤解されたままでは嫌だったので、今気になってる事について仕方なく話す事に決めアカウントのサジェストを2人に見せた。

 

 

「斉木楠雄のΨ難、漫画連載……えっ。自分の名前を漫画のタイトルにして妄想するとか、斉木さんって痛いオタクだったの?」

 

 

おい、そんな引いた目で見るなルビー。主人公として一応こっちの世界にあるのか気になっただけだ、検索履歴消し忘れただけだからそこはスルーしてくれ。

 

まぁ結果を言うと無かったがな「黒川あかねェ??アンタ、コイツが好きなわけ?やめた方がいいわよこんな女」

 

 

検索ワード、黒川あかねの文字を見た途端にかなは顔を歪め露骨に不機嫌になった。やれやれ、これが今気になってる事なのだ。いや僕は別に彼女が好きとかそういうわけじゃないぞ、調べた理由は数日前のとある出来事が理由だな。

 

 

 

 

その日にまで遡るが、僕と燃堂や兄に続く3人目のテレパシー遮断者という輝かしい称号を持つツクヨミは入った焼肉屋で偶然黒川あかねと出くわしてしまったのである。

 

 

 

「……君のその顔色の悪さ、もしかして彼女の考察もう普通の人ではないんじゃないかという段階まで至ってるのかな?」

 

ツクヨミは僕にしか聞こえないように小声で言ってきた。

 

……ああ、僕の姿を見て一発でその段階に至ってるぞ。今もドリンクバーの前だというのに僕をジッっと見つめて微動だにしないな、どうやらツクヨミの警告は正しかったと認めざるを得ない。だがまぁ彼女自身もあくまで「そうかもしれない」「考えすぎだよね」のレベルだし、現状このまま立ち去れば「何だったんだろうあの人は」で済みすぐに忘れ去られるはずだ。

 

まだ超能力を使う段階ではないと判断した僕はツクヨミの手を通り歩き始め、黒川あかねの横を通り過ぎ(近くでわかったかも、違和感に感じるのは歩き方と姿勢だけじゃない。どう表せばいいんだろ、この人自身から溢れ出てくる何かが明らかに普通の人とは違うかな?今まで役作り関係で何度か人物をプロファイリングして再現した事があるけど。この人だけは絶対に真似できないという確信が……いややっぱり考えすぎだよね、私今ガチで疲れてるのかな。超能力者なんてこの世に存在するわけないよ)

 

 

 

 

「全く、やれやれと君の口癖を使いたくなるような危機だったよ。まぁ店から出れたしとりあえずよかったじゃないか……って随分張り詰めた顔だけど大丈夫かい?」

 

ツクヨミは先に帰っててくれないか、僕は一つやる事ができた。

 

「えっ」

 

その言葉を聞いたツクヨミは顔を真っ青にしながら慌てて僕を止めてきて。

 

 

「彼女の思考が何に行き着いたかは知らないけどそれだけはやめるべきじゃないかな!?」

 

いや僕がそんな事やるわけないだろう、とんだ勘違いはやめてくれ。他作品のヒロイン殺しとか本気で洒落にならないぞ??

 

取る方法は彼女の記憶消去、この能力で消せるのは1分間だけなんだがそこは完全にタイムオーバーしている。なのでここは制御装置を外して時間を延ばす、そして過程で復元能力も同時に使うため傷や後遺症は一切ない。だから安心して大丈夫だぞ。

 

手段が抹☆殺じゃない事にホッとしていたのも束の間、ツクヨミは何か嫌な記憶でも思い出したのか辛そうな表情を浮かべていた。急にどうしたんだ?

 

 

「……元の世界の因縁取り巻く決着は壮絶だったからね、記憶消去とかぶっ飛んだ方法でも傷がつかないというのはいい事さ」

 

 

……何があったかを聞くのは野暮だな。

 

 

その後アクア達の焼肉が終わった後、夜道を帰る黒川あかねの背後から一瞬で記憶消去を行い僕は瞬間移動で消え去った。いや文章に表すとかなりヤバさが引き立つが許してくれ、まさか超能力者まで連想するとは予想外だったんだ。

 

 

そして今に戻る。

 

 

 

「あかねとは何もかも合わないのよ、性格や態度とか演技に対する考えもね?でもまぁ顔が良くてスタイルも良いのは悔しいけど認めざるを得ないわ」(楠雄は案外むっつりそうだし、こういうタイプに弱いのは納得ね)

 

 

僕のキャラを鳥束化させるのはホント勘弁してほしいぞ……それにしても黒川あかねか、あの日は記憶消去したからいいものの会って直ぐに実質結論まで行き着くとはな。このままでは次に偶然会ったときも同じ事の繰り返しになってしまう、何か対策を練る必要がありそうだ。

 

 

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