第6宇宙の星のリビィ   作:ちいさな魔女

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また私はこんな小説を………。


夢の泉の物語・1

第6宇宙。それは、第7宇宙と対を成す宇宙で、第7宇宙に住む種族が多く住んでいる。

 

そんな宇宙に、ある一つの浮遊惑星が現れた。

 

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それは、生命溢れる神秘的な星でありながら、恒星にも頼らず、命が芽生えていた。

 

その星は宇宙を漂っているのではない。これからある獲物を捕食する為に、宇宙を彷徨っていた。

 

生物惑星は、小さな白い星を見つけたように、その星の元へ向かった。それは、巨大な恒星が最期を迎えた際に現れる小さな星、中性子星である。

 

軈て生物惑星はその全身を液状に変形させると、そのまま中性子星を包みこんだ。星は中性子星の輝きによって内側から輝くものの、そのまま光は収まって元の生物惑星の姿に戻る。

 

そして、生物惑星はまた宇宙を彷徨い始めた。

 

その星の表面に降り立つと、其処には未知の生態系が広がっていた。

 

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殆どがクラゲのような容姿をした触手系の生命体が多い。

 

???「皆。今日も質の良い中性子星が食べられたね。ご馳走様。今日も新たな生命が産まれるよ〜」

 

その中に、一人の人間に良く似た容姿をした少女が居た。

 

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元気溌剌な彼女は、新たな生命が星から産まれるのを見届ける。

 

???「あれから、200年かあ。色々遭ったなぁ」

 

少女は、星の表面を撫でる。

 

彼女は見た目こそ人間ではあるものの、実は人間ではない。

 

彼女の正体は、この星の中心核と呼べる一匹の微生物である。そして、彼女はそんな生物惑星の中心核である微生物に憑依する形で転生し、自身を大きくする為に色んな物を食べてきたのだ。今の惑星は、自身の能力で自己分裂と増殖、そして自己繁殖等を繰り返す事で産まれた巨大生物惑星なのだ。

 

その過程で、星に生命を産み出し、更にこの星のエネルギーと細胞を使い、様々な生き物を産み出した。

 

すると、少女の側で光の柱が降り立った。その中から、太った紫色の猫の獣人と青白い肌の女性が現れる。第6宇宙の破壊神シャンパと、その付き人ヴァドスだ。

 

シャンパ「よおリビィ!中性子星は美味いか?」

 

ヴァドス「お久しぶりですリビィさん」

 

リビィ「シャンパ、ヴァドス!うん!今年も新たな生命がまた産まれたよ!」

 

これは、第6宇宙におけるビッグゲテスター………のような存在に転生した少女が、第6宇宙で織り成す冒険物語である。

 

―――――――――――――――――――――――

 

ビッグゲテスター。簡単に言えば、メタルクウラを生み出し続けた機械惑星だ。と言っても、死にかけたクウラの脳みそがこの星と一体化してコアとなり、星を支配してからメタルクウラが生まれた。

 

そのメタルクウラが倒されたかと思えば、それは量産個体の内の一体に過ぎず、無数のメタルクウラが丘の上に現れる光景は、アニメ史に残る絶望シーンだろう。

 

何故そんな話をしたのか。それは、第6宇宙にもビッグゲテスターは存在する。

 

但し、機械惑星の始まりであるコンピューターチップとしてではない。

 

宇宙空間で孤独に生き続ける、一匹の極限環境微生物として。

 

リビィ『………マジか』

 

そんな微生物に、人間の魂が転生した。

 

彼女は宇宙を漂って、自分の今の状況を確認し、理解する。

 

リビィ『これ、どうしようと?』

 

自分の身体を、近くに浮いていた鏡を通して見てみると、それはピンク色の丸いスライムであった。自分は今、スライムみたいな姿になっている。

 

カービィ『これ、ガチでスライムじゃん。アレだよ。転生したらスライムだった件って奴だよ』

 

だとするなら、自分が出来るのは何か?

 

カービィ『取り敢えず、リムルと名乗るのもアレだし……同じく食べて能力コピーの………カービィにするかな?でもうーん………じゃあ安直だしネーミングセンス皆無だけど、2人の名前を足してリビィにするか。あの2人の名前を名乗るとなると、食べなきゃならないよね………』

 

微生物は、自らをリビィと名乗る事にした。リムルとリと、カービィのビィを合わせた名前である。そして、自分の周りにある物を確認した。小惑星帯に、宇宙船や人工衛星等のスペースデブリも確認される。

 

アレを食べなければならない。

 

リビィ『じゃあ……頂きます』

 

リビィは口を開けるように、口を大きく開いた。そのまま人工衛星のロケットを包み込むように取り付き、そのままロケットを取り込んで球体となる。但し、その大きさはロケットと同じ位に大きくなっていた。

 

リビィ『んー!美味しい!こんな身体なのに味が分かるし、しかも美味しい!カービィってなんでも食べられるけど、実際こんな感じなのかな?』

 

リビィは要領を得た事で、周りにある物体を次々と取り込んでいく。

 

リビィ『どうしよう……一人称は………まあ私でいっか。カービィの一人称も確か、僕で合ってたけど、私は私だし』

 

リビィは宇宙船を取り込みながら、自分の一人称を決定した。

 

そして、多数の小惑星帯を取り込んでいく度に、自分の身体が肥大化していくのを感じていた。

 

リビィ『あまり大きくなるとなぁ……そうだ。身体を分裂して……』

 

リビィは自らの身体を分裂させた。その身体は分裂しても大して大きさは変わらない。その身体を分裂させ、増殖させる。

 

リビィ『折角出し、ビッグゲテスターみたいに星の形になるよう融合させるか。住む場所も確保したいしね』

 

リビィは自らの身体を、分裂した個体全てを動員して、お互いの身体を再構築する。

 

周囲の分裂した個体が小惑星帯やスペースデブリを捕食した後、再び一つに纏まっていく。

 

軈て、リビィの身体は一つの巨大な惑星へと姿を変えていく。周囲の物を触手を伸ばして掴み、星に取り込んでいく。更に、星を変形させて某スライムのように取り込んだり、星に開けた穴へ吸い込むように取り込んだり、それを繰り返していく。

 

それから200年の時が経過した。

 

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星が出来上がり、カービィは一つの生きた惑星へと成長を遂げたのである。

 

しかし何時までも惑星のままで居るのは、あまりにも不便だ。

 

他の星と関わりを持つには、やはり最も接しやすい姿にしなくてはならない。

 

リビィ「………とまあ、人の姿になってみたけど…うん!可愛い!」

 

それは正に、カービィを女の子にしたらというのを具現化したような見た目であった。

 

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ピンク色の髪に赤い靴と、正にカービィを表す要素が其処にはあった。

 

胸がある。Dカップ位はあるだろうが、不思議と重みを感じない。ブラもしてないのに擦れる痛みも無い。感覚で分かるのだが、生殖器官や排泄器官も無いようだ。

 

更に見た目も変化させてみた。

 

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どうも見た目は好きに変えられるようだ。

 

見た目こそ可愛い女の子だが、実際は無性であった。性別が存在しない身体のようだ。

 

実際カービィも、性別は不明だった。リムルも人の姿となったものの、無性である事は知ってる。

 

しかし、リビィは悩む。お互いの原作は、齧った程度しか分からないのだ。マホロア?テンペスト?それなりにしか知らない。

 

リビィ「でも私、アニメのカービィを少し見た程度だし。夢の泉DXやドロッチェ団しか遊んでないからなぁ……転スラも少し齧った位…………これならネットで色々調べときゃ良かったなぁ………」

 

自分のカービィ作品に関する知識の少なさを後悔するが、その後悔はすぐに消えた。

 

リビィ「まっ、悩んでも仕方ないか!よし!先ずは色々試してみるか!」

 

リビィは自分に出来る事を試してみる事にした。

 

リムルやカービィに共通しているのは、取り込んだ相手の能力を使えるというものだ。

 

カービィはその能力を本人以上に使いこなし、性能も本人以上というヤバメの能力だ。

 

加えてリムルは、能力を組み合わせて新たな能力を編み出し、更に耐性や無効化等のチート能力を次々と発現していった。

 

ならば自分も、あの2人と似た事が出来る筈だ。しかも、今は多数の物質を取り込んできた。その特性を組み合わせれば、可能な筈だ。

 

リビィ「よし。先ずは………ソード!」

 

リビィはその手に剣を召喚した。カービィでお馴染みの形をした、剣を具現化した。リビィの頭に緑のとんがり帽子が出現し、彼女の頭に被る。コピー能力『ソード』だ。

 

リビィ「ふっ!やっ!たぁ!」

 

リビィは剣を振る。片手で剣を振る。構え方、振り方、身体の動かし方、足腰の力の入れ具合、あらゆる剣の構え方が自然と頭に浮かぶ。更に身体がいつの間に覚えたのか、自然と身体が動く。ただ剣の能力をコピーするのではない。コピーした時点で剣の達人になったのだ。

 

リビィ「よし次は……アイス!」

 

リビィがそう告げた瞬間、彼女の頭に氷の刃が出現した。冠のように出現した氷は、まるで王冠のようである。コピー能力『アイス』だ。

 

リビィ「これ、もしかして他の作品の技も再現出来るんじゃね?さっきのソードで試せば良かったな〜」

 

リビィはそう思いつつも、ある事実に気が付いた。

 

リビィ「どうやらリムルや漫画版カービィみたいに、一度コピーした事のある能力は、すぐに具現化出来るみたいだね」

 

更に思い付いた事がある。それは、昔の記憶を若干思い出した事だ。

 

カービィは漫画版では、能力を複合した事がある。子供向け漫画ではあるので、設定が曖昧になりがちではある。しかし、それはカービィが能力を吸い込んでコピーするだけでなく、複合出来る事も示唆している証拠だ。

 

色々試してみた。

 

リビィ「『ニードルボム』!」

 

リビィは全身に棘を生やし、更に身体から爆発を発生させた。周囲が爆発で吹き飛ぶだけでなく、棘が周囲に向けて発射された。

 

リビィ「『サンドトルネイド』!」

 

全身から砂を放出し、更に身体を回転させて砂嵐を発生させる。砂の竜巻は周囲の物質を砂粒と風の刃で切り刻んでいく。

 

色々試してみたが、自分がすごい力に目覚めたと自覚した。

 

しかし、欠点はある。手にした事のない能力は使えない。吸い込みや吸収は使えるが、そうしないと能力は手に入らない。

 

幸いな事に、どうやらここはドラゴンボールの世界だ。出会う人々の人相は、鳥山明のキャラデザそのものだ。そして、能力も優秀な者が多い。コピーするにはうってつけの世界だ。

 

しかし、強いのだ。

 

ならば、インフレについて行けるよう強くならなくてはならない。

 

リビィ「よし。先ずは何処かで人と交流しないとなぁ」

 

リビィは星を飛ばす。星を操り、宛のない旅を延々と続ける。途中で中性子星を見つけると、星を拡大させて中性子星を囲むように取り込んだ。そのエネルギーを取り込んで、星の力に変えていく。すると、星に変化が現れた。太陽と月が産まれたのだ。

 

但し、擬人化し女の子の姿となって。

 

太陽「産んでくれてありがとな!かーちゃん!俺はブライトだ!」

 

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月「ブライトと姉妹のシャインよ。宜しくね、お母さん」

 

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ブライトとシャイン。まさか太陽と月がこんな形で産まれるとは思わなかったリビィ。

 

リビィ「う、うん。まっ、いっか。太陽と月があるのは星にとって良い事だし」

 

この調子で中性子星を取り込みつつ、新たな生命を星から誕生させるリビィ。

 

太陽のブライトと、月のシャインの双子の姉妹のお陰で、星に昼と夜の概念が生まれた。空の概念が星に産まれた。

 

その後に産まれたのは、今度は擬人化せずに星のカービィの看板ボスが誕生した。無数の棘を生やし、一つ目をした雲の存在。クラッコだ。

 

クラッコ『私は、空と雲がある限り不死身だ。しばらくは好きにさせてもらうぞ』

 

リビィ「良いけど、色んな人に迷惑掛けないようにね」

 

クラッコ『ふっ。向こうから攻撃してこないならな』

 

リビィ「いざって時は力を貸してほしいな」

 

クラッコ『まあ考えてやろう』

 

そして、クラッコはリビィの元から去る。リビィはクラッコに手を振って、クラッコが去っていく様子を見守るのだった。

 

―――――――――――――――――――――――

 

それから50年が経過した。

 

その星に、2人の人物が降り立った。

 

シャンパ「ここがそうか?」

 

ヴァドス「はい。シャンパ様」

 

それは、第6宇宙の頂点に立つ破壊神シャンパと、その付き人ヴァドスであった。

 

シャンパ「にしても、こいつがこの星を全部作ったのかよ」

 

ヴァドス「一匹の微生物から此処までの星に成長し、繁殖を繰り返して来たのですね。二百年間で此処までとは。実に面白いです」

 

二柱は、木陰で眠る一人の少女を見つける。

 

すると、少女は目を覚ます。リビィだ。

 

リビィ「ん……んあ?おはよー」

 

リビィは昼寝をしていた。修行や中性子星の捕食を除けば、食べる事と寝る事しかしない。この星に入り込んで来た何かが来たのを、感覚的に感じたのだ。

 

リビィ「あの、二人は誰?」

 

シャンパ「ん?俺を知らねぇのか?俺はシャンパ。破壊神だぜ」

 

ヴァドス「付き人のヴァドスです」

 

リビィ「へぇ」

 

一応原作キャラとして知ってるが、リビィからすれば昼寝の邪魔をしに来た人達にしかならない。

 

リビィ「それで、破壊神様がここへなんの用?私、お昼寝したいんだけど」

 

シャンパ「お前、ビビらねぇのかよ……」

 

リビィ「うーん………コワイヨ〜」

 

シャンパ「わざとだろ………まあ良いけどよ。お前、一体何者だ?」

 

シャンパの質問に、リビィは答える。

 

リビィ「えっと………私はリビィ!趣味は寝ることと食べる事!この星はね、私が色んな物を食べまくったら此処までおっきな星になったんだ!よろしく!」

 

シャンパ「なんだ、元気な奴は好きだぜ!」

 

リビィ「それで、シャンパはどうして此処に?此処、君達を招待出来るような物は無いけど、美味しい物なら用意出来るよ」

 

シャンパ「おっ、そりゃ良いな!」

 

ヴァドス「あまり食べると太りますよ」

 

シャンパ「うるさい!」

 

リビィは指を鳴らすと、頭にコック帽を被り、空中に出現したお玉とフライ返しを手に持った。そして、近くに鍋が出現する。

 

リビィ「皆!調理の時間だよ!」

 

リビィはお玉とフライ返しを3回叩く。すると、周囲の生き物が集まり出した。

 

生命体『『『おー!!』』』

 

そして、生き物達は鍋へ入って行く。

 

シャンパ「えっ?おい、待て」

 

シャンパの静止も虚しく、リビィは生き物達が入るのを確認した後に、何処から取り出したのか調味料を振りかけ、お玉を揺らして鍋を煮込む。

 

ヴァドス「おやおや」

 

そして、リビィは手を上に翳す。すると、鍋から多数の料理が出現した。床に落ちた料理は皿に乗った状態で形も崩れておらず、皿も割れずに地面に落ちた。

 

リビィ「どうぞ!」

 

シャンパ「いやなんだ今のは!?」

 

思わずツッコミを入れたシャンパ。ヴァドスは興味津々に見ていた。

 

破壊神と天使に出会ったリビィ。此処から始まるリビィの物語は、破壊神と天使との出会いから始まるのであった。




星のカービィの設定って、ドラゴンボールでも違和感無さそう。
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