ローアを操り、ダイナブレイドと並ぶように飛ぶマホロア。リビィはワープスターに乗って、ローアと並ぶように飛ぶ。
ダイナブレイド『キァアアアアア!!』
ダイナブレイドが加速し、両翼を刃のように輝かせる。音速をも超越し、光に匹敵する速度で迫るダイナブレイド。
二人は乗り物をそれぞれの方向に向ける。リビィは上昇し、マホロアは下降する。ダイナブレイドはその間を通り過ぎる。
マホロア「ヤルじゃないカ!ボクからお礼してアゲルヨ!」
マホロアは両手をダイナブレイドに向けると、両手に魔法陣を形成した。そして、魔法陣から太い光線を放つ。マホロアの必殺技『マホロア砲』である。
マホロアの光線はダイナブレイドの頭に当たり、ダイナブレイドはダメージを受けて怯む。
マホロア「ホラ〜!もっと攻撃するヨ〜!」
マホロアがそう言った後、ローアのウイングやオールが外れて浮遊する。すると、ウイングが回転してブーメランのようにダイナブレイドへ迫る。更にオール全てが槍のようにダイナブレイドの頭へ向かって降り注ぐ。ローアのウイングをブーメランのように飛ばす『ウイングブーメラン』と、オールを槍のように降らせる『オールレイン』である。
ダイナブレイドは翼でオールを弾き飛ばし、迫るウイングも身体で受け止めた。その瞬間、ローアが何かに殴られたように仰け反り、船が大きく傾いた。
マホロア「ローア!?まサカ、噂は本当だっタンダ!ダイナブレイドの身体は、全テノ攻撃を跳ね返すッテ!」
マホロアはたった一度の攻撃で全てを理解する。そうなれば、正確に頭を狙わなければこちらが不利になる。
マホロア「デモ、頭への攻撃ハ通るみたいダネ」
マホロアは一方で、ダイナブレイドの弱点も把握していた。頭への攻撃は通るのだ。理由は不明だが、恐らく身体のカウンター能力や気のコントロールは大抵脳からの指示で行われる為、ダイナブレイドは頭にまでカウンター能力が及ばなかったとマホロアは予想する。
マホロア「ナラ、あの子の出番カナ。もうダイナブレイドの真上に回ってるみたいダシネ」
マホロアはダイナブレイドの上に居る、ワープスターに乗っているリビィを見る。
リビィの手にしたハンマーは、炎を纏っている。更にその火力も増しているようだ。
リビィ「今!」
リビィはワープスターから飛び降りた。
ダイナブレイド「ッ!?」
ダイナブレイドはリビィに気付くも、全ては遅かった。
リビィ「『おにごろし火炎ハンマー』!」
リビィは炎を纏ったハンマーを、ダイナブレイドの頭部に叩き付けた。炎を纏ったハンマーはダイナブレイドの脳天を捉え、火力を上乗せした一撃がダイナブレイドの頭部に炸裂。
ダイナブレイドは頭部への大打撃によって、一瞬にして意識を刈り取られ、地面に思い切り叩き付けられた。
そして、ダイナブレイドは白目を向いたまま意識を失ったのであった。
リビィ「よっし!!」
リビィは能力を解除してスッピンの状態に戻ると、戻って来たワープスターの上に乗った。
そして、隣にローアが現れて、甲板のマホロアがリビィに話し掛ける。
マホロア「ブラボーブラボー!ダイナブレイドを倒すナンテやるじゃナイカ!」
リビィ「まあね。ん?」
リビィはダイナブレイドが倒れた場所から離れた小島に、ある物を見つけた。それは、山積みになった食べ物の山であった。
リビィ「ねえ、あれって」
マホロア「ん?ああっ、あれが盗マレタ食料ダネ。デモ、なんカ動いてナイカナ?」
マホロアの指摘通り、食料の山を何かが動いている。
リビィ達は降りて食料の山に近づいてみると、其処には2メートルもの大きな鳥の雛が3匹も居て、食料を食べ続けていた。
リビィ「この子達って……ダイナブレイドの子供達?」
マホロア「つまり、ダイナブレイドが食料を奪っテタノは、子供達を養う為ダッタ訳ダ」
リビィ「そうだったんだね。でも、この速度と成長速度を考えると、足りてなさそうに見えるよ?」
マホロア「………それニ、このまま生かシテおきたくても、第6宇宙を統括する宇宙統括委員会はダイナブレイドを駆除するつもりらしいヨ。子供達も多分、二次被害を防ぐ為に駆除されるダロウネ」
マホロアはタブレットを取り出し、ニュース画面をリビィに見せる。
リビィ「そんな!?いくらなんでも可哀想だよ!」
マホロア「ダイナブレイドはやり過ギタンダネ。このまま生かしてオケナイし、ボク等ガドウコウ出来る問題じゃナイヨ?」
リビィ「……あっ、良い方法があるよ。ダイナブレイドが生きられる場所、私が保証するよ」
マホロア「君ガ?どうヤッテ?」
マホロアが尋ねた後、リビィはダイナブレイドの元にやって来た。
リビィ「『コック』」
リビィは光と共に料理人の衣服を身に纏い、コックに変身した後、フライパンとフライ返しを叩いた。
すると、海の魚達が突然現れた大鍋に吸い寄せられていき、リビィは鍋に調味料を入れながら茹でていく。
そして、鍋から完成した料理を出した。
リビィ『完成!マキシマムトマト!それから刺身と寿司の盛り合わせ〜!』
リビィは鍋から飛び出した料理を、食べ物を落とすこと無く手に乗せていき、地面に並べていく。その中からМの字が描かれたトマトを一つ掴み取り、ダイナブレイドの元へ向かう。
マホロア「ワーオッ!美味しソウな料理!」
リビィ「寿司や刺身はマホロアに上げる」
マホロア「良いノカイ?名前モ知らない君カラノ料理だけど、ホントに食べて大丈夫ナノカナ?」
リビィ「うん。上げる。後、私は君じゃなくて、リビィだよ。星のリビィ。よろしく、マホロア」
マホロア「星のリビィ………うん、ヨロシク」
マホロアはリビィの出した料理を素手で摘むと、そのまま口に運んで食べた。マホロアはリビィの料理の味に惚れると、そのまま料理にがっつき始めた。
そして、リビィはダイナブレイドの口元にやって来た。
リビィ「はいこれ。食べて元気出して」
リビィはダイナブレイドの嘴を開けると、その中にマキシマムトマトを放り込んだ。そして、手を離して嘴を閉じる。
ダイナブレイドの口が少し動いた後、ダイナブレイドの閉じた目蓋が開いた。そして、リビィを見た後に起き上がる。
ダイナブレイド(何故助けた?)
ダイナブレイドが一番に感じた疑問は其処であった。先程まで敵対した相手が自分を助ける等、ダイナブレイドから見ても信じられない光景だったのだ。
リビィ「ねえ、良かったら、ウチに来る?」
ダイナブレイド「?」
ダイナブレイドは耳を疑う。この目の前の少女の言葉に、ダイナブレイドは疑念を浮かべる。
リビィ「私はさ、ある星に住んでるの。其処なら食料に困る事は無いし、これ以上皆に迷惑掛けなくて済むと思うから。だからさ、家族皆で私の星に引っ越してきてよ」
ダイナブレイドはリビィの言葉が信じられなかった。確かにそうなる事に越したことは無いが、あまりにも荒唐無稽な話であった為に、素直に従えなかった。
リビィ「ワープスター!元のビッグゲテスターに戻って!」
リビィがそう言った瞬間、ワープスターが宇宙空間へ飛び出して行った。そして、消えたかと思いきや、突然巨大な惑星が姿を現したのだ。
ダイナブレイド「!?」
マホロア「へ?」
マホロアも唖然としていた。
ダイナブレイドも驚きを隠せなかった。
リビィ「私が乗ってたワープスターはね、元々は一つの巨大な浮遊惑星なんだ。しかも生命が盛んに増え続けている生物惑星。だから食料とかも無制限にあるし、此処で私も子供達に飛び方を教えるよ。だから、ダイナブレイド。私の星に住まない?」
ダイナブレイド「キェ」
ダイナブレイドはリビィの謎の力に理解が一瞬追いつかなかったが、リビィが悪い存在ではない事と、子供達を養う術が目の前にあると理解して、ダイナブレイドはそれらを了承した。
マホロア(フーン……これがリビィなんだネ。もし彼女を上手ク利用スレバ、ボクの夢も叶えられるかもシレナイ。それを成し遂げる為ノマスタークラウンも、彼女とナラ!これは、リビィの元二居るのが良いカモネ!)
マホロア「ネェ、リビィ。ボクも暫く君の元二居させてクレナイ?ボク、君に興味ガ湧いたヨ。だから、ボクも居させてクレナイカナ?」
リビィ「良いよー」
リビィはマホロアの願いを承諾した。
マホロア(ヤッター!コイツは馬鹿じゃナイノカ?利用させて貰ウとスルヨ〜。クックックッ……)
マホロア「ウン。暫くヨロシクネ」
こうして、リビィはマホロアの企みを見抜かないまま、ダイナブレイド達とマホロアを受け入れた。
ビッグゲテスターに受け入れたリビィは、マホロアやダイナブレイドと共に過ごす事に決めた。
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後日談になるが、破壊神直々にダイナブレイドの駆除を止めるよう指示が入り、ヴァドスの魔法によってダイナブレイドの爪痕が修復された。
ダイナブレイド駆除計画は中止され、宇宙連合は解体に向かう事になった。
その頃、ビッグゲテスターではある事が行われていた。
リビィ「ほら、頑張って」
リビィは空を飛んでおり、その隣には3匹の雛が並ぶように飛んでいた。雛達は成長が速く、その翼には羽根が生えていた。
リビィの身体をよく見ると、そのお腹は大きく膨らんでいた。しかし、頬や四肢は膨らんでいない。お腹だけが膨らんでいた。
リビィ(それにしても、上手く行くんだね。息を吸っただけで両手をパタパタさせただけで浮かべるんだね)
リビィは、自分の元になっているカービィのように、息を深く吸い込み、お腹を膨らませた。その後に両手を鳥のようにはためかせた途端、身体が重さが無くなったように浮かび始めたのだ。
このビッグゲテスターの無限の食料によって肥えた雛達に、リビィは空の飛び方を教えていた。
雛達『『『キゥ!キゥ!』』』
雛達は慣れない羽ばたきに苦戦しつつも、リビィの羽ばたきを真似て空を飛ぼうとする。
ダイナブレイド『キゥゥゥ』
ダイナブレイドもリビィの隣で羽ばたき、雛達を見守る。
リビィ「ダイナブレイド。雛達なら大丈夫だよ。自分の子供達を信じてあげて」
ダイナブレイドはリビィの言葉通り、雛達が自力で羽ばたこうとするのを見て、心から安心した。
リビィ「ふぅ!」
リビィは近くの丘に降り立つと、息を吐き出した。お腹も元のスリムな状態に戻ったリビィは丘に座り、海の向こうへ飛び去るダイナブレイドの家族を見守った。
リビィ「幸せにねー!」
リビィはダイナブレイド達に手を振り、その様子を見守った。
シャンパ「よお、リビィ。まさかダイナブレイドを手懐けるなんてな」
ヴァドス「リビィさん。後始末を我々に任せたお礼は、忘れていませんよね?」
リビィ「分かってるよ。今から美味しい料理を作るからね」
リビィは『コック』の能力を発動して料理人の姿になると、目の前に現れた食材を調理していく。
マホロア「ア!モシカシテ、破壊神シャンパ様カナ?」
マホロアはリビィが料理を作る所に現れると、シャンパの姿を見つけた。
シャンパ「ん?お前誰だ?」
マホロア「ああ、マダ会って無カッタカラネ。ボクはマホロア。しがない魔術師サ」
シャンパ「自己紹介サンキューな!」
ヴァドス「どうも、シャンパ様の付き人ヴァドスです」
マホロア「ヨロシク〜」
リビィ「出来たよ〜。いっぱい食べてね〜」
リビィは破壊神や友達に料理を振る舞う。前世で見たことのある料理から、何故か頭に思い浮かんだ料理まで、数多くの料理を振る舞うリビィは、物凄く晴れやかな笑顔を見せていた。
何故なら今のリビィにとって、友達に料理を振る舞い、美味しいと言ってもらえる事が何より嬉しい事なのだから。
『ローアの技』
『エムブレムショット』
ローアの基本的な技で、黒い星の弾を飛ばす。
乱射したり放射状に発射したりと幾つかのパターンがある。
『ウイングブーメラン』
2連続でブーメランとなったウイングを飛ばす。1枚目は遠距離、2枚目は近距離で弧を描く。
『オールレイン』
標的に向かってオールが槍のように降ってくる。
『マストストーム』
マストから竜巻を発射。
中央に移動して半時計回りに回転しながら発射することもある。
『スフィアバリアタックル』
バリアをローア中に包み、突進する。
バリア中でもエムブレムショットを外の敵に攻撃可能であり、バリア内で反射したりしない。
『エナジースフィア弾』
巨大なエネルギー弾を飛ばす。
青い弾はそのまま直進し、赤い弾は標的めがけて直進し、黄色い弾は遠距離から放つ。赤青はどちらもナイトメアパワーオーブの星形弾のパターンである。
『マホロアの技』
『まりょくきゅう』
前方向に魔力球を1発発射。電気属性を持つ。連射可能だが、水中だと発射速度が落ちる。溜め段階に応じて回転しながら飛んでいく『レボリューションボウル』、炎属性の『レボリューションフレイム』に変化。
『マホロア砲』
魔法陣から放つ太めの光線。
『キルニードル』
地面から魔力で構成した針を生やす技。通常時は2本だが、溜め技の『ダブルキルニードル』や『クアッドキルニードル』では4本、8本と増加していく。
『マホロアストーム』
風を纏って回転しながら突進。上下への移動も可能な他、長押しで飛距離がアップする。発動中は攻撃を受け付けず受け流される。
『ジェムリンゴボム』
リンゴを模した大きな爆弾を3つ(水中では1つ)投げる。起爆する事も可能だが、その時にクスクス笑う癖がある。
起爆せずに放置すると秒ごとに膨らんでいって威力が上がる。ちなみに他の技の使用中でも起爆可能。
『ブラックホール』
魔法陣から星型のブラックホールを出現させる。魔法陣を動かし、発動位置を調整できる。アイテムも仲間も吸い寄せられる優れもの。しかし弱点として何でも引き寄せてブラックホールに飲み込んでしまう為、下手すれば敵味方問わず全滅させてしまう事もある為、使うには周りに気を遣う必要あり。もし発動するなら、最前線をマホロアに譲るのも手。
『リフバリア』
星形バリア。2回ずつ被弾するごとに花びらが散るように1ピース欠けていき、ガード削りに関係なく10回被弾すると全部壊れてしまう。バリアが壊れた時には破片で攻撃できる。
『いくうかんバニシュ』
異空間にテレポートし、望む場所から出現する時に攻撃する。