第6宇宙の星のリビィ   作:ちいさな魔女

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メタナイトの逆襲編・4

リビィとマホロアは左翼側に降り立ち、吹き荒れる風の中を進み続けた。

 

エレベーターを昇り降りしながら、ハルバードの中を突き進んでいく。

 

すると、二人は広い部屋の中に入った瞬間、巨大な画面の前に出て来た。

 

リビィ「あれ?なにこれ?」

 

マホロア「何カナ?なんだかテレビみたいナ画面ダネ」

 

二人はその画面の前に立つが、突然画面に液体に二つの目を持ったような敵が姿を現した。そして、画面に敵の出現が表示される。その隣には、敵の体力と思われる『HP』が表示されていた。

 

『スライムがあらわれた!』

 

リビィ「なんで!?」

 

マホロア「RPGカヨ!」

 

『リビィとマホロアのこうげき!』

 

すると、スライムと呼ばれた画面上の敵が飛び出したかと思えば、リビィ達の前に降り立ったのだ。

 

リビィ「……攻撃ってことは?」

 

マホロア「試してミルカ」

 

リビィとマホロアは、それぞれ攻撃を開始する。

 

リビィ「『ボムボム』!」

 

リビィは口からミサイルを放つ。

 

マホロア「『レボリューションフレイム』!」

 

マホロアは掌から炎に包まれた魔力球を放つ。

 

ミサイルと炎の玉は、スライムに命中。爆発と共にスライムは爆発四散し、ホログラム化した後にノイズとなって霧散した。

 

『スライムはたおれた!』

 

マホロア「口からミサイル?」

 

リビィ「ボムとボムを組み合わせたんだよ」

 

マホロア「コピー能力、幅広いネ」

 

二人がそう言った後、突然画面に新たな敵が姿を現した。

 

『おどりにんぎょうがあらわれた!』

 

操り人形のような見た目をした敵が、画面上に現れた。

 

マホロア「マタ新しい敵ダネ」

 

マホロアがそう呟く。

 

『リビィとマホロアのこうげき!』

 

おどりにんぎょうが画面から飛び出してきた。

 

マホロア「エイ」

 

マホロアが魔力球を放ち、おどりにんぎょうに命中する。おどりにんぎょうはダメージを受けた後に、全体が砂嵐の画面になったようにノイズが走る。

 

そして、おどりにんぎょうは背後に倒れた後にノイズとなり、霧散した。

 

『おどりにんぎょうはたおれた!』

 

リビィ「マホロア、ナイス!」

 

マホロア「マッ、楽勝だけどネ」

 

しかし、二人の余裕とは裏腹に、次の敵が画面から現れた。

 

『まほうつかいがあらわれた!』

 

マホロア「マタ!?」

 

しかし、今回は敵は現れず、敵からの攻撃が来た。

 

『まほうつかいのこうげき!』

 

画面に映るまほうつかいが杖を二人に向けた。その瞬間、四方八方から風と共に刃が二人に向かって襲い掛かる。二人は風の刃を避けていく。

 

マホロア「向こうカラ攻撃してくるなんて、ホントにゲームみたいジャン」

 

リビィ「もう面倒くさい!『バーニングニードル』!」

 

リビィの両腕がボウガンのような形状へと変化し、其処から火矢を放った。本数に限界が無いのか、矢を撃ちまくる。

 

しかし、画面のまほうつかいの体をすり抜けるだけで攻撃は通らない。ダメージを受けてる様子はない。

 

しかも、その事に対するコマンドは出ない。其処はやはり、ゲームと同じなのだろう。

 

刃が止まった後、画面からまほうつかいが飛び出て来た。

 

『リビィとマホロアのこうげき!』

 

リビィ「『バーニングニードル』!!」

 

マホロア「『マホロア砲』!」

 

リビィは火矢を、マホロアは魔力光線を放ち、まほうつかいを攻撃する。まほうつかいは倒れて霧散した。

 

『まほうつかいはたおれた!』

 

しかし、敵が再び出て来た。

 

今度は骸骨が騎士の姿となったような敵だ。

 

『がいこつきしがあらわれた!』

 

二人は気付かない。バトルウィンドウズの罠にハマっている事に。

 

―――――――――――――――――――――――

 

ブリッジでも、その様子が確認されていた。

 

バル艦長「ワーッハッハッハッ!!見事に引っ掛かってくれたぞ!!」

 

船員ワドルディ「これで修復時間は稼げますね!!」

 

メイスナイト「本体はそっちじゃないのに、まだ戦ってるよ!!」

 

画面に映る二人は、次々と現れる敵を倒していく。

 

骨を撃ち出すがいこつきしの骨を避けて、がいこつきしは魔術師の少女を放った巨大な針で貫かれて倒される。

 

屈強な騎士の姿をしたあくまのきし。剣から繰り出される斬撃を避けながら、ターンを迎えて出て来たあくまのきしを、赤いハチマキを額に身に着けた少女の連打で倒された。

 

巨大なコウモリの姿をしたきゅうけつこうもり。噛みつこうとする牙を、魔術師の少女が生み出した爆弾で爆破して破壊する。

 

八つの頭を持つ大蛇、やまたのおろち。毒の津波を二人は飛んで避ける。少女はお腹を膨らませて両腕を羽ばたかせて浮かび上がり、魔術師は浮遊して飛んだ。二人の攻撃を受けたが、やまたのおろちは一度では倒せず、二ターン目で倒せた。

 

黄金の竜の姿をしたグレイトドラゴン。二人は攻撃が苛烈になるのを感じたのか、攻撃を避けるので精一杯になり始めていた。しかし、攻撃のターンになると少女達は攻撃を続けた。三ターン目て漸く倒せたのだった。

 

メイスナイト「行けるダス!2連主砲の修復も50%も進み始めたダス!」

 

メタナイト「油断をするな!まだ奴等は倒せていない!バトルウィンドウズの本体を見破られてはならない!」

 

しかし、メタナイトの忠告が出た時には、もう既に魔術師の少女は何かに気付き始めていたのだった。

 

――――――――――――――――――――――

 

『まおうがあらわれた!』

 

山羊の角を持つ黒マントを纏った典型的な魔王が、画面に現れた。

 

リビィ「次の敵だね!」

 

マホロア「……ゴメン、リビィ。代わりニ敵を相手にしてて貰えるカナ?試したい事がアルンダ」

 

リビィ「良いよ!」

 

リビィがまおうと闘い始めた。マホロアは部屋を探り始める。

 

マホロア(本体はアレジャアナイ!画面を映している機械ガある筈ダ!)

 

マホロアはまおうの周りを走り、周囲を確認する。すると、画面の後ろで上下に揺れながらも浮かんでいるドローンを発見した。そのドローンから光が放たれており、その先に画面が浮かび上がっている。

 

まおうは画面に戻ると、突然地面から火柱が上がる。かと思えば上空から氷塊が降り注ぎ、同時に雷も降り掛かり、かと思えば竜巻が無数に発生したりと、天変地異が発生。リビィは火柱を避けて、氷塊を避けつつ雷も避けていき、竜巻を吸い込んでいく。

 

マホロアは魔法陣のバリアを展開し、雷を防ぐ。幸いな事に雷だけしか来なかった。

 

まおうが画面から出て来ると、リビィは体を回転させて竜巻となり、竜巻によってまおうを吹き飛ばし、風の刃で切り刻んで消滅させた。

 

『まおうはたおれた!』

 

すると、ドローンが別の場所に移動する。部屋の隅に移動した瞬間、マホロアは狙いを定める。

 

マホロア「そこダ!!」

 

マホロアは両手を翳して魔法陣を展開し、『マホロア砲』を撃つ。

 

ドローンは次の敵を映し出したのと同時であった。

 

『かみさまがあらわれた!』

 

白いヒゲに白髪の老人の姿をした、筋骨隆々な大男が画面に現れる。

 

しかし、マホロア砲がドローンを貫通し、ドローンは大爆発を起こす。

 

その瞬間、かみさまの姿が消滅し、コマンドに戦闘終了を知らせるコメントが出て来た。

 

『バトルウィンドウズはたおれた!1514135148417112488の経験値をかくとく!リビィはレベルがあがった!(いみがない)マホロアはレベルがあがった!(いみがない)かしこさかしかさかしかさかさかさかさかさかさか……』

 

次第にコマンドのコメントも乱れ始め、画面がノイズと共に消えていく。周囲の壁に埋め込まれた機械も爆発を起こし、部屋が崩れ始める。

 

マホロア「部屋ヲ出ようリビィ!」

 

リビィ「うん!」

 

二人は部屋を出て、外に出る。マホロアが飛んだ瞬間にリビィもお腹を膨らませて空へ浮かびあがると、マホロアの両手を掴んでマホロアと共にハルバードの左翼から離れる。

 

その時、ハルバードの壁が大爆発と共に穴が開き、左翼も爆発に巻き込まれて炎が燃え移り、骨組みだけが残ってしまった。

 

リビィ「あの穴から中に入れそう!」

 

マホロア「ヨシ!突入スルヨ!」

 

二人は開いた穴の中へ突入していく。ハルバードに再び侵入を許してしまったメタナイト達の運命や如何に。

 

――――――――――――――――――――――

 

アックスナイト「そんなぁ!!バトルウィンドウズがやられた!!」

 

メイスナイト「爆発に巻き込まれて、左翼が吹き飛んだダス!!」

 

メタナイト「くっ……左翼の自動修復完了まで、右翼側の出力を下げろ!バランスを整えなければワープの際にハルバードが砕け散るぞ!」

 

メタナイトは自分のミスで、あの二人を倒すどころかハルバードに傷を付けた事を悔やむ。あの二人の少女の強さは予想以上だ。魔術師の少女は頭が回り、ピンクの少女は吸い込んで能力を手にして使いこなせる。

 

メタナイト(バトルウィンドウズを壊された上に、やられたせいでハルバードに傷が付いた!これは私のミスだ!しかし、あの二人は次代の星の戦士達だ!認めよう!)

 

バル艦長「こうなったら……おい!!ヘビーロブスターを起動しろ!!あの二人をペチャンコにしてやれ!!」

 

アックスナイト「しかし、ヘビーロブスターは力が強過ぎて、これ以上はハルバードが壊れてしまいます!!」

 

バル艦長「この戦艦はリアクターさえ無事ならばまた自動修復で直るのだ!!出し惜しみはしておれんぞ!!」

 

船員ワドルディ「り、了解!ヘビーロブスター、起動準備!侵入者達をペチャンコにします!!」

 

バル艦長「今度こそ奴等は終わりだ!!ヘビーロブスターの餌食にしてやる!!」

 

新たな敵が、リビィとマホロアの元に向かおうとしていた。




ボス解説

バトルウィンドウズ
スーパーデラックス、及びウルトラスーパーデラックスにて登場した、某RPGのコマンドのような敵キャラ。これは某RPGと同じく、プレイヤー側の攻撃ターンが表示されている間は一方的に攻撃できる反面、相手の攻撃ターンが表示されている間は一切の攻撃が通じず相手からの攻撃の回避に専念させられるという特殊なボスである。尚、全てのボスを倒すとコマンドに様々な経験値が貰えた報告を受けるが、現実側には何もないので『いみはない』。というか闘う事自体が意味が無い。
何故かと言うと、コマンドや飛び出た敵は本体ではなく、画面を映し出す小型ドローンこそが本体。なのでドローン自体を破壊しないと更に強い敵がどんどん現れて攻撃も激しくなる。とはいえ、敵の攻撃自体は遠距離攻撃系のみなので、避けたり防げたり出来る程度の攻撃力しか無い。強くなると言ってもHPが増え続たり攻撃が苛烈になるだけなのだ。ドローンの位置はターンの度に変わるものの、二人一組で戦えばドローンの特定は難しくない。画面の敵と闘う者と、ドローンを撃ち落とす者とで別れれば楽に倒せるのだ。
原作よりも厄介な特性付きとなって登場。つまり、倒せば倒す程に後から出てくる敵が強くなる。しかし、本体を倒せば止まる。ある意味メタナイトより厄介かも。
《オリジナル敵キャラ集》
がいこつきし:スケルトンが鎧を纏ったような敵。骨を撃ち出す攻撃を放つ。
きゅうけつこうもり:巨大なコウモリ。牙を飛ばし、当たった相手にダメージを与え、HPを回復してくる
やまたのおろち:八つの頭を持つ大蛇。毒を飛ばして攻撃してくる
まおう:山羊の角を持つ黒マントを纏った典型的な魔王。火柱を立てたり、氷塊を落下させたり、竜巻を起こしたり、雷を落としてきたり、その4つを同時に起こしたり等、天変地異を引き起こす。
かみさま:白いヒゲに白髪の老人の姿をした、筋骨隆々な大男。攻撃方法は不明。やる前に倒された。

次回のボス、ヘビーロブスター。
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