第6宇宙の星のリビィ   作:ちいさな魔女

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メタナイトの逆襲編・6

トロッコに乗って移動し続けるリビィ達。背後からヘビーロブスターが走って来る。

 

リビィ「イヤッホー!!」

 

マホロア「ワーオ!思ってたヨリも速いネェ!」

 

二人はトロッコの速さに驚くが、それ以上に楽しんでいた。トロッコで長い廊下を駆け抜けていくと、廊下を飛び出て広い空間に出た。其処は、無数の線路が浮いた、戦艦ハルバードの中心地のような空間だった。

 

射手「居たぞ!!撃てぇ!!」

 

リビィ達と同じトロッコに乗った全身鎧の射手が、リビィ達に光線銃を向けて来る。

 

マホロア「邪魔ダ!」

 

マホロアは魔力球を放ち、射手の乗るトロッコを破壊。射手は底の見えない空間へ落ちて行った。

 

ヘビーロブスター『グオオオオオオオッ!!』

 

咆哮を上げるヘビーロブスター。線路の上を足の裏から出した車輪で走る。そして、リビィ達の乗るトロッコを目指して走り続ける。

 

マホロア「線路マデ走れるナンテネェ!」

 

マホロアは『マホロア砲』を放ち、ヘビーロブスターの頭部を攻撃。ヘビーロブスターの頭に当たり、ヘビーロブスターの頭部が焦げていく。しかし、マホロア砲が途切れた瞬間、頭部は焦げた箇所を除いて傷が塞がっていく。

 

マホロア「面倒ダナ!何でコイツにも修復機能がアルノ!?」

 

リビィ「どうするのマホロア!」

 

マホロア「奴ノ全身にダメージを与えれバ、修復も遅くなる筈ダヨ!デモ、そんな都合ノ良い物ナンテ……アッ!」

 

マホロアは周りを見渡すと、ハルバードの線路のある場所を見つけた。其処には大量の赤いドラム缶があり、作業員のワドルディ達がドラム缶を運び出していた。そして、両目が付いたタイヤのような生き物が、ドラム缶から出している液体をタイヤから飲んでいた。

 

更によく見れば、カッチン鋼らしき金属を溶かしている溶鉱炉も見られた。

 

マホロア「彼処!あの大量のドラム缶ガあるヨ!あれヲ爆発させれば、ダメージを入れられる筈!」

 

リビィ「よし!なら、私に任せて!」

 

リビィはタブレットを操作すると、トロッコの行き先が変更される。トロッコは左右に分かれた線路を右に曲がり、坂道を通り抜けていく。

 

ヘビーロブスターはハサミを開くと、其処から光線を放っていく。

 

リビィ達に向けて放たれた光線が、リビィ達の側を通り抜ける。

 

マホロア「ドウ!?」

 

リビィ「必死にやってるんだよ!!」

 

リビィはタブレットを操作して、線路のポイントを切り替えていた。それで進路を変更している。更に直感的に、近道に見える場所であっても其処を通っていけないと何故か分かるのだ。

 

マホロア「怒鳴ルナ!!良いから早く進メ!!」

 

マホロアは星型のバリアを張り、ヘビーロブスターの光線を防ぐ。

 

ヘビーロブスター『グオオオオオオッ!!』

 

ヘビーロブスターは背部のジェットを噴射して、更に加速し始める。

 

トロッコに迫ろうとしていた。

 

リビィ「ホントにドラム缶の大爆発で倒せるの!?」

 

マホロア「イイヤ。でも、ボクを信じてヨ!」

 

リビィ「良いよ!」

 

マホロア(早ッ!?コイツバカじゃ無イノ!?マア、それは本当なんだケドサ!)

 

リビィはマホロアを疑わない。マホロアはリビィの純粋さに驚いていたが、リビィが信じてくれて嬉しく思った。

 

マホロア(でもコイツは、いずれマスタークラウンを手に入れるマデ利用してやるヨォ。そしたらボクの夢ガ………マッ、その為にも、精々ボクを信用して利用されてヨネ。クックックッ〜……)

 

マホロアは企みを抱いていた。夢を叶える為に、マスタークラウンと呼んでいる秘宝を手にする為に。

 

すると、リビィが声を上げる。

 

リビィ「ドラム缶の山だよ!!」

 

リビィが叫ぶ方を見ると、マホロアは目的の場所へ向かっている事に気付く。ドラム缶が大量に置かれている踊り場。しかし、先程まで居たワドルディやウィリー達は居ない。避難したのだろう。

 

その場所へ続く線路は螺旋を描いており、加速し続ければ脱線してしまう。

 

マホロア「危ナイ!!ブレーキで減速しないと脱線スルヨォ!!」

 

リビィ「うん!」

 

リビィはトロッコの前方にあるレバーを掴み、引っ張って車輪にブレーキを掛けた。マホロアも体重を掛けて、トロッコに重みを掛けて傾きを直し始める。

 

バキッ!!

 

リビィ「あっ」

 

リビィの声が響く。レバーを折ってしまった。これではブレーキが効かない。

 

マホロア「何ッ!?今ノ音!?」

 

リビィ「……ごめん」

 

リビィがマホロアにレバーを見せる。

 

マホロア「何シテンノ!?」

 

すると、ブレーキを失ったトロッコは加速し始めた。

 

そして、トロッコが脱線してしまい、逆さまになって空中に飛び出してしまう。

 

リビィ「うわぁ!?」

 

マホロア「跳んデ!!」

 

二人はトロッコが回って逆さまから戻った後、トロッコの淵に足を掛けて、そのまま跳び始めた。

 

ヘビーロブスターも二人を追い掛けて跳んだ。しかし、あまりの重さに二人のように跳べず、そのまま下へ落下していった。

 

リビィ「えい!!」

 

マホロア「よっと!!」

 

リビィはお腹を膨らませて、マホロアは空を飛ぶ魔法を使い、空を飛び始める。腕を羽ばたかせて空を飛び、リビィはドラム缶のある踊り場へ降りていく。マホロアもゆっくりと降りていき、踊り場に降り立つ。

 

リビィのお腹が萎み、元のスリムな体型に戻る。

 

リビィ「ウィングでも良かったかなぁ」

 

マホロア「アレだけで空飛べるの不思議ダネェ。お腹触って良いカナ?」

 

リビィ「良いよ。後で触らせてあげるね」

 

しかし、穴の底から信じられない物が飛んできた。

 

ヘビーロブスター『グオオオォォォッ!!』

 

ヘビーロブスターが、飛び上がってきたのだ。足からジェットを噴射して、船底から飛んできたのだ。

 

ヘビーロブスターはハサミを開くと、其処から小型の小さなスライムが出現し、リビィに向かって飛び掛かる。

 

しかし、リビィは口を大きく開き、スライムを吸い込んだ。そして、スライムを吸い込んで飲み込んだ後、新たな姿へ変身する。バケツを左腕に抱え、右手に無数の筆を持ち、帽子を前後逆に被り、ペイントが付着した白いエプロンを身に着けた姿となった。

 

リビィ「『ペイント』!そう!『ペイントリビィ』!喰らえ!!」

 

リビィは筆を握り締めると、ヘビーロブスターに向かって走り出した。ヘビーロブスターはリビィにハサミを振り下ろすが、リビィはハサミを横に移動して避けた後、筆に塗りたくったペイントをヘビーロブスターに塗り始めた。

 

ヘビーロブスターは赤く塗られていき、軈て目を含めた全身がペイント塗れになった。

 

ヘビーロブスター『グオオオオオオオオッ!?』

 

ヘビーロブスターは目が見えなくなり、その場で暴れ始めた。

 

アックスナイト『ああっ!ヘビーロブスターの目玉が潰されました!!』

 

バル艦長『何ィ!?ペイントで塗り潰したというのか!?』

 

メイスナイト『ヘビーロブスターが暴れ始めたダス!!右も左も分からなくなってるダス!』

 

バル艦長『おのれぇ!!だが、ヘビーロブスターを今更停止する訳にはいかん!!』

 

アナウンスから、船員達の慌てている様子が理解出来る。

 

ヘビーロブスターは見えなくなった為か、周囲の物を攻撃するようになる。ドラム缶を踏み潰したり、叩き倒したり、周りを攻撃し続ける。

 

リビィ「『ボム』」

 

マホロア「『ジェムリンゴボム』」

 

リビィはボムの能力を使い、マホロアはリンゴ型の爆弾を生み出し、周りに爆弾を撒き散らしていく。

 

すると、音を聴いたヘビーロブスターは爆弾のある場所に向かってハサミを向けると、そのハサミから火炎放射を放った。

 

リビィ「よっと」

 

マホロア「サテサテ、どうなるカナァ!」

 

二人は踊り場から飛び降りる。ヘビーロブスターの火炎放射がドラム缶や爆弾を覆い尽くし、炎で包み込んでいく。

 

その瞬間、ボム全てが爆発を起こし、ドラム缶も巻き込まれて爆発を起こす。

 

そして、ヘビーロブスターも爆発に巻き込まれて、大爆発と共に吹き飛ばされた。

 

大爆発を受けたヘビーロブスターだが、金色の装甲には傷一つ無い。しかし、それでも脆い部分はある。

 

その傷は浅くない。ヘビーロブスターを構成する金属は、全てが宇宙で一番硬い素材ではない。下部の関節部位は脆い金属や柔らかい素材を使用している。それならば、脆くて壊れやすい。

 

それを見逃すマホロア達ではなかった。大爆発により、船の壁も同時に吹き飛ばされて、ヘビーロブスター共々外に飛び出た。

 

マホロア「ヤッパリ!!さあ、トドメだよリビィ!!」

 

リビィ「あの傷だね!『ビーム』なら!」

 

二人はヘビーロブスターの下部に飛び乗る。リビィは道化師のような派手な二股帽をかぶった姿となり、魔法のステッキを手に持っている。マホロアも片手に魔法陣を展開し、ヘビーロブスターの傷穴に手を突っ込んだ。

 

リビィ「『ビームマシンガン』!!」

 

マホロア「『マホロア砲』!!」

 

二人はヘビーロブスターの傷穴から内部へと攻撃を始めて、頑丈なヘビーロブスターを内部から破壊していく。

 

ヘビーロブスター『グオオオオオオッ!!オオオオオ……』

 

ヘビーロブスターは咆哮を上げるが、段々と弱々しくなり、全身にヒビが入り始める。

 

そして、ヘビーロブスターは内部から大爆発を起こした。流石のヘビーロブスターも、内部からの攻撃には対応出来なかったのだ。

 

そして、爆発は二人だけでなく、近くにあるハルバードの右翼さえも巻き込み、翼の翼膜が燃え始めた。

 

リビィ&マホロア「「うわああああっ!!」」

 

二人は爆発によって吹き飛ばされる。

 

リビィ「ワープスター!!」

 

リビィがワープスターを呼んだ。

 

その瞬間、ワープスターがその場に突然現れたかと思えば、リビィの元へ飛んできた。リビィはワープスターを右手で掴んだ後、ワープスターにマホロアの元へ飛ぶよう指を差す。

 

リビィ「マホロア!」

 

マホロア「リビィ!」

 

リビィは手を伸ばし、空中で浮かぶマホロアも、リビィに向かって手を伸ばす。

 

そして、二人は手を繋ぐ。爆発を起こした右翼から離れた後、戦艦ハルバードの下部へと向かうのだった。




次回のボスは、リアクターです。

いくらカッチン鋼で出来てると言っても、内部から攻撃されたら流石に持ち堪えられないだろうと、私は考えました。
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