ブリッジは大慌てであった。最後の要であるリアクターが破壊され、ハルバードの墜落は時間の問題であるからだ。
アックスナイト「リアクターが破壊されました!」
メイスナイト「動力源であるウィリー達が逃げていくダス!」
バル艦長「ええいっ!何をやっているのだ!」
そして、ハルバードの下部から大爆発が起き、船体が激しく揺れる。
もう墜落は、時間の問題であった。
アックスナイト「各部の機能が低下しています!第三、第五エンジン停止!自己修復機能も停止しました!」
メイスナイト「もうボロボロダス!すぐに墜ちるダス!」
メタナイト「不覚………だが、やむを得ん!クルー全員に告ぐ!直ちに本艦から脱出せよ!」
バル艦長「あひぇぇぇええっ!!この船はもうダメだぁ!!ワシは逃げるぅ!!先に脱出させていただきますぅ!!悪く思わんでください!」
バル艦長は慌てふためき、我先にと走り去ってしまった。艦長なのに。
メタナイト「さあ、次はお前達が逃げる番だ。私はあの2人を迎え撃つ」
アックスナイト「いえ!最後までお付き合いさせていただきます!」
メイスナイト「あの星のリビィや、魔術師マホロアとかいう小娘共をぎゃふんと言わせて、それから皆で逃げるダス!」
船員ワドルディ「ボクも!!」
メタナイト「…………ふっ。死に損ない共め。勝手にするが良い」
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リビィ達はワープスターを降りた後、ブリッジに繋がる扉を潜って廊下を進み始める。
ハルバードは黒煙や炎を噴き上げ、爆発を起こしながら船体を左右に揺らしていた。
最早墜落するのは時間の問題であった。
リビィ「墜落までどのくらいだろ?」
マホロア「損傷具合を見るに、6分カナ。その前にメタナイト卿ト戦ってケリを付ケナイト!」
2人は廊下を進み、エレベーターに乗って次の階に向かう。
2人はブリッジに向かう途中で、再びエレベーターに乗り込む。
リビィ「そう言えば、なんでこの星に来たんだっけ?」
マホロア「この星に眠る宝を手に入れる為ダヨ。忘れないでヨネ」
リビィ「それが有ればローアを直せるかな?」
マホロア「いっその事、ワープスターに運ばせるのモありカモネ。宝を売って大金を得たら、それでローアを直すヨ」
リビィ「うん!その前に、メタナイトを倒そう!」
マホロア「ソウダネ」
2人はエレベーターが到着した後、扉が開いた時に操舵室へ入り込む。ハルバードの操舵室に入った瞬間、突然周囲から無数の敵達が姿を現した。
アックスナイト「待て!星のリビィ!魔術師マホロア!」
メイスナイト「此処から先には行かさないダス!」
リビィ「あっ、倒すか」
マホロア「ボクの事まで知ってるンダ。これはこれは、実に光栄ダネ」
リビィは赤い鉢巻きを頭に巻き付けた瞬間、白い胴着を一瞬で身に着けて格闘家の構えを取った。マホロアも掌に魔法陣を展開して、魔法陣から魔力の球を生み出した。
アックスナイト「うおおおおおっ!」
メイスナイト「掛かれぇ!!」
メタナイツ『『『ワアアアアアアッ!!』』』
メタナイツ達が一斉に走り出す。2人はメタナイツ達に向かって、真っ直ぐ走り出すのだった。
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その頃、メタナイトはブリッジの屋上で待機していた。
メタナイト「星のリビィ……魔術師マホロア……まさか此処までやるとはな」
その時、彼の隣に光の柱が現れた。
シャンパ「よお。どうやらお前の計画は失敗したらしいな」
それは、星の近くでメタナイトの様子を見ていたシャンパだった。彼の隣には付き人のヴァドスが居る。
二人の目は、物を見定める目をしていた。メタナイトが今後、第6宇宙の脅威となるか否かを見極める為に。
メタナイト「お久しぶりですシャンパ様。ええっ、私の計画はもう終わりでしょう。これからも、この宇宙に悲劇は生まれ続けると思うと不甲斐ない思いが沸き立ちます。しかし、同時に嬉しくもあります。新たな星の戦士達が、目覚めた事が」
ヴァドス「星の戦士………メタナイトさん、リビィさん達はナイトメアを倒し、ダイナブレイドも征しました。そしてメタナイトさんの野望も阻止しました。それに、ナメック星で起きた異変も、サダラ防衛隊や助っ人のサイヤ人の皆さんが対処されるそうです。この宇宙は、貴方が思う程弱くなかったようですね」
ナメック星で起きた異変。それは二柱も理解している。しかし、キャベ達は今、ナメック星で元凶と戦い、苦戦しているものの勝利を掴み始めている。
この宇宙の戦士達は、メタナイトの想像以上に強い者達が居る。ならば希望はある。
メタナイト「ええっ、ヴァドス様。しかし、私は此処であの2人を試すつもりです。私を超えられるならば、きっと!」
メタナイトは剣の柄を掴み、そのまま引き抜いた。その瞬間、4つの刃を備えた神々しい刀身が姿を現した。
???『私は宝剣ギャラクシア……メタナイト卿の意志に応え、力を貸そう』
宝剣ギャラクシア。持ち手を選ぶ意志を持つ聖剣。その刀身が輝き、メタナイトの全身からオレンジ色のオーラが解き放たれる。
メタナイトは剣を一太刀振るう。その瞬間、壁が一瞬にしてサイコロステーキのような無数のブロックの集まりとなり、その内の一つが砕けた後、連鎖的に全て崩れ落ちた。しかも崩れ落ちる前は、綺麗な四角形を無数に形成した状態になっていた。一瞬で壁を無数のブロックになるよう斬ったのだ。
ギャラクシアの力により、斬れ味は落ちず、斬られた箇所のも元素もこの世から一つ残さず消滅している。それでも一瞬で斬った技量は、メタナイトの腕前なのだ。
シャンパ「ギャラクシアの力を上手く扱えてるな!やっぱお前が持って正解だぜ!」
メタナイト「ありがとう御座います。では、行って参ります」
メタナイトはそう言った後、マントを翻した後に自らを包み込み、そのまま上へ飛んだ後に消えた。
シャンパ「さてと……俺は昼寝でもすっか」
ヴァドス「おや、稽古の時間では?」
シャンパ「う……分かった分かったよ!激しく動いた後の飯は美味いからな!」
―――――――――――――――――――――――
操舵室は大爆発に包まれ、メタナイツ達は吹き飛ばされた。操舵室から廊下へ吹き飛ばされたメタナイツ達は、痣や黒焦げとなり、最早戦闘不能であった。
リビィ「よし、終わりー!」
マホロア「案外呆気なかったネ」
爆心地に立つ2人は無傷のまま、元凶の元へ歩き始めた。
アックスナイト「すみませんメタナイト様……後はお願いします!」
メイスナイト「ダメなワシ等はお先に失礼ダスゥ!」
こうして、メタナイツ達も脱出の為に避難を始める。
リビィ達はエレベーターに乗り込み、ボタンを押して上の階に移動させる。
エレベーターは上の階に到達し、広い部屋に辿り着いた。部屋の中央には、一つの剣が突き刺さっている。
メタナイト「よく此処まで来た」
部屋の天井に近い位置にある台に居る、青いマントを身に着けた仮面の騎士を見たリビィ達。
リビィ(ホントにメタナイトなんだ……カッコいい!)
リビィはメタナイトの姿に惚れ惚れする。
しかし、マホロアに肘で脇腹を突かれる。
リビィ「痛い!?何するの!」
マホロア「別ニ………」
マホロアは、何故だかメタナイトを見るリビィの雰囲気が気に入らなかった。見てるとイライラしてくる。
マホロア(何やってんダロ……ボク、ばっかみたいジャン)
らしくない行動。リビィは利用する駒でしかない。目的の為に切り捨てる。そんな筈なのに、リビィがメタナイトへキラキラした雰囲気を纏いながら見つめる様子が気に入らなかった。
メタナイト「仲間割れか?」
マホロア「別に仲間ジャナイ………ごめんリビィ……ボク、今闘う気分じゃないヨ」
今は何故か闘う気分じゃないマホロア。
リビィ「………よく分からないけど、マホロアが調子でないなら、私が戦うね。マホロア、休んでて」
マホロア「………」
マホロアは下がろうとした、その時だった。
リビィ「マホロア」
マホロア「何?」
リビィ「君は私の友達だよ!だから、一緒にこれからも冒険したり、戦ったり、生活したりしようね!」
マホロア「ッ!ウン!///」
マホロアは不思議と、今のリビィの言葉を聴いた途端に気分が良くなった。
マホロア(まっ、マスタークラウンの場所が分かるまで利用してヤルヨ)
利用価値のある存在だが、一緒に居ると心地が良いと感じるマホロア。
リビィはそんなマホロアの心境も露知らず、部屋の中央にある剣を手に取る。
その瞬間、リビィは緑のとんがり帽子を被り、剣を扱う『ソードリビィ』へ変身した。
メタナイト「感謝する!星のリビィよ!我が名はメタナイト!強者との戦いを、楽しみにしている!」
リビィ「行くよメタナイト!」
メタナイトはマントを翼の形へ変化させた後、リビィに向かって飛んできた。リビィは剣を振り上げて、メタナイトの振り下ろす剣を受け止める。
お互いの剣がぶつかり、擦れるような金属音が響き渡る。
そして、お互いに剣同士がぶつかり合った衝撃波で吹き飛ばされるが、体勢を立て直す。
そして、最後の戦いが、始まろうとしていた。
後2話で、メタナイトの逆襲を終えます。