第6宇宙の星のリビィ   作:ちいさな魔女

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夢の泉はDXで遊んだ事がある程度しか知りません。原作ではデデデの機転によって夢の泉にナイトメアが封じられていましたが、今作の夢の泉はドラゴンボール規模に拡大してます。勿論、ナイトメアも。


夢の泉の物語・2

ビッグゲテスターの夜。リビィは草原の上でスヤスヤと眠っていた。

 

夢の中で、リビィは沢山のケーキやお菓子に囲まれ、全てを美味しく食べていた。

 

リビィ『美味しい〜!最高!』

 

ショートケーキやホールケーキ、クッキーにビスケット、チョコレートやパフェを沢山頬張り、その夢の中は満足に満ちていた。

 

リビィ『もっと食べたーい!』

 

リビィがそう願った、その時だった。

 

突然、お菓子が異形の姿へと変わっていった。

 

リビィ『えっ!?な、なに!?』

 

リビィはお菓子がモンスターへ変わっていき、自分へ敵意を向けているのを見るしか出来ない。

 

お菓子の怪物『『よくも喰ってくれたな!お前を喰ってやる!』』

 

リビィ『きゃあああああああああああああッ!!』

 

リビィは無数に襲い掛かるお菓子の怪物達に襲われ、食べられる直前まで追い込まれた。ナイフを振り下ろされて身体が切られそうで、フォークで身体中を刺されそうで、スプーンで身体を抉られるか思われた。その時、リビィは勢いよく夢から覚めるのだった。

 

―――――――――――――――――――――――

 

リビィ「うああああああ!!」

 

リビィは勢いよく身体を起こす。全身からは嫌な汗が流れ出ている。いや汗は出ていないが、汗をかいた気分で身体がダル重い。

 

リビィ「はぁ……はぁ……まただ。なんでこんなに悪夢を見るようになったの?」

 

リビィは最近、寝る度に悪夢を見るようになっていた。別にストレスも感じておらず、お気楽に人生を生きている自分にはあり得ない筈だった。ましてやお菓子に襲われて食べられる悪夢等、嫌すぎる悪夢だ。

 

リビィ「なんだろう………もしかして、夢の泉って場所があるの?」

 

もしそうだとしたら、夢の泉に何か異変が起きている。原作カービィだと、夢の泉にナイトメアがデデデ大王の策略によって封じられていた。しかし、リビィはデデデ大王を産み出していない。ならば、夢の泉をナイトメアが乗っ取って悪夢を見るようにしている可能性がある。

 

ならば、自分が行かなくてはならない。ナイトメアか、或いはナイトメアに類似した存在が居るのか、いずれにせよ止めなくてはならない。

 

リビィ「でも、夢の泉って、何処?」

 

そう。夢の泉の場所が分からない。

 

リビィ「だぁー!!これならシャンパに訊けば良かったぁー!」

 

リビィはその場で大の字になる。

 

この前訪れたシャンパとヴァドスは、自分がこの第6宇宙の脅威になるかどうか見極めにやって来たのだ。

 

色々試した結果、自分が第6宇宙の脅威ではないと分かってくれた。その後彼等は帰っていった為、その後はお昼寝を続けていた。

 

それからしばらくは食べて寝て、偶に修行をしたりして暇を潰していた。

 

しかし、最近は悪夢ばかり見て気分が悪い。

 

もし夢の泉、或いは夢の泉に該当する何かが原因ならば、それを探らなくてはならない。

 

リビィ「うーん……あっ、惑星サダラって星に行けば、何か情報が得られるかも」

 

シャンパから惑星サダラの情報は聞いており、其処へ行けば何か分かるかもしれない。

 

リビィ「よし、さあ行こう!『ワープスター』!」

 

リビィはビッグゲテスターに手を翳した、その瞬間、星は瞬く間に光に包まれて、軈てリビィを乗せた星型の乗り物へ姿を変えた。

 

それは、星のカービィの代表的な乗り物であり、移動手段でもある『ワープスター』だ。リビィは気を星型に変えて似たような物を生み出せるが、ビッグゲテスターそのものをワープスターに変えた方が性能が良いのだ。

 

ビッグゲテスターをどうにかして収納出来ないか考えた結果、ワープスターにしたり小型化して持ち運べるようにしたのだ。勿論、星に住む皆には影響が無いようにしてる。思い付いたら出来たのだ。

 

リビィ「よし!発進!」

 

リビィはワープスター化したビッグゲテスターに乗り、宇宙の彼方へ突き進んだ。惑星サダラへ向かって。

 

惑星サダラ。サイヤ人と呼ばれる、第6宇宙の秩序を護る戦闘民族の星だ。リビィは其処へ向かって、ワープスターを発進させ、そしてその場から消えた。惑星サダラへ向かってワープしたのだ。

 

―――――――――――――――――――――――

 

キャベ達はパトロールを終えて、惑星サダラの本部へ戻って来た。

 

しかし、その顔は優れているとも言えない。仕事の疲れはサイヤ人の身体能力とスタミナのお陰でさほど気にならない。問題は精神的なストレスだ。仕事ではなく、睡眠関係の問題だ。

 

ここ最近、悪夢を見るようになっていた。

 

しかも悪夢の内容は、日に日に酷くなっていく。

 

遂には、睡眠不足に陥るレベルになるまで、悪夢を頻繁に見るようになった。

 

キャベ「うぅ……悪夢を見るようになってから、マトモに眠れていない……」

 

しかし、それはキャベだけではなかった。

 

職員「お疲れ様ですキャベ先輩………眠いんですか?俺もですよ……悪夢見過ぎて、彼女もノイローゼを起こしちゃいました……」

 

戦闘員「俺もだぜ……」

 

医者「わ、私も………」

 

そう。キャベ以外の他のサイヤ人達も、そして仕事先の星の住人達も、眠れてない様子が見え見えだった。

 

レンソウ「大丈夫かキャベ。それに、他の皆も眠れてないようだな。いや、寝れてないと言うより、寝てもスッキリ出来てない感じだ」

 

キャベ「どうなっているのでしょうか………まさか、夢の泉に何か起きているのですか?」

 

レンソウ「だとするなら……部隊を整えて調査に赴かなくては」

 

レンソウの言葉にキャベは頷いた、その時だった。

 

突然ブザー音が施設内に響く。

 

アナウンス『所属不明の機体が惑星サダラに侵入!戦闘員は至急、所属不明機の迎撃準備に当たれ!』

 

キャベ「こんな時に……でも、行くしか無い!サイヤ人の誇りに懸けて!」

 

キャベは眠たい気分を押し殺し、任務に向かう。しかし、その座標を見た瞬間に驚愕する。

 

レンソウ「……侵入者か。果たしてその者は、信用に値する存在だろうか。それに……カリフラやケールが居る場所じゃないか」

 

何故なら其処は、惑星サダラの不良達が集まる場所だったからだ。

 

キャベ(何者かは知らないが、変な気は起こさないでくれよ!)

 

キャベは空を飛び、侵入した機体の場所へ向かっていく。

 

レンソウ「カリフラが余計な事をしなけりゃ良いが……それにケールの奴がもし……」

 

レンソウもまた、これから起きる事が簡単に想像出来て、頭を抱えるのだった。

 

―――――――――――――――――――――――

 

その頃、リビィは惑星サダラのとある場所へ、ワープスターに乗りながら降り始めた。ワープスターに乗って浮遊したまま、その場所を見つめていた。

 

彼女の目の前には岩山があり、其処にはガラの悪そうな男女の集団が居た。

 

サイヤ人「何モンだ?テメェは」

 

リビィ「やっほー!私はリビィ!聞きたい事があるんだけど!」

 

サイヤ人「ハッ!誰がテメェの言う事を――」

 

カリフラ「待ちな!」

 

サイヤ人達が、その女性の声と共に道を開ける。道を開けたサイヤ人達の奥には、石の玉座に座る女サイヤ人と、その隣にいる日焼けしたような肌をした女サイヤ人の姿があった。

 

サイヤ人「あ、姐さん!」

 

カリフラ「そいつはお前等が勝てる相手じゃねえ」

 

女サイヤ人はそう言うと、開けた道を通ってリビィの元へ向かう。

 

ケール「あ、姐さん……」

 

カリフラ「ケール、お前は下がってな。アタシが彼奴の相手をしてやる」

 

そして、ケールを止まらせたカリフラは、ワープスターに乗って浮かぶリビィを見上げやすい位置に立つ。

 

カリフラ「よお、聞きてぇ事があるんだってな。アタシはカリフラ。ここでワル共を束ねてんだ」

 

リビィ「初めましてだね。私はリビィ!夢の泉って知ってる?」

 

カリフラ「あ?なんだそりゃ?」

 

リビィ「知らないか………じゃあ質問を変えるよ。最近、悪夢とか頻繁に見てない?」

 

カリフラ「悪夢?ああっ、そういや悪夢を見る事が増えてたな。それも毎日だ。お陰でアタシ等も参っちまってるよ」

 

リビィは不良サイヤ人達を見た。よく見れば、全員の目元が少し黒く、顔色も良いとは言えない。

 

悪夢に苦しみ、眠りにくい日々が続いているようだ。

 

リビィ「それで、私もゆっくり眠れなくて困ってるんだ。だから、もしかしたら悪夢を頻繁に見せてる元凶を倒しに行こうって思ってるの」

 

カリフラ「そうか。だが、テメェにそれが出来んのか?」

 

カリフラがリビィを見つめる。

 

カリフラ「悪いが、弱い奴の戯言なんざ信用無んねぇ。その口から出た言葉に自信があんなら、示してみろよ」

 

リビィ「私と戦いたいって事?」

 

カリフラ「ハッ!分かってんじゃねえか!」

 

リビィ「良いよ。私と闘うなら、大歓迎」

 

とはいえ、戦闘自体は初めてなリビィ。これから闘う相手は、第6宇宙のサイヤ人の中で極めて好戦的だ。

 

ケール「………ッ」

 

そんな2人の様子に嫉妬するケールの、恥ずかしがりながらも睨みつける視線に、二人は気付かないままであった。

 

そんなケールの嫉妬を余所に、カリフラとリビィは広い荒野に降り立った。

 

カリフラ「さあ、やろうぜ!」

 

リビィ「うん。初めての戦いだけど、宜しくね」

 

夢の泉を目指した旅で、いきなりサイヤ人との戦闘。リビィはカリフラと向き合う。

 

そして、カリフラが走り出した瞬間、リビィはコピー能力『ファイター』を纏った。赤い鉢巻を頭に巻き、格闘の達人となる。

 

そして、カリフラと拳をぶつけ合い、そのままラッシュをぶつけ合うのだった。

 

その様子を嫉妬の眼差しを向け、恨めしい視線をリビィに向けるケールに気付かずに。




第6宇宙の夢の泉。宇宙に存在するレインボーリゾートにある夢の根源であり、スターロッドが力の源。というか、スターロッドの力によって夢が水のように溢れ出ており、その水が宇宙全体に溢れ、第6宇宙の皆が良い夢を見れる。お陰で眠った時に安らぎの夢を見られ、起きたら身体も健康になってストレスも病も怪我も治る凄い物。第6宇宙の人間レベルがそれなりに良い理由の一つ。しかし、今回はナイトメアが乗っ取った事で、日に日に酷い悪夢を観るようになり、ゆっくり眠れなくなる事態が宇宙規模で発生しているのです。つまり、毎日続けば続く程に第6宇宙が弱体化し、睡眠不足が続き過ぎるとその連鎖で人間レベルも下がる。ヤバい。

この第6宇宙におけるツフル人が、ハルカンドラという古代文明と思っていただければ幸いです。原作の星のカービィより少し変えた程度ですけど。というか、ドラゴンボールレベルの願望機や夢の力を持つスターロッドや夢の泉を創った(と思われる)ハルカンドラの文明が凄すぎると思う。
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