更に其処へ、ナイトメアによる悪夢を何度も見せられた事によるストレスと、リビィへの強すぎる嫉妬によって怒り爆発。現実でも割とある事では?
兎に角、今回は短めです。
カリフラとリビィはお互いに拳をぶつけ合う。
周囲に衝撃波が飛んで、岩盤は粉々に砕け散る。
カリフラ「ハハッ!やるなお前!」
リビィ「そっちも!!」
二人は拳をぶつけ合い、それぞれ後方に跳んで距離を稼ぐ。
カリフラ「『クラッシュ・バスター』!」
カリフラは両腕を後方に下げた後、両手をリビィに向けて突き出した。その時、両手から赤い光線が放たれた。カリフラの両手は、薬指と小指だけ握ったままだった。
リビィ「『ファイター・バスター』!」
リビィも同じく両手を後方に向けた後、カリフラに向けて光弾を発射した。ファイターの能力で放てる気の弾だ。
お互いに放った技は、溜める事で威力を底上げ出来る。しかし、その時間は無かった。その間に攻撃されるかもしれなかったからだ。
お互いの攻撃がぶつかり合い、爆発が起きて周囲が吹き飛んだ。
カリフラ&リビィ「「はあああああっ!!」」
二人は再び拳をぶつけ合う。再びラッシュに入る。
大勢のサイヤ人達が、その光景に魅入っていた。
サイヤ人「す、スゲェ……」
サイヤ人「彼奴、何モンだよ?姐さんと互角に戦えるなんて……」
サイヤ人達がカリフラとリビィの戦闘を見学する中、ケールの目に嫉妬の感情が満ち満ちていく。
ケール(なんで……なんであの女は姐さんと………あんなにも楽しそうに!妬ましい………妬ましい……妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい!!許せないユルセナイ!ニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイ!!)
その感情が次第に高ぶっていき、自分でもコントロールが効かなくなる。
カリフラの側に居るのは自分なのに、カリフラを分かっているのは自分なのに、どうしてぽっと出の少女に姐さんは夢中なんだ。
嫉妬に狂ったケール。
更に、悪夢で何度も見続けた光景が、何度も頭の中を巡りまわる。
初めこそ、カリフラが他の男或いは女と仲良くしてる光景だ。ケールからすれば面白くない光景だった。しかし、あくまでも夢だった。
それが、悪夢は日に日に酷くなっていき、昨夜見たのはカリフラが無残な姿で殺され、自分はその手を血で染めた光景だった。
自分がカリフラを、姐さんをこの手で殺した悪夢。それはケールからすれば、最悪な悪夢だった。
悪夢によって蓄積されたストレスも一気に爆発し、リビィへの嫉妬も相まって、ケールの怒りが暴走を始めた。
ケール「姐ざんを………よぐも!!よぐも!!うがああああああああああああああ!!!」
ケールが叫んだ。その瞬間、先程まで細い身体をしていたケールの肉体が一瞬にして変化した。全身の筋肉が肥大化し、身長も大幅に伸び、眼は白目を向いた状態へと変異する。
更に髪型も上へ逆立ち、黄緑色に輝いていた。それに呼応するように、ケールの莫大な気の波動で周囲が吹き飛ばされ、一瞬ではあるが周囲の色も変化していく。
その姿は、伝説の超サイヤ人と呼ばれる形態だが、今この場に居る者達には知る由もなかった。
サイヤ人「お、おいどうしたんだよケール!?おい、やめろって!!」
慌てて他のサイヤ人が仲裁に入るも、もう歯止めは効かなかった。
ケール「ピンク女ァァァァァッ!!ピンク女ァァァッ!!」
ケールは周囲の皆を吹き飛ばし、カリフラと闘うリビィの元へ飛んで向かった。
そして、カリフラとリビィは拳と蹴りのラッシュを続けていた時、自分達に迫るケールに気が付く。
カリフラ「け、ケール!?なんだどうしたんだよ!?」
カリフラはケールから放たれた気を感じ取って、目の前に迫って来た筋肉質な女がケールだと気が付いた。
リビィ「えっ?何アレ?ポリコレ?」
リビィは驚くあまり、つい前世で何度か聞いた単語を出してしまった。
そのせいでケールの接近を許してしまい、そのままケールの胴体に全身が包まれ、その後にケールの胸元から発生した気の爆発によって吹き飛ばされた。
リビィ「いたっ!?何するの!?」
ケール「ぬおおああああああっ!!」
ケールは暴走し、リビィに迫る。
リビィ「暴走?なら、取り敢えず倒すか」
リビィは起き上がると、ファイターの能力を解除した。いきなり攻撃されて痛いので、取り敢えずケールをぶちのめす事にした。
ケール「おおおおおっ!!気が高まる……溢れるぅ……おおおおおおおおおおおっ!!」
ケールは全身から気の弾を連射した。全身から放たれた気弾が周囲に炸裂し、地形を次々と変えていく。
リビィ「吸い込むか!!」
リビィは飛んできた気弾を、口を大きく開けて吸い込み始めた。無数の気弾はリビィの口の中へ吸い込まれていく。
そして、リビィは気を飲み込み、その気弾から取れる能力をコピーした。
リビィ「コピー能力……『クラッシュ』!」
リビィの髪型が変化し、ピンク色の髪が逆立って全身から電気のような物が出始める。
ケール「ピンク女ァ!!ピンク女ァ!!」
ケールはリビィに迫って来る。
リビィ「これは痛いよ!!たぁぁぁぁっ!!」
リビィは全身からエネルギーを解放する。コピー能力クラッシュは、圧倒的な破壊力を齎すが、能力が解除される弱点がある。リビィの場合は、能力はしばらく使えなくなる弱点となっていた。
リビィの全身からドーム状の大爆発が発生した。
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その頃、キャベ達は侵入者が向かったであろう不良の溜まり場へ向かっていた。
その時、空に届く程の大きな大爆発が発生した。
キャベ「な、なんだ!?物凄い気だ!!」
後輩「先輩!大きな戦闘力が向こうで発生しています!」
キャベ「放っておけない!急いで向かおう!」
キャベ達は空を飛ぶ速度を上げる。
キャベ「大きな戦闘力が二つ……一体何が起きてるんだ!?」
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リビィ「あっ、やり過ぎたかも」
リビィは周りを見る。ケールが危険だと判断した為に、ケールの気弾を吸い込んでクラッシュを発動させた。
これで何時でもクラッシュを発動出来るようになったのは良いが、広範囲を一気に消し飛ばしてしまった。大ボスさえも大ダメージを与えるクラッシュの能力、恐るべしである。
リビィ「はぁ……ホントにカービィって恐ろしいよね」
こんな恐ろしい力を雑魚敵に使える精神の図太さ。自分には無いものだ。カービィの凄さと恐ろしさが改めて分かったリビィであった。
今回はケールだから使ったが、そうでなければあまりにもオーバーキルだ。
不良達の溜まり場を巻き込まなかったから良かったものの、それでも周りは隕石でも落ちたかのようにクレーターが出来て、周辺環境も変化してしまった。
ケール「ッオオオオオオオオオオオオオ!!」
リビィ「嘘ー」
リビィは、クレーターの地面を吹き飛ばして出現したケールの雄叫びを聴き、更に立ち上がって来た事に驚いた。身体中に火傷は見られるものの、それは致命傷には程遠い物だった。
カリフラ「スッゲェなケール!リビィ!お前等がこんなに強いなんてよ!!」
すると、カリフラが2人の間に入る。ケールは大ダメージを受けた影響からか、周囲の物がよく見えるようになっていた。
ケール「姐……さん?」
リビィ「カリフラ?」
カリフラ「でもよケール。!お前がどれだけ暴れようと、必ず止めてやる!お前が悩んでんなら一緒に背負ってやる!おめぇはアタシの妹分、そして、最高のマブダチだ!」
ケール「あね……さん……」
すると、ケールの身体が徐々に萎んでいく。暴走した気も静まっていく。沈静化したケールは、元の気弱そうな姿へと戻っていった。
ケール「あ、あの……ごめんなさい。姐さん……リビィ……さん………」
リビィ「ううん。気にしてないよ。はいこれ」
リビィはケールにリンゴを渡す。
ケール「えっ?」
リビィ「私達もう友達だよ!ほらこれ!」
リビィが渡したリンゴを、ケールは困惑しながらも受け取った。
ケール「あ、ありがとうございます…?」
カリフラ「おっ、気前が良いな!アタシのはねぇの?」
リビィ「あるよ」
リビィはカリフラにリンゴを渡す。
リビィはリンゴを取り出すと、そのまま齧り付く。
カリフラ「そういや、お前そもそも何モンだ?」
リビィ「私?私はリビィ。星のリビィ」
リビィは改めて、自らの名前を名乗る。
これが、リビィの初戦闘にして、サイヤ人との初接触となった。
この後にまた、新たなサイヤ人と出会う事になるとは、リビィは思いもしなかった。
リビィの能力解説
コピーメモリー
元の能力を得るには吸い込むなり捕食して取り込まなくてはならない難点は変わらない。しかし、一度得た能力や知っているコピー能力は完全に記憶しており、決して忘れる事はない。漫画版のカービィやスマブラのカービィは相手を吸い込まなくても能力を発動していた所が見られた(スマブラの場合、ハンマーやソード、バーニングアタックにストーンが主な例。最後の切り札はスマッシュボール使用の形ではあるものの、吸い込んでないにも関わらず使えた)為に、リビィはこの能力を会得するに至った。
例えば、ケールの気弾から獲得したクラッシュは、一度発動すれば次に使えるまでかなり長い月日が必要になる。他にも、一度発動すれば能力が強制解除される能力も、クラッシュと同じくまた使えるまでに長い月日が掛かる。但し、外部から吸収して会得した場合、月日のインターバル関係無く使用可能となる。
また、組み合わせて発動し、別の能力に変える事も可能。