第6宇宙の星のリビィ   作:ちいさな魔女

7 / 18
夢の泉の物語・7

リビィ「ケール!私の所まで来て!」

 

リビィはワープスターに乗ったまま、ケールの周りを飛んで牽制する。

 

ケール「うろちょろするな!!」

 

ケールは暴走してるせいか、リビィが味方にも関わらず拳を振り上げてくる。リビィは距離を保ちながら、ケールを夢の泉の元まで誘導する。

 

ナイトメア『させるか!!』

 

ナイトメアは掌から星型の黒い気弾を放ち、ケールを攻撃する。しかし、それは横から飛んできた光線によって相殺された。

 

キャベ「お前の相手は僕達だ!」

 

カリフラ「余所見してんじゃねぇよ!」

 

ナイトメア『何処までもしつこい虫共だ!』

 

ナイトメアはマントの中から再び魔獣達を生み出し、カリフラとキャベに攻撃を仕掛けさせる。

 

ブライト「俺達を!!」

 

シャイン「忘れないで頂戴!!」

 

ブライトとシャインも、ナイトメアの魔獣達に向けてそれぞれ光線や光弾を放つ。ブライトは灼熱の光線を、シャインは三日月の光弾を放つ。

 

その間に、ケールを夢の泉まで誘導したリビィ。夢の泉を取り囲む魔獣達が、二人に向かって襲い掛かってくる。

 

リビィ「それ、ケールごめんね!」

 

リビィはワープスターの軌道を横に反らし、魔獣達のヘイトをケールに向けさせる。

 

ケール「うぉおおおおおおおおおおおおおおっ!!」

 

ケールが魔獣達に向けて黄緑色の気弾を両手で掴んで圧縮し、力強く放り投げる。

 

魔獣達の最前線に立つ魔獣に気弾が直撃した瞬間、爆発と共に衝撃波が放たれる。衝撃波は魔獣達を吹き飛ばし、リビィの通り道を作った。

 

リビィは隙を見逃さない。通り道をワープスターと共に突き抜けて、夢の泉に辿り着いた。

 

ナイトメア『くっ!!させるものか!!』

 

ナイトメアは掌から雷撃を放つ。しかし、時すでに遅し。

 

リビィはスターロッドを掴む。そして、スターロッドを力いっぱい引き抜いた。

 

リビィ「よし!これで………ってうわ!?」

 

リビィはスターロッドを引き抜いた瞬間、夢の泉から漏れ出て来た夢が消えて行った。夢が宇宙全体に流れて行かなくなり、夢の泉の周囲に広がる神秘的な川が消えて行った。

 

第6宇宙に夢が行き渡らなくなる。人々は寝て夢を見る事が出来なくなったのだ。

 

しかしそのお陰で、思わぬ収穫を得た。

 

ナイトメア『ぐあああああああっ!!やめろおおおおおおおぉぉぉ!!!』

 

ナイトメアの体が激しく揺れ動いたかと思えば、マントの下に広がる宇宙のような空間が消えて行き、竜巻のような体が顕となった。

 

夢が無くなり、人々が夢を見る事も出来なくなった為、ナイトメアの本体も夢から出てこなくてはならなくなった。こうして現実世界に実体化したのである。

 

ナイトメア『おのれぇ!!よくもスターロッドを!!』

 

すると、ナイトメアの体に多数の気弾が命中し、爆発を起こす。

 

ナイトメア『ぬっ!?』

 

それは、キャベ、カリフラ、ブライト、シャインの4人がそれぞれ放った気弾だった。

 

キャベ「実体化している!今なら奴を倒せるぞ!」

 

カリフラ「っしゃあー!!反撃開始だ!!」

 

ナイトメア『舐めるなよ!!私を引きずり出した程度で、倒せると思うなぁ!!』

 

ナイトメアはマントを翻し、其処から無数の星型のエネルギー弾を放つ。まるで隕石群のように降り注ぐ気弾を、4人は避けて行く。

 

ケール「おおおおおおおっ!!」

 

ケールは降り注ぐ気弾を受けながら直進していき、拳をナイトメアの胴体に振りかざす。しかし、ナイトメアはその場から一瞬にして消えた。ケールの背後に回り込み、マントの中から伸ばした手で殴り掛かる。

 

リビィ「『スターロッド』!」

 

リビィはスターロッドを振り、星型の弾を飛ばす。リビィが飛ばした星がナイトメアの腕に命中し、ナイトメアは激痛に悶え始める。

 

ナイトメア『ぐぬぅ!?おのれぇ!』

 

ケール「私の邪魔をするなぁ!」

 

リビィ「ひゃああっ!!」

 

リビィに拳を振り下ろすケール。敵味方が分かっておらず、暴走し続けている。

 

ナイトメア『隙だらけだ!』

 

ブライト「お前がな!!」

 

ナイトメアがマントを翻した瞬間、ブライトが掌から放った炎の弾が胴体に命中する。しかし、ナイトメアが痛がる様子が無い。

 

ナイトメア『実体化したと言えど、私はお前達の見ている夢の一種だ!物理的な攻撃など効くものか!』

 

シャイン「なるほど。つまり、夢の力を持つスターロッドか、シャンパ様のような破壊神の力だけね。貴男を倒せるのは」

 

ナイトメアは再び瞬間移動を行い、体を竜巻状に変化させてキャベ達に襲い掛かる。

 

リビィがスターロッドから星の雨を飛ばし、ナイトメアに直撃させる。

 

ナイトメア『ぐああああああっ!!』

 

ナイトメアは体に無数の星型の弾を受けて、激痛に苦しみ悶える。

 

カリフラ「なんで彼奴、部下を生み出さねぇんだ?」

 

キャベ「スターロッドから得た力を失ったから、魔獣を創造出来ないんだ。今はリビィを援護しつつ、撃破を任せるしかない!」

 

このように、ナイトメアに対してリビィが持つスターロッドしかダメージを与えられない為、キャベ達はナイトメアの攻撃からリビィを守る事に徹した。

 

ケール「ふぅ……ふぅ……ふぅ……」

 

カリフラ「ケール!お前はやっぱりすげぇよ!だから、今すぐ正気に戻れ!お前はアタシのマブダチだ!」

 

ケール「姐…………さん………」

 

カリフラ「だから、リビィの援護に行こうぜ!アタシ等でリビィを護るんだ!!」

 

ケール「……………はい!姐さん!」

 

ケールの全身から金色のオーラが溢れ、彼女の全身を包み込む。すると、ケールの目に緑色の瞳が宿り、逆立つ髪が金色に輝いた。肥大化した全身の筋肉は引き締まり、アスリートを彷彿とさせる筋肉へ変化していた。

 

ケール「リビィさん!!暴れてすみませんでした!!援護は、私達に任せてください!!」

 

リビィ「うん!!お願い!!」

 

リビィはワープスターに乗りながら、ナイトメアと対峙する。カリフラとケールはリビィの左右にそれぞれ分かれて合流し、リビィを守る。

 

キャベ「喰らえ!!」

 

キャベはナイトメアの頭部へ気弾を放つ。ナイトメアの頭部に当たって爆発するが、ナイトメアには何一つ効いてなかった。

 

ナイトメア『まだ分からんか!!』

 

キャベ「いいや、理解してるさ!」

 

ナイトメア『くそぅ!!』

 

ナイトメアが体を回転させるが、リビィがナイトメアの胴体をスターロッドで殴る。

 

ナイトメア『ごあああっ!!』

 

ナイトメアは体を殴られた。しかし、リビィはスターロッドの力を込めて、ナイトメアの胴体を星型のエネルギー弾で貫いた。

 

ナイトメア『があああ!?そんな………バカな……ぐあああああああああああああああああああ!!』

 

ナイトメアの全身が崩壊していく。軈てサングラスから光が漏れ、口からも光が漏れ出て、体の崩壊と共に目と口だけになっていく。

 

ナイトメア『…………………だが、私はこの名の通り…お前たちの心に住む夢にすぎぬ……………ゆえに…私は不滅だ!お前達が心に負の感情を抱く限り……………私は再びお前たちの心に現れる………』

 

ナイトメアはそう言い残すと、その体は霧散していった。

 

第6宇宙を苦しめる『悪夢』は消滅したのだ。

 

キャベ「………終わりましたね」

 

リビィ「うん。後は……夢の泉にスターロッドを返すだけだね」

 

シャンパ「おう!お前等、見事だったぜ!!」

 

リビィ達が後ろを振り返ると、其処にはシャンパとヴァドスが立っていた。

 

シャンパ「お前等、やるじゃねえか!ナイトメアを倒すなんてよ!」

 

ヴァドス「シャンパ様が取り逃してなければ、このようにスターロッドを勝手に取る事はありませんでしたから」

 

シャンパ「もう良いだろヴァドス!まあ、今回の事もあるから勝手にスターロッドを取った事は黙認してやるよ!けど次は俺達や界王神の許可無く取るんじゃねえぞ!夢が見れなくなっちまうのは、この宇宙にとって大損失だからな!」

 

リビィ「うん。ちゃんとスターロッドは返すよ」

 

リビィはワープスターを操り、夢の泉まで飛んだ。夢の泉は輝きを失っており、先程までの神秘的な光景は無くなり、暗い雰囲気が漂っている。

 

リビィはスターロッドを、泉の中心に突き刺した。

 

その瞬間、夢の泉は周りから再び水を噴き出した。夢の泉から漏れ出た水は、再び周囲へ神秘的な星雲のような姿へ変化していき、虹のオーラが宇宙全体へ拡散していく。

 

リビィ「う〜ん!これで良い夢見ながら眠れるよ!」

 

ブライト「ホントにかーちゃんは寝るのが好きだよな」

 

シャイン「それがお母さんだもの。私達も戻りましょ」

 

ブライトとシャインはワープスターに触れると、二人は瞬く間にワープスターへ吸い込まれていった。

 

キャベ「さあ、帰りましょう!まだ任務は、沢山残ってますよ!」

 

カリフラ「おう!帰ろうぜケール!アタシ等の家に!」

 

ケール「はい!姐さん!」

 

こうして、第6宇宙を騒がせた悪夢の事件は幕を閉じた。

 

しかし、事件は解決しても、また新たな事件は起きる。

 

既に、その兆しは見え始めていた。

 

―――――――――――――――――――――――

 

とある惑星。其処では、とある問題が発生していた。

 

住人「出たぞ!!ダイナブレイドだ!!」

 

住人「畑がぁ!?」

 

住人「俺たちの魚を返せぇ!!」

 

宇宙を股に掛ける巨大怪鳥による、食料強奪。

 

―――――――――――――――――――――――

 

とある惑星。其処では巨大戦艦が建造されていた。

 

メタナイト「進捗はどうだ?」

 

整備士「順調です。ハルバードは後5カ月で建造完了です」

 

メタナイト「完成すれば、私達の天下だ。堕落に満ちた第6宇宙を、この手で変えるのだ」

 

新たな脅威が、第6宇宙で始まろうとしていた。




ナイトメアが夢の世界から実体化するのは、私のオリジナル展開です。フレディVSジェイソンのオマージュですよ。アレは火で燃えた手でフレディに触れた事で、フレディを現実世界に引きずり出したのですが。

次章は、ダイナブレイドかメタナイトのどちらかをやろうかな。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。