元親友の両腕欠損盲目TSっ娘がめちゃめちゃ依存してくる話   作:うしみつ

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※性的な描写があります。苦手な方は留意をお願いします。


限界

 

「ああああああああああ……!!やだ、やだ、やだぁ!!ユータ!ユータ!助けて…!痛い痛い痛い痛い痛い……っ!」

「ハル、落ち着け、落ち着けって……!」

 

ハルが俺に泣きつき、それを俺が抱きしめて宥める。

いつも通りにはなって欲しくなかった、俺達の日常だ。

 

以前、ハルが奴隷として酷い扱いを受けていた頃を思い出し、泣き叫んだ事があった。

それ以来、ハルはこうやって、時折泣き喚くようになった。

一度植え付けられたトラウマは、想像以上に人を蝕むらしい。

落ち着いてきた生活が、また悪い方向に転げ落ちているような感覚がして、声にならない暗澹な感情が俺の胸を埋め尽くした。

 

 

「ごめんなさい…ごめんなさい、ユータ。毎日毎日、こうやって叫んじゃって……」

「だから、仕方ないだろ、悪いのは全部、前のご主人様(クソ野郎)なんだから」

「っ…!でも、絶対にユータにはストレスでしょ…?うぅ、ごめんなさい…ううっ……」

 

どうしようもないのだから、本当にたちが悪い。

ハルの顔は、日に日に疲れが濃くなっているように見えた。

確認はしていないが、多分俺の顔もそうなんだろう。

 

 

 

 

 

「ああ、なんか、可笑しいなぁ…」

「……ハル?」

 

唐突に疲れたように笑い、ハルは喋りだした。

 

「えへ、えへへへ…………だって、僕にはなんにも分からないんだよ?目は見えないし、腕も切り落とされてるからユータに触れない。

 

……今、目の前にいるのがユータじゃなくて、なりすましただけの変人でも、僕は確認できないし、自分から触れに行くことも出来ないんだよ?そんな曖昧なものに、依存しないと生きれないんだよ?

しかも、その曖昧なものから少しでも離れると、前のご主人様の記憶を思い出して、発狂しだすんだよ……?

うへへへ……ね?おかしいでしょ…?ほんとに……おか、しい…笑えちゃう、よね……」

「…………」

重い沈黙が、俺達を支配した。

ぐうの音も出ない。今のハルの言葉は、どうしようもない現状だ。

ハルが、自分の手で現状を確認する方法は一切無いのだ。正直、心を開いてくれたのは本当に奇跡だと思う。

 

「なあ、ハルっ「なんで!?なんでなの!?なんで……!僕がこんな…!酷いじゃん!女にされて異世界に飛ばされて、奴隷商に捕まっちゃっていろんな人にたらい回しにされて、それで…今はこのザマだよ……!?なんで僕がこんな目にあうの…………?おかしいよ、おかしいよ、おかしいよぉ……!」

 

思わず声をかけようとすると、ハルが声をあげて泣き出した。

 

「ひぐっ…うぅ…うわぁぁぁぁぁぁぁん…!ユータ!ユータぁ!

ユータなんだよね…!ほんとにユータなんだよね…?僕もう分かんないよ!うわぁぁぁぁぁぁぁぁん……!」

「ハル……俺はユータだよ。どんな事があっても、ハルを離さないし、1人にしないから。……だから、信じてくれないか?馬鹿みたいだけどさ」

ハルに俺の姿を見せることは出来ない。

人としての尊厳を踏みにじられ、歪んで壊れてしまったハルの心は、もう戻らない。

 

ハルはまだ、顔を俺にうずめながら泣いていた。

 

以前よりもハルが俺に依存しているような気がして仄かに焦燥感を覚えたが、頭の隅に追いやることにした。

 

 

 

 

「うぅ……っ!ユータ…!ユータ!」

泣き腫らしたハルの顔を見ていると、どこか邪な感情が俺の中に生えてきた。

内心、俺も疲れ果てていた。

仕方ないとは言え、毎日俺に抱きついたり泣き腫らすハルを宥めるのは嫌でも鬱憤が溜まる。

 

だから、こう思った。

この生活は、もう戻らない。ならば、もう戻れないのなら、いっそより深くまで堕ちてしまおう。

 

「ハル、うるさい」

「っ…!?」

 

震えながら泣き続けるハルの顔を寄せ、強引に唇を重ねて口をふさぐ。

一瞬、ビクッとハルが震えて、抵抗されるかと思ったが、素直に受け入れてくれた。

ので、もう少し責めてみる事にした。

 

舌を口内に侵入させ、ハルの舌と絡ませる。

いわゆる、ディープキスと言うやつだ。

無論、異世界に転移させられる前も、させられた後もしたことなんて一度もなかったが、存外うまくいくものらしい。

 

「つ____!はぁっ……はあっ……ゆ、ユータ…」

「大丈夫か?落ち着いたか?」

「…えっ……あ、う…ん?」

ハルはまだ状況をよく呑み込めていない様だった。

ならばもう一度、と思い再び顔を近付けると、ハルは慌てふためいて素っ頓狂な声をあげた。

 

「ユータ!?な、なんで今、き、キスしたの!?」

「嫌だったか?」

「嫌じゃないけど……むしろ気持ちよかったけど…なんで急にそんなっ…」

「ハルがかわいい顔してたから」

「っ…!?」

 

多分、今の俺は完全に吹っ切れてる。

言いながら自分でそう思った。

 

理性と本能の訴えを前にしたとき、本能を優先するのが人間の性というものだろう。

つまり、俺の行為に歯止めをかけるものは存在しないということだ。

 

「ハル、覚えたか?今のが俺の味だ」

「っえ…?」

「目で見れなくても、手で触れられなくても、キスすりゃぁ確かめられるだろ。今のが、俺がユータだって事の証明だ」

「っ…!あ、ああ、うん…うん…!」

「だから、俺はちゃんとここに居る、だから、安心して、甘えろ、俺にもっと依存しろ」

「……っ!あ、っ……ひゃぃ…」

再び、ハルの体が大きく震えた。

今度のは、間違いなく快感によるものだろう。

 

「……ゆーた、おねがい、していい…?」

「何だ?」

「もっと、キスしてほしい……何回も、僕が息切れしちゃうくらい……」

その言葉が発せられた瞬間、俺はハルの顔を抱き寄せていた。

そしてそのままキスをした。

「っーーー!!」

 

「まじで…今の顔、すっごいぞ、ハル」

「だっ、て、今、すごい、ほわほわして、幸せ、なの…!」

 

 

キスを何度も続けていると、やがて理性が溶けていくのを感じた。

 

 

「ユータ、ユータ、好き、好き、大好き…!もっと、もっとしてぇ…!」

「ハル…俺も、好きだよ、お前の事」

「____っ!」

俺が言葉を発する度、キスをする度にハルの顔が蕩けていく。

俺の本能が、もっと、もっとハルをぐちゃぐちゃにしろと叫んでいる。

辛うじて残っていた理性も、もう限界が近いかもしれない。

 

 

「……」

「ぇ………?ユータ……?」

 

ふと、キスを一旦止めてみた。

途端に、ハルが切なそうな顔をして体をもじもじさせ出した。

 

「ユータ……その、なんか、お腹の下の方がキュンキュンして、すごいあついの……ユータがキス止めちゃったせいで…!」

「……」

「もし、ユータが嫌じゃないなら……もっと続き、してほしいな………なんて、えへへ……」

 

こちらを見上げ、頬を赤らめるハルの顔は、凄く扇情的だった。

両目の位置に走る傷跡があろうと、それさえ愛おしく見えてくるほどに。

 

瞬間、俺の中で、何かが切れる音がした。

 

「……もう、知らねぇぞ、ハル」

「…あっ……うん……」

 

ハルをベッドに投げ出す。

 

俺達は、より深く、戻れない程に堕ちきった関係へと踏み込んでいった。

 

 

 

 







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