手元に転スラ単行本があり、勇気をだして投稿します。
不定期更新で、文才は多分ないと思いますが頑張って書こうと思います。
……私は死ぬのか。
思えば長かった。
突如消えた妹を探しに不自由な足を動かし、日夜探し回る日々。
1年たってようやく妹の死を受け入れ.母を出稼ぎで養いながら手慰みで始めた趣味の彫刻は仕事先や知人に褒められ、料理人と彫刻家としての道を歩み、
素晴らしい出会いと、どんな暗い気持ちも豪快に吹き飛ばす素晴らしい妻を娶り、
趣味だった筈の彫刻が世界的に賞賛され、彫刻で飯を食える様になり、
娘や息子達に囲まれ、孫まで出来た。
間違えの無い素晴らしい人生の一時であった。
しかし、義理の息子の会社が倒産し上手く再就職が行かなくなり、ギャンブルに依存する息子と宗教に嵌る様になった末の娘。
……私は、その頃には90代と高齢で若い頃よりも動きにくい足を引き摺りながらも娘を宗教から救い出した。
しかし義理の息子は暴力に明け暮れ、遂には孫娘が息子を殺害しようとするのを止めるまでろくに動けなかった。
疲れと義理の息子への呆れから私は、安全かつ円満に解決するよう務めた。
愛する事を辞めた私は離婚届を出す事を提案し、彫刻家として成功した預金から、しばらく食っていける金を手切れ金として息子に渡した。
その後は6人兄妹の末に生まれた娘と孫娘と一緒にくらした。
……しかし、これは私への罰なのか孫娘までもが失踪してしまった。
仲は良かった筈だ。
足を使わずに人を投げ飛ばす技を教えた時は普段の凛々しい顔が綻んだし、趣味の延長線のイラストを描いてあげた時は分かりにくいが上機嫌だった事を覚えている。
……妹と同じ唐突に切り取られる様に消え去って。
末の娘は憔悴し胃癌を発病し看護をする日々。
当たり前の話だが、人生50年を遥かに生きる事が出来る現代でも100まで生きることは難しい。
そんな私が100迄生きて孫娘を必死に探し回り、
病気に倒れるのは当たり前の事だった。
原因不明の新種の病気に私は罹った。
身体が徐々に石化する死病に侵されながらも衰えぬ頭に苦しみ、
誰も自分に関わらないで幸せになって欲しい。
誰も私を想わないで欲しいという自暴自棄な感情を抱きながら私は死んだ。
最後に失踪した妹と孫を想い、岩の様な存在になりたいと願い妹と孫の帰りを待ち望んだ。
そんな爺の話しだ。
『確認しました。ユニークスキル『
『確認しました。ユニークスキル『
『確認しました。ユニークスキル『
『確認しました。ユニークスキル『
『確認しました。ユニークスキル『
…… 『確認しました。ユニークスキル
…… 『確認しました。岩を媒介とする身体の生成を実行します・・・・・・・・・・・・成功しました。』
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「此処は…何処だ?」
気づけば私は見知らぬ洞窟に立たずんでいた。
転スラ小説初投稿です。
※渇望者は他の転スラ小説に引っ張られてたので希望者に変更しました。