まだ、序盤ですが頑張って書いていこうと思います
「はあぁぁあ…」
「どうした?あんた達はどこか怪我でもしてるのか?」
「いや、精神的な疲労っつーか…」
「あっしら三日も
「荷物は落とすし、振り切ったと思って休めば寝込みを襲われるし、装備は壊れるし、疲れたし、腹が空いたし……」
お、おう、まぁ三日間も飲まず食わずの不眠不休の逃走は、疲れるよな。
ってそういえばこいつら、以前洞窟ですれ違った冒険者三人組だよな?
「仕方ないな、簡単な食事で良ければご馳走するよ」
「「「え?」」」
「スライムさん、この辺に住んでいるの?」
「そうだよ?開拓している最中なんだけど、町を作ってる途中なんだ」
「魔物が町!?」
「怪しい…」
「でも悪いスライムじゃ無さそうでやすよ?」
警戒しているな、当然だよな。
ここは一つ無害アピールでもするか!
「俺はリムル「悪いスライムじゃないよ!」」
「ふふっ」
「どうしやした、シズさん」
「いえ、なんでもない。それより…」
うぉ!?持ち上げられた!
「お邪魔しよう、この子はきっと信用出来る。
スライムさん、町はこっち?」
「あ、ああ。町はこっちであってるよ」
自分で歩けるんだけど…、まぁいいか
「ねぇ、スライムさんの国はどこ?」
「国なんて呼べる規模じゃないし、街の名前はまだ決めてないかな」
いや、大分広いし町の規模超えてるから、ギリギリ国なのか……?
「そうじゃなくて、さっきのはゲームのセリフでしょう?」
「私はよく知らないけれど、同郷だった子から聞いた事があるんだ」
「同郷…つまり、シズさんは俺と同じ日本人なんだな」
…エルロックの事は話した方が良いよな?
「やっぱり!そうだと思った、私と同じだね。会えて嬉しいよ」
「俺もだよ。なぁシズさんは井沢邦夫、いや、この世界風に言うとクニオ・イザワか。知ってるか?」
「……どうして、その名前を」
「俺さ、見た通りスライムに転生した日本人なんだ。
んで、もう一人日本人の転生者が居るんだよ」
「この先に、お兄ちゃんが?」
やっぱりエルロックの妹さんだったな。
……積もる話しもあるし、二人きりにした方がいいんだろうか
「居るよ、今はエルロック=テンペストって名前を名乗っているんだ」
「……そうなんだ、最後に、お兄ちゃんに会えるなんて」
ん?最後がよく聞こえなかったけど、他の三人組と一緒に軽い宴をして、再開といこうじゃないか!
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「ちょ、お前!それ俺が狙っていた肉──」
「ギド、ひどーい!よくも私の肉を!」
「食卓とは戦場なんでやすよ?エレンの姉さん!」
「こら君たち、仲良くしなさい。焼肉だけじゃないんだから」
「ポテトサラダにつくねの焼き鳥もあるし、味噌汁もご飯もあるんだ。
ゆっくり食べなさい」
「「「はーい」」」
「…賑やかな連中だな、エルロックがすっかり保護者だ」
ていうか来たばかりなのによくポテトサラダなんて手の込んだ物を……
《解。おそらく霊蔵庫にストックしていたものだと思われます、霊蔵庫内は時間が停止する為、作り置きしたものを出したのでしょう》
あぁそういえば霊蔵庫あったな。
……食材や料理限定とはいえ、時間が停止するってやっぱりヤバいな
「スライムさん、スライムさん……、焼けた鉄板、触れてるよ?」
「ん?あぁ、俺には熱変動耐性って耐性があるんだ」
「そんな耐性があるんだ」
「前世は刺されて死んだんだけど、その時に背中が熱いとか、血が抜けて寒いとか考えてたから、それで手に入れたんだろうな」
「そっか…大変だったんだね」
「まぁな、なぁシズさん。あっちでカバルたちの面倒を見てるエルロックには、話しかけなくていいのか?」
「私は、大丈夫。食事が終わってからゆっくり話そうと思うよ」
「シズさんは召喚者なのか?、
「…私はある男に召喚され、炎の力を植え付けられた。
でも、望んで得た力じゃない、炎は私にとって呪いだから」
「どういうことだ?」
「私が元の世界で最後に見た光景は、辺り一面の炎と手を繋いでいたお兄ちゃん」
「とても怖い音が鳴り響く中、住み慣れた町は紅蓮に染まっていた」
「そういえばエルロックが言ってたな。東京大空襲の際に妹が居なくなったって」
そうか、火災に見舞われた人が炎の力なんて望む訳ないよな……
「お兄ちゃんには悪いことしちゃった。私も日本人の教え子に聞いてなんなのか知ったよ」
「私は召喚されたけど本当に召喚したかったのは、別の誰かだったらしくて、とても落胆した様子だった」
「だから、すぐ私に対する興味を失ったようだったけど、ふとした気まぐれに、炎の精霊を憑依させられた」
炎の精霊……つまり、シズさんはエルロックみたいに精霊と混じり合ってる訳か
「それは炎を操る力だったけど、同時に呪いでもあったの」
「この炎のせいで…、私は大切な人達を失ってしまったから。だからかな、人と親しくなるのは少し怖かったんだけど」
「やっぱり仲間って良いね、最後の旅で楽しい人達と出会えたもの!」
…まぁあんだけ賑やかで、腹を割って話せる良いパーティーみたいだからな。
戦争を体験して、人違いでこっちへ飛ばされて呪いまでかけられて、苦労人なんだろうけど、擦れた感じがしなくて…良いな、この人。
やっぱりエルロックに少し似てる気がするな、兄妹だからかな?
「なぁ、ここは他の住人に任せるからさ、エルロックと二人きりで散歩してきたらどうだ?」
「スライムさんは来ないの?」
「え、いや俺も良いのか?」
兄妹水入らずで楽しんで欲しかったんだけど……
「構わないよ?リムル君も同じ仲間だし、せっかくだからいて欲しいかな」
「エルロックとシズさんがいいならいいけど」
そうして俺達はカバル達をリグルド達に任せて、散歩に出かけたのだった
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「わぁ……!速いね
「こっちの彼はガロ、そこのランガの父で、死後に狼岩魔人に転生したんだ」
「狼岩魔人?」
「静江には話して無かったね。私は彫刻家をしていた結果、
「この
「お兄ちゃん料理人じゃなかったの?」
「四十過ぎに軍のお偉いさんに彫刻を褒められてね、それから百になるまで彫刻家として生きてきたんだ」
「ひゃ、百?お兄ちゃん私よりずっと長生きしてるんだね」
「正確には百三歳で原因不明の死病で死んだんだ」
「私は今年で70歳くらいかな……」
「やはり時間差があるみたいだね。まだ十代半ばに見えるけど、仙人か聖人に進化した影響かな?」
「ううん、違うよ。私は
シズさんどうしたんだ?言いどもっちゃったけど
「そ、それより!ランガも出迎えてくれたホブゴブリンも流暢に話すよね」
「珍しいのか?」
「すごくね、でもそれ以上に魔物が町を作ってる事に驚いたけど。……町の規模超えてる気がしたけどね」
「私とリムル君と住人達が作った町は気に入ってもらえたかな?」
「とっても」
ちょっと照れくさいけど、褒められると嬉しいな
「そうだ!面白いものを見せてやるよ!」
《了。》
「見えるか?」
「うん…えっと誰かの部屋?」
「……リムル君何を見せているんだい?」
や、やばい!エロゲやってる場面流しちゃった!?
「ま、間違っただけだ!てか、エルロックには見せてないけど!?」
「なんとなく嫌な予感がして
怖、俺が悪かったけど今のエルロック、人間に擬態してるから、余計に凄みが増してる!!
「見せたかったのはこっちだ」
本当はエルロックが見知った光景を許可とって流そうかと思ったけど、一応プライバシーもあるし、俺が生前に見た復興に励む人々の映像をシズさんに共有した
「これが、あの炎に包まれた町…?」
「皆が頑張ったんだよ、エルロックも炊き出しに参加してたらしい」
「そっか…こんなに綺麗になったんだね」
「こっちでも同じさ、皆で楽しく暮らせる町を作る。それに向かって俺たちも頑張っているんだ」
まぁエルロックが張り切りすぎたせいで、大分近代文明に近くなってるけど……
「良かったら、また遊びに来てくれ。町はもっと発展させるつもりだが、同郷のシズさんに第二の故郷と思ってもらえたら嬉しい」
「私もシズと80年以上離れていたから、またこうやって話せるのは嬉しいから、暇な時にこの街においで」
「…ありがとう、きっとお邪魔する…ッ!?」
「静江!どうしたんだ!」
シズさんが胸を抑える
「大、丈夫、発作みたいなものだから」
「分かった、なら客用の寝床に案内しよう。今日は疲れだだろうし、ゆっくり休んで」
「……ありがとう」
「はぁ……はぁ……、もう、あんなこと……この町も、あんなふうにしちゃいけない!」
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「おはようシズさん、て、あれ?」
シズさんを迎えに行くと客用の家に誰もないない。
シズさん、何処に行ったんだろう?
「カバル達はシズさんを見かけなかったか?」
「いや、俺も起きたついでにシズさんを起こしに行ったんだが、居なくてよ……」
「あっしたちも探してくるでやす!」
「アタシも〜!」
「……リムル君、静江の中から強い“敵意”が発生した!」
「は、え?シズさんが敵意を?」
「違う!シズの
「!分かった、エルロック案内してくれ!」
「あっし達も行きやす!」
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町の外
「う……うぐっ……うぐああああッ!!」
瞬間ほとばしる爆炎、シズさんの周りが焔に包まれ、あの穏やかな顔を怜悧にし、こちらに殺気を向けていた
「シズさん!」
「何だよコレ!シズさんの身に何が起こってるんだ!」
「シズ……シズエ・イザワ……?」
「シズエ・イザワって、爆炎の支配者か!?」
「50年くらい前活躍したっていう、ギルドの英雄よね!?
シズさんが……?」
「リグルド、リグル!皆を避難させるんだ!」
「しかし……いえ、わかりました。水属性のガロ殿を置いていきます!」
「あぁ、それとランガを呼んでこい!」
「はは!承りました!」
「炎の精霊……イフリート……!」
「間違いありません!彼女は爆炎の支配者シズエ・イザワ、イフリートを宿す最強の
「あ、あんなのどうやっても勝てないんですけどぉ!?」
「狼狽えるな、娘!何か水属性の魔法は使えないのか!、我は嵐装天鎧で水属性の刃を射出しているが手が足りん!」
「わ、分かった!
「ハナ…レテ…、モウ、オサエキレナイ……、ワタシカラ…、ハナレテ!」
もしかして、シズさんの言っていた呪いって、ひょっとして──?
《個体名シズエ・イザワと同化しているイフリートが、主導権を取り戻そうと暴走しているようです》
やはりそうか
「心配するな!シズさん、あんたの呪いは俺達が解いてやる!」
「
《告。
「静江!お前を絶対に助け出す!お兄ちゃんに任せろ!」
「オネ、ガイ……」
勝利条件はイフリートの制圧とシズさんの救出だな
「はは、まさか過去の英雄と戦う日が来ようとはね」
「でも、俺達の仲間でやすよ、必ず助け出しやす!」
「ほっとけないわよ!
「
うわ、厄介なのが増えたな……
ん?水刃は効かないけど、
「ランガ!エレンの攻撃に向かってくれ!」
「はっ!」
「
「ちょっ、リムルさん!?」
俺は放たれた
《告。「
よし!
「
複数の氷の散弾がイフリートの分身を打ち消す
「えええ!?なに今のアレンジ!!」
よし、
「私も何か、攻撃を!」
《告。
当然、YESだ!
《エクストラスキル氷零弾を獲得しました。魔法攻撃と同種の攻撃であり、魔素を込めれば込めるほど威力が上がります》
「鉄装でガトリング砲を!そして、氷零弾乱れ撃ちだ!」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨!!
「ぐぅ……、
「やべぇ!エルロック!」
エルロックが炎に包まれた!ヤバいヤバい!
「大丈夫さ!私には「熱変動耐性」がある!、それよりもリムル君」
「あぁ!悪いなイフリート、シズさんを返してもらうぜ」
俺は鋼糸をイフリートに巻き付け、
《
あぁYESだ!
イフリートを捕食したのだった
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「観念せよ、イフリート」
「……!暴、風…」
「リムルとエルロックは我の盟友ぞ!、貴様のかなう相手ではないわ!」
「竜……!」
「そんなに暴れたくば、我が心ゆくまで相手をしてやろう!クハッ、クハハ、クハハハハハハ!!」
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あれからずっとシズさんは眠り続けている。
もう1週間だ。
シズさんを苦しめたイフリートは喰ったのに……
《告。イフリートとの同化が彼女を延命させていたようです》
なっ……、じゃあ俺のやったことは…
《彼女の気力は激しく消耗していました。イフリートを浄化しなければ、やがては自我を失っていたでしょう。そしてそれはシズエ・イザワの望みでは無いと思われます》
「……スライムさん、お兄ちゃんは?」
「シズさん!?気がついたのか?、エルロックは1週間も自室に籠ってて……」
「お兄ちゃんを、怒らせちゃったかな……」
「そんな、そんな事は無い!エルロックはシズさんを愛しているよ!」
「それより、喉が渇いたろ?今水を……」
「いいよ…必要無いから」
なにを、なにを言ってるんだ?
「もう何十年も前にこっちに来て、辛いことも沢山あったけど、良い人たちにも沢山出会えて、最後はこんな奇跡みたいな出会いがあった」
「心残りが無い訳じゃないけど、私は十分生きたから……」
みるみるうちに声は掠れ、体は骨ばっていく
「シズさん!まだ生きるのを諦めちゃ駄目だ!」
バァン!
「静江!ようやく間に合った!最高の素材が集まりようやく出来た!」
「エルロック!?お前今までなにをやってたんだ!」
「静江の魂を観た所、火の精霊以外は受け付けない事が分かった。故に火に近しい他の属性の組み合わせと耐え切れる素材の研究をしていたんだ」
「……それがそこのシズさんの彫刻か?」
「あぁそうだ。静江、私と同じ
「お兄ちゃんと、同じ?」
「静江が嫌でなければ私達と共に暮らして欲しいんだ」
「分かった、お願い、お兄ちゃん」
私は魂を抜き取り、彫像に埋め込んだ
「ん……これが、私?。なんか背が伸びてるような……」
「地、水、空の中位精霊を核とし、太陽の力を宿した日の擬似上位精霊を生み出したんだ。まぁ火と太陽は違うが、熱を発するという共通点により実現させたんだ」
「その姿は20代を想定して私が彫ったんだよ」
「そっか、見た感じ火傷も無くなってるね」
「せっかくの美人さんなんだから、火傷は消したいじゃないか」
「おぉ!元気になって良かったな」
「それよりも君は魔物になったんだし名前をあげようかと思うんだけど何がいい?」
「……シズが良いかな。お兄ちゃんがエルロックって名乗ってるし、私も愛着のあるこの名前が良い」
「分かった。陽岩魔人のシズ、これからも宜しくね」
「うん!あ、そうだ。私の体どうしよう……」
「土葬にするかい?」
「…… 嫌いだけど憎めない世界に、私の体を埋めたくないかな…。ねぇスライム、いや、リムルさん」
「なんだ?」
「私の体を捕食してくれないかな。リムルさんって食べた物に擬態出来るんでしょう?」
「良いのか?」
「キミの中で眠らせて欲しい。今の私はさしずめ夢の存在だから、貴方に私の姿をあげるよ」
「分かった」
そうして俺はシズさんの体を捕食した。
《告。
ステータス
名前:
種族:
称号:暴風の紋章
魔法:なし
ユニークスキル:『
エクストラスキル:『自己補填』『魔力感知』『完全記憶』『並列演算』『毒霧吐息』『熱源感知』『麻痺吐息』『粘糸』『硬糸』『吸血』『超音波』『身体装甲』『超嗅覚』『思念伝達』『威圧』『嵐装天鎧』『鉄装』『木装天鎧』『土壌固定』『氷零弾』『陽装天鎧』『炎熱操作』『
コモンスキル:『念話』
耐性:痛覚無効、傷病耐性、耐熱耐性、刺突耐性、物理攻撃耐性、電流耐性、麻痺耐性、熱変動耐性、腐食耐性、土耐性
此度はイフリートを倒し、シズさんを転生させました。
シズさんが
ここまで見ている人なら分かると思いますが、ジョジョ要素はエルロックの見た目と能力がワンダー・オブ・Uというだけです。
色んな作品のキャラが出ていますが、基本的に
遅れた理由はスマホが水没したからです。
乾いて普通に使えてるので良かったです。
エルロックの声は透龍のボイス的に島崎信長さんをイメージしてます。
次は多分ヴェルドラ日記挟むかんじかな
追記
エルロックのスキルに『
また、リムルはエルロックを解析している為、『範囲結界』を獲得しています。
追記
シズさんの年齢を54歳から70歳に変更しました。
まぁよく考えたら50年前に活躍した英雄なのに、54歳では辻褄会いませんからね。
何か疑問点がございましたら、気軽に感想して頂ければお答えします