……我の様に魔素の供給源足り得る存在だと?。
有り得ぬ訳では無いが、一瞥しただけでも我や姉上達と同じ……、そう、
まさか、兄上がエルロックの後ろに居るのか?。
いや、兄上にしては雰囲気が荒々しい気がするし、まだ兄上が復活したという話しも聞いた事が無いからな。
だが、攻撃的な意思は感じられぬし、何処か見守る様な感じであった。
であれば、様子見で良いのやもしれん。
……しかし、我の様な存在といつ繋がりを得たのであろうな?。
姉上達は魔王の領地と帝国に居るし、兄上は未だ復活しておらぬし。
エルロックは発生時期的にリムルと大差ないタイミングで発生したようだし、生前からの繋がりやもしれんな!。
いや、しかし、アチラの世界にも我等と似た存在が居ようとは夢にも思わぬよ。
世界は広いというが、まさか異世界に強者が居るとはな!。
いずれあってみたいものよ。
む、リムルが復活したようだな。
なにやら見た事ない建築物の中におるようだ。
リムルが言うには、あちらの世界の建築物らしいな。
随分と過ごしやすい環境のようだ。
しかし、この様な建築物をどうやって建てたのだ?。
ふむふむ、彫っただとぅ!?。
普通建物というのは木を組み合わせたり、石を積み重ねるものであろうに……。
エルロックの
つまりは、生前の建築物と物品を彫り出し、同じ機能を再現したという馬鹿げた事をやってのけたのだ!。
ゴブリン共が進化した事よりもジュラの大森林の文明を一気に進めた事の方が、驚きよ。
む、リムルが目覚めた事を祝した宴が行われるようだな。
前に我が食事する魔物の舌を再現し、味覚も手に入れれば良いと言ったが、エルロックの指摘により再現し、食べているようだな。
むう……ああも美味そうに食べられると気になって仕方ないわ!。
しかし、エルロックの
米とやらは見た事があるが、あの様に白くは無く黄ばんだ色味で、味も少し生臭く何かしらの味付けをして、食すのが一般的だった気がするのだが、あの様に白く輝き美味しそうな米は初めて見た。
そしてエルロックは彫刻家になる前は、料理人であったらしい。
限られた材料であの様に上等な食事を作り、それをゴブリン共に教導するのには、確かな知識が必要であろうからな。
……リムルの知識の中にあった漫画、否!聖典には料理に関するものもあった!。
我も料理を覚え、リムルやエルロックに自慢するのも良いかもしれんな!。
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宴が終わってから翌日にリムル達から、これからの取り決めごとがあるようだな。
なになに?仲間内で争わず、他種族を見下さず、人間を襲わないとな?。
元人間で争いとは無縁である世界から来たリムル達らしい考えであろう。
我のような強大な力を持つ竜種であれば、そこらの有象無象の事など気にはせんが、リムル達が他種族と交流を持つのであれば必要な取り決めごとであろうよ。
リムルやエルロックにも説明したが、この世界には仙人や聖人といった強者や、英雄や勇者と呼ばれる存在が居るからな。
かくいう我も勇者にしてやられたからな……。
なるべく穏便に進めたいという気持ちも分からんでもないわ。
む?エルロックが唸っておるようだな。
なんでも、自分に頼りきりではいざという時に困るだろうから、技術者が欲しいとな?。
そして、ゴブリン共が提案したのはドワーフの技術者を頼るというものであった。
なるほどな、ドワーフは様々な技術に精通した種族であるし、単純にゴブリンや狼岩魔人が技術を覚えれば、それだけこの村も豊かになるだろうからな!
エルロックは怪しい風貌だからと言われ、落ち込んでおる様だな。
まぁ普通の
怪しさ満点なのは仕方がなかろうよ。
そうしてリムルとゴブリンに
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道中に狼岩魔人が
リムルのヤツめ、狼岩魔人も元々は牙狼族である事を忘れておらぬか?。
ほう、あの獣人風の見た目から、随分無機質な見た目になったな。
いや、
リムルはなにやら見知った姿らしいが、聖典のなかにあるのだろうか。
やはり、狼岩魔人とは
人型で
嵐装天鎧という
まぁ我には到底及ばぬがな!クァ━━━━ハハハハ!!
移動中にリムル達に風が向かわぬのに、疑問を持っていたがなるほど。
狼岩魔人のイベリアだったか?の
風を取り込み張り、日光により
いやはや興味深い、
進化により、より人間らしく魔素量も大幅に増えておるようだしな。
リムル達は……どうやら魔王について話しておるようだな。
魔王……確か兄上とギィという魔王が取り決めた役職であったな。
人類が自滅しないように適切に管理し、魔王という脅威として君臨する事によって生まれる人類全体の恐怖による団結を促すのが目的だったか。
思えば魔王という役職が出来てから、勇者が現れ始めたな。
……我が封印された原因なのでは?
魔王が生まれたから勇者が生まれたわけだからな。
いやまぁ、今ではリムル達を見て思ったが、平穏な日々を脅かした我を討伐しに来たのだし、我が暴れておらねば勇者も我を討伐に来なかったというのは理解しておるのだ。
……いずれ復活したらル……ルルス?いやミルスだったか?いや……、そうだルミナスだったな!ルミナスに謝らねばな……
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ドワーフの国に着いたようだが、長い行列でリムル達も退屈そうにしておるわ。
のんべんだらりと会話をしておると、頭の悪そうな冒険者にからまれているようだな。
馬鹿なヤツらよ。まず、喋るスライムに後生大事に抱えて守っている獣人を見て絡むとはな。
ユニークモンスターである事が分からぬのか?。
イベリアがリムルに様付けしていることや、そもそもネームドモンスター相手に油断して絡むとは、よくこの弱肉強食の世界で冒険者をやれるものよ。
ユニークモンスターとは魔素濃度の高い場所で稀に生まれることがある異常な能力を有する個体である。
喋る事から察せられるし、名前がある事からネームドモンスターである事もわかるであろうに、馬鹿すぎて話にならんわ!
案の定イベリアの投げナイフで昏倒させられ、リムルのパンチにより武器が当たり、気絶しおった。
……本当に何がやりたかったのだ?こやつらは。
まぁこれに懲りて注意深く周りを見やれば、上手く生きられるであろうよ。
安い授業であった事に感謝するがいい!
っと、だれかが通報したのか、憲兵が来たようだな。
リムル達は大人しく連行されておったわ。
こういう時に限って面倒事に巻き込まれるのはリムルの性分なのであろうか……。
その後は牢屋で事情聴取をされ、なんやかんやあって釈放されたようだ。
リムルのヤツめ。まだあの様な
窮地を救った礼としてドワーフの技術者を紹介して貰えるようだな。
流石はリムル、我が認めた親友よな!。
トントン拍子で事が上手く行きよるわ!。
そうして案内されたのは先程救った三人組が働いている工房だったようだ。
そこで親方であろうドワーフに交渉を持ちかけるリムル。
なになに?魔鋼の長剣を20本を今週末迄に納品しなければならないから、今は無理とな?。
……我はそういうのに詳しくは無いが、エルロックの様に自身の思考速度を速める
そもそも素材が無いというし。
何処の馬鹿が言ったのか分からぬが、コヤツも大変よな。
お?リムルのヤツが技術指導者として勧誘しながら、魔鋼の長剣の完成品を取り込み、瞬時に20本複製しおったわ!。
これならリムルの話しを聞かざるをえんというわけだ!
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リムルに恩を感じ、協力的になったドワーフの……カイジンだったか?と、エルフがやっている飲み屋に連れて行かれたようだな。
エルフ共にちやほやされて楽しそうにしておるなコヤツ。
まぁ今はスライムとはいえ、元は人間なのだし、らしいといえばらしいがな。
む?占いだと。珍しいなこの様な店でやれる者がおるとはな。
なになに?リムルの運命の人だと?。
五人の少年少女に、これは……我を倒した勇者に少し似ている気がする女か。
流石に勇者では無かろうが、シズエ・イザワか。
シズエ・イザワ?確か、エルロックの生前の名は井沢邦夫。
クニオ・イザワにシズエ・イザワ……か。
もしやすると、エルロックが探し求めていた妹の可能性があるようだな。
まさか、我が予見した通り仙人か聖人になり生き延びていたという事か!。
流石は我!最強種たる竜種の面目躍如よな!
……なにやら騒がしいな。
あれはカイジンが言うには、先の無理難題を押し付けた大臣か。
魔物であるリムルが居ることに苛立っておるようだな。
器量の狭いドワーフよな。
む!コヤツリムルに酒をかけよった!。
巫山戯た真似をするドワーフよ。
我が封印されておらんかったら、ぶち殺しておったわ!。
っとカイジンが大臣を殴り飛ばしおったわ!。
流石はリムルが見込んだ男よ。
そして自身を売り込むカイジンに、リムルが助けた三人組も村に来るようだぞ?。
しかし、国の大臣を殴り飛ばしおった結果、裁判が行われる事になってしまったわ。
本当に見ていて飽きんヤツよ、リムルは
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ふむ、なかなかの強者のようだな。
ドワーフの王とやらは。
リムル達は……胡散臭い弁護人に虚偽の申告されておるが、ドワーフ王のガゼルか。
ガゼルの言葉により中断させられ、冷や汗をかいておるわ。
ガゼルはカイジンのリムルへの忠誠を聞き、リムル達を追放処分としたようだな。
実質的な釈放と同じではないか。
ほれ、大臣も悔しがっておるわ!クハッ、クハハ、クハハハハハハ!!。
これで晴れて優秀な技術者を引き連れ、村に帰れるというものよな!
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……村に到着したらなんだこれは。
町になっておらぬか?
ちなみに基本的な
ヌボァ君は中位精霊が入ってます。