転生したら岩だった件   作:ぱのらま

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悲しみを私は文章に投げました。


いっときのお別れとシズの相棒

 

「───シズさん大丈夫かな…」

 

「心配いらねーって、リムルの旦那が着いてんだからよ」

 

「そうでやすよ、旦那がくれた回復薬すげー効き目だったじゃないすか」

 

「そうよね!って、あなたは?」

 

デテキタ! (シズさん) デマシタ!(お目覚め) デタヨー!(無事回復!)

 

「確か…ディグダよね?。不思議よね、何言ってるかわかんないのに意味が理解出来るのって。んっ?」

 

「そうだなって!、コイツ、シズさんが回復して目覚めたって言ってるぜ!?」

 

「本当でやすか?、早く行かないと!」

 

「おや、これは御三方お揃いで。皆さんもお見舞いですかな?。先程シズ殿がお目覚めになられたようですよ?」

 

「ええ!リグルドさんも行きましょう!」

 

「ははは、そんなに慌てずともシズさんは逃げませんよ。とりあえずシズ殿の新たな着替えをお持ちしたところですので、先に私から行かせてもらいます。リムル様、失礼します」

 

「は、裸!?え、誰……!?」

 

「シズさんに似てやすが、青い銀髪……?」

 

「わー!リムルさん隠して隠して〜!!」

 

「木装天鎧・貫頭衣生成っと、リムル君とりあえずこの丈の長い貫頭衣を着るんだ」

 

「悪いな、エルロック。つーかお前らタイミング悪過ぎないか?」

 

そう言いながら貫頭衣を着るリムル君。

本当にタイミングの悪い……、リグルドもノックをするのは良いが、許可無く入ってくるのはいけないね……。

無性とはいえ、シズの見た目のリムル君の裸をエレンはともかく、男性陣に見せてしまうとは……

 

「リムル様、そのお姿は……。いえ、まずは謝罪を!返事を待ってから開くべきでした!。申し訳ございません!」

 

「あー、いいよ。とりあえず皆、シズさんは諸事情で成長したが無事助かった」

 

「成長ってどういう事だよ!?。無事なのは良いけど説明してくれ!」

 

「そうよそうよ!、シズさん火傷も治ってより綺麗になってるし、20代位に成長しちゃってるし!」

 

「いや、まずリムルの旦那がシズさんそっくりになってる事を、聞きやしょうよ……」

 

「シズは長年の身体の不調と生命維持に必要なイフリートを失い、死亡寸前だったんだ」

 

「そこで私が新たな肉体を作り、シズの魂を移し替えたのさ」

 

「新たな肉体!?、そんな事が出来るの!?」

 

「私の 固有能力(ユニークスキル)彫刻家(ホリダスモノ)は、精巧に彫る程魂が宿りやすくなる。私は言って無かったけど、シズの実の兄が転生した魔物だから、明確なイメージを持って彫れたんだよ」

 

「実の兄ですか!初耳ですが、そういえばエルロック様の 技術(アーツ)は、生前からとおっしゃられておりましたな!」

 

「……実の兄が転生?聞いた事ないんでやんすが、実際にシズさんが認めている以上、本当なんでやすね……」

 

「まぁシズさんが召喚者で 精霊使役者(エレメンタラー)なのは、知られているしな」

 

「あはは、そういう訳なんだ。性別が無いとはいえ、自分の裸が見られたのは恥ずかしかったけど」

 

「そういえば、なんでリムルさんがシズさんそっくりに?。……まさかイフリートを食べたみたいにシズさんを食べたの?」

 

「……リムルさんに私が提案したの。私の肉体を、この嫌いだけど憎めない世界に、私の体を埋めたくないって。だから、リムルさんに私の身体を与えたの」

 

「……複雑だけどよ、当人同士で納得してんなら、俺達がどうこう言うもんじゃねーよな」

 

「でもリムルさん可愛くなったわよね〜。ちっちゃなシズさんみたいで、並ぶと姉妹みたい!」

 

「あ〜、エルロックがぶっちゃけたから言うけど、俺は生前シズさんと同じ世界に居た男だからな?」

 

「えぇっ!?、そうだったんでやすか!?。確かに考えるスライムは珍しいとは思っていたでやんすが……」

 

「あー、エレンの馬鹿が悪かったな。男に可愛いは複雑だよな……」

 

「ぶーぶー!、失礼だったかもしれないけど、馬鹿はないじゃない!」

 

「ふむ、シズ殿が目覚めたのは知っておりましたが、服のサイズが合いませんな……。後でハルナを連れてきますので、新たに作ってもらいましょう」

 

「ごめんね、リグルド。私が成長したシズが見たかったばかりに……」

 

「いえいえ、私も親です。親族の成長した姿が見たいというのは、理解出来ますとも」

 

「ありがとうございます、リグルドさん。とりあえずお兄ちゃんが服も彫ってたから、ゆっくりでいいですよ?」

 

簡単にだけど前世の服を彫っていて良かった。

しかし、受け入れるのが早いな彼らは。

こういうおおらかな人間性にシズは惹かれたのだろうな

 

「どうしようかな。カバル達はちょっと危なっかしいから、私も着いていこうか?」

 

「危なっかしいって酷ーい!」

 

「当たり前だろ!お前らはこの前、落とし穴にはまってたじゃねーか!。シズさんあきれてたぞ!」

 

「カバルの旦那?この前巨大妖蟻(ジャイアントアント)の巣に剣を刺したのはだれでやすか?」

 

「う、うるせー!それ言ったらお前だって……」

 

……喧嘩するほど仲がいいと言うしな。

しかし、シズが同行するのか。なら……

 

「すまないが、一時間程時間をくれないか?。カバル君達に同行するなら、渡したい物がある」

 

「……?わかった」

 

 

 

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「これだよ」

 

「三つの玉?、これをどう使うの?」

 

「真ん中の丸いボタンを押して投げてごらん」

 

シズが丸い玉、()()()()()()()()を投げると、三匹の岩魔獣(ロックモン)が現れた

 

「カゲ〜!」

 

「ぐらぐらるぅぅぅぅ!」

 

「カルボウ!」

 

「わぁトカゲさんと怪獣さんと……、子供?」

 

「彼らは君と共に戦う岩魔獣(ロックモン)のヒトカゲ、グラードン、カルボウだよ。力になってくれる筈だ」

 

「……エルロック?ヒトカゲとカルボウ?はわかるけど、グラードンはやり過ぎじゃないか?」

 

「せっかく擬似上位精霊を作成出来るようになったし、心配だからやった。後悔はしてないよ」

 

「よろしくね!ヒトカゲ、グラードン、カルボウ!」

 

「ヒトカゲとカルボウは君と共に歩み、成長し進化するけど、グラードンは君を守る為にとあるチカラがあるんだ。グラードン! 溶装天鎧(ゲンシカイキ)!」

 

「ぐらぐらるぅぅぅぁ!!」

 

グラードンが光り輝く結晶に覆われ、火柱が登る。

結晶にはΩのマークが浮かび上がり砕け散った

 

「ぐらぐらぅるぅぅぅぅぁぁあああッ!!!」

 

3.5mある体躯は5mになり、体表をオレンジ色に赤熱させたゲンシグラードンがいた

 

「これがグラードンの 溶装天鎧(ゲンシカイキ)だ。いざという時に使うといいよ」

 

「あの……お兄ちゃん。曇り空がいきなり晴れたんだけど」

 

溶装天鎧(ゲンシカイキ)は半径2kmの雲を蒸発させ、晴れにするんだ」

 

「……とりあえず 溶装天鎧(ゲンシカイキ)は使わないようにするね。グラードン戻って」

 

ぐらぐらるぅぅぅ……(そんな〜)

 

「なんでもありでやすな……」

 

「なんかよくわかんないけど、頼もしい仲間が増えて良かったわ〜……」

 

「……気持ちは分かるが現実逃避はやめろよ?」

 

ふむ、流石にやり過ぎたか

 

「馬鹿野郎!エルロックなんてもん作ってんだ!。てか、ゲンシカイキってなんだよ!」

 

「2014年にリメイクされた、オメガルビーに登場するグラードンの強化形態で、名前はゲンシグラードンだよ」

 

「……カイオーガとレックウザは作るなよ?」

 

「……とりあえずボールにしまってるから大丈夫」

 

「作ったの!?」

 

やべぇよ、どうすんだよこれ。

まぁシズさんは無闇矢鱈と力を奮う人じゃないし、大丈夫だろ。

……大丈夫だよな?

 

 

 

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「もう国に帰るのか?」

 

「ああ、ギルドマスターに調査結果と……、顔を隠してたし、冒険者を半ば引退していたシズさんだから、大丈夫な気はしないでもないが、ギルドマスターに報告しなきゃならんからな」

 

「もちろんここのことは悪いようには報告しないぜ?」

 

「リムルさんの事も伝えとくね」

 

「何か困った事があれば、頼るといいでやすよ」

 

「おう、しかし、ギルドがあるのか?」

 

「おうよ、自由組合(じゆうくみあい)つってな、ほとんどの冒険者が所属してるんだ」

 

「そうだ、君達の装備ボロボロだし、餞別として持っていきなよ」

 

「え?いいんでやすか?」

 

「構わないとも、この街の職人の力作でね。紹介するよ、カイジン君とガルム君だ」

 

エルロックが戻ってくると装備を持ってきたカイジン達が居た

 

「君付けはよしてくれよ、エルロックの旦那。ってもまぁ、まだ試作品で力作とは言えんけどな」

 

「着心地はどうだい?」

 

「え?カイジンってあの伝説の鍛冶師の?」

 

「じゃあガルムって、あのガルム師?。うお───っ!!家宝にしますぅぅぅ!!」

 

「いや、冒険者なんだから、ちゃんと使って感想くれや」

 

「本当にあ、ありがとうございますぅぅ!!。後で使用感伝えに来ます!」

 

リムル君が連れてきたカイジン君、君は無しか、カイジンは有名人だったようだね。

私も一応木彫り等で認定はされているけど、カイジン達も人間国宝、いや、ドワーフ国宝なのかな?

 

「お兄ちゃん、私はカバルさん達と同行したあと、教え子達に会いに行こうと思う。……困ったらまた力を借りても良いかな?」

 

「構わないさ、お前は大事な妹なんだから」

 

嵐のように町を賑わせ、とびきりの出会いと共に彼らは去っていった。

たくましく、優しく、誰かを励ませるその人間性は、俺達も見習わないとな。

 

シズさんの亡骸を捕食したあと、語ってくれたシズさんを召喚した男……。

魔王レオン・クロムウェル……。

シズさんに辛い思いをさせた魔王であると同時に、シズさんの恩人かもしれない魔王。

 

エルロックが言ってたけど、シズさんは怪我をしていて、エルロックも足が動かない状態で、どうしようも無かったらしい。

だから、召喚された結果エルロックとシズさんは離れ離れになったけど、助かった。

 

だけど、シズさんにろくな説明も無しに困らせたのは、許せない!

いつか顔に一発お見舞いしてやるからな!

 

 

 

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「…………」

 

「……お前に、食事と名をやろう」

 

「……あなたは?」

 

「ゲルミュッド……俺のことは父と思うがいい。……お前の名は、ゲルド。───やがてジュラの大森林を手中に収め、 豚頭魔王(オーク・ディザスター)となる者だ」

 

 

────災厄はすぐ側まで来ていた




ステータス
名前:エルロック=テンペスト(クニオ・イザワ)
種族:岩魔人(ロックマン)
称号:暴風の紋章
魔法:なし
ユニークスキル:『探索者(タンサクスルモノ)』『彫刻家(ホリダスモノ)』『忘却者(ワスレルモノ)』『撃退者(ゲキタイスルモノ)』『追撃者(オイハラウモノ)』『希望者(ノゾムモノ)』『傷病者(ウムモノ)』『 変質者(ウツロウモノ)
エクストラスキル:『自己補填』『魔力感知』『完全記憶』『並列演算』『毒霧吐息』『熱源感知』『麻痺吐息』『粘糸』『硬糸』『吸血』『超音波』『身体装甲』『水操作』『超嗅覚』『思念伝達』『威圧』『嵐装天鎧』『鉄装』『木装天鎧』『土壌固定』『氷零弾』『陽装天鎧』『炎熱操作』『 炎化爆獄陣(フレアサークル)』『分身体』『 火炎蜥蜴召喚(サラマンダーしょうかん)』「炎化」『溶装天鎧』『縮小玉』
コモンスキル:『念話』
耐性:痛覚無効、傷病耐性、耐熱耐性、刺突耐性、物理攻撃耐性、電流耐性、麻痺耐性、熱変動耐性、腐食耐性、土耐性
技術(アーツ)『握撃』『芯流法』

此度はシズさんにほのおタイプの岩魔獣(ロックモン)を授けました。
グラードンが居るのは昨日、電波障害によりポケモンGOでグラードンを捕まえ損ねた為、入れました。

という訳でシズさんはイングラシア王国に行き、ケンヤ達と再開します。

縮小玉は岩魔人(ロックマン)岩魔獣(ロックモン)を持ち運べる様にするスキルで、外観は好きに出来ます。
投げたら腰に装着されます。
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