転生したら岩だった件   作:ぱのらま

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シズさんがイングラシア王国に行き、教え子達と再開するお話しです。

ちなみにシズさんが他者をどう呼ぶかは分からないので、リムルをスライムさんと呼んでいたことから、さんや君を付けて喋る事にします。


閑話 教え子達との再開

 

 

「……本当は死に場所を探してたはずなのに、まさか助かって、前よりも元気になるなんて、思わなかったな」

 

カバルさん達と別れてから私は自由組合(ギルド)に立ち寄り、ユウキと会うことにした。

 

「久しぶりだね、ユウキ。元気にしてたかな?」

 

「元気にしてましたよシズ先生。先生は成長されましたか?」

 

「うん。君になら良いかな、私は肉体的には大丈夫だったけど、精神の不一致で、イフリートを抑えられなくなって死んだんだよ」

 

「は?え?、いやいや、シズ先生生きてるじゃないですか!」

 

「死に場所を求めて、ジュラの大森林の調査に同行したら、魔物に転生したお兄ちゃんが居てね。お兄ちゃんに新しい身体を彫ってもらったんだ」

 

「魔物に転生?お兄さんがいた事初めて聞いたんですけど、彫ってもらった?」

 

「お兄ちゃんは今エルロック=テンペストって名乗ってるんだけど、私が居なくなってから彫刻家として大成したらしくて、死後に世界を渡る際に彫刻家としてのスキルを獲得したらしいの。そのスキルは精巧に彫る程魂が宿りやすくて、私の今の身体は、お兄ちゃんが20代を想像して作ったらしいよ?」

 

「……彫刻家、シズ先生のフルネームはシズエ・イザワ…、もしかして井沢邦夫さんですか?」

 

「やっぱりお兄ちゃんって有名人なんだね。井沢邦夫が生前の名前で103歳で亡くなったって言ってたね」

 

「103歳!?僕が転移する時2010年でしたよ!?。だいぶ未来じゃないですか!!」

 

やっぱり異世界に渡る際に時間差が生まれるのかな。

お兄ちゃん80年以上探してたって言ってたけど、私まだ70代だし

 

「そうなの?もう1人の転生者のリムルさんは2013年に亡くなったらしいよ?」

 

「つまり、ジュラの大森林には2人の転生した元人間の魔物がいるんですね?」

 

岩魔人(ロックマン)のお兄ちゃんに、スライムに転生したリムルさんだね。今は町を作ってるらしいよ?」

 

「はぁ……なんか情報量が多すぎて頭が痛くなってきました。けど、シズ先生が元気で嬉しいです。ケンヤ達にもあって行きますか?」

 

「うん、今日は遅いから明日会いに行くつもりだよ」

 

「……ずっと気になってたんですが、腰に付いてるのはモンスターボールですか?」

 

「あぁうん、お兄ちゃんが旅のお供にポケモンを模した岩魔獣(ロックモン)って魔物をくれたんだ。出ておいで、ヒトカゲ、カルボウ」

 

ヒトカゲ!(よろしく!)

 

カルボウ!(宜しくお願いします!)

 

「ヒトカゲだ!、そっちの子供みたいなのもポケモンなんですか?」

 

「うん、たしか……、2022年に登場したカルボウってポケモンらしいよ」

 

「未来のポケモン!!、最新作やってみたかったなぁ。それで最後のポケモンはなんですか?」

 

「最後のポケモンはグラードンって言って、この部屋で出すのはキツイからだしてないんだ。入らなくはないけど、あまり動けないし」

 

「グラードン!?まさか伝説のポケモンまで生み出せるんですかお兄さんは!」

 

「うん。まぁ私もコミュニケーション以外ではあまりださないんだけどね」

 

「まぁ強制的に日照り状態にしますからね。では、宿の手配はこちらでしておきますので、シズ先生はゆっくり身体を休めてください」

 

「何から何までありがとう」

 

「久しぶりに元気な先生に会えたんです。僕もお兄さんにあって感謝を述べたいくらいです」

 

「うん、お兄ちゃんもきっと喜ぶよ」

 

 

 

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「結構良い宿に泊まったなぁ。安い宿でも大丈夫なんだけどね」

 

ユウキの好意に甘えたら凄い高級宿に泊まらせてもらえた。

久しぶりに会えたから嬉しかったのかな……。

でも、ユウキも元気で良かった

 

「ここにも久しぶりに来たね」

 

“自由学園”

ユウキが理事を務める学校で、身体の限界で学校から辞任した場所。

教え子達に悪い事をしたと思うけど、こうやって元気になれたのだから、会って話をしたい。

……それに、お兄ちゃんには言って無かったけど、お兄ちゃんの力があれば、教え子達を救えるかもしれない。

お兄ちゃんは精霊を身体に埋め込んでいた。つまり私がイフリートと同化して、安定した様に、ケンヤ君達を救えるかもしれない!

 

「お久しぶりです。身体の不調が治ったので、ケンヤ君達に会いたいのですが、大丈夫ですか?」

 

「もちろんです!私としましては、シズさんに先生として彼らの担任に再任して欲しいのですが……」

 

「私は構いませんが、良いんですか?。勝手に辞めた私を再任だなんて」

 

「シズさんが体調を崩されていたことは、我々教師全員が周知していたことです。前よりも元気に……、成長されましたしね。であれば彼らの担任として復帰して頂きたいというのは、おかしな話しではありません」

 

「そうですか、今日は軽く話すつもりでしたが、また教師として教えてみようと思います」

 

「ええ、ええ!ありがとうございます。では、教室に向かいましょう」

 

「はい!」

 

 

 

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「ああっ、またこんなイタズラを!!」

 

「ふふっ、ケンヤ君らしい。けど、私がいた頃はこんなイタズラあまりしてませんよ?」

 

「……シズ先生が辞任してから、彼らは心を閉ざし、我々教師に攻撃的になりました。我々の覚悟が足りないばかりに……」

 

「……そう、なんですね。また、真摯に向き合って見ようと思います」

 

……見捨てられたって思ったのかな。

私が味わった苦しみを味わわせたくなかったのに……。

私、馬鹿だなぁ、少し考えれば解った筈なのに。

でも、弱気になっちゃ駄目だ!私が皆を元気にして、お兄ちゃんの元に連れて行って、皆を治すんだ!

 

「お久しぶりです。体調が良くなったので、再任したシズで─────」

 

「どおりゃぁぁぁぁって!?、シズ先生!?」

 

「うわ、びっくりした、危ないよケンヤ君」

 

「な、なんでシズ先生が!?」

 

「旅で体調を治して再任したんだ。元気そうでなによりだよ。改めまして、このクラスの担任として再任しました。シズエ・イザワこと、シズです、よろしくね。さっそくだけど、点呼をします」

 

「アリス・ロンド」

「はい!」

 

「ゲイル・ギブスン」

「はい」

 

「クロエ・オベール」

「はい…」

 

「リョウタ・セキグチ」

「は、はい!」

 

「ケンヤ・ミサキ」

「はい!。さっきはごめんなさい……」

 

「大丈夫だよ。でも私じゃなかったら怪我をしていたかもしれないから、気をつけようね」

 

「シズ先生!体調が良くなったって本当ですか?」

 

「うん。長年イフリートを押さえ込んでいた不調が治って元気いっぱいだよ」

 

「シ、シズ先生成長してませんか?」

 

「あー、実はね。私死にかけちゃって、お兄ちゃんに新しい身体をもらったの。その時の身体が20代だったんだ」

 

「死にかけ!?というかお兄さん居たの?」

 

「皆は私がどうやってこの世界に来たかは知ってるよね。103歳で亡くなったお兄ちゃんが魔物に転生してね。彫刻家として活躍したからか、彫刻家としての能力(スキル)を獲得して、私の身体を彫ってくれたの」

 

「103歳!?、凄い長生きじゃない!。でも良かった!。シズ先生が元気で。お兄さんはどこにいるの?」

 

「ジュラの大森林で、もう1人の転生者と一緒に町を作ってるよ」

 

「シズ先生のお兄さんってもしかして井沢邦夫さんですか?」

 

「ユウキにも言われたけど、有名人なんだね」

 

「すげー、俺でも知ってる超有名人じゃん!。70越えの大食いファイターだろ?」

 

「え、それは知らない。確かに昔からよく食べる人だったけど」

 

「はいはい!シズ先生!腰のボールってモンスターボールですか!」

 

「うん、そうだよ。せっかくだし、運動場に移動しようか。皆との模擬戦とポケモンのお披露目をするよ」

 

「「「「やったー!」」」」

 

「ポケモンってなんだろう……」

 

 

 

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え、なに?どこのクラス?

例のクラスだよ。ってかシズエ・イザワじゃないか?

火傷が無かったり、少し成長してるけど、確かにシズエ・イザワだ!

 

「じゃあまずはポケモンから見せようか。正確には岩魔獣(ロックモン)って言う魔物なんだよ。じゃあ、ヒトカゲ、グラードン、カルボウ!」

 

カゲ〜!(よろしくな!)

 

ぐらぐら!(よろしく頼むぞ小さき者よ)

 

カルボウ!(よろしくね!皆と会えて嬉しいよ)

 

「すげー!ヒトカゲにグラードンだ!。でもカルボウって?」

 

「2022年のポケモンだよ、ケンヤ君」

 

「へぇー、リョウタ詳しいな」

 

「まぁボクたちって時間差あるらしいし、仕方ないよ」

 

「ヒトカゲ可愛い〜、カルボウも手足ちっちゃくて可愛いわ!」

 

「う、うん。初めて見るけど、とっても可愛いし、強そう!」

 

「このポケモン達はどうやって捕まえたんですか?」

 

「この子達はお兄ちゃんが生み出して、私の旅のお供にくれたんだ。お兄ちゃんの名前はエルロック=テンペストって言うの」

 

「……つまりエルロック博士か!。くぅ〜俺もいつか博士からポケモン、いや、岩魔獣(ロックモン)を貰いたいぜ!」

 

「博士?」

 

「旅に出るトレーナーにポケモンに詳しい博士がポケモンを渡すんだよ。シズ先生のお兄さんはポケモン生み出せるから、アルセウス枠でポケモン博士でもあるんだよ!」

 

どうしよう、ポケモンに詳しくないからイマイチ分からない……。

後でお兄ちゃんからもらった通信機で話しを聞いてみよう。

共通の話題が無いと話せないしね

 

「でも、僕達に残された時間は……」

 

「大丈夫、貴方達を助ける方法の手がかりは目星がついてる」

 

「本当なの!?」

 

「お兄ちゃんが解決方法を知ってるかもしれないから、後でお兄ちゃんに聞いてみるよ」

 

……最悪は私と同じように”岩魔人”(ロックマン)として転生させることだけど、私みたいにどうしようも無かった人間ならともかく、未来あるこの子達には健やかに成長して欲しい……

 

「だから待ってて、今年中に助けるから!」




まおりゅうはやってますが、まおりゅうオリジナルキャラは出しません。

リムルが死んだ辺りのエルロックの年齢を80代にしました。
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