転生したら岩だった件   作:ぱのらま

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FGOのボックスイベに集中するので、更新頻度は落ちます。
インドラ来たぜやっほい


豚頭帝終結

 

「クソ共が、役たたずめ!。ハァ、ハァ…… 鬼人(キジン)だと?。ゲルドには俺の誘いを断りやがった大鬼族 (オーガ)共を真っ先に襲わせたが……まさか、生き残りが進化したとでもいうのか!?。それに……獣人、いや、あんな姿になれる獣人など聞いたことも無い。どいつもこいつも化物ばかりだ。オレの知らぬところでジュラの森に一体何が起こっているというのだ……クソッ!」

 

まずい、何とかしなければ……ここまで来て計画が潰れるなど。

このままではオレが……、オレがあの方に殺されてしまう……!!

 

 

 

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不死魔狼骸(ふしまろうがい) 黒地爆星(こくちばくせい)!」

 

闇夜から無数の岩が生まれ、オーク目掛けて指向性を伴いながら破裂し、殺到する。

闇がある限り無数の岩は際限なく生み出されオークの命を刈り取っていく

 

「オヤジ殿達に負けられないな。我の力とくと目に焼き付けよ、オーク共よ!」

 

ゴゴゴゴゴゴォ……ピガッビシャーン!!

 

何本もの大竜巻が雷を伴い、オークを広範囲に渡って殲滅する。

それに伴いランガの姿も二本の雄々しき角を携えた、巨狼へと変化した

 

「これぞ我が主が見せた姿!黒嵐星狼(テンペストスターウルフ)だ!。これが貴様らが相手する魔物の力の一端だ」

 

「負けられないよ〜!不死魔狼骸 黒流砂水(こくりゅうさすい)!」

 

闇夜から溢れ出す砂の混ざった大量の水が、音速で射出され数多のオークを射殺していく。

あらゆる角度から自動的にオークを狙う恐るべき技だ。

あれでは死んだことにすら気付かずにあの世へと行くだろう

 

「なんかもうランガさんと狼岩魔人の皆でいい気がしてきたっすよ……。と、いけない!ガビルさん!左右からオークの残党を片付けるっすよ」

 

「うむ!心得た!」

 

「行くっすよー!雷鬼丸、紫電影刃!」

 

ゴブタが影に向かって、雷の妖気(オーラ)を纏わせた刃を奮った途端、オーク達の影から無数の紫電を纏った刃が斬り裂いていく。

雷鬼丸は込めた魔素に応じて雷速の刃を無数に生み出す力を持つ。

この刃をゴブタは影移動との合わせ技で無数のオークを切りつけたのだ

 

「ゴブタの奴、やるな。おっと」

 

ビュオ、ズギャア!

 

「ぐぐぐ…よそ見とは余裕だな」

 

鉄球付きの鎖鎌か……。

凶暴化しても武器の扱いは冷静なようだな

 

「そりゃあ!とったぁ!」

 

ギュルルル!

 

ベニマルの腕を鎖が絡まる、が

 

「これでもう逃がさんぞ、あち!?」

 

ベニマルの操る炎によりオークは焼豚に変わってしまう

 

「やっぱり手応えのある奴はいないな。どうする?後はゴブタ達に任せるか?」

 

「ほっほ、ご冗談を。リムル様やエルロック様の華々しい勝ち戦の最初の一戦目───」

 

「調子に乗るな!」

 

ギャキィン!ギュン!ズシン……

 

オークの奮った斧はハクロウの刀に受け流されると同時に、斧の威力とハクロウの刀の威力双方が乗った一撃が、オークの身体を切り刻む

 

「我らが活躍せぬ訳にはいきますまい?。それにエルロック様から学んだ芯流法を組み合わせた剣技も練習したいですしな」

 

「だな」

 

ボボッ!

 

「に、逃げろ!この 黒炎球(ドーム)に触れるな!!。消し炭になるぞ!」

 

「そら、シオンお前の番だ」

 

「おまかせを」

 

タッ!スズババァァァン!!

 

駆け出したシオンの刃が無数に分裂し、オーク達を一斉に叩き斬る

 

「エルロック様から学んだ握撃という技術(アーツ)は、纏めて殲滅するのにとても便利です!」

 

 

「うわぁ……」

 

「あれは……孫娘と同じ複数の斬撃……。流石に同時に複数の方向から切り刻む域には達してないが、凄まじい技量だね」

 

…シオンを怒らせるのはやめよう。

てか、シズさんもこの世界に居るんだし、間違えなく孫娘も居そうなんだよな。

元の世界ですら佐々木小次郎の剣技使えたんだし、シオンよりも多分ヤバいんだろうな……。

会いたくねぇ……。

 

「うーん、どんどんオークの魂の一部が私に流れ込んでいく。後で消化仕切ってない魂を転生させなくては」

 

「お前魂なんて分かるのか?」

 

「ん?なんだろう、リムル君の配下が倒したオークの魂が君に流れて、それを私の能力(スキル)が少し横取りしてる感じかな。多分経験値みたいなものだね。自身のエネルギーが増している感覚あるし」

 

「マジか。この世界経験値あったのか。しかし、上空から見ると戦況の変遷が凄まじいな。圧倒的だった筈のオーク軍が見る間に減ってくし」

 

「まぁ皆強いしね。蘇らせたオークから聞いた話しがあるから、オークもなるべく生かしたいとは思うけど」

 

「だけど、それじゃあベニマル達のガス抜きにはならないしな」

 

「そうだね。だから早くこんな不毛な争いを終わらせる為にも」

 

「あぁ 豚頭帝(オークロード)は俺がやるよ」

 

 

 

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「いやーまいったまいった。いきなり腕斬り飛ばすとか非常識な姉ちゃんやで」

 

「笑わせるな、その程度君にしてみれば大したことはないんだろう?─────────ラプラス」

 

「まぁな。せやけど懐の水晶が割れたらどないしよ思たわ」

 

「それは困るね。私もそれを楽しみにしているんだ。だけど君が不覚を取るなんて有り得ないだろう?」

 

「買い被りすぎやって、ワイかて失敗する事もあるわい。それよりホレ、視界の主はゲルミュッド。そろそろクライマックスやで?」

 

「…見せてもらおうか。これは 豚頭帝(オークロード)か」

 

「せや、湿地帯のど真ん中や」

 

「という事はゲルミュッド自ら戦場に降り立ったということか。手出しは厳禁だというのに、使えん男だ」

 

「まぁまぁ、お、ホラもう一人出てきたで」

 

「…ほう、前言を撤回しよう。ゲルミュッドのおかげで面白いものが見られそうだ」

 

「へーえ……。十大魔王が一柱、 人形傀儡師(マリオネットマスター)クレイマンにそこまで言わせるとはねぇ」

 

 

 

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キィィィィン、ギュンドオン!

 

「なんだ?」

 

「これは一体どういうことだ!?。このゲルミュッド様の計画を台無しにしやがって!!」

 

「計画…か、やはりゲルミュッドが 豚頭帝(オークロード)に名付けをし、今回の戦いを起こしたようだね」

 

やっぱりそうか。

よく分からないけど、俺達の部下が倒した魂が経験値として集まっているように、ゲルミュッドが名付けした魔物が倒した敵の魂を経験値として、集める計画だったのか?

 

「あの方は…!」

 

「このノロマが!貴様がさっさと魔王に進化して居れば、わざわざ上位魔人であるこの俺様が出向く必要などなかったのだ!!」

 

「魔人」?ということは、このゲルミュッドがトレイニーさんの言っていた魔王の手の者か。

「魔王」に進化する為に経験値を稼いでいたのかな?

 

「魔王に進化…とはどういうことカ…?」

 

豚頭帝(オークロード)の方は計画とやらを理解してないのか?

 

「報連相がなっていないね……」

 

「チィ!本当に愚鈍なヤツよ…っ。貴様が 豚頭魔王(オーク・ディザスター)になって、このジュラの森を支配するのだ!。それこそが私と、あのお方の望みだ!」

 

「ゲルミュッド様!吾輩を助けに来てくださったのですか!?。申し訳ない、ラプラス殿から警告は聞いていたというのに…」

 

「…ガビルか。いい所に来た」

 

ヴィン……

 

死者之行進演舞(デスマーチダンス)!」

 

「──────え?」

 

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨!!

 

「あのトカゲを喰え 豚頭帝(オークロード)。使えぬやつだったが、一応俺が名を与えた個体の一つだ。貴様を魔王に進化させるだけの力はあるやもしれん」

 

「───お前、複数の魔物に名付けしてんのか。それも計画の一端か?」

 

ゲルミュッドの攻撃を防いだリムルが言葉を紡ぐ

 

「なぁ?魔王の手先のゲルミュッドさんよぉ」

 

「なっ…き貴様…」

 

「あなたは……あなたさまは……」

 

「はい、回復石(ヒールロック)だよ。疲れた君や部下達に使ってあげなさい」

 

「は、はい!」

 

「さて、ゲルミュッド。オーガの里で全員に突っぱねられた「名付け」は順調なようだな」

 

「な、き… 鬼人(キジン)!」

 

「我らの里をオーク共に襲わせたのはお前だな?」

 

「ぐっ…」

 

「ほっほ、違うのなら早く弁明をしなされ。無限に湧き出るオーク共の狩りにも飽いていたところ。────────────明確な仇がこれと分かれば、殺る気も出るというものぞ」

 

「…ああそうだよ、それがどうした!?。上位魔人を舐めるなぁ!!」

 

ヴゥン…ヴヴヴン!ギュドドドド!

 

大量の魔弾を 鬼人(キジン)達に投げつけるゲルミュッド。

しかし……

 

「お前の方こそ 鬼人(俺達)を舐めすぎだ」

 

ズパァン!

 

「ぎゃああああ!!。み…みみっ、耳がぁぁ!!」

 

「そんなもんじゃないぞ。親父は俺と妹を逃がす為に死んだ。親父だけじゃない多くの仲間が生きたまま喰われた。そんな程度の痛みじゃ無かった筈だ!!」

 

「ひ、ひぃ!くっクソが!。こんなバカな……この俺が追い詰められて…!?」

 

「ゲ…ゲルミュッド様……」

 

「もうよせ、あの男は貴様を殺そうとしたのだ。貴様の生命を救ったのはリムル様とエルロック様に、そこのまとわり付いている貴様の仲間達だ」

 

「お、お前達……」

 

「主よ」

 

「来たかランガ、あれに手は出すなよ」

 

ギャアアアアアアア……

 

「はっ!」

 

それにしても気になるのは 豚頭帝(オークロード)だ。

他のオークに比べて確かに妖気(オーラ)は強力だが、どうにも鈍そうに見える。

むしろ傍に控える鋭い目付きのオークの方が強そうだ

 

《解。数多の種族の力を得た結果、 豚頭帝(オークロード)の意識はその力に侵食され、混濁しています》

 

そうなのか。

ゲルミュッドに操られているのなら、気の毒だがこれ以上森を喰い荒らさせる訳にはいかないし、トレイニーさんとの約束もある。

ベニマル達の決着を待つこともないな。

俺が終わらせてやろう

 

「進化、魔王、腹が、減った」

 

「クソが!俺を助けろ、 豚頭帝(オークロード)!いや──────ゲルドよ!!」

 

「……」

 

ズッ……

 

「このグズが、ようやく動いたか……ひゃはは!。こいつの強さを思い知るがいい!。やれ、ゲルド!。この俺に歯向かった事を後悔させ────────────」

 

ズパァン……

 

《ゲルミュッド、生命反応停止しました》

 

「ああ、見ればわかる」

 

「まさか……ゲルミュッドを糧に」

 

グチュグチュバリ、モグ、モグ……

 

《確認しました。 豚頭帝(オークロード)、個体名、ゲルドの魔素が増大しました。魔王種への進化を開始します……。成功しました。個体名:ゲルドは、 豚頭魔王(オーク・ディザスター)へと進化完了しました》

 

「魔王種?やっぱり魔王に進化させるのが目的だったか。自分が喰われてちゃ意味無いだろうに……」

 

フォォォォ……

 

《──────警告》

 

「離れろ!奴から溢れる妖気(オーラ)に触るな!」

 

ドロッ……

 

「と、溶けたっす!。オークの死体が溶けたっすよ!!」

 

触れたモノを「腐食」させる妖気(オーラ)…。

これがヤツの能力か……!

 

「グルァアァァァァァァァァァ!!オレは 豚頭魔王(オーク・ディザスター)!。この世の全てを喰らう者なり!。名をゲルド!魔王ゲルドである!」

 

 

 

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「あらら、ゲルミュッドのやつ死んでもーた。こっからが面白くなりそうなとこやったのに」

 

「なに、念の為手頃な駒に監視させている。映像で見られないのは残念だが、私は確信しているよ。いずれ報告があるだろう。─────────────────新たな魔王が誕生した、とね」

 

 

 

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「……!我らが父王よ」

 

「王よ」

「魔王ゲルド様」

 

…なるほど、これが魔王か

 

「シオン!」

 

「承知しています!」

 

「おい?」

 

「ここは俺達にお任せを、どうやら舐めてかかれる相手じゃなさそうです」

 

「だからといって無策で飛び出るなど馬鹿のする事だよ」

 

フォン……!

 

「薄汚い豚が魔王だと?思い上がるな!」

 

ギャリィィィン!!

 

「ヤッ───」

 

ズパァン……!

 

シオンが斬りかかり、ハクロウが後ろから瞬時に 豚頭魔王(オーク・ディザスター)の首を跳ねた。

しかし……

 

ズムッズチュズチュズチュ……

 

「首を断たれてなお動きよるか!」

 

「凄まじい回復能力だな……」

 

「…うまそうなエサだ。ああ、腹が減っタ」

 

ビッ、ギュン!

 

ソウエイの放った糸が 豚頭魔王(オーク・ディザスター)を包み込む様に捕縛する

 

操糸妖縛陣(そうしようばくじん)。これでもう逃げられん。やれ!ベニマル!」

 

「腹が減ってるなら、これでも喰らってな。 黒炎獄(ヘルフレア)!」

 

ウォォォォン!

 

ランガが巨狼に変わり、 黒雷嵐(デスストーム) 豚頭魔王(オーク・ディザスター)に放つ

 

ゴゴゴゴゴゴォ……ガラァァン!!

 

爆炎に焼かれ、凄まじい暴風と雷に打たれて尚、 豚頭魔王(オーク・ディザスター)は佇んでいた

 

「───コレが、痛みカ」

 

「嘘だろ……笑うしかないな。流石は魔王といった所か」

 

しかしあいつなんで自分の腕喰ってるんだ?

 

《解。 豚頭魔王(オーク・ディザスター)は「自己再生」を持っています。異常な再生速度は 固有能力(ユニークスキル) 飢餓者(ウエルモノ)」との相乗効果と推測されます》

 

つまり食べることでより回復するってことか

 

「王よどうか私を……」

 

「……うむ」

 

ドシュ……グチュグチュグチュ……

 

「足りヌ……もっとだ。もっと喰わせロ!」

 

「まいったな。完全回復じゃないか」

 

『聞こえるかベニマル』

 

「リムル様…」

 

『俺に任せろ』

 

リムル君は 豚頭魔王(オーク・ディザスター)の前を忽然と歩き出す

 

「リムル様!いつの間にそんな前へ……」

 

「まて、シオン」

 

「そこをどいて下さい!。リムル様をお守りしなくては!」

 

「いいから落ち着け。俺は今思念伝達で「俺に任せろ」と言われた」

 

「では……」

 

「ああ、ここからはリムル様の戦いだ」

 

 

 

「… 鬼人(キジン)、デカイ牙狼に美味そうなエサが5匹はいたはずダ。牙狼は何処へ行っタ?」

 

「ランガの事か?俺の影の中だよ」

 

「…喰ったのカ?」

 

「まさか、理由も無く仲間を喰ったりしない。お前じゃあるまいし。おっと……」

 

ゴアッ!

 

「怒ったのか?意外だな。喰う事しか頭に無いと思っていたのに」

 

黒炎獄(ヘルフレア) 黒雷嵐(デスストーム)が通用しないとなると、俺の攻撃もダメかもな。

仕方ない……ちょっと卑怯だが───

 

「仮面持っててくれ、シオン。大事なものなんだ」

 

「え?あ、はい?」

 

「出番だぞ、 大賢者(エイチアルモノ)、お前に託す!!」

 

《了。 自動戦闘状態(オートバトルモード)へ移行します》

 

「…つまらヌ、見た目通り如何にも矮小な存在ダ」

 

大賢者(エイチアルモノ)のお手並み拝見といこう

 

餓鬼之行進演舞(デスマーチダンス)!!」

 

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨!!

 

「…死んだカ」

 

ザシュッ!

 

「なに?再生が始まらヌ。この黒い炎のせいカ!?」

 

おお、凄い、流石は 大賢者(エイチアルモノ)さんだ

 

 

 

 

美味そうな 5匹(メイン)の前の前菜、そのはずだっタ。

それなの二。

突然妙なことを口走ったかと思えばらオレの腕を一太刀で斬り飛ばしただト!?。

 

…認めよう。あれはエサではない。

 

──────敵ダ

 

ギャリィィィン!ボッ!

 

「ふんっ!」

 

ドロォ……

 

「……」

 

ブンッ!

 

混沌喰(カオスイーター)!」

 

豚頭魔王(オーク・ディザスター)の腕が再生しない……?」

 

「切り口に黒炎を燻らせ、ヤツの再生を阻んでおるのでしょう。血止めにもなってしまうため、致命傷には至りませんが……」

 

「あれは…… 大賢者(エイチアルモノ)に変わったのか。リムル君は」

 

「なにかご存知なのですか?」

 

「彼は別人格とでもいう能力(スキル)がある。魔素の扱いに長けた存在に一時的に変わったのさ」

 

「なんと…そのような能力(スキル)が」

 

餓鬼之行進演舞(デスマーチダンス)!!」

 

シュウゥゥゥ……

 

ヒュボッガシッ!!

 

「ようやく捕らえたゾ」

 

ボバァァァン!!

 

炎化爆獄陣(フレアサークル)!?」

 

「これなら───」

 

「作戦完了です」

 

流石は 大賢者(エイチアルモノ)。完璧だな……だが

 

「グワハハハッ!」

 

《────確認しました。 豚頭魔王(オーク・ディザスター)ゲルドは炎熱攻撃耐性を獲得》

 

やっぱりきたか。

「世界の言葉」…嫌な予感ってのはあたるもんだ

 

「敵個体の炎への耐性を確認。至急、計画の修正を──────」

交代だ、 大賢者(エイチアルモノ)

 

「グクク、オレには炎は通じぬようだゾ?」

 

「そうかよ、炎で焼け死んだ方が幸せだったかもしれないぜ」

 

悲観するなよ相棒。

お前のお陰でこいつの倒し方がわかったんだ

 

炎化爆獄陣(フレアサークル)が解けた!?」

 

だから後は俺に任せてくれ

 

ドロォ……グググ、ブワァ!!

 

「グク…き、貴様…っ」

 

「言って無かったっけ。俺スライムなんだよ。喰うのはお前の専売特許じゃないって事だ」

 

《「超速再生」にて腐食部を修復。敵個体「自己再生」にて、捕食部を回復。先に「捕食」出来る確率は──────》

 

 

 

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「なんだ……この風景」

 

荒れ果てヒビの入った大地。

ガリガリにやせ細り泣き叫ぶオークの子供に、あれは……

 

「腹が減ったのか、少し待っていなさい」

 

ミシミシッ、ゴキッベキャ!!

 

「さぁ食べなさい。しっかり食べて大きくなるのだぞ」

 

 

「────王よ、もうお辞めください。この大飢饉の中、王であるあなたまで失っては、我ら 豚頭族(オーク)にはもはや絶望しかありません」

 

「…一昨日生まれた子が、今朝死んだ。昨日生まれた子は虫の息だ。この身はいかに切り刻もうと再生するというのに。これが既に絶望でなくて、何だというのだ」

 

「王よ、どちらに!?」

 

「森に入り食料を探す」

 

「しかしあの地は暴風竜の加護を受けし場所……」

 

「その暴風竜は封印されて久しい。少しばかりの恵みを──────」

 

「王よ……」

 

…これは 豚頭魔王(オーク・ディザスター)ゲルドの記憶……

 

フラッ、ドサッ……

 

「…飢えたオークの若者か。なかなかに強い力を秘めている。上手くすれば 豚頭帝(オークロード)…、いや 豚頭魔王(オーク・ディザスター)すら視野に入れていい」

 

ここでゲルミュッドに出会ったのか

 

 

 

「あの方はオレに食事と名を与え、そして 豚頭帝(オークロード)の持つ「 飢餓者(ウエルモノ)」について教えてくれた。 豚頭帝(オークロード)となったオレが喰えば、「 飢餓者(ウエルモノ)」の支配下にある者は死なない。飢える仲間を救えるのだと」

 

……こいつ

 

「邪悪な企みの駒にされていたようだが、それに賭けるしか無かった。だからオレは喰わなければならない。お前が何でも喰うスライムだとしても、オレは喰われる訳にはいかない」

 

「腐食の過程が無い分、喰い合いは俺に分がある。お前は負ける」

 

「オレは負けるワケにはいかない!オレが死んだら、同胞が罪を背負う。オレは罪深くとも良い、皆が飢える事の無いように、オレがこの世の全ての飢えを引き受けるのだ!」

 

「それでもお前のまけだ。お前が「 飢餓者(ウエルモノ)」なら俺は「 捕食者(クラウモノ)」だ。お前の罪も、お前の同胞の罪も、俺が喰ってやるよ」

 

「罪を喰う…だと?オレの同胞も含めて?」

 

「そうだよ、俺は欲張りだからな。だから安心して眠れ」

 

「……ああ……強欲な者よ……オレの罪をクラウモノよ……。眠いな……ここは……暖かい。感謝する。オレの飢えは今……満たされた」

 

豚頭魔王(オーク・ディザスター)名をゲルド。

たったいま俺の中で奴の意識が消失した

 

「俺の勝ちだ。安らかに眠るがいい」

 

わあぁぁぁ!!

 

 

 

 

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「……虫の良い話じゃないかな」

 

「ん?どうしたエルロック」

 

「ちょっと失礼。ふむふむ、ゲルミュッドの 心核(ココロ)の情報子は完全消滅しているけど、ゲルドの情報子はあるみたいだね。なら──────」

 

は?どゆこと?

 

「さっきまっさらにした魂にゲルドの 心核(ココロ)を入れて……、さっき彫り出した彫像に入れてっと」

 

「ここは……オレは何故生きている?」

 

「君は罪を償いきっていない。だから私が復活させた。君の名前はオリガ。これから年中無休で働き、罪を償うんだよ?」

 

「はぁー!?」

 

なんか渋いロマンスグレーが誕生しとるぅぅぅ!?




ステータス
名前:エルロック=テンペスト(クニオ・イザワ)
種族:岩魔人(ロックマン)
称号:暴風の紋章
魔法:なし
ユニークスキル:『探索者(タンサクスルモノ)』『彫刻家(ホリダスモノ)』『忘却者(ワスレルモノ)』『撃退者(ゲキタイスルモノ)』『追撃者(オイハラウモノ)』『希望者(ノゾムモノ)』『傷病者(ウムモノ)』『 変質者(ウツロウモノ)』『集合者 (ツドウモノ)』『隣人者 (トナリアウモノ)』『 飢餓者(ウエルモノ)
エクストラスキル:『毒霧吐息』『麻痺吐息』『超音波』『威圧』『嵐装天鎧』『木装天鎧』『土壌固定』『氷零弾』『陽装天鎧』「炎熱操作」『 炎化爆獄陣(フレアサークル)』『 火炎蜥蜴召喚(サラマンダーしょうかん)』『溶装天鎧』『縮小玉』『魔塊転生』『超速再生』『武装具現』『妖血操糸』『技能発動』『種子改良』
コモンスキル:『念話』
耐性:痛覚無効、耐熱耐性、刺突耐性、物理攻撃耐性、電流耐性、麻痺耐性、腐食耐性、土耐性、熱変動無効、病毒無効
技術(アーツ)『握撃』『芯流法』

エルロックは転生時にとある存在から魔素がドバっと流れた為に、魔王種を獲得しています。

ちなみに忘却者(ワスレルモノ)により、クレイマンやラプラスにはエルロックが見えていません
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