多分毎日ホルモンを食べて参ってるんだと思います。
ではどうぞ
「ど、どうも。此度は本当に申し訳ございません……。拙の名はカリュブディスです。こうやって自我が芽生えたので、精一杯この国で働くつもりです……。は、働いても大丈夫です、よね?」
「……え、誰だよこの娘」
「カリュブディスだよ。名前が立派だったし、そのままで名付けをしたよ?」
瑠璃紺色の腰まで届く長い髪に、インナーカラーとして髪の裏側が金に染まった褐色肌の美少女が、オドオドしながらこちらを伺っている。
目の下のクマが目立つが、頭頂部の2本の大きなアホ毛が常にぴょこぴょこ動いていた。
雰囲気としては気弱で如何にも無害そうな少女だが、似つかわしく無い八つに割れた腹筋が見える。
両腕の上腕部分にギザギザとした模様があり、胸の中央にカーブした線の上に丸が乗っている強風を表す紋章があった。
身長としては130くらいの低身長だが、やたらと暴力的なものがぶら下がっていた。
そういえばなんでこの子スク水なんだろうか。
……Jだな
「うっそだぁ、あいつ自我が無い筈じゃんか。あの娘、意思表示しっかりしてるぞ?」
「あぁそれは…」
「あ、あの!エルロック様にばかり説明して貰うのは胃が痛いので、拙が説明します!」
「お、おう。頼んだ」
すっごい流暢に話してるし、ビクビクしてるけど感情も豊かなんだけど。
一部の
……フェイスレス式人格移植をこの娘にかぁ
「拙が岩魔人として誕生したのは、まだ一時間も経っていません。ですが拙の感覚では20年程経過しているのです」
「どゆこと?」
「エルロック様は岩魔人のネットワークに
自前なの!?つか、アクセル・ワールドの加速世界作ったのかよ、エルロックは……。
つーか、女性なのはエルロックの趣味なのか?
《解。個体名カリュブディスの核を解析した結果、
……え?元から女性だったのか。
うん、人は見た目で決めつけちゃいけないよな!
「説明ありがとう。ちなみに自虐的なのは
「どうりでな!そりゃ弱肉強食の魔物の摂理じゃなくて、俺達の世界でもかなり安全な、日本基準の常識入れたら今までの事気にしちゃうよ!?」
つまりこの娘、日本人の普通の女の子くらいの認識じゃねぇか!。
自我無き魔物として暴れ回り、活動するには生きた肉体が必要……つまり、生贄だ。
他者を犠牲にして、破壊本能のままに暴れ破壊した記憶、おそらく数千年規模を普通の人間の自認で、理解したらそりゃ自虐的にもなるし卑屈な態度にもなるわ!!。
つか、善良な一般人の自認でよく会話出来るな……
「あはは…良いんですよ。これが拙の罪過であるならば、受け止めて犠牲にした者達の分まで生き、恥じぬ人生、魔物生か。魔物生を歩まねばいけませんから。これでも感謝してるんです。こういう成り立ちだからこそ、理解出来たので」
「本当に申し訳ない……。いつもの癖で岩魔人作成時の記憶の完全復元も行ったせいで、本来消失する記憶を再現してしまったんだ」
「……お兄ちゃん、後で話そう。大丈夫、陽装天鎧で軽く斬るだけだから」
「あ、すみませんシズ先輩。貴女の刃はその…軽くでもバターの様に斬れてしまうので、お話だけにしてもらえると……」
「助かったね。カリュブディス、いや、リディスちゃんが止めてくれて。お兄ちゃんの頭で5時間バスケの刑で勘弁してあげる」
怖い、怖いよ!温厚なシズさんしか知らないし、イフリートに支配されてた時より威圧感が凄い!!
「あー!そうだエルロック。リディスの容姿ってどういう風に制作したんだ?」
「あぁ……うん。リディスはミリムから教えてもらった白氷竜ヴェルザードさんの人間態を元に彫ったんだ。私の作成する岩魔人は、容姿を固定する方法、容姿はそのままに入れた魂の形を反映する方法、容姿をベースに魂の形を反映させる方法の3つで、リディスは3つ目だね」
「へぇー、意外と小さいんだな」
「いや?ヴェルザードさんは2種類の姿があって、私は少女の姿じゃなくて、大人の姿で彫ったんだけど、どういう訳か身長がググッと縮み、胸がボボンと大きくなってね。リコスとは逆パターンでびっくりしたよ。肌が浅黒いのは多分、フォビオが素体だったからかな」
「なるほどなぁ。お前の制作した加速世界って俺も行けたりするのか?」
「岩魔人以外は、
「あぁでも、拙が育った日本では無いかもしれませんね。なんせ加速しているので、世代交代や文化の発展もしますから」
「どゆこと?」
「私は
「え、お前も
「そうだね。このスキルは嘘を玉ねぎみたいに重ねる事で、
「うわ、自由な生命体を生み出せるってヤバいスキルだな」
「自分達が偽物である事を受け入れている特殊な魔物だね。死ぬとデジモン方式で赤ん坊として再スタートするんだ。世代交代を繰り返した個体は記憶や技術も繰り越せる。唯一の弱点はコモンスキルしか無いし、私が彼らのスキルを扱えないくらいかな。まぁ普通の人間と変わらないし、生体も同じだから結構な数の
「拙の暮らしていた日本の正式名称は
「なるほど、なら基本的な常識とかは身についてる訳だ。なら
「は、はい!頑張って働きます。犠牲にした命の分頑張って働いて働いて働いて働いて働いてまいります!」
「まぁ良いか。そういえば色んな知識いれたからね。とりあえず事後処理と倒した
「お任せを!今こそエルロック様から学んだ技を披露する時です。芯流握撃・浸透粉砕!」
「え!?粉砕って……ん?普通の解体だな。頭を落として三枚おろしに。あっ、骨が無いぞ!!」
シオンの斬撃が目にも止まらぬ早さで振るわれ、一瞬で解体された。
しかも、
「やるね。この技は骨粉を腹の部分に分けるから取り分けしやすいんだよ」
「どうですリムル様!まだ料理は未熟ではありますが、食材の切り分けであれば剛力丸でこの通り!」
「はは、シオンは物質を魔毒に変質させる魔素を持つから、調整を覚えないと食材が変な感じになってしまうんだ」
「なるほどなぁ。この魚肉はどうするんだ?」
「召喚された魔物だからなのか寄生虫とかバイ菌も無いから生で食べれるね。せっかくだからお刺身とフライ、西京味噌漬けにして焼いてみようか」
「やったー!」
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「転龍壺ですぐ漬け終わった
「うぉー!なんだこれステーキ並に分厚いじゃないか!」
「厚く切っても転龍壺なら直ぐに漬かるからね。ささ、おあがりよ」
「まろやかな味噌のコクと塩気が効いて、ご飯が進むよ!。程よい弾力があるけど歯でホロっと崩れるし、味噌漬けなのに程よい焦げ目があるのも美味いな」
「い、いや〜自分の眷属が美味しい様で何よりです。刺身も結構脂が乗ってて美味しいですね」
「山葵と醤油に変わり種でバルサミコ酢もあるよ」
「ワタシはこのフライにバルサミコ酢とやらをかけたのが好きだな!。ザクザクの部分としなっとした部分が面白いし、油っこくない」
「どれどれ、うん美味いな。フライにソースが定番かと思ったけど、バルサミコ酢は甘酸っぱくてフライに良く合うな!」
「私は昔から刺身はバルサミコ酢と山葵で食べていたよ。なるほど
「私も久しぶりに味噌を使った料理を食べたけど、凄い美味しいね。本体にも知らせなきゃ」
「あ、なぁリディス。お前って鮫?の魔物だったし無理して食べてないか?」
「と、特に忌避感は無いですね。心配なさらずに食べてください」
しかし、新しく大型の霊蔵庫を彫って貰わなかったら入らなかったな。
ま、やり方はどうであれカリュブディスは頼りになる味方になったし、たいして街道も壊れずに魔王カリオンに不可侵協定も結べたし万々歳だな!。
あー、お魚ウマー……
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「───首尾はどうだったのかしら」
「上手くいったようですよ。
「…そうね。それで私は貴方に何を支払えばいいのかしら」
「特には」
「…そう、何が目的?」
「そんなに警戒しないでください。何も企んではいませんよ」
「企んでる人はみんなそう言うのよ」
「では今度、何か一つだけお願いを聞いてください」
「今度?今では無くて?」
「ええ、例えば…
「いいわよ、私に出来る範囲ならね。今回の件助かったわ。さようならクレイマン」
「…お気になさらず。貸しは必ず返して貰いますから」
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一方ファルムス王国では
「ぜぇやあ!!」
騎士の1人が上段から斬り掛かる。
しかし…
「甘いですよ!
ロンメルの身に纏う水流が剣を絡め取るようにして弾き飛ばした
「くっ…
「
ロンメルの視界を塞ぐように巨大な炎弾が衝突した衝撃で爆発する魔弾が迫るも
「よっと」
身体から離した水流で包み込み、爆発を瞬時にかき消した
「で、これくらいなら掴めますね」
とてつもない回転を生じさせながら迫る石の矢を五指で掴む。
その顔はにこやかで、顔だけを見ればただの好青年であった。
……辺りに倒れふす騎士や魔術師を見なければだが
「あ!ヨウムさんに皆さんもおかえりなさい」
「お、おう。ロンメルも久しぶりだな。んで、なんでそっちの騎士はボロボロなんだ?」
「これはですね。ヨウムさん達が
「うむ…魔術師である私も何やっとるんだコヤツはと目を疑ったぞ。なんだ
「
「まぁその甲斐あってか、今のお前達を見て勝てないという事実を理解してな。確かにお前達なら
「ヤッバイなおい…。ロンメルのヤツこんな説得するヤツだったのか」
「すいやせんお頭。あいつだいぶ前からあんな感じだったっす」
「前からかぁ……」
ヨウムの胃はどんどん過酷な経験を得て、丈夫に成長するのであった……
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「最後に…「減速」と「脱力」の効果を刻んだ、魔鋼を忍ばせて…。よし、完成だ」
バターン!
扉が勢いよく開かれた
「できたのか!?」
「ああ、出来たよ。約束してたミリム専用の武器…ドラゴンナックルだ」
「おお〜〜〜〜っ」
戦いを見届けたフューズらはブルムンド王国へ帰還。
友好関係を結べるよう国王はじめ、貴族らを説得…
「なに、ヤツらの弱みを握っているのでね。どうとでもしてみせますよ」
脅迫?……いや説得してくれるらしい。
ドワーフ王国には、後日改めて今回の件を報告する事になっていた。
ミリムの攻撃が新手の魔法兵器扱いされていたのにはびっくりしたけどな。
ガゼル王から正式な招待状を貰い、ビビったのは内緒だ。
使者に志願したらしい。
初めて来た時とは打って変わって、慇懃な物腰だった
《“互いの国から使節団を派遣して国交が、有益か見極めようではないか”と、記されています》
いよいよ「国」らしくなって、これからは政治的な駆け引きなんかも必要になるんだろう。
とはいえ日々の戦闘訓練は欠かせない
「はぁ!
ゴン!
「わはははっ。どこを狙っておる!」
スッ…とミリムの後ろに周りこみ、一閃!。
グルン!とミリムが振り向き、カウンターに一撃を奮っていた!
あ!
「のわーッ!」
ドゴーン!
ズザザ……と俺は刀と一緒に吹き飛ばされていた
「なかなか良くなって来たぞ!。リムルが魔王になると言い出しても、ワタシは反対しないのだ」
「…ならないって」
「おーい、そろそろお昼時だからシュナが作ってくれたお弁当を食べようよ」
「わかったのだ!」
魔王レオンを殴る予定はあるが、魔王になる気は無い。
エルロックだってそうだろう。
俺達はのんびり暮らせたらそれだけで良いのだし
「そういえばミリムはなんで魔王になったの?」
「ん?そうだな、なんでだろ?何か嫌な事があって…。ムシャクシャして?」
「俺に聞くなよ」
「良く思い出せん。忘れたのだ!」
「そっか」
聞けばミリムは最古参の魔王の一柱だと言うし、俺の想像の及ばぬ程長い年月を生きて来たのだろう。
こんなだけど…。まぁ親からまともな教育も受けずに成長したんだし、それを考えると結構しっかりしてるよな。
「お前ってさ。家族とかはいないのか?」
「竜を祀る民は別として、白氷竜ヴェルザードさんや灼熱竜ヴェルグリンドさんが居るよね?。彼女達は君の叔母に当たるけど」
「確かにワタシの世話をする者達はいるぞ。しかし、ふむヴェルザードにヴェルグリンドか。考えた事も無かったな。ヴェルザードはギィの所に遊びに行く時に会話はするが、それだけだし。ヴェルグリンドは帝国に居るから話しをした事はあまり無いのだ」
「ヴェルザードさんはギィという魔王と一緒に行て、ヴェルグリンドさんは帝国に?」
「うむ、“氷土の大陸”という場所を拠点としているのだが、ヴェルザードの
「
「それもそうだな。いずれ話してみよう。しかし…うむ、そういう風に考えると少し気恥しいな」
「気恥しい?」
「ワタシと同種という認識しか無かったのに、親戚の叔母上と考えると、今まで通り話せるかわからぬのだ。なぁもし、ヴェルザード達に会う時一緒に来てくれるか?」
「ええっ!?うーん、機会があったら行くけど、出来れば魔王の所に行きたくないなぁ」
「確かギィという魔王もミリムと同じ最古の魔王なんだっけか。確かに気後れするよね。ミリムはまだ可愛いらしいし、話しやすいからいいんだけど」
「そうだぞ?ワタシとギィにラミリスが最古の魔王だな。しかしワタシは可愛いか!嬉しい事を言うなエルロックは。ワタシが可愛いならラミリスも今はかなり小さいから可愛いと思うぞ?」
「小さい?」
「彼奴は精霊女王なのだが、大量の魔素を浴びて堕落し魔王になってしまったのだ。それ以降寿命が来ると死に、妖精として転生するのだ。今は転生してからそんなにたってないからな。大人になればワタシとギィに並ぶ強者なのだぞ?」
「はぁ精霊女王…ん?精霊女王って事は精霊を統べる存在って事だよね?。居場所は分かるかい?」
「すまぬ。ワタシも居場所はわからんのだ。彼奴はふらりとやってきてそのままどこかへ行くからな。ただ
ミリムそっくりだな……。
「よし!そうと決まれば数日はのんびりしようと思っていたのだが、仕事に行ってくるのだ!。ついでにラミリスの棲家も探して連絡するぞ」
「あ、ならスマートウォッチをあげるよ。魔素を流すと私と岩魔人全員とお話出来るんだ。ちなみに使用者から魔素を吸って修復するから、粗雑に扱っても大丈夫だよ。音声は直接頭に流れるし、ミリムは頭で話したい事を考えれば私達に通じるよ」
「おぉー!感謝するのだエルロック」
「あ、凄い便利…俺にもくれないか?」
「じゃあリムル君にもあげるね」
「他の魔王達にもこの地に手出しせぬよう言い聞かせておくのだ」
「おう、ん?ということは他の魔王に会いに行くのか?」
「うむ!仕事だからな」
そう言うとカジュアルな服装から、普段着の生脚ヘソ出しルックになるミリム
「じゃあ行ってくる!」
ドン!
あっという間に空の彼方へ飛んで行った
「騙されないように注意しろよ〜」
来る時も突然だったが、去る時の唐突さも凄まじい。
ミリムの監督役もこれでひとまず終了か。
町はリグルド達でもある程度は回していけるし
「…ミリムの報告が来たら何時でも行けるように、出発時期を考えないとな」
「そうだね。本当は
「……せっかくだし、擬似上位精霊と
「問題ないんじゃないかな」
そろそろシズさんの教え子達を救う為にも、頑張らなきゃな!
「あ、せっかくだし外見年齢が近くて常識のあるカリュブディスも連れて行こうか」
「え、あの性癖渋滞魔人を!?」
「性癖渋滞て…まぁ確かにスク水から普通の洋服着せてあげようか」
あんなトランジスタグラマーなヤツ連れて行って大丈夫なんだろうか……。
いやまぁ仮想世界の日本で学び育ったリディスだからこそ、話しは通じるのか。
そうと決まればリディスにも話しをつけとかないとな!
ステータス
名前:
種族:
称号:暴風の紋章
魔法:なし
ユニークスキル:『
エクストラスキル:『毒霧吐息』『麻痺吐息』『超音波』『威圧』『嵐装天鎧』『木装天鎧』『土壌固定』『氷零弾』『陽装天鎧』「炎熱操作」『
コモンスキル:『念話』
耐性:痛覚無効、耐熱耐性、刺突耐性、物理攻撃耐性、電流耐性、麻痺耐性、腐食耐性、土耐性、熱変動無効、病毒無効、精神苦痛耐性
ちなみに
故に
20歳になった歳に記憶を全て取り戻し、
ちなみにカリュブディスの手持ちにはギャルヤドン含め三体の
今回のお話しでイングラシア王国に来ていた
そういえば
転スラは漫画しか持ってないので、漫画の分まで進んだらストップします。
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執筆意欲が単純に増すので笑