凍結惑星シェフィル   作:彼岸花ノ丘

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星の継承者07

「意外と、何もしてきませんねー」

 

「何よ、唐突に」

 

 旧アナホリ巣内こと自分達の棲処にて。シェフィルがぽつりと漏らした言葉に、アイシャが反応する。

 今は二人とも家畜であるマルプニに餌を与えるため、トゲトゲボーを握り潰している最中。直径五メートル近い空洞内に座り込みながら、足下に群がる何十という数のマルプニ達を無視してこの作業を続ける。マルプニ達が食べられるぐらいトゲトゲボーを潰す必要があり、中々の『重労働』だが、やっている事は手をニギニギするだけの単純労働。頭なんて殆ど使わない。

 要するに作業中、暇なのである。こうやって他愛ない話をしながらマルプニの餌を確保するのは、今のシェフィル達にとって日常の光景だった。

 

「人間達ですよ、人間達。なんか今までに聞いた話だと、ガンガン開発してここらの環境を破壊しそうだったのに、実際には随分と大人しくないですか?」

 

「あー、まぁ、そうかもね。惑星開拓に直接関わった事はないけど、資源惑星とかだと大体発見から十日ちょっと……二百五十時間以内には惑星中の資源調査を終えて、ガンガン採掘場を建てているみたいだし」

 

「猛烈な勢いですねぇ」

 

「これでも安全とか従業員の労働時間とか、色々配慮した数字よ。無理をすれば二百時間以内に簡易な開拓は完了出来るでしょうね。居住惑星にするならこの何倍も時間が掛かるけど」

 

 アイシャは半笑いでシェフィルの意見を肯定する。人類文明を知るアイシャがそう言うのだから、きっと間違いない。

 なのにどうしてこの星ではそこまで猛烈な開発が行われないのか。例外には何かしらの理由があるものだ。

 

「なんで何もしてこないのですかねぇ」

 

「幾つか理由は考えられるわよ。一つは私達がいるから。あともう一つはお義母さん達の存在もありそうね」

 

「? 母さま達や私達がいると、なんで無理やり開発しないのですか?」

 

「だって人道的に駄目じゃない」

 

 『じんどーてき』? 言葉の意味が分からず、シェフィルは首を傾げる。自然界にはないこの概念と具体的にどういう事かを、アイシャは丁寧に説明してくれた。

 曰く、人間には『人権』という考えがある。

 国家や時代により保証されるものは異なるが、生存権や参政権、自由権などが挙げられる。大まかに纏めると人間には生命を脅かされず、政治に参加する権利があり、表現や思想を制限されないというものだ。

 この考えにより、人間はそれぞれ(公共が許す範囲で)生きたいように生きる権利がある。例えば今の地球にも熱帯雨林で原始生活を行う少数民族がいるが、彼等が現代文明と関わらない生活が送れているのも、「彼等らしい生き方をする権利」があるため。強制的に現代社会へと組み込み、一社会人として生活させる事は、国家であっても許されない。

 そしてこの権利を、人間以外の『知性体』にも適用すべきだという考えがある。

 宇宙は広い。数多の惑星の中には、人間のように高度な知性を持つ生物もいる。現時点(厳密にはアイシャが文明社会に属していた時点)で、確認された知的生命体の種類は十三。

 いずれも石器時代〜産業革命期程度の、人間からすれば劣った文明の持ち主だ。当然、そこに暮らす種族は人間ではない。だがそれら()()()()の生活を、人間ではないというだけで脅かして良いのだろうか? 実験動物扱いしたり、ペットや奴隷として乱獲したり、資源拠点を作るため邪魔な都市を爆破したり……そんな扱いが正しいのか。

 同等の知性があるのであれば、彼等も『人類』として権利を認めるべきではないか。

 この考えは、決して少数の人間が主張しているものではない。人種差別を乗り越え、数多の人々が共存する社会を作り上げた今の人類は、その友愛の意思を他種族に向ける事も出来るようになったのだ。具体的には『知的文明保護条約』というルールにより、星間航行能力を持たない文明への過剰な干渉を禁じている。異星人達独自の文化発展、文明進歩を邪魔しないための政策だ。どれほどその星の資源や環境が魅力的でも、それは星に生まれた種族のものであり、人類が奪ってはならない。

 ……とりあえず、表向きはそう定められている。

 実際には原住民を見下すような思想は根強い。表立って差別する事はないが、資源豊富な惑星だと判明した時に、最初は知的生命体とされた種族が原生生物へと降格され、結果保護制限が解除。容赦なく惑星が開拓され、種族が絶滅させられる事もある。そしてその決断を大抵の場合市民も支持するなど、かなり損得で判断している部分が大きい。

 

「とはいえ、降格だって簡単な話ではないわ。知的生命体や他惑星生物の保護団体もあって、それらの反対次第では市民からの支持が得られない事もある。あんまり無茶をすると支持率下がるから、どーしても開拓したいなら根回しとか色々やらないと駄目なのよね」

 

「しじりつってなんです?」

 

「うーん。簡単に言うと、群れのリーダーとして認めるかどうかって感じかしら? 決まり事を守れない奴が群れを率いるとか、嫌でしょ?」

 

「ああ、そういう事ですか。それなら納得ですし、理解も出来ます」

 

 アイシャの言い換えた言葉で、ようやくある程度はシェフィルにも理解出来た。

 群れの決まりであるなら、それに従わねばならない。それは群れを効率的に動かすための方法であり、『自分』の遺伝子を増やす上で得なやり方だからだ。その決まりを無視するリーダーは、直接的ではないにしろ自分の遺伝子を増やす事の邪魔をしている。ならば排除するしかあるまい。

 そして知的であれば、相手の考えも読める筈。群れ全体を敵に回さないよう、ルールを破る時はこっそりやるか、或いはルールの隙間を突くのが合理的だ。人間社会とやらも基本的には野生の世界と変わらないようだと、シェフィルは少し親近感を覚える。

 

「ま、そーいう事ならあんまり気にしなくて良さそうですね。油断は出来ませんけど」

 

「それで良いと思うわ。あと、時間が経つほどこっちの権利は強くなると思うし。何しろ――――」

 

 シェフィルの意見にアイシャも同意する。しかしその後の言葉が途切れ、アイシャは赤面してしまう。

 どうしたのか? もしかするとまた体調が悪くなったのだろうか。

 何か処置が行える訳ではない。けれどもこんな『重労働』を止めさせ、寝る事を勧めるぐらいは出来る。

 

「アイシャ、どうしましたか? もし身体の調子が良くないなら、休んだ方が良いかと」

 

「へ? あ、いや、そういう訳じゃないけど……」

 

 シェフィルが気遣うも、アイシャはそれを拒否。

 そして何かを言おうとしているのか、口をパクパクと喘がせる。

 シェフィルは何も言わない。アイシャが話そうとしているのだから、促す必要もない。アイシャから話し出すのを静かに待ち……

 

「じ、実は私、もしかしたらなんだけど」

 

 アイシャが話し始めた、が、シェフィルにはその声が聞こえなかった。

 アイシャの言葉を遮るように、途方もなく大きな爆音(電磁波)と振動がシェフィル達を襲ったからだ。

 

「きゃあっ!? え、な、何……?」

 

 困惑して右往左往するアイシャ。対してシェフィルは、既に一つの可能性が脳裏を過ぎっている。

 原種返りだ。

 感じ取った電磁波は極めて強烈で、シェフィルが知る限り、この地域に生息する生物とは一線を画す出力である。ここまで強大な生物となると、咄嗟に思い付くのは原種返りくらいだった。或いは母の一族と同等のものだろうか。

 しかし違和感も抱く。

 

「(また原種返りが現れるなんて、早々あるのでしょうか)」

 

 十五年間この星で生きてきたシェフィルでさえ、原種返りとの遭遇はついこの間出会ったマールが初めて。それぐらい原種返りは稀な突然変異であり、頻発するものではない。

 無論突然変異は確率的な事象なのだから、どんなに低確率でも絶対に起こらないとは言い切れない。しかし奇跡のような不運を想定するより、もっと高確率な、『合理的』な事態だと考えるのが妥当だろう。

 何より、猛烈に嫌な予感がする。

 今までに感じた事もない、原種返りを上回るような、凄まじい嫌悪感がシェフィルの全身を駆け巡っていた。

 

「きゃあっ!? ま、また……」

 

 振動が一度だけなら、安全な巣内に引きこもるのも一つの手だろう。だが振動と爆音は、断続的にシェフィル達まで届く。

 何が起きているのかは分からないが、かなり激しい『活動』のようだ。巣内に隠れ続けても、その活動の巻き添えを喰らう可能性がある。仮に運良く直撃せずとも、余波を受け続ければ地下にあるこの住処が崩落するかも知れない。

 逃げるかどうかを判断するにも、まずは情報を集めなければならない。それも追い詰められる前、余裕がある今のうちに。

 

「アイシャ! あなたはここで待っていてください! 私が様子を見てきます!」

 

「ま、待って、シェフィ……」

 

 アイシャの返事を待たず、シェフィルは走り出す。振動で巣が揺れ、天井から土がパラパラと落ちてきたが、気にせず駆け抜けていく。

 やがて地上へと跳び出したシェフィルは、即座に電磁波を感じる方へと振り向いた。

 詳細は不明だが、出力だけで見れば相手は原種返りに匹敵する。見える範囲にいる事自体が危険だ。一瞬だけでも姿を確認し、そこから推測を重ねて情報を得るしかない。とはいえ巣穴の周辺にはトゲトゲボーが生い茂っている。高さ三メートルの生物がひしめいていては、身長二メートルにも満たないシェフィルでは殆ど視界がない。近場なら兎も角、遠く離れた存在の姿を見る事は出来ないだろう。

 そう思っていたシェフィルだが、『それ』の姿を確かめるのは容易かった。

 何故ならそれは地上に広がるトゲトゲボーの茂みの中ではなく、空に浮いていたのだから。

 

「あれ、は……!?」

 

 唖然としてしまうシェフィル。自然界では致命的な『隙』を晒す行為であるが、此度はあまりに衝撃に思わずそうなってしまう。

 空にいる存在には、見覚えがある。

 だがあれがこの星に降り立つ筈がない。何故ならエネルギーを吸い尽くされ、星に近付くだけで墜落してしまうのだから。事実それは以前、この星に墜落している。ゆったりと浮遊し、平然と飛行出来る訳がない。

 しかし目の前の存在――――人間達が乗っている戦闘艦は今、なんの問題もないとばかりに浮かんでいた。

 

「(私の記憶違い? いや、そんな筈はありません。あんなヘンテコな形、忘れる訳がないですし、この星のどの生き物とも似ていません!)」

 

 戦闘艦は宇宙で見たものと同じく、円錐形の本体に、棘を三本生やした形状をしている。あのようなもの、宇宙で見た人間達の船以外にシェフィルは知らない。

 ならばアレは人間の船だ。しかしどうやってこの星まで降りてくる事が出来たのか。エネルギー吸収がある以上、こんな近くまで来れる筈がないのに。

 いや、そもそも。

 

「(どうしてこんなところまで降りてきたのでしょうか)」

 

 地上の研究員を回収するだけなら、戦闘艦が地表まで降下する必要はない。母達が送迎を行えば済む話だ。詳しくは知らないが、人員だけでなく物資の搬入出だって母達がやっていると聞く。「勝手に星の生物を持ち出されない」ように監視するためという意味合いもあるのだろう。

 なんにせよ人間達がわざわざ地上まで来ずとも、この星の研究は出来る。だというのに降下してきたという事は、研究以外の目的がある筈だ。

 ではその目的はなんなのか? シェフィルの疑問の答えは、その戦闘艦自身により明らかとなった。

 戦闘艦の下部から、何かが投下されたのである。

 何を落としたのか。抱いた疑問に突き動かされる形で、シェフィルはそれを凝視。どうやら丸くて黒い塊で、落下しても変形しない事からそこそこの強度はあるらしい……と、分かるのはこの程度。正体を知るにはあまりに情報が足りない。

 シェフィルが見つめている間も、物体は自由落下を続ける。減速する気配はない。やがて物体はトゲトゲボーにより遮られている、視界の外に落ちてしまう。

 そうして地上に辿り着いたと思われる頃になって――――電磁波(閃光)が放たれた

 瞬間、シェフィルの身体に強烈な刺激が迸った。殴られたような衝撃であり、少なからずダメージも受ける。普通の人間なら(耐えられるかどうかはひとまず置いとくとして)突然の出来事に困惑するだろうが、シェフィルの合理的な知性は何が起きたのかを即座に理解した。

 大爆発。

 戦闘艦の投下した何かが落ちた、そう思われる場所で爆発が起きたのだ。やがてトゲトゲボーの茂みでも隠しきれないほどに大きな、濛々と舞い上がる黒煙が姿を現す。自分の感覚が狂い、何も起きていないのに痛みを感じた訳ではないと、目の前の景色が証明した。

 そして爆発が起きたという事は。

 

「(に、人間達の、攻撃……!?)」

 

 辿り着いた答えに、シェフィルは唖然としてしまう。

 開発による自然破壊なら分かる。自分達が利益を得るため、他者の棲まう環境を破壊・強奪するのはなんら不思議な事ではない。生物は何時だって自分の事が最優先であり、他者との共生は結果論でしかないのだから。

 しかしあの『攻撃』に、そんな合理性は感じられない。そもそも攻撃というのは、捕食者が獲物を襲う時や、獲物が捕食者への反撃としてするもの。人間達がしているのはそういった戦闘ではなく、周辺環境を破壊するためにしているようにしか見えない。

 何故こんな無分別な破壊をしているのか――――

 

「(なんて考えても無駄ですね)」

 

 あの人間達と自分では、価値観も常識も立場も違う。考えたところで向こうの思惑は読めないと、シェフィルは即座に思考を打ち切る。

 それよりも優先すべきは生存。人間達の攻撃対象に自分やアイシャがいるかは分からないが、あんな大規模な破壊行為をしているのだ。巻き込まれる可能性は十分にある。考え事は、安全な場所に逃げてからでも遅くはない。

 すぐに巣へと戻り、アイシャと共に逃げなければ……そう思うシェフィルだったが、行動に移す事は出来なかった。

 人間達がまた何かを投下。それによって生じた爆発は、先程のものより相当近かったのか――――シェフィルの下まで衝撃波が届き、彼女の身体を突き飛ばしたのだから。

 

「ぐぁ!?」

 

 津波のように押し寄せる茶色い爆風が、シェフィルの身体を襲う。

 爆風だけなら、どうにかこの場に留まる事が出来たかも知れない。しかし周りに生えているトゲトゲボーが耐えられずにへし折れ、シェフィル目掛けて飛んできた。破片が全身を打ち、棘が肌に刺さる。集中力が掻き乱されてしまい、全身のバランスを取るのが難しい。

 僅かに足を滑らせた。

 ただそれだけのミスでシェフィルは転倒。爆風に押される形で、シェフィルの身体は大きく突き飛ばされてしまう。すぐに立ち上がろうとするが……人間達の船はその間にまた何かを投下。再び大爆発が起こり、爆風がシェフィルを突き飛ばす。これが何度も何度も起きる。

 

「くっ……!」

 

 どうにか体勢を立て直した時、シェフィルはかなり……そう、『かなり』遠くまで飛ばされてしまった。

 これは不味い。具体的にどれだけ移動したのかが分からない。

 方角は分かるので、真っ直ぐ進めば何時か自分達の暮らす巣穴に辿り着くだろう。しかし全力で、どれだけ走れば良いか分からない。転がった時間は相当に長く、果たして移動距離は数百メートルで済むのかどうか。

 おまけに周囲を埋め尽くすほど生えていたトゲトゲボーが薙ぎ倒され、周りの景色まで変わってしまった。恐らく倒れたトゲトゲボーで巣穴も埋もれている。これでは戻ったところで、巣穴を見付けられないかも知れない。早くアイシャの下に戻らなければならないが、慌てて走って万が一にも通り過ぎたら……

 

「っ……!」

 

 恐れていても始まらない。アイシャが待つ巣に戻ろうと、シェフィルは走り出そうとする。

 が、その肩を何かに掴まれた。驚き、反射的に振り返り――――

 

【シェフィル。此処は危ないですよ】

 

 そこにいたのが母と分かり、ホッと安堵した。量子ゲートワープでシェフィルの傍に現れたのだろう。

 尤も、安心していられたのは一瞬だけ。母ならば何か知っているのではないかという、期待と焦りがすぐに噴き出す。

 

「母さま! 一体何が起きたのですか!?」

 

【詳細は不明です。ですが、どうやら人間達が攻撃を始めたようです。惑星中で戦闘行動が確認されています】

 

「わ、惑星中ですか?」

 

 シェフィルは母から伝えられた情報に、僅かな困惑を覚える。

 攻撃するという事は、人間達は何かを倒したいのだろう。だが、それならどうして戦力を広範囲に分散させるのか。纏まればいいというものではないが、星全体に散っていては仲間との協力が出来ず、各個撃破される危険性が高まる。戦力は一点集中させるのが合理的で、賢い人間達がそれを知らないとは思えない。

 敢えて戦力を分散させているとすれば、考えられる可能性は二つある。

 一つは攻撃対象が何処にいるか分からず、闇雲に攻撃しているため。しかしこれは少し考え難い。無差別攻撃は色々なものを巻き込むため、多くの敵を作る。本来敵対する必要のないものまで敵に回るのは、勝てる勝てないを抜きに考えても、エネルギーの無駄遣いだ。合理的に考えれば敵対者だけをピンポイントで攻撃する方が良い。

 もう一つの可能性は、攻撃対象が惑星全体である場合。

 だがこれも考え難い。惑星全体を攻撃する動機が、全く思い付かない。確かに惑星シェフィルの生物は危険で、恐らく研究のため滞在している人間は何人か食い殺されているだろう。だが、星から出るつもりはないのだから、降りてこなければ襲われない。わざわざ攻撃し、殲滅する意味が分からない。

 

【理由は不明です。ですがここまでの攻撃された以上、見過ごす事は出来ません】

 

 母も分からないとハッキリ伝え、それからシェフィルに視線を向けた。じっと、見つめるように。

 普段らしからぬ、沈黙を挟みながら。

 

「……母さま?」

 

【ひとまず、巣穴まではあなたを送りましょう。私なら巣穴の位置が分かります。ですが避難は自分でしてください。良いですね?】

 

「え、あ、はい! ありがとうございます!」

 

 まさか送ってもらえるとは思わず、シェフィルは驚きながらも感謝を伝える。

 母が何を考えていたのかは分からない。しかし今はそんな事を考えている場合ではなく、シェフィルは疑問を頭の片隅へと追いやる。

 アイシャの下に向かいたい。

 一番大切な事だけを考えて、シェフィルは母と共に巣穴へと戻った。

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