ツンツン頭さんを守護りたいスレ【滞空回線は糞】   作:原石うじゃうじゃ

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 連載19話目でようやくちゃんとした戦闘描写です。
 濃密に書きました。


【悪魔】混沌の隷なり

 『それ』さえ倒してしまえば――

 それは、理論や倫理ではなく、もっと根源的なモノが叫んでいた。

 魔力と呼ぶ『らしい』それが、目の前でまるで陽炎のように、景色を歪ませていること以外、上条には何も分からない。

 『それ』と、先ほど話していた『首輪』から、推測や憶測といった、何の確証もない思い込みに等しい叫びが、強く己に訴えていた。

 

 ようは、『それ』さえ倒せば――

 

 インデックスの両目はもはや、人のそれではない。

 そこに宿る深紅の魔法陣は、教会が用意していた二重三重の防御網そのものであり。

 

「。は」

 

 上条は震えている。

 恐怖?確かに突然姿を見せて、『異常』をまざまざと披露している、インデックスを操る何かにはある。

 絶望?いいや、まだ幸福な結末(ハッピーエンド)を諦めるには早く、そして充分過ぎる程に『希望』がある。

 では何か、それは――

 

「はははははははははははははははははははははははははははははは!!!」

 

 ――『歓喜』。

 ()()()()()()()()()()()

 『それ』ではなく、正確には顕現した『自動書記(ヨハネのペン)を操る者』を攻略する為に。

 ()()は、迅速に行動を開始する。

 

「――跳んで!」

 

 歓喜で沸騰しそうな心臓と脳。――だというのに。

 上条当麻という『ヒーロー(主人公)』は、背後から聞こえたその言葉に、疑惑や躊躇を見せなかった。

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()

 膝を曲げ、今の自分にできる全力を出して、跳ねるだけ。

 背中から羽が生えた訳でも、そのまま空中浮遊ができるなんて甘い(幻想)はない。

 だが、これでいい。

 

「――ッ()()()()()…!」

 

 先ほど、上条に跳ぶように言ったシノアは、鎌を持つ手に一層強い力を込める。

 対象を斬るのではなく、打つように振るうように、刃の側面で、彼の足裏に衝撃を与える。

 土壇場の行動、何の説明もなく、成功する見込みなど、皆無に思える行動。

 

 それでも、彼は『切り札(幻想殺し)』を前に、しっかりと前へ()()()

 

 あらゆる外敵に対し、適応する最強の防衛システムであろうとも。

 その手綱を握っているのが、たとえかの有名な悪魔だろうと、()()()()()()()()()()()()()、再起動の際の隙は、どうしようもない。

 その隙を狙い、上条は空を飛ぶ。

 右手を突き出し、『幻想殺し(イマジンブレイカー)』と名付けた、神すら殺す己の力を、その真っ赤な魔法陣にぶつけ――

 

「――拘束」

 

 それより前に。

 これから一気に、力を込めて右手を振るう――その寸前で、呆気なく。

 それまでの意気込みを鼻で笑うかのように、彼の身体を覆いつくす、緑色の津波。

 正確には、数千から数億にまで匹敵する、緑色の『小さな何か』が、まるでそれぞれが意志を持っているかのようで。

 それにより、上条の身体は空中で停止した。

 

「完了。半径五十メートルに散布した計測用魔力の随時消滅を確認。――解析不能の能力、その効果範囲は右手首のみと断定。よってそれ以外の身体の箇所を媒体に、常時拘束具を形成し――」

「馬鹿な…!」

 

 声を上げたのはステイル。

 その声には驚愕の色が浮かび、目の前で起こっている信じられないもの、それが持つ情報力に圧倒されていた。

 だが、ステイルの声に宿っていた驚愕は、インデックスの披露した魔術そのものではなく。

 本来魔力を練れない筈のインデックスが、こうして魔術を使っているという事実に向けられていた。

 それはつまり、彼女の人間としての当たり前である魔力すら。

 こんなものを身体に刻む為に、何処までも貪り尽くしているということ――

 

「クソッ――!」

 

 ステイルの怒りを他所に。

 『自動書記(ヨハネのペン)』を起動するインデックスと、それを()()()は止まらない。

 

「『偶像の理論』と『献色』を抜擢。『疑似再現』の為の構成情報を統合…魔力の形状模倣と『特定魔術(ローカルウェポン)』の構成に成功。『ゴルゴダの偽・十字架(The_ROOD_Copy)』を続けて――」

「ぉおおおおお――!!」

 

 バギンッ!と。

 すぐに『ゴルゴダの偽・十字架(The_ROOD_Copy)』を右手で打ち消し、上条は拘束から逃れる。

 いくらかスピードを落とされたが、以前として吹き飛ぶ衝撃はそこにある。

 再び、上条を捕えようと蠢く『ゴルゴダの偽・十字架』。

 一時的に『幻想殺し』で打ち消したとはいえ、それを形成しているのは無数の小さな十字架に過ぎない。

 触れた箇所から瓦解し、しばらく制御を失ったそれも、時間さえあれば簡単に復活を果たせる。

 

「再び、『ゴルゴダの偽・十字架(The_ROOD_Copy)』を発――」

 

 インデックスは首を振り、その虚ろな視線とも呼べないモノを、上条に向ける。

 転びそうになるのを必死に耐え、走る上条の無防備な背中を、『ゴルゴダの偽・十字架(The_ROOD_Copy)』が狙い撃ちにし――

 

「獅子の神子たる高神の剣巫が願い奉る――」

 

 否。――そんなことは許されない。

 それから守る為、彼女は己が持つ槍の真価、それを惜しみなく発動する為に、祝詞を詠唱する。

 "幻想槍"こと姫柊雪菜、彼女が手に持っているのは、別世界においては三本しかこの世に存在しないとされる、秘奥兵器。

 正式名称、七式突撃降魔機槍(シュネーヴァルツァー)

 それがもつ()()()()()()()()()()と、結界を斬り裂く破魔の力は、今この場において、最善の道への近道となる――!

 

「雪霞の神狼、千剣破の響きを持って楯と成し、兇変災禍を祓い給え――!」

 

 瞬間移動と見間違う程。

 文字通り一瞬で懐に入り込み、槍による零距離からの攻撃が、『ゴルゴダの偽・十字架(The_ROOD_Copy)』を穿つ。

 ブン…と、まるで壊れたバイクのエンジンを思わせる音が一度鳴り、次の瞬間。

 所詮一時的な機能不全に過ぎなかった筈の『ゴルゴダの偽・十字架(The_ROOD_Copy)』が、()()()

 『書庫』である肉体を守る『盾』であり、上条当麻という名のイレギュラー(幻想殺し)に対処するための『矛』が、効力を完全に失った。

 

「今のうちに!」

「――助かった!!」

 

 走る。そして――

 

「ッらぁあああああ!!!!」

 

 今度こそ。

 その隙を狙って上条は、インデックスを操る赤い魔法陣に触れた。

 三度、バギン!と、静電気と呼ぶにしては、強すぎる衝撃と感触を右手に覚え。

 次の瞬間上条の身体は、先ほどのミサイルのように飛ぶ己の身体の、その慣性をより大きく上回る強い反動(ノックバック)で、インデックスの身体から離される。

 上条の表情は、暗い。

 

 ――消し切れなかった…!

 

 幾度となく経験した『幻想殺し』の発動感覚。

 それとは違う、不完全燃焼とも呼ぶべき感覚と、何より未だ目前に存在する『自動書記(ヨハネのペン)』。

 あと一回。触れさえすれば――

 

「――警告、第三章第二節。Index-Librorum-Prohibitorum──禁書目録の『首輪』、第一から第三まで全結界の貫通を確認。再生準備……失敗。『首輪』の自己再生は不可能――」

 

 再び上条が駆けるよりも前に、インデックスが動いた。

 

「――これより()()()()を終えた『(セント)ジョージの聖域』を発動、侵入者の排除を試みます」

 

 浮かび上がる赤い魔法陣。

 そこから否が応でも感じさせられる――『何か』の波動。

 咄嗟に、それを防ぐ為に右手を突き出した上条に、依然倒れたままの伯理が叫んだ。

 

「――不味い!()()()!」

「ぐっ――!」

 

 次の瞬間、落雷の如き轟音が響き渡る。

 だが、実際に魔法陣の後点を中心にした真っ黒な亀裂、その中から放出されたのは、雷など鼻で笑える程の質量を持った光の柱。

 地面を抉り、魔力に当てられ変質した物質が雨となり、再び祝詞を詠唱しようとしていた姫柊の動きを止める。

 上条は右手でそれに一瞬触れただけで、光の柱が持つ異質さを理解し、そして背後から聞こえたその言葉通りに、腕を突き出す姿勢を中断し、下から掬いあげるように振り上げた。

 続いて、伯理が咄嗟に打ち出した『威葬』が、家屋の一部を破壊し、『羽』を生み出す筈だったそれを、更に上へ軌道がズレるように手助けをする。

 ビリビリと感じる違和感。それに上条は息を吞んだ。

 

(今の感覚…!『物量』どころか『質』までがバラバラだった…もしあのまま受けてたら…!)

 

 幻想を殺すと謳う、右手の掌が僅かに痛む。――それが示すこととはつまり、『幻想殺し』すら圧倒できる程の、魔術質量でさえ『基準』に過ぎないという事。

 

「――失敗」

 

 糸で操られる死体のように、インデックスは小さく首を曲げ、俯く。

 ――隠れたその顔には、愉悦の笑みが浮かんでいることを、その場に居た者は気づかない。

 

「算式流用開始。『真・聖歌隊(グレゴリオ=クアイア)』。相似『偽・聖歌隊(グレゴリオ=レプリカ)』における『代替詠唱(スペル・サンクチュアリ)』の理論を転用――」

 

 もはや、人の頭脳では理解の及ばない『何か』そのもの。

 インデックスの口、そして喉にまるで、硝子のように半透明な、光の雲のようなものが纏わり、そして一体化するように、取り込まれる。

 バギン!と凄まじい音を立てて。

 今も尚、冷たく機械のように言葉を紡ぐインデックスとは別に。

 まるで壊れたラジオ放送のような、耳障りな音質で、新たな声が並列で聞こえた。

 

「壁に傷をつけた魔術の逆算を開始……失敗。該当する魔術は発見できず」

「『催眠詠唱(スペル・トランス)』、続いて『ルーン魔術』の基礎を転用…『拮抗魔術(リミテッドウェポン)』の一時構築に成功、継続時間はおよそ三十秒――」

「『自動書記(ヨハネのペン)』による『特定魔術(ローカルウェポン)』発動を一時中断し、『代替詠唱(スペル・サンクチュアリ)』の実行を優先。――成功、『拮抗魔術(リミテッドウェポン)』の永続発動を只今より開始」

「『拮抗魔術(リミテッドウェポン)』を発動元とし、『(セント)ジョージの聖域』を再展開。侵入者の排除を試みます」

「上記の術式理論を『竜王の殺息(ドラゴン・ブレス)』に集中。――最も難度の高い敵兵『上条当麻』の破壊を最優先に設定」

「続いて残る敵兵――種族(カテゴリ)名『不壊の混沌』に向け、『竜王の殺息(ドラゴン・ブレス)』を『追加詠唱(リブートスペル)』で実行。その効果を更に――」

 

 インデックスの両目にあった二つの魔法陣が一気に拡大し。

 そして彼女の顔の前には、直径二メートル強の魔法陣が()()

 あの光の柱の正体――『竜王の殺息(ドラゴン・ブレス)』を発動する為の媒体とも呼べるモノが、浮かんでいた。

 

「  。   、」

 

 もはや言葉にもならない、人間の頭では理解ができない『何か』をインデックスは歌う。

 首を動かし、魔法陣を再配置する意味は、ない。

 次に襲い掛かってきたのは――閃光。

 しかし、それらは光の柱として、上条たちに襲い掛かるよりも前。

 

「そん、な…」

 

 その弱音を零したのは、一体誰だったか。

 ステイルか、神裂か、それとも上条か。

 だが、一つ断言できるのは

 ――()()に、諦めなど一切ないということ。

 

「お前らが欲しいのは――」

 

 ビキビキ――!

 限界を超えて脳を酷使したことで、伯理の目と鼻と口、あらゆる顔の穴から血が流れる。

 亜空間に接続する『蔵』、それへ既に『登録』を済ませてある、今この場において最も期待を向けられる者――

 それに賭けて、絶望など感じていない彼らは動く――

 

()()()だろ…!!」

 

 黒い気泡が虚空に浮かび。

 ()()の刀が、そこから空気を裂く様に降り立った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

石凝姥命(いしこりどめのみこと)よ――」

 

 神霊剣士、降臨。

 

 

 

 


 

 

 

 

1980:名無しの転生者

ペンデックスがえっぐいことになってる…

 

1981:名無しの転生者

コロンゾン本体じゃないだけ万どころか億倍はマシ…ではあるが

いやにしてもマジック暴力が過ぎる…

 

1982:名無しの転生者

周りの様子は?ここまで異変が起こってたら漣家邸宅付近もかなりの騒ぎが起きてんじゃねぇの?

 

1983:パトレーサー

今確認してる

予想通りというか何というか…不気味な程に人がいない…

漣家邸宅付近、そこに普段住んでる学生も、店員も等しくだ…

 

1984:名無しの転生者

人払いの結界ってやつ?

 

1985:名無しの転生者

いや、十中八九アレイスターの仕込みだろ

多分これも、あいつの『プラン』通りってこった

 

1986:名無しの転生者

ペンデックス騒ぎは最悪俺らと『フローター』総出でできるだけ対処する予定だったが…

結果的にあいつが助けになってくれたと思うと…かなり複雑な気持ちになるな

 

1987:名無しの転生者

これはつまり、あいつは俺たちの事を認めてる…ってことでいいのか?

 

1988:名無しの転生者

俺アレイスターのことクッソ迷惑な魔術アンチってことしか知らねぇんだけど

…本当に俺たち大丈夫なんか?

 

1989:名無しの転生者

正直、一番怪しいのはコロンゾンだろ

 

1990:名無しの転生者

……『蔵』を突破する為に潜伏、だけならまだしも

既に『事前準備』を終えたドラゴンブレスを見るに…コロンゾンの遠隔操作は最初からだと見た方がいい

だが一番の疑問は…

 

1991:名無しの転生者

何の為に今日このタイミングでってことだよな

 

1992:名無しの転生者

奇襲を仕掛けて転生者を始末したいならもっといいタイミングがあったし

なんでこんな「俺たちが対処できるタイミング」で暴れたのか……だよな

 

1993:名無しの転生者

"神霊剣士"が来たから向こうはもう安心として…

この後どうする?

 

1994:ヤニ医者

無茶をした馬鹿を治療します

 

1995:名無しの転生者

漣家邸宅の復旧作業をします……

 

1996:名無しの転生者

今日も上司とパイセンにパシられます(悲しみ)

浜面…お前だけが唯一の友や

 

1997:名無しの転生者

上条さんの記憶は?

そりゃ一番いいのは失わないことだけどそんな美味い話あるとは思えんし

 

1998:市場男

無茶をした馬鹿なので治されます(脳はギリギリセーフだった)

 

1999:名無しの転生者

幻想御手の対処もあるのに仕事が増えすぎだろォオオオオ

 

2000:名無しの転生者

>>1997

そんなの決まってるだろ?そりゃ――

 

※このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

 

 

 

 


 

 

 

 

 『竜王の殺息(ドラゴン・ブレス)』が()()()()()()

 

()()()()()()()

「――――――」

 

 その少女の格好は、神裂と同じく、普通の範疇の服装ではあった。

 裾が広い、襟の大きな白のシャツの上から、右肩だけに紐がかけられた、赤いサロペットスカート。

 薄紫の長い髪を、黄色いリボンでポニーテール状に纏めている

 『蔵』を通じて呼び寄せられた謎の剣士は、インデックスの()()()()()()に向けて、そう言った。

 

 その表情は、少女のものとは思えないほどに硬く、鋭い。

 彼女がこれまでに踏んできた場数。それを簡単に証明する威圧感。

 

 "神霊剣士"こと、綿月依姫は、決して『聖人』である神裂のように、素の肉体性能が飛び抜けて優秀という訳ではない。

 背の高さも、そして身体の筋肉も、まだ平均的な少女そのもの。

 手に持つ日本刀も、二メートルなんて常識離れした大きさでもなく、少女の身体に合うように調整された、小さな武器に過ぎない。

 

 ――だが、強い。

 

 本能的にそう訴えてくるような、言葉にしなくても理解ができる『何か』を、彼女は持っていた。

 くるりと、後ろにいる顔馴染み――伯理には、柔らかい表情を浮かべてから。

 

「丁度良かったですか?」

「最高だ」

 

 笑いあう。

 その気になれば、互いは脳内で、いつだって『話す』こと自体はできる。

 だが、それは決して『会話』ではない。

 間違いなく『危機』に分類されるこの瞬間。

 だとしても。――それでも、彼らは嬉しかった。

 が。

 

「…ん?」

 

 ふと、その時。

 伯理は、()()()()。――そのもう片方の存在に気づく。

 こちらの訝しげな視線に気づくことなく、それは声を張り上げ。

 

「ここで会ったが百年目!()()()()()()とやらの次は貴殿との久――」

「……………」

 

 伯理から見て、丁度影になって見えなかった場所。

 そこで、先ほどからワーワーと騒いでいるのは、依姫より更に小柄な体躯の少女であった。

 和服に身を包んだ変わった服装。そして顔に一閃、横へ深く切り込んだような痛々しい傷跡こそあるものの、その造形は非常に整っており、とても可愛らしいもの。

 だが、不思議なことに、一連の流れを傍観していた者…上条たちはその少女に向かって、『一般的な少女』に向けるべき感情を抱けなかった。

 

 何故なら、その全身は()()()一色で染まっていたから。

 

 "月侍"――月鍔ギンコ。

 漣家の最高戦力『濤』に所属する、四人目の少女が、紆余曲折あってここに降臨。

 よく見ると、服どころか少女の髪にも、斬った人間の内臓()()()()()()すら付着していて、凄まじい程にグロテスクだ。

 それでも、少女は己の身なりを気にするどころか、まるでおやつを取られた子供の如く、顔をわなわなと震えさせ。

 

「――!?どういう状況…何故にただいま!?折角オッレルス殿と会えたのにィ!!」

「お前なんつーヤツと会ってんだ…??」

 

 頭の痛みを忘れ、思わず口にしてしまった。

 困惑する伯理に、依姫は困ったように返す。

 

「すみません。どうやら彼女、また裏社会の組織を相手するのに夢中だったようで…『蔵』を()()()に拒絶したのもそういうことです、そのしわ寄せが今来たのでしょう」

「組織?魔術絡みか?」

「いえ、ただの一般人の…再結成された人身売買組織ですよ、もう既に五度目の壊滅らしいですが…」

「……はぁ、戦いを邪魔して裏組織を見逃すのは良くないし、何より人命絡みなら仕方ないか…クビのことは暫くナシだ」

「――かたじけない!!」

「詳しい話はまた今度だ。…二人とも、頼んだぞ」

 

 どこか、気の抜けた会話を交わす三人。

 だが忘れてはいけない。

 たとえ見た目が少女だろうとも、まだ生まれて十数年の子供だろうと――

 

「はい」

「――御意」

 

 二人は、人類史に名を刻む『剣士』なのだということを。




 神霊剣士
普段は学園都市の外や、■■に赴き活動を続けている転生者。
癖の強いやつばっかな転生者の中で、唯一実力と人格の両方が揃った人。
魔術サイドからの認知度も高く、それの内容は――
見た目は東方Projectの綿月依姫。


今回でラストだと言ったな…あれは嘘だ(いざ書いたら筆が乗ってボリューム増えすぎた)。
明日こそラストです。

上条さんの記憶はどうなる?

  • 答え①ヒーローの上条は突如記憶が甦る
  • 答え②仲間がきて光の羽から助けてくれる
  • 答え③忘れたまま。現実は非情である。
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