ツンツン頭さんを守護りたいスレ【滞空回線は糞】   作:原石うじゃうじゃ

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 爆弾魔、介旅初矢屈辱。
 私軍兵に失神KO!
 掲示板に連行を晒される。


【平和】フロッピー

 体格差を無視した、見ているだけで惚れ惚れするようなアームロックを披露する、金髪ポニーテールの少女。

 その身長は自分たちより下で、更には身に纏うゴスロリ風の衣装からして、何の変哲もない一般的な少女と受け取れる風貌。

 であるなら、その身体が生み出せる力というのもたかが知れている…と普通なら思うだろうが、実際にその光景を見て、美琴はそうとは思えなかった。

 数メートルは離れているであろうこの場所からでも、アームロックをかけられている長点上機学園の制服を着た、昴と呼ばれた少女の首から、ミシミシと背筋が凍るような音が聞こえてくる。

 そのうち。

 

「お"っ…ち、ぢょタン"マ"…!」

 

 おおよそ年頃の少女が出してはいけない声が聞こえてきて。

 最後に、一回り大きな声量で「ぐえーっ!」と、ふざけたような悲鳴が聞こえた次の瞬間、ゴギッ!というコミックでしか見ないような音。

 

 完全なる静寂が店内を支配した。

 

 技が『キマった』と、素人でも分かる、五感で伝える見事な一連の流れである。

 と、"ノ"びてしまった少女をずるずると引っ張りながら、笑顔で。

 

「おほほほほ、お気になさらず♡」

 

 訳、これ以上騒ぎ起こすんじゃねぇ。

 なんとなくだが、あの少女が言いたい事はこれではないかと、何となく"理解"ってしまう。

 下手をすれば、常盤台のあの寮長にも匹敵するであろう、秘められた肉体のパワーを本能で感じ取った、そんな美琴。

 

「わ、私はパジャマが見たいなぁー」

「た、確か寝巻きはこっちの方でしたー」

 

 先ほどまでのを見なかったことにして、歩く初春と。

 

「行こう行こうー」

 

 それらに便乗する佐天。

 色々見てはいけないものを見てしまったような気はするが、とにかく今は一時的にでも、頭から消した方がいいだろう。

 今はショッピングを楽しむことに専念しよう、そうしよう。そんな心意気が見事に合致し、三人はテクテクと歩を進めた。

 そうして、三人が着いた寝巻きを取り扱っているコーナーは、やはり改装の影響で、以前の倍は置いてある商品が多く、人もかなりいた。

 そんな中、美琴の目に入って来たのは、あるパジャマだった。

 

 桜色や桃色と俗に称されるような薄いものではなく、分かりやすく視覚に焼き付ける、鮮やかな『ピンク』色の花模様。

 サイズは大人用と子供用、両方に対応しているものの、わざわざ『これ』を選ぶ大人はいないであろうことは、分かる。

 

 しかし、美琴にとっては好みドストライクであり――

 

「ね、ねぇこれ可愛…」

「アハハ見てよ初春、このパジャマ!すっごいセンス!」

 

 美琴の言葉を遮って、無常な佐天と初春による批評が繰り広げられる。

 

「こんな子供っぽいの、いまどき着る人いないっしょ」

「小学生の時くらいまでは、こういうの着てましたけどねー」

「……………」

 

 音もなく、パジャマを指さす右手を下ろす。

 一対二。残念ながら美琴の好みを肯定する者は、この場には一人もいなかった。

 

「あ。そういえば、あたし水着も見ておこうと思ってるんですけど、いいですか?」

「えっ?え、えぇいいわよ!そ、そうよね!中学生にもなってこれはないわよね!うん!」

「…?確か水着売り場はあっちでしたね、行きましょう佐天さん」

「お~…やっぱここも大きくなってる…………」

 

 一瞬不審がられたが、特に気にすることなく、二人は美琴から離れた。

 無自覚とはいえ、目の前のエリート中学生の心を抉ってしまったとは露知らず。佐天と初春は楽しそうに、水着コーナーに向かって歩きだす。

 その隙に、美琴は花模様のパジャマを手に取った。

 

(…いいんだモン。パジャマなんだし、誰に見せる訳でもないんだから…)

 

 そう自分に言い聞かせ、美琴はチラリと、初春たちの方を見る。

 今の流行であるパジャマを探し、マネキン人形の数々に目を走らせる二人は、こっちの様子に気づいていない。

 

(初春さん達は向こうにいるし、一瞬姿見で合わせるくらいなら……そうよ、誰に見せる訳でもないし…いいモン…)

 

 誰も聞いていないが、心の中で必死に弁明をする美琴。

 横目でもう一度、水着売り場の初春たちを確認し、こっちの方を見ていないことを確認。

 商品を手に取り、周りの視線を気にしているのか、キョロキョロと視線を動かす姿は、傍から見れば完全な不審者である。

 が、そんなことを気にする余裕のない美琴は、そうして素早く、姿見で服を合わせ。

 

「それっ――」

「何やってんだオマエ、挙動不審だぞ」

「――ッ?――――ッ!!??」

 

 姿見に割り込んできた、どこぞの()()()()()

 再度言うが、商品を手に取ったまま、キョロキョロと視線を動かす姿は傍から見れば、完全な不審者のそれであり。

 それを、いくら出会うたびに喧嘩を売られるとはいえ、見知った少女である美琴がやっているとなれば、彼も思わず声をかけずにはいられないのだ。

 

 上条当麻。

 

 幻想を打ち消す右手を携えた、まだ『透明になる前』の彼は。

 未だ、顔を真っ赤にする美琴に困惑していた。

 

「…?本当にどうした、オマエ?」

 

 一方、美琴はあまりにも突然の出来事に驚愕して、手に持った商品を背中に隠すことなく――

 

「な、なななな…な、なんでアンタがここにいるのよ!?」

「いちゃいけないのか?」

「大体ここレディース売り場よ!?アンタ男でしょ…!?」

「あ、そういう。あと俺はただ友達の買い物について来ただけだから、そういうんじゃねーよ」

「…友達?」

 

 美琴は一瞬、初めて言葉の概念に触れた赤子のように、頭が空白になった。

 自分の雷撃を無効化し、見ず知らずの他人である自分を助けようとしたお人好しであり、そして自分をガキ扱いした。自分にとってはとにかく気に食わない人間。

 

 それが上条当麻という男。

 美琴にとって、上条とはそういう認識だ。

 

 しかし当たり前の話だが、彼も自分と同じ人間であり。そして更に同じく、学校に通う一生徒。

 当然、この男にも『友達』というものが存在する。というのに、美琴は妙に現実味のない。そんな感覚を味わっていた。

 友達。

 

「…ん?」

 

 レディース売り場。

 友達。

 自然と、結びつく答え。

 

「おい上条」

「おにーちゃーん!」

 

 その答えを肯定するように、聞いたことのない声の少女。

 そしてもう一つ、こちらは以前に、それもつい最近聞いたことがある、もっと幼い少女の声だった。

 

「あ、トキワダイのおねーちゃんだ!」

「昨日のカバンの子…久しぶりね、元気だった?」

 

 つい先日、公園で会った幼い少女。

 どうやら少女の方も、こちらの事を覚えていたようで、それを嬉しがりながら、美琴は笑顔で手を振って返す。

 少女は笑って。

 

「うん!元気だよ!ねぇねぇおにーちゃん、これ似合う?」

「おう、似合ってるぞ」

「そう?嬉しいな」

 

 美琴は思わず聞いた。

 

「お兄ちゃんって…もしかしてアンタの妹?」

「ん?あぁいや、ただこの子が洋服店探してるって言うから、ついでに案内しただけだよ」

「ついでって…」

「ねーねーおにーちゃん、これは?」

「おう、どれも似合ってるぞ」

 

 美琴から視線を外し、再び上条は、鞄の少女との会話に戻る。

 普段ちょっかいをかける際の、「無視すんな」という言葉を、流石に今出せる程、美琴は常識知らずという訳ではない。

 必然的に、次に興味を惹くのは――

 

「もしかして、アイツの言ってた『友達』って…」

「私のことか?」

 

 そして、もう一方。

 美琴も今までに、一度も出会ったことのない、長い黒髪の、自分より少し年上であろう少女。

 それがじっと、()()()でこちらを見つめる。

 一瞬、思わず美琴は身構えた。

 まるで、()()()()()()()()と対峙したような、形容し難い違和感を覚えたから。

 

「なるほど。アンタが噂の『超電磁砲』か」

「えっと」

「安久黒奈。こいつ(上条)の連れだ」

 

 表情を変えることなく、彼女は言う。

 続けて、鞄の少女との会話を終えた上条が割り込んで。

 

「ってか、オマエこそさっきまで何やってたんだよ?周りをキョロキョロ見て…ってそれか?」

「え"」

 

 上条の視線が、美琴が手に持つ花模様のパジャマを捉えた。

 それにより、まるで時が止まったかのように、表情と身体を硬直させてしまい。

 結果として、パジャマを背中に隠すこともできず。

 日頃の僅かな恨みもあって、思わずといった風に、上条が。

 

「あー…なんというか、お前ってやっぱ子供っぽ…」

 

 それを、黒奈が口を塞いで止めた。

 

「むぐっ…」

「やめておけ。趣味嗜好は人それぞれだ。この前もそうやって、助けた男を怒らせただろうオマエは」

「っとそうだった。あぶねぇ…悪いなビリビリ。配慮に欠けたな」

 

 まるで縁側に座るおばあちゃんの如く。

 包み込むように生暖かい視線で。

 

「いいと思うぞ」

「いいと思うぞ」

「な、なっ――!」

 

 何より、それが二人がかりで向けられたせいで、美琴はあたふたして。

 

「ち、違うから!こんなの私好きじゃないから!」

 

 そうは言っても、傍から見ればそれは、まるで図星を突かれたかのように、必死に否定しているようにしか見えない。

 実際はちゃんとその通りで。そしていくら鈍感な上条とはいえ、これに気づかない程ではなく。

 依然と、優しい目をしたまま。

 

「いや、本当に気にしなくていいって」

「そうだぞ、可愛らしくていいじゃないか」

「おねーちゃんのパジャマ可愛いね!」

「ち、ち…!」

 

 上条、黒奈、少女の順に。

 決して否定することなく、微笑ましいものを見るような、優しい瞳と言葉を向けられ。

 

 それにより、自分が先ほどから全く誤魔化せていないことに、今更気づいた美琴は。

 

 わなわなと震えながら、もはや初春たちの事など頭から抜け落ち、そして。

 

「ち、違うから――!!」

 

 少女の羞恥の叫び、が店内に響き渡る。

 そして今日、この日結局。

 セブンスミスト爆破は――()()()()()()()

 

 

 

 


 

 

 

 

700:アンチアクエリアス

はい逮捕ー!

抵抗は無駄なんだゾ☆

 

701:名無しの転生者

早い

 

702:名無しの転生者

仕事が早い

 

703:地獄火柱

爆弾を燃やす必要もなかったな、つーかぬいぐるみもまだ持たせてなかったし

あのガキンチョに接触する前に逮捕できてよかったぜ

 

704:名無しの転生者

てかさ、今までみたいにぬいぐるみ爆弾を仕掛けて、それを爆破だけならまだ分かる

あんな小さな子に持たせて遠隔で起爆とか頭おかしいんじゃねぇのか?

 

705:名無しの転生者

あの子が死んだらどうする気だったんだよ

いや…そもそも夕方の風紀委員とか、思いっきり他校の学生巻き込んでたな……

 

706:名無しの転生者

恨みで周りが見えなくなってるんだろうな、それこそ手段を選ばなくなるくらい

下手すりゃ人殺しになってたんだぞ…

 

707:名無しの転生者

それに力を得たからいじめてくる奴に復讐!じゃなくて

俺を助けなかった風紀委員を殺してやる…!になるのがホントさぁ

 

708:名無しの転生者

結局心の底ではいじめっ子にビビったままなんだろう、だから仕返しも出来なかった

でも怒りは発露したいから八つ当たり気味に風紀委員を殺そうとした

 

709:名無しの転生者

それに、仮にあのいじめっ子たちが病院に運ばれたとして、真っ先に疑われるのはいじめられてた介旅くんになるしね

保身もあったんだろう

 

710:名無しの転生者

>>706

それこそ原作で「今度こそ逝っただろう」つってたし

今までの爆破も本気で殺す気でやってたんだろうな

 

711:名無しの転生者

力に溺れるとこうなるのか……

 

712:名無しの転生者

学園都市クソすぎんだろ…

 

713:名無しの転生者

そしてアレイスターはクソ(いつもの)

 

714:名無しの転生者

そっちも気になるが…俺が一番聞きたいのはクロナだな

なんか…仲良くない…?

 

715:名無しの転生者

てか上条さん、今更ながらすっげぇハーレムだよね、主に女性転生者の

 

716:名無しの転生者

まぁ誰一人として恋愛感情はないんですけどね!

俺たちは真摯なファンなんや…

 

717:名無しの転生者

うーんこの

上里くんもワンチャン羨ましがりそうなぐらい真っ直ぐな好意

 

718:絶壁娘

ちなみにだが、上条は私の体質(人肉しか食えない)は既に知っている、その上で友達になってくれた男だ

あと偶にコーヒー奢ってくれるからあいつは良い奴

 

719:名無しの転生者

絶対最後の理由がメインだろお前、犬か?

 

720:名無しの転生者

犬でももうちょい賢いんだよなぁ…っぱ上条さんよ

 

721:名無しの転生者

アレイスター「わかる」

 

722:名無しの転生者

>>721

fu○k!!

 

723:名無しの転生者

ところで…上条さんガチ恋勢に目覚める可能性は…?

 

724:絶壁娘

ない

 

725:管理人

天と地が

 

726:飢餓マリ

ランバダを踊っても

 

727:ゴールドナット

ない

 

728:名無しの転生者

うーんこの

 

729:名無しの転生者

ある意味安心するわね、この徹底したファンボーイ・ガール姿勢

 




 そういえば前々回で悪の転生者が云々って話が出ましたが。
 あれはフラグでもなんでもなく、本当にそんな展開出すつもりはないのでご安心を。
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