ツンツン頭さんを守護りたいスレ【滞空回線は糞】 作:原石うじゃうじゃ
感想と評価の方も気軽にお願いします。
赤尾に連れられるがままに、上条は第七学区の病院に足を運ぶこととなった。
常日頃から、まるで仕組まれているのではないか?と邪推する程には不幸に襲われる上条にとって、ここの病院と、そこに勤務する医者との距離感は割と近い。
運が良ければ擦り傷や捻挫、悪い時には打撲傷……地区を練り歩く不良たち、そして更にその中でも貧乏くじな、スキルアウトや交通事故。
それらに巻き込まれても尚、上条が遅刻こそあれ、決して長期間の欠席をすることがないのは、ひとえにこの病院に勤務する、優秀な医者たちのおかげなのだ。
――と、当麻さん病院行きましょう……?一応診て貰わないと。
――あ、あぁ……悪いな……
クラスメイトが向ける、打算のない善意の提案に、上条は思わず頷いた。
正直な話。上条はあの時、とにかく無我夢中で身体を動かしていたということもあり。
自分がどのようにして、あの人の波をいなして値引き商品を手にしたのかも、周りの猛ける主婦や学生たちからどのような妨害を受けていたのかも、全く覚えていない。
だが話によると、どうやら自分は頭を強く打たれたらしいと、クラスメイトが万が一を危惧し、診察を提案してくれたのだ。
だから頷いた、頷いてしまった。
ぶっちゃけ、今はとにかく疲れてるから後にしたい。――そう続けて言うよりも前に。
コクリと、強く彼女が瞬間である、その行動は早かった。
「さ、着きましたよ!」
「…………」
……視線が痛い。
上条は思わず、疲労以外の要因でぷるぷると震える身体を、自分の両手で、抱きかかえるようにして呟いた。
「所で一つお聞きしたいのですが」
「はい」
「…もしやこれ以外の運び方は存在しないのでしょうか?」
「えっ?」
背中、膝の裏から感じる人肌の熱。
それはつまり、背中と足に手を回し、持ち上げている体勢の、世間一般で言うお姫――
「も、もしかして消防士搬送*1の方が良かったですか……?」
「いやそういう問題じゃ…え、できるんです?」
「一度テレビで見たことがあるので……」
――何故彼女はレベル0なのだろうか。
勉学も平均点より上。そして何より、一度見た動きならば完全に再現できる観察眼と、それに見合う身体能力。
ここに到着するまでの間、まるで地面を走るかのように、鉄格子の上をスルスルと走ったり、男の子一人を抱えているとは思えない、軽快なジャンプを披露していたと言えば、その凄まじさが分かるだろう。
そのせいで、必要以上に人の視線を集めていたのも事実ではあるが。
「このまま中に入りますよ」
「……」
…仮に能力が発現した場合、もしかして結構いいところまで行くのではないだろうか?そう思わずにはいられない。
そんな"もしも"を空想し、現実から目を逸らす上条。
抱える体勢を変える為に、赤尾は少し力を入れて、上条の身体を浮かせた。
「よっと…」
本人からすれば、抱えやすいように身体のポジションを変えた、それだけのつもりなのだろう。
しかしその瞬間。
僅かに、それは決して、「ない」とは言えないレベルではあるが、確かにそこにあるモノを、上条は感じた。
女子が女子たる由縁である、ちょうど上条の横腹に、軽く触れる程度の、布越しに伝わる人肌の――
「待て晶。流石にもう大丈夫だ」
「え、でも
「マジで大丈夫だ、ちょっと歩くくらい大したことないから問題ない、本当にマジで大丈夫だから心配なんてしなくていい、な?な?」
「え、えぇ……」
流石にこれ以上、女子に文字通りの重荷を背負わせる訳にはいかない。そう純粋な思いやりが九割、そして思春期男子としての葛藤が一割。
上条当麻が上条当麻である、究極のお人好しによる必死の拒否に、赤尾は思わずたじろいだ。
衆人の視線を肌で感じながらも、ゆっくり地面に足を付け、数分ぶりに立ち上がった、その時。
――パシャリ。
「お~こりゃ面白い」
「…なにやってんの?あんたら」
スマートフォンのフラッシュ音と共に、上条は全てを察した。
ギギギ…と、ブリキ人形のようにゆっくりと、首を動かす。
視線の先では、スマートフォン片手に、ニヤニヤと楽しそうに笑いながら、こちらを見つめる二人がいた。
片方は、ココアシガレットを口に咥えた少女。
年齢は上条、そして赤尾と同じ位の筈なのに、彼女の目元にあるほくろが、年齢に見合わぬ色気を演出している。
そしてもう片方は、黒い専用の衣服を着ている少女とは対照的に、正式な医師の証明である白衣を身に纏う女性。
年齢こそ、上条や赤尾より10は上だが、その幼い顔立ちと身長から、少女と言われても違和感を覚えない程だ。
そんな、一見して同年代の女子生徒に思える二人は、仲良くスマートフォンで写真撮影を終えて。
手招きをして上条たちを院内に誘う。
「全く、そんなんじゃいつか刺されても知らないぞぉ?」
「ハハ、ウケる。
「ちょ、それを言うなら当麻さんが刺されるのが先でしょ!」
「いやどういう意味です??」
カレーカルテ。――天久鷹央。
彼女の言葉に、割と失礼な言葉で反論する赤尾と、未だ己に向けられている好意の数を把握し切れていない上条。
彼らはそれぞれ、雑談を続けながら、院内に足を揃えて向かっていく。
269:ヤニ医者
じゃあ治療開始しまーす
…ハイ終わり
270:名無しの転生者
早い
271:名無しの転生者
速すぎィ!
上条さんも慣れてるみたいで草生えますよ
272:名無しの転生者
まぁ軽い打撲だから多少はね?
273:名無しの転生者
いや思いっ切り椅子で殴られ…
274:名無しの転生者
知らなかったのか?
ギャグ補正からは逃げられない
275:名無しの転生者
わーい、ぼくギャグ補正だーいすき
276:名無しの転生者
反転術式…便利だな
277:名無しの転生者
術式反転…?
278:名無しの転生者
>>277
違う、そうじゃない
279:名無しの転生者
どれも一緒では?ボブは訝しんだ
280:ヤニ医者
私は術式ないんだよなぁ
281:名無しの転生者
>>279
「何を言ってやがる、違わねぇよ!」
「おまえは反転術式で」
「オレは術式反転だ!」
「そこになんの違いもありゃしねぇだろうが!」
282:名無しの転生者
違うのだ!!
283:名無しの転生者
違うのだ!
284:名無しの転生者
そういや今更だが(無視)
反転術式って上条さんに効くんやな?
285:名無しの転生者
あ、そういや『呪術』か
286:名無しの転生者
正確には『正のエネルギー』だけどね
負の感情である呪力を、マイナスとマイナスで掛け合わせて、数学の計算みたいにプラスにする
実質燃費が二倍で、出力もほぼ生まれつきで決まるから、作中だと腕生やすレベルでもかなり稀少だった
287:名無しの転生者
ふーん……うん?
俺とある原作全然知らないんだけどさ、確か上条さんって、異能を完全に無効化するんだっけ?右手だけ
288:名無しの転生者
せやで、右手だけ
289:名無しの転生者
今世含めて十年以上経ってるし、原作知識が朧気なんすよねぇ…
あと、とあるシリーズってめちゃくちゃ長く続いてるし、どこまで読んでたかで、知識量も転生者個人で別れてるし
290:ヤニ医者
>>289
私は一応、原作はアクセラが出るとこまでは読んでたよ
あと一番肝心なところなんだけど、まぁ見たらわかる通り、反転術式は彼にちゃんと効く
打撲も捻挫もなんでも治せるよ
291:名無しの転生者
なにっ
292:名無しの転生者
マジか…でも流石に右腕は無理なんだよな?
293:ヤニ医者
まぁね、右腕の怪我だけはどうしても治せなかった
294:名無しの転生者
え、でも確か原作じゃ……異能での治療は条件がないと無理じゃなかったか?あっちは魔術だけど
295:名無しの転生者
条件ってなんぞや?
296:名無しの転生者
原作知らんから教えてくれ
297:名無しの転生者
簡単よ、幻想殺し……つまり右腕を一時的に切り離してから治療する
298:名無しの転生者
ひえっ……
299:名無しの転生者
思ってた数倍はゴリ押しだった
300:名無しの転生者
正確には「治療効果が右手に達した段階で消滅する」だからね
言い換えれば、右手にさえ干渉しなければ、割と上条さん本体にも異能の恩恵を与えられるってことか
301:名無しの転生者
そもそも食蜂さんが治療で能力頭に使ってたしね
302:名無しの転生者
あー……
303:名無しの転生者
やめてくれ、俺は彼女の恋物語をずっと期待してたんだ
なのに今じゃこうじゃ
304:名無しの転生者
転生、しようね!(事故死)
305:名無しの転生者
糞がッ!
306:ヤニ医者
反転術式はある意味、究極の再生医療だからね
今はまだ無理だけど、そのうち脳味噌を完全に治すことも視野に入れてるよ
307:名無しの転生者
クローン医療とも違う、完全に本人の肉体を再生させる力だからね
308:名無しの転生者
ポンポン脳味噌壊しては治してを繰り返してた五条と宿儺はおかしい(確信)
309:名無しの転生者
何気に一番やべぇのは五条だろ
なんだよ「黒閃のゾーンによってより精密な呪力操作が可能(呪力の運用と負担の分担)」って
これ理論上再生出力を下げることなく永遠に動き続けられるってことだろ?
310:名無しの転生者
いくら腕を飛ばされても生やし放題やぞ
しかも出力も下がらない!黒閃とはいえ加減しろ馬鹿!
311:名無しの転生者
次元斬なかったら普通に宿儺死んでたよね……
312:名無しの転生者
まこーら、いつもありがとう
313:名無しの転生者
……ん?今脳味噌を治すって言った?
314:ヤニ医者
今は"まだ"できないけどね
315:名無しの転生者
ここで無理って言わないのがいい
316:名無しの転生者
人間は成長する生き物だからね
ほんで?
317:名無しの転生者
いやこれさ……
ワンチャン上条さんの記憶問題解決しねぇ?
318:名無しの転生者
……
319:名無しの転生者
…
320:名無しの転生者
いや、しかし……
321:名無しの転生者
行けそう……ではあるが…
いや本当に行けるか?
322:名無しの転生者
いや、上条さんの記憶はまだしも
一番確実なのは一方通行だろ、あっちは記憶とか関係ない、ただの脳の損傷なんだからな
323:名無しの転生者
……いけるのか?
324:名無しの転生者
でもよぉ……仮に治せるにしてもよぉ……
肝心の一方通行が治療を受け入れるか?って話よ
325:名無しの転生者
妹達を殺した戒めとして受け入れそうだもんね
326:名無しの転生者
絶対あいつ「このままでいい」とか言うと思う()
327:名無しの転生者
……そんなに?
328:名無しの転生者
まぁ……アクセラさんだし……
329:名無しの転生者
自分で自分を捕まえて投獄される男やぞ?
330:名無しの転生者
面構えが違う
331:管理人
ただいまです
332:名無しの転生者
あ、管理人ちゃん
333:名無しの転生者
おかえり、そっちはどうだった?
334:管理人
私は何の異常もなしです
強いて言うなら服が傷んだってくらいで
335:名無しの転生者
流石殺し屋の才能S級、赤尾晶ちゃんだ
336:名無しの転生者
素の肉体強度も常人離れしてやがる
337:名無しの転生者
目指せ篁さん
338:管理人
>>337
あの人は無理です(悲)
339:名無しの転生者
まぁしゃあない、あれは文字通り作品が違う人だから
340:名無しの転生者
骸区好き(突然の告白)
341:名無しの転生者
ワンチャンいないか探したんだけどなぁ、篁さんに転生した人
342:名無しの転生者
意識を身体に乗っ取られそう(小並感)
343:名無しの転生者
てか"眼帯弓"含めて、同作品の転生者って今んとこ二人しか見てなくね?
"氷の解体人"と"ヤニ医者"の呪術出身と、"死海文書"と"神霊剣士"で東方Project出身がいい例じゃん
もしかして制限でもかかってんのか?出せるキャラに
344:名無しの転生者
ありそう
345:ヤニ医者
三輪ちゃんとメカ丸に会いたかった
346:名無しの転生者
まぁ、もしかしたら後から新しく生えてくるかもしれないし
というか来てくれないと困る(大真面目)
347:名無しの転生者
とあるの魔神相手するのにこっち陣営のキャラパワーが足りねぇんだよォ!
いや弱くはないけど!もっとチート寄越せ(無茶苦茶)
348:誉硝子
そういえば、この前美琴さんと一緒に食事をしに行ったのですが…
いましたわ、トニオさんが
349:名無しの転生者
おおっ!ジョジョキャラ!
350:名無しの転生者
頼む!贅沢は言わないからゴールド・エクスペリエンス・レクイエムとか
贅沢は言わないからザ・ワールド・オーバーヘブンかスタープラチナ・オーバーヘブンをくれ!!!
351:名無しの転生者
贅沢言ってんじゃねぇか
352:名無しの転生者
でもまぁ確かに、安心のためにそれ位は欲しいよなぁ
仮に転生元のキャラに制限があるって説が正しいなら…ジョジョ枠にはトニオさんと、空き枠のもう一人がいるというわけで……
353:誉硝子
あ、ちなみに露伴先生もいらっしゃいましたわ
しかも実写版の方でしたわね
354:名無しの転生者
あ
355:名無しの転生者
あっ
356:名無しの転生者
……魔神襲来まであと何日だっけ?
357:名無しの転生者
今の内に避難しようかなぁ()
358:名無しの転生者
気をしっかり持て、この世界どこにも逃げ場なんてないぞ
359:名無しの転生者
てか学園都市からどうやって出るつもりなんです?
360:名無しの転生者
今の内に俺、"仮面星人"に賄賂送っとくわ
361:名無しの転生者
>>360
もっと気をしっかり持て、あいつは制御不能だぞ
てかどこにいるのか分かんねぇだろ
362:市場男
転生者の中で、唯一彼女だけが『蔵』に登録されてないからな……
俺でも直接呼び出すのは不可能だぞ
363:名無しの転生者
強さだけならマジで心強いのに……
364:管理人
あの人、どこでも気軽に書き込める転生掲示板相手に、今まで書き込んだ合計回数が3回ですよ?
悠々自適というか……なんというか…
マジでどこにいるのか分からないっていう……
365:名無しの転生者
…強さと人格両方揃ってる"神霊剣士"ネキが恋しい
366:名無しの転生者
諦めろ、あの人は今も『外』で戦ってんだから
367:名無しの転生者
……今度食いに行くかぁ、トニオさんのとこ
368:名無しの転生者
娼婦風スパゲティ食いてぇなぁ俺もなぁ
369:名無しの転生者
悟るな悟るな
370:名無しの転生者
まだ未来はあるんだから
……多分
ヤニ医者
上条さんの記憶喪失や食蜂関連、そしてアクセラの脳損傷…これらをワンチャン全て解決できる可能性がある人。
とにかく反転術式の精度を高める為、冥土帰しに弟子入りした。目指すは呪術本編で天井二人がしていた、脳の
一回自分で試そうとして、本気で冥土返しから怒られた過去がある。今はまだ指の欠損を治せる程度。
見た目は呪術廻戦の家入硝子(学生時代)。
仮面星人
強い!可愛い!最強!(本人はそう言っているが真偽は不明)。
そして当然ながら、誰も彼女を制御できない。自分を最優先に、今日も彼女は学園都市を駆け巡る。
最近、ある生徒と根性バトルをしたらしい。
見た目は這いよれ!ニャル子さんのニャルラトホテプ。
上条さんの記憶はどうなる?
-
答え①ヒーローの上条は突如記憶が甦る
-
答え②仲間がきて光の羽から助けてくれる
-
答え③忘れたまま。現実は非情である。