ツンツン頭さんを守護りたいスレ【滞空回線は糞】 作:原石うじゃうじゃ
50%の○×問題。
どんなに運が悪かろうと関係ない、半分の確率で正解、もう半分で不正解という優しい確率。
だが、己の右手に宿る、神の奇跡すらも消せる『幻想殺し』の前では、優しい副担任が作ってくれた、優しいテストも力及ばず。
クラスで二人目の全問不正解。○×クイズで滅多に見ない、そんな名誉を手にした上条は、結局追加の補習を喰らい、完全下校時刻まで拘束されることとなった。
「………、不幸だ」
ついでに終バスも見逃し、燦燦と輝く夕焼けで熱された商店街。
とぼとぼと歩く上条の横を、警備ロボットが追い
ひゅう…と、空気を裂いて動く仕草と、二本の足でしっかりと立つその姿は、誰しもが夢見た、人型ロボットそのものだ。
ガチョンガチョンと。
まるで昔テレビで見たような、架空のロボットがよく発していた駆動音。それがテレビではなく、現実世界で聞こえてくる。
学園都市の警備ロボットは最初、ドラム缶に車輪を付けた代物で、今のように、高性能な人型ロボットというわけではなかった。
原初は犬型ロボットを改良したものだったが、子供が集まって進路の邪魔になるから…なんてミもフタもない理由で、すぐにデザインが変更されたのだ。
新しく配備されたロボットは、まるで生きた人間のようであり。
学園都市が誇る最新型警備ロボットは、重量を感じさせぬ軽快な足取りのまま、ターゲットである女子生徒を、文字通り走って追いかけ続けていた。
その対象は、かのエリート校である常盤台の生徒で。
「「御坂美琴ヲ捕獲セヨ」」
「ちょ、ふざけんなこのトンチキロボ!私は何もしてないっての!」
「「門限マデモウスグヤンケ連レテ帰ルヤンケ」」
「機械の癖に分かり切った嘘ついてんじゃないわよ!ちょ、ま――」
ガチョンガチョンと駆動音を響かせながら、女子生徒を追いかける姿は一見すると事案。
最初こそ異彩を放ち、困惑こそされた最新型のロボットではあるが。慣れとは怖いもので、時間と共にいつの間にか、こういった光景も『当たり前』として受け入れられるようになっていった。
追いかけられている中学生くらいの女の子を視界から外し、上条はトボトボと商店街を歩き――
「っておい!この野郎ちょっと待…」
女の子の声、それに対して妙にデジャヴを覚えた上条は、何だろうと振り返る。
そうしてしばらく、警備ロボットと怒涛の鬼ごっこを繰り広げている女の子が、自分が既に知っている人間であることを、上条は思い出し――
「あ、ビリビリ中学生」
「ビリビリ言うな!私には御坂美琴って名前がぁああああああ――」
「「細カイ事ハ気ニスルナァアアアアアア――」」
まるで救急車のサイレンが低く聞こえる、あのドップラー効果の如く。
美琴は叫び声と共に、上条から遠ざかっていく。
「…なんだったんだ?」
ガチョンガチョンと走るロボットと。
それから逃げる為に走る美琴を、上条は呆けた様子で見つめていた。
620:管理人
「二度は言いません。彼女をこちらに渡してください」
「あきら…?なんで…」
「……これは」
一時間ぐらい走り続けて…
インデックスを斬られる前に救助したのはいいけどヤバい
たすけてしぬ
621:名無しの転生者
おっ神裂ネキオッスオッス
…じゃねぇ!
622:名無しの転生者
あかん"聖人"相手は晶スペックだと死ぬ!
いくらなんでも馬力が違い過ぎる
623:名無しの転生者
栗原ァ!『蔵』用意しろォ!!
栗原ァ!伯理ァ!!
624:市場男
>>623
もう既にやってる、あとその名前の呼び方やめろ、某キショい兄貴思い出すわ
というか、こっちはリハーサル中だったんだけど…
625:名無しの転生者
うわー、すごいでっかい会場…
じゃねーわ
626:名無しの転生者
何優雅にコーヒー飲んでんだアンタ
627:名無しの転生者
てか漣家なら
628:名無しの転生者
おっかしいなぁ~檀上と私室で伯理が二人いるように見える()
分身能力でも持ってるんで?
629:市場男
>>628
あながち間違いじゃない
『蔵』が保有する能力の一つ、『
蔵空間に入れた商品の姿を現実に投影or現実の物を蔵の空間に投影。後は自分の映像なら好きなように、蔵空間と現実のどちらかで再生できる
競売の時はこれで壇上に虚像を投影してるから、もしスナイパーに狙撃されても無傷だぜ
>>627
でも断る、俺はアイスコーヒーが好きなんだ
630:名無しの転生者
つっよ
631:名無しの転生者
蔵に籠って
632:名無しの転生者
そりゃスキルアウトも有象無象の不良共も楽座市止められませんわ
633:管理人
「う、うわああああっ!!??(必死にワイヤーを避けている図)」
ヤバい死ぬ死ぬ!太刀の本体を喰らったらまず死ぬ!
今必死に照準から逃げてるけどヤバいし、しししし死
634:名無しの転生者
インデックスを抱えてワイヤーを避けてる……
635:名無しの転生者
手加減されてるとはいえかなりヤバい、流石暗殺の才能値がSなだけある
636:名無しの転生者
今更突っ込むのもあれだが
そういや晶ちゃんってシンみたいな超能力持ってたっけ?サイコメトリー的な
637:名無しの転生者
>>636
薄っすらと見える"道"を辿って、いろんな道具を使いこなしたり相手の弱点を解析&危険察知かな
身体能力は高い方なんだけどね…
638:名無しの転生者
でも篁さん以下なんだよね…
639:名無しの転生者
>>638
ジジイの癖にあの身体能力がおかしいだけってそれ一番言われてるから
640:名無しの転生者
あと敵意感知もね
あっちは色々とホラー
641:名無しの転生者
話戻すけど、管理人ちゃんどう?"道"見える?
642:管理人
自分が殺される"道"がキッカリ七本見えますぅ!
643:名無しの転生者
頑張れ管理人、インデックスの安否は君次第だ
644:名無しの転生者
ヒーラーもいるしな、即死しなけりゃ大丈夫
645:名無しの転生者
ってか神裂さん手加減してくれてるしね、自分から殺されに行く訳でもなけりゃ死ぬことないわな
646:管理人
分かってても怖いんだよクソが!
ギャーッ!また風車のプロペラが吹っ飛んだーっ!?
647:名無しの転生者
つっよ
648:名無しの転生者
序盤に出ていいスペックじゃねぇんだよなぁ…
649:名無しの転生者
そしてここからインフレが始まる
650:名無しの転生者
それ以上はいけない
651:管理人
よし!た、多分この辺りが当麻さんの帰り道…ってやば
「――インデックスさん!」
(インデックスを庇い、ワイヤーで背中が裂かれる)
652:名無しの転生者
インデックス掠った!?いやそれより――
653:管理人
ギャーッ!いってぇええ!?
でもインデックスが無事だからよしぃいいい!!
654:名無しの転生者
あ、意外と大丈夫そうだった
655:名無しの転生者
いや、骨見えて…
いやでも大丈夫なのか?いくら頑丈とはいえ大丈夫なのか??
本当に大丈夫なんだよな???
656:名無しの転生者
…神裂さんの動きが止まった、多分大量の血をインデックスのと勘違いしたな
657:電脳妖精
…万が一があるでしょうし
上条さんの到着時刻を早める為に少し細工をしてきます、気休め程度の時間でしょうが……
トダー、やっておしまい
658:名無しの転生者
でかした
659:管理人
こ、このまま距離を離します…
痛すぎて泣きそう…
上条の前。
前方の方に、掃除用であろう複数体のロボットが屯しているのが見えた。
警備用の二足歩行ロボットとは違って、外観を綺麗に維持する為の、ドラム缶のような形の清掃ロボット。
それらが三台、上条の目の前で、がっつんがっつんと、何かに体当たりをしているように見えた。
ロボットとロボットとの間から、家を出る前に自分が壊した、『歩く教会』と呼ぶらしい修道服が見えて――
「…全く」
とか何とか言いながら、上条自身きっと、鏡で己の顔を確認をすれば、きっと心底驚いたであろう。
笑っていた。
誰がどう見ても、その顔は笑っていたのだから。
魔術だとか、宗教だとか。
まだ、そんな言葉を信じることはできなくとも、そんな理屈を取っ払っても。
もう一度、変わらぬ姿で見ることができて、会うことができて。
それが無性に、何だか嬉しくて――
「おーい!そんなとこで何を――」
インデックスの背中が、赤く染まっているのが見えて。
「……………………あ?」
「ッ!とうま!!」
変わらぬ姿――そんな戯言を、今すぐにでも頭から消してやりたかった。
三台の清掃ロボットが、顔を涙で濡らしたインデックスの、その身体に無機質に体当たりを繰り返す。
――まるで、
赤。
インデックスの傍にある、もう一つの血だまり。
その中に、普段からずっと、親しく会話をする
まるで定規とカッターで、段ボールに切り込みを入れたような。
鋭く、肉と骨を穿つ刃物の跡。
クラスメイトの、赤尾の無残な姿。
上条の行動は、早かった。
「…めろ!やめろ!クソッ!」
「あきら…!しっかりして!」
血だまりの中に沈むクラスメイトへ、インデックスは必死に声をかけ続ける。
上条もまた、意識のない赤尾の身体に群がる、羽虫のような挙動を続ける清掃ロボットを、必死に持ち上げ、引き剥がす。
――神様ですら殺せる男。
――だというのに。
混乱した上条は、思わず叫んだ。
「ふざけやがって…一体何なんだよこれは!?ふざけやがって…!一体どこのどいつにやられ…」
「うん?僕達『魔術師』だけど?」
――だから、だからこそ。
上条は身体ごと振り返る。エレベーターではなく、その隣にある非常階段から、やってきた男。
神父とも、不良とも言えない奇妙な男。
『恐怖』や『怒り』とも違う、全く別の感情を胸に、上条は一目でわかった。
――魔術は、今でも信じることはできていない。
――だが理解る。これは別の場所から訪れた、
答えなんて期待してはなかったが。
それでも、上条は思わず口にした。
「なんでだよ」
追われていると。
かつてインデックスが口にした、その言葉を想起する。
「…なんで、こんな小さな女の子を、寄ってたかって追い回して、それに…関係のないやつを巻き込んで!血まみれにして!何様のつもりだ!」
「…血まみれにしたのは僕じゃなくて神裂なんだけどね」
微塵も欠片も、響くことはなく。
ただ一言で、断じた。
「ま、たとえ血まみれだろうが何だろうが、ソレはしっかりと『回収』させてもらうけどね」
「…
「んー?もしかして知らなかったのか。…なるほど、どうやらソレはよっぽど、君を巻き込みたくなかったらしい」
「っ――」
魔術師の男の、鋭い視線。
それに身体を震えさせたインデックスは、ごくりと重い唾を飲み込んだ。
「完全記憶能力。…一度見たものを一瞬で、そして永遠に覚え続ける"体質"さ、僕達
そんなもの、信じられる筈もなかった。
だが、上条の背後で、辛そうに息を吐く、インデックスの放つ異質な気配が、目の前の『魔術師』が語っている出来事が。
まるで現実で、
あまりにも常識離れした世界の話。
言葉を失った上条。呆然とした彼の意識外で、小さな鳥が羽ばたいた音がする――
「君は先ほど、何様のつもりかと聞いたね」
口の端を歪めて、煙草の先を揺らしながら、魔術師は続ける。
「ステイル=マグヌス…いや、ここはFortis931かな」
「…………?」
「君には、聞き慣れないものだったかな?僕達魔術師の、古い因習さ」
上条は既に、
一瞬の目配せで、インデックスにも伝わるように、視線を使って示すのは、ステイルと名乗った男のいる位置とは正反対。
両者の距離は十五メートル。
相手は得体の知れない何かで、もしかしたら、一瞬で追いつかれてしまうかもしれない――そんな不安が脳裏を過ぎる。
「Fortisの語源は『強者』…なんて語源はどうでもいいね、一番重要なのはここさ。僕達魔術師が魔法名を開示する、それの意味は――」
口の煙草を手に取ると。
ステイルは横の壁に投げ捨て、そして呟く。
「――殺し名さ」
――悪寒。
魔術が、魔術師の持つ力がどのような見た目をしているのか…とか。
どんな効果があって、このステイルと名乗った男は、これから何をするつもりなのか…とか。
そういった疑問をかき消す程に――本能が強く叫ぶ。
「逃――」
「
オレンジの軌跡が。
炎が、熱気が、あと0.01秒後にはもう、完全に具現化するであろう刹那の時。
ふわっ……と、
「…………は?」
「……………………」
目つきの悪い、何を考えているのか分からない。
そんな印象を強くこちらに与えてくる、角が生えた珍しい鳥。
種類も知らぬ、上条がこの学園都市の生活にて、一度も見たことのない謎の存在。
だが、確かインデックスは、名を与えていて――
「ネロ…………?」
「………………」
インデックスにより、ネロの名を与えられた鳥。
それはステイルの頭上に降り立ち、硬直状態の上条の顔を、じっと見つめていた。
一方、ステイルはというと、魔術師にとっては馴染み深くとも、科学とは関係の薄い筈のそれが、ここに居ることに驚いているようだった。
「アンチドリ…?何故
「…………」
バッと、ネロは小さな翼を広げ。
「アキラ、イマノウチダ」
ネロは、
「なっ――」
「セイヤーッ!!」
所詮はただの動物に過ぎない筈のアンチドリが、突如として人語を話す。
そんな
その隙をずっと、――獣は狙っていた。
傷は既に
あの時、偶然の産物ではあったが、上条とインデックスの身体が作り出してくれた、ステイルの視界を封じる壁。
その背後では、既にネロは、赤尾の傷を治療し、100%の動きを実現できるようにしていた。
赤尾自身、意識を失ったわけではなく、上条がこちらに到着した時も、眠ったふりをしていたに過ぎない。
それは全て、この時を狙って――
赤尾は手慣れた動作で、
――それは、昼にピッキング用に針金を抜き、もはや使い物にならないブラジャーであった。
「うぶっ…――な、なッ――!?」
「当麻さん!こっちへ!」
「お、おお!?」
敵ながら凄まじい動揺を見せるステイルを後目に、上条は赤尾に引っ張られるがまま、廊下を駆け抜ける。
そうだ、インデックスは――そう言葉にするよりも先に。
「――大丈夫、インデックスはここにいる」
上条の視線、そこにいたのは、自分と同じくらいの歳であろう、見たことのない少女。
――いや、違う。
不思議なことに、上条はこの、第三者とも呼ぶべき少女に対し、警戒心を抱くことがなかった。
この目つき、気配。
何より、角――
「ネロ…なのか…?」
「…………」
黒のワンピースに身を包む、先ほどまで、鳥のネロ
それがインデックスの手を引っ張り、自分と同じように走っている。
「ッ――とりあえず今は逃げるぞ!」
そして上条たちは、そこから文字通り
あやねろ
外国のある地域で生まれたものの、村同士の争いから身を守る為、その辺にいた鳥の中に、自分の身体を『封緘』した。
しかし長い年月を経た結果、鳥と人間、更には呪いが複雑に絡み合い、不老の奇跡生命体となってしまった。
前世の記憶を取り戻してからは、以前とは違って人生が楽しいらしい。
見た目はブラッククローバーのネロ(セクレ・スワロテイル)。
トダー
パンチ力は3トンを超え、更には手足の長さを三倍にするサブオプションも搭載。
超音速のパンチをノーモーションでくり出せる他、二足歩行ロボットでありながら時速100キロ、アップグレード次第でこれは更に速くなる。
バッテリー・コードを外しても短時間なら自由に動ける他、学園都市限定で、いつでもどこでも充電ができる。
耐久性も鉄パイプの殴打に対して、逆にパイプの方が折れ曲がってしまう程の尋常でない強度を誇る。
腕がもげようが下半身を粉砕されようが、内部コードを伸ばして自己修復することもでき、その闘争心は揺らがない。
更には個体ごとに特殊AIが搭載されており、人間の頭脳を遥かに超えるスーパー・ブレインなのだ。
ちなみに量産型である。
元ネタはTOUGHのトダー。
上条さんの記憶はどうなる?
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答え①ヒーローの上条は突如記憶が甦る
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答え②仲間がきて光の羽から助けてくれる
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答え③忘れたまま。現実は非情である。