わんだふるぷりきゅあ!!~わんだふる♡わーるど~   作:重要大事

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第2話:孤高の狩人、キュアシャスール!

四月某日

アニマルタウン 市街地

 

「ニコ様が……? どういうこと?」

「一体、ニコガーデンで何が起こったの?」

 メエメエの切迫した様子に、こむぎたちは次第に不安を募らせた。

 穏やかで、美しく、動物たちの楽園であったはずのニコガーデン。そこに再び脅威が迫っているという現実を、彼女たちはすぐには受け入れられなかった。

「メエメエ! その話、詳しく聞かせて!」

 いろはが真剣な眼差しで問いかける。

 メエメエは一度大きく息を吸い込み、震える声で口を開いた。

「数日前のことです……平和なニコガーデンに突然、黒い瘴気が押し寄せたのです。そして、瞬く間に全体を覆い始めました……」

 

           ≒

 

数日前──

ニコガーデン

 

 ダイヤモンドユニコーン・ニコと、その力の源たるニコダイヤの輝きによって守られていたニコガーデン。

 しかし、穏やかな楽園は突如として、その調和を破られた。

 最初は風に紛れるほど微かな黒いもや。それが次第に濃くなり、やがて生き物のようにうねりながら、庭園全体を覆い尽くしていく。

 葉は黒ずんで枯れ落ち、花々はみるみる萎れ、色鮮やかだった景色は瞬く間に荒廃へと向かっていった。

 庭園の中心にそびえる大樹も、瘴気の圧力に押されるように葉を震わせ、枝が不吉に揺れている。

 やがて、瘴気に包まれた動物たちの動きが止まった――。

 その身体は徐々に硬直し、毛並みの輝きは失われ、やがて石のように冷たく、静かに立ち尽くす。

「キャーッ!」

 動物たちの悲鳴が響く。

 ニコアニマルたちは次々と逃げ出し、しかし、小柄な者たちは瘴気の恐怖に足を竦ませ、その場から動けずにいた。

「みなさん、落ち着いて! ここから離れるのです!」

 動揺が走る動物たちを宥めつかせようと、メエメエが必死に呼びかける。

 しかし、キラリンアニマルたちは焦燥と恐怖に震え、メエメエの元へと駆け寄る。

「メエメエ、早く逃げるキラ!」

「もうダメキラ!」

「逃げないと、みんな巻き込まれるキラ!」

 必死の訴えに、メエメエは奥歯を噛みしめ、震える小さな身体をしっかりと抱きしめた。

「……わかりました! みなさん、わたくしから離れないでください!」

 声には微かな震えが混じっていた。しかし、それ以上に、彼はこの小さな命を守り抜く覚悟を込めていた。

 怯える仲間たちを抱え込みながら、メエメエは未だその場を動こうとしない主に向け、強く叫んだ。

「ニコ様! 何をしているのですか、逃げますよ!」

 しかし、メエメエの叫びにも関わらず、人の姿をしたニコは動かなかった。

 ニコガーデンを守るために生まれた彼女の使命感が、退くことを決して許さなかった。

 やがて、彼女はゆっくりとメエメエを振り返る。凛とした眼差しのまま、静かに、しかし確固たる口調で命じた。

「メエメエ。あなたは動物たちを連れて、ここから離れなさい」

「しかしニコ様!!」

「ここは、わたくしが絶対に守ります」

 その言葉が響き終わると同時に、ニコの身体は眩い光に包まれた。

 その輝きは周囲の闇を押し返すように拡大し、次の刹那、彼女はダイヤモンドユニコーンとしての本来の姿へと変身した。

 額の一本角から放たれる七色の光が、瘴気をかき消すように解き放たれる――。

 しかし。

 光は、圧倒的な闇に呑み込まれた。

 瘴気はさらに濃密になり、黒い霧がニコの輝きを押し潰すように広がっていく。

 ニコガーデンは、まるで巨大な影が覆いかぶさるかのように、暗闇に包まれていった。

「ニコ様~~~!!!」

 メエメエが振り返り、必死の形相で叫ぶ。しかし、その声は虚しく、ニコの姿は闇の中へと消えていった。

 闇が完全に園を覆い尽くす直前、ニコはほんの僅かに微笑み、最後の言葉を遺した。

「みんなを、お願いしますね……」

 それが最後の言葉だった。

 次の瞬間、瘴気が完全に世界を覆い尽くし、全てが漆黒に塗りつぶされた――。

 かつて美しい花々が咲き誇り、平和の象徴だったニコガーデン。

 今や、黒い瘴気に支配された、かつての面影すらない場所へと変貌していた。

 

           ≒

 

現在──

アニマルタウン 海浜公園

 

「かろうじて、トランクの力で逃げ果せてきたわけですが……わたくしもキラリンアニマルさんたちを守るのが精一杯で……あのあと、ニコ様や他の動物さんたちがどうなってしまったのかは……」

 メエメエの声には、抑えきれない悔しさと悲痛な思いが滲んでいた。

「そんな……!」

 想像すらしたことのない事態に、いろはたちは言葉を失う。

 その絶望的な報せに、メエメエの腕の中にいるキラリンアニマルたちも、小さな身体を震わせていた。

「ニコ様……ニコ様が……」

「どうして……こんなことになるキラ……」

「もう、ニコガーデンには帰れないキラ……?」

 悲しみに染まった声が次々と漏れる。

 楽園だったはずの場所が闇に飲まれ、大切な主を失ったかもしれない――その現実が、彼らの純真な心を容赦なく押し潰そうとしていた。

 いろはは沈痛な面持ちで、震えるキラリンアニマルたちを見つめた。彼らの小さな体は、絶望と不安に押し潰されそうになっている。指導者であるニコとニコガーデンを失った衝撃は計り知れない。それでも、今は前に進むしかない。

「……とにかく、今はメエメエたちをどうにかしないと」

 静かに、けれど強い意志を込めて言葉を発すると、まゆが少し考え込んだ様子で頷いた。

「そうだね……でも、どうしたらいいんだろう?」

 メエメエはまだ呆然とした表情のまま、腕の中でキラリンアニマルたちを抱きしめている。その背中は小刻みに震えていた。

「……ニコ様は、必ず戻ってきます。わたくしたちも、それまでなんとか耐えなければ……」

 そう言うものの、声には不安が滲んでいる。

 悟も腕を組みながら、難しい顔をしていた。

「ニコガーデンが大変なことになってる以上、すぐに戻るのは難しいよね。当面は、どこか落ち着ける場所が必要だし……」

 すると、こむぎがはっとしたように顔を上げ、無邪気な笑みを浮かべた。

「だったら、こむぎといろはのおうちに来たらいいよ!」

「えっ……いいキラ!?」

「助かるキラ!!」

 キラリンアニマルたちは驚いたように目を丸くし、次の瞬間には安堵の表情を浮かべた。

「もちろん! ニコガーデンに帰れるまで、一緒にいよう!」

「いっしょに遊ぼう!」

 こむぎが無邪気な笑顔を浮かべると、キラリンアニマルたちは飛び跳ねたり、尻尾を振ったりして喜びを表現する。まるで、ようやく安息の地を見つけたかのように。

 しかし、その中で一人だけ、違う意味でほくそ笑んでいる者がいた。

 ――メエメエである。

 彼は知れっとした表情で手を挙げると、堂々と宣言した。

「でしたら、わたくしは悟くんのおうちにお泊まります!!」

 ――その瞬間だった。

 メエメエの顔面に勢いよく大福の飛び蹴りが炸裂した。

「あぶっ!?」

 吹っ飛ばされたメエメエは、派手に地面を転がる。

「オイ……どさくさに紛れて、オレの許可なくマブダチの家に転がり込もうとしてんじゃねーぞ!」

 かわいい顔からは想像もつかないどすの利いた声で、メエメエを威圧する。

「ち、違いますよ、大福の兄貴! これは、その、執事としての責務といいますか……!」

「何が執事としての責務だ、ふざけんなよ! お前の面倒をみる義理なんて、悟には一ミリもねぇんだ! そもそも、悟の両親におまえをどう説明しろってんだよ!?」

 言われてみれば、たしかに大福の言う通りだ。悟も少し困ったように頬をかきながら、メエメエに向き直る。

「メエメエ……今回は、ちょっと難しいかな」

「そ、そんなぁ~~~!!!」

 メエメエの嘆きの声が、公園に虚しく響き渡るのだった。

 

 家路につく途中。

 人間の姿に戻ったこむぎと、隣を歩くいろは。

 いろははどっと疲れた様子で、ため息をついた。

「ふぅ……今日は、色々ありすぎたかな……」

「でもでも、またこうしていろはと並んで歩けるようになったよ! プリキュアにも変身できるようになったし、すっごくわんだふるだね!」

 こむぎが無邪気な笑みを浮かべて言う。

「そうだね。でも……」

 だが、いろははふと足を止め、少しだけ顔を曇らせた。

 その声には、どこか複雑な思いが滲んでいた。

(プリキュアの力は確かに戻った。でも、それでもガオガオーンを止められなかった)

 そして、そのガオガオーンを迷いなく斃した、謎のプリキュア。

 さらに、メエメエが必死に訴えていたニコガーデンの危機。

 今日一日だけでも、心に引っかかることが多すぎる。

「……さすがに、手放しでは喜べないところがあるよね」

 いろはの呟きに、こむぎはじっと彼女の顔を見つめた。

 いろはは優しい。いつも周りのことを考えて、悩んでしまう。

 だからこそ――

「……だいじょうぶだよ、いろは」

 こむぎは優しく、彼女の手を握る。

「ガオガオーンを止められなかったのは悔しいけど、まだ終わりじゃないよ! ニコ様だって、きっとがんばってる。だから、わたしたちもがんばろう!」

「こむぎ……」

 励ますように握られた手の温もりが、いろはの心にじんわりと染みていく。

「……うん、そうだね」

 彼女の瞳に、うっすらと嬉し涙が滲んだ。

「そうと決まったら、早くおうちに帰ろう!」

 こむぎが勢いよく一歩を踏み出そうとした、その時――

 ぽとっ

「……ワンっ!?」

 突然、こむぎの足元に何かが落ちた。

 ――白くてぬるっとした、それは。

「……うわぁ……鳥のうんちだ……!」

「大丈夫、こむぎ!?」

「ひ、ひどいよ~~!!」

 こむぎが頭を振りながら、必死にズボンの裾を確認する。

 幸いにも直撃は免れたが、ふと見上げれば――

 茜色に染まるアニマルタウンの空を、無数のムクドリが埋め尽くすように飛び交っていた。

「最近、アニマルタウンでも鳥害が増えてるって聞いたけど……」

「ちょうがいって?」

「さっきみたいに、鳥がフンを落としたり、人間の食べ物を漁ったりして、生活に影響を与えちゃうことだよ。本来、ムクドリは山で暮らしてるはずなんだけど……」

 いろはがそう説明しながら、空を見上げる。

 その視線を追うように、こむぎも見上げた。ムクドリの群れは夕闇の空を埋め尽くし、騒々しく鳴き交わしている。街灯や電線にとまる影の数は多く、絶え間ない羽音と鳴き声が辺りに響いていた。

 ふと周囲に目を向けると、通行人の中には苛立たしげに耳を塞ぐ人や、肩に落ちたフンを払い落とす人の姿があった。駐車場に並ぶ車の屋根やフロントガラスにも白い汚れが点々と残り、持ち主がため息をつきながら雑巾で拭い取っている。

 こむぎは、さっき自分がフンを落とされそうになったことを思い出し、改めてこの光景を見つめる。スバルやオオカミたちとの和解を経た今だからこそ、単純な「人と動物の共生」という理想だけでは片付けられない現実の難しさが、少しずつ見えてきた。

 すると、少しだけ俯きながら、小さく呟く。

「……人間も動物も、みんな仲良くできたらいいのに」

 いろはは、その言葉にハッとした。

 こむぎの言葉は、ただの理想論じゃない。

 彼女は本気で、動物と人間が共に生きられる世界を願っている。

 でも――その共生は決して簡単なことではない。

 アニマルタウンは、人間と動物が共に暮らす街。だからこそ、動物の可愛らしさや優しさだけでなく、ときにはこうした問題にも向き合わなければならない。

 「みんな仲良し」「世界中の動物と友達になる」――それは簡単なようで、実はとても難しいことなのかもしれない。

「……うん。ほんとに、そうだね」

 いろははこむぎの言葉を噛みしめながら、そっと彼女の手を握り返した。

 その時だった――

 

「? ……ねぇ、いろは。あれ……」

 ふと、こむぎが小さく声を漏らし、指差した先。

 道端の歩道、街路樹の下に、人影が転がっていた。

「……えっ!?」

 いろはは目を見開く。

 それは、少女だった。

 焦げ茶色のショートカットの髪は、埃をかぶって乱れ、頬はやつれている。藍色の瞳はぼんやりと宙を漂い、焦点が定まっていない。

 着ているのは淡い灰色のシャツに、鷹の羽根を連想させる模様が入った藍色のジャケット。長く着続けていたのか、生地は所々擦り切れ、泥汚れがこびりついていた。下半身は動きやすい焦げ茶色のパンツ、足元には実用的な黒いハイカットブーツを履いている。

 そして、額にはトレードマークとも言える藍色のバンダナが巻かれていた。

 少女は、今にも消え入りそうな声で、譫言のように震える言葉を紡ぐ。

「た……たべものを……めぐんでほしぃ……」

 

【挿絵表示】

 

 その声は、風にかき消されそうなほどか細かった。

「……っ!!」

 次の瞬間、こむぎといろはは同時に駆け出していた。

「だいじょうぶ!? しっかりして!!」

「とにかく、このままじゃ危ない……!」

 二人は迷うことなく、少女を家へ連れて帰ることを決めた。

 

           *

 

アニマルタウン 犬飼家

 

 温かい湯気の立つカレーライスが、テーブルの上に並べられる。ルーの香ばしい香りが部屋中に広がり、食欲をそそる。

「さぁ、たくさん食べてね!」

 犬飼家の大黒柱であるいろはの父・剛が明るい声で促すと、行き倒れていた少女――かなえは、そっとスプーンを手に取った。

 一口、ゆっくりと口に運ぶ。

「……!!」

 驚いたように彼女の藍色の瞳が大きく見開かれる。次の瞬間には、彼女は無我夢中で食べ進める。スプーンを握る手に迷いはなく、身体全体で食欲を表現するかのように、勢いよく皿の上のカレーを掻き込んでいく。

 そして、あっという間に食い尽くし、空になった皿を差し出した。

「おかわり!」

「おお、すごい食いっぷりだね!」

 華奢な体格からは想像もつかない旺盛な様に、剛は目を丸くしながら、豪快に笑った。

「もちろん、いくらでも食べていいよ! なんたって今日は作りすぎちゃって、どうしようかと思ってたんだ! ハハハハ!」

 それを聞きながら、妻の陽子は「もう剛くんったら」とやや呆れつつも、隣で食べているこむぎに目をやり、破顔一笑。

「こむぎもいっぱい食べなさいね」

「うん! お父さんのカレー、すっごくおいしいよ!」

 こむぎは口の周りをルーまみれにしながら、夢中でカレーを頬張る。その様子は元来の犬の仕草を思わせるもので、いろはは苦笑しつつ、隣でがつがつとカレーを食べる自分と同い年くらいの少女に目をやった。

「えっと……お名前、聞いてもいいかな?」

 問いかけに、少女は一瞬だけ視線を上げ、 短く、端的に答える。

「……かなえ」

「かなえちゃんって言うんだね。わたしは犬飼いろはだよ」

 いろはが自己紹介すると、それにつられて、こむぎもカレーを食べながら元気よく言う。

「わたしは犬飼こむぎだよ! よろしくね!」

 その間にも、かなえは食べる手を止めない。そして、ついには三度目の皿を差し出し、ぽつりと言った。

「すまないが……おかわりを」

「はははは! よっぽどおなかが空いてたんだね! ご飯の量は大盛りがいいかな?」

「それで頼む……」

 ぼそっと言うと、剛は快く応じる。そんな折、かなえが不意に口にする。

「しかし驚いた……世の中に、こんなにうまいものがあるなんて……」

 ぽつりと漏れたその言葉に、いろはたちは驚く。

「えっ、かなえちゃん、カレー食べるの初めてなの?!」

 いろはが問いかけると、かなえは少しだけ間を置き、小さく頷いた。その声には、どこか遠い世界から来た者のような響きがあった。

「ふぅん……」

 こむぎはスプーンをくるくる回しながら、じっとかなえの顔を見つめる。

「ねーねー、かなえって、目が鋭いよね! なんだかタカさんみたい!」

「……っ!」

 その一言に、三度目の皿に手を付けようとしたかなえの手がぴたりと止まる。

 まるで、思わぬところを突かれたかのように、驚いたような表情を見せた。しかし、何も言わず、再びゆっくりと食事に戻る。

「ちょっとこむぎ、初対面の人にそれは失礼だよ!」

 いろはが慌てて注意する。

「ねんで? わたしは褒めたつもりだよ?」

「人によっては機嫌を損ねるかもしれないかしらねー」

 陽子もやんわりとフォローを入れる。

 こむぎが不満そうにしながらも、いろはと陽子に促されて反省した様子を見せる中、かなえは再び黙々と食べ進める。

 

「馳走になった……」

 食事を終えたあと、かなえは玄関で靴を履き、犬飼家の面々に深く首を垂れた。

「厚恩恵沢。この恩は一生忘れない」

 礼儀正しく一礼し、すぐに出て行こうとする彼女を、いろはが慌てて引き止める。

「ええっ!? もう行っちゃうの!? せっかくだから、もう少し休んでいけばいいのに!」

「うちのことは気にせず、ゆっくりしていっていいのよ」

 陽子も優しく微笑みかける。

 しかし、かなえは首を横に振り、静かに言う。

「家族の団欒を邪魔するのは忍びない。それに、私にはやるべきことがある」

 そう言って、迷いなく玄関を後にする。

 その独特な雰囲気を醸し出すかなえの足音が遠ざかるのを聞きながら、犬飼家の面々はそれぞれの思いを胸に抱く。

「……なんだか、不思議な感じの子だったわね」

 陽子がふと呟くと、剛も静かに頷いた。

「それにしても、あの食べっぷりはすごかったなぁ。まるで、”今を生きる” ってことを全身で示してるみたいだったな」

「うん、そうだね……」

 いろははかなえの後ろ姿を思い浮かべながら、ぼんやりと呟いた。

 

 犬飼家をあとにしたかなえは、静かな足取りで夜の街へと歩み出た。アニマルタウンの通りは温かな灯りに照らされているが、昼間とは異なるざわめきがあった。電線の上や街路樹の枝には無数のムクドリが群れを成し、夜の闇を騒がしく震わせている。鳴き交わす声は絶え間なく、時折、羽音が耳元を掠めた。

 ──騒がしい。

 かなえは無言のまま、空を仰いだ。まばらに散らばる雲の隙間から、月が静かに覗いている。その下、電柱の先端にとまるムクドリの群れが、ぎゃあぎゃあと騒ぎながら、夜の静寂をかき乱していた。

「……少しは静かにしたらどうだ」

 ぽつりと呟いた瞬間、かなえは喉の奥で低く息を吸い込む。

 次の刹那──

「キーィッ!!」

 鋭く、高く、空を裂くような声が響いた。

 それは猛禽の啼き声。冷たい風に乗って、街の隅々まで響き渡った。その瞬間、ムクドリたちは一斉に動きを止める。

 次の瞬間──。

 街路樹に群がっていた鳥たちが、驚いたようにバサバサと羽ばたいた。電線に密集していたムクドリも、蜘蛛の子を散らすように飛び立ち、黒い影となって夜の空へ溶けていく。ほんの数秒前まで無数の鳥の影で満ちていたはずの夜空は、何事もなかったかのように静寂を取り戻していた。

 かなえは小さく鼻を鳴らし、何もなかったように歩き出す。その足音だけが、凍てついた夜気の中に微かに響いた。

 ──その姿を、誰も見ていなかった。

 

           ◇

 

翌日──

フレンドリィ動物病院&サロン ドッグラン

 

 晴れ渡る空の下、いつもならいろはたちの憩いの場であるドッグランも、昨日の出来事を引きずってか、どこか緊張感が漂っていた。

「……やっぱり、これって繋がってるんじゃないかな?」

 低く呟いた悟の言葉に、全員の視線が集まる。

「ガオウがいなくなったあとに現れた、昨日の正体不明のガオガオーン。そして、ニコガーデンを襲った黒い瘴気。普通に考えれば、無関係なはずがないよ」

 その鋭い推理に、大福も表情を引き締めた。

「確かに……こむぎたちが戦ってきたガオガオーンとは明らかに違ってた。何より……」

 大福はぴくりと耳を動かし、険しい目つきで遠くを見据えた。

「あのガオガオーンには、意思がなかった」

「意思が……ない?」

 犬の姿のこむぎが困惑した表情を浮かべる。大福は低く唸りながら、言葉を継いだ。

「ガルガルもガオガオーンも、元々はスバルの怒りや憎しみから生まれた力だ。けど、それぞれの素体となるニコアニマルやアニマルタウンの動物たちは、感情を持っていた。だからこそ、意思を感じ取ることで、宥めることができた。だが……昨日のオオカミとワシのガオガオーンは違った。ただ暴れて、破壊するだけの……まるで、生きた兵器みたいだった」

 言葉が落ちると同時に、場の空気が冷える。

 これまでのガオガオーンは、たとえ敵意を持っていたとしても、彼らには確かに「意思」があった。怒りや悲しみを抱え、暴走していただけだった。だからこそ、プリキュアたちは寄り添い、対話し、癒すことができた。

 しかし――昨日のガオガオーンには、それがない。

 険しい顔を浮かべながら、悟が続ける。

「少なくとも、あのガオガオーンに話を聞く余地はなかったよ。感情がないということは、こっちの言葉も届かない。つまり……また同じようなガオガオーンが現れたとき、これまでのやり方じゃ止めるのは至難の業だと思う」

 その言葉に、いろはは思わず沈黙した。

「……ガオガオーンのことも気になるけど、それを倒したあのプリキュア」

 まゆの膝の上で、猫の姿のユキが静かに言葉を落とすと、場の空気が再び張り詰めた。

 風とともに突然現れ、驚異的な力でガオガオーンを退けた少女。

「……あの子、一体何者なの?」

 ユキが考え込むように呟く。

 確かに、彼女はプリキュアの姿をしていた。しかし、これまでのどのプリキュアとも違っていた。

 ガオガオーン相手とは言え、迷いなく敵を射抜き、容赦なく滅却する戦い方。その冷徹なまでの判断力と行動は、自分たちが知る「プリキュア」とは異質なものだった。

 まゆが戸惑いを隠せないまま、ぽつりとこぼす。

「……本当に、わたしたちと同じなのかな……?」

 こむぎたちは、互いに顔を見合わせる。

 自分たちはこれまで、ガルガルやガオガオーンと戦うのではなく、相手を理解し、寄り添い、宥めることで解決してきた。けれど、それが通じない相手が出てきたのなら、どうするべきなのか。

 プリキュアの力が戻っても、根本的な解決ができるのか。ニコがいない今、ダイヤモンドリボンスタイルへの変身も叶わない。

 そして、自分たちとは異なる、攻撃に迷いのない謎のプリキュア。

 果たして、彼女は本当に味方なのか。それとも――。

 こむぎたちの胸に、得体の知れない不安が広がっていく。

 

           *

 

 いつもと変わらぬ風景――のはずだった。しかし、突如として、空気が異様な重みを帯びる。

 最初はわずかに揺らめくだけだった黒いもやが、次第に濃さを増し、じわじわと広がっていく。まるで地の底から滲み出るように、静かに、しかし確実にその存在感を強めていった。

 やがて、もやは蠢きながら絡み合い、ゆっくりと収束していく。

 風が止まり、辺りに張り詰めた静寂が広がる。

 黒いもやが幾重にも折り重なりながら形を成していくその様を、誰もが息を呑んで見つめていた。

 

「――っ!」

 不穏な気配を察知し、高い木の枝に横たわっていたかなえが、ぴくりと目を開く。

 彼女は上半身を起こし、薄闇に沈む河川敷の方角を鋭い目つきで見やった。鼻先をかすめる風の流れが微かに変わっている。

「……現れたか」

 低く呟くと、かなえは一切の迷いなく、しなやかな動きで枝を蹴った。

 その瞬間、静寂を裂くように、闇の中を一筋の影が駆ける。

 木の上から、豪快に飛び降りる彼女の姿は、あたかも猛禽が獲物へと舞い降りるかのようだった。

 

           *

 

アニマルタウン 河川敷

 

 ガオガオーンの気配を察知したわんぷりメンバーは、河川敷へと駆けつけた。

 その瞬間、空気が張り詰め、耳をつんざくような咆哮が響き渡る。

「ガオガオーン!!」

 視界の先――荒れ狂う巨大な影が、河川敷の地面を踏み砕きながら暴れ回っていた。

「な、何あれ……!?」

 まゆが思わず息を呑む。

 悟は鋭い視線を向け、ガオガオーンの特徴を見極めながら、低く呟く。

「分厚い鱗に、鋭い爪……あの巨大な角はサイのもの。そして、顎はワニのものか!」

 しばし観察し、確信したように言葉を続ける。

「間違いない! あれは、サイとワニのガオガオーンだ!」

 その言葉と同時に、サイワニガオガオーンが大地を踏み鳴らす。地面が震え、足元の小石が細かく跳ねる。巨体が動くたび、倒れた草木が潰され、川辺の水面が激しく波立った。

 突如、長い尾が振り払われる。岸辺に生えていた古い木々が根こそぎなぎ倒され、舞い上がった土埃が辺りを覆った。大地に響く鈍い振動とともに、河川敷の風景が無残に変わり果てていく。

 サイワニガオガオーンは荒れ狂うように開いた顎を鳴らし、獲物を探すかのように動き回る。その巨大な体躯が動くたび、地面には深い爪痕が刻まれ、川の流れさえ揺らめいた。

「くっ……わたしたちが止めなきゃ!」

 いろはが力強く言葉を発すると、わんぷりメンバーは互いに頷き合い、パクトを手にする。

 

「「「「プリキュア・マイ・エボリューション!」」」」

 

 ――変身の光が、彼女たちを包んだ。

 輝きが収まる頃には、すでにわんぷりメンバーは迎撃態勢を整えていた。

 強大な敵を前にしても、その瞳に宿るのは揺るぎない決意。

 戦いの幕が、再び上がる――。

 

「ガオガオーン!!」

 わんぷりメンバーが迎撃態勢を整えたその瞬間、サイワニガオガオーンの咆哮が響き渡る。

 巨体を揺らしながら暴れ回り、河川敷の地面がひび割れる。ワニの尾が地を打ち、飛び散る水飛沫が霧状になって視界を覆う。

「……なんとかして落ち着かせないと!」

 フレンディが焦りを滲ませる。

「でも、近づくのも難しいわ。無理に攻めれば、逆にこっちが弾き飛ばされる……」

 ニャミーが慎重に距離を測る。

 サイワニガオガオーンは攻撃を受けつけるような隙を一切見せず、ひたすら暴れ続けている。

「ガオガオーン……お願いだから、落ち着いて……!」

 リリアンが叫ぶが、敵はやはり生物としての意思はないらしく、まるで聞く耳を持たないかのようだった。

 すると、その時――

「みんな、手伝うキラ!」

 プリキュアのピンチにキラリンウサギを筆頭に、キラリンアニマルたちが駆けつけた。

「フレンディ!」

「うん、ワンダフル!」

 ワンダフルの呼びかけに応じ、フレンディが手にタクト型アイテム『フレンドリータクト』を構える。

「フレンドリータクト!」

 タクト最下部のピンク色のリボン型ボタンを押しながら、掛け声とともに動作を開始する。

「ワン! ワン! ワンダフル!」

 タクトの先端で大きくハートを描き、力を引き出す。

「ヘルプ! キラリンアニマル! ペンギン!」

 ワンダフルの呼びかけに応じ、キラリンペンギンが前に出る。

 瞬間、ペンギンのエメラルドの輝きが解き放たれ、冷気が河川敷一帯を包み込んだ。

 地面が凍りつき、サイワニガオガオーンの足元を滑りやすい氷のフィールドへと変えていく。

「ガオガオーン!」

 敵は氷上で踏ん張ろうとするが、蹄が空回りし、バランスを崩す。やがて重心を失い、その巨体が大きく傾く。

「リリアン!」

「うん、次は私たちの番!」

 その隙を見逃さず、ニャミーとリリアンが素早く動く。

「アミティーリボンタンバリン!」

 ニャミーが呼びかけると、彼女の手にタンバリン型アイテム『アミティーリボンタンバリン』が現れる。

 タンバリンを右手で持ち、拳で二度叩いて音を響かせる。

「ニャン! ニャン! ニャミー!」

 旋律に乗せるように、ニャミーが力を解放する。

「ヘルプ! キラリンアニマル! パンダ!」

 タンバリンを振り、ハート型のボタンを軽く叩くと、温かみのある光が広がる。

 次の瞬間、ニャミーとリリアンの瞳に、キラリンパンダの力が宿った。

 丸眼鏡の装飾が現れ、そのレンズには淡い光が宿る。

「「おやすみなさい」」

 優しく響く二人の声とともに、催眠の波動が広がる。

 サイワニガオガオーンの目がゆっくりと閉じ、巨体が揺れながら動きを鈍らせていく。

「やった!」

 離れた場所で戦いを見守っていた悟が、安堵の表情を浮かべる。

「どうにか動きを止めることができました!」

 メエメエが胸を撫でおろした、その刹那。

「! 待て……様子がおかしい!」

 異変を察知した大福が、鋭い目つきでサイワニガオガオーンを見つめる。

 眠りに落ちたはずの敵の周囲に、黒い靄がゆっくりと発生し、波打つように広がり始める。

「この感じ……まずい!」

 大福の警告と同時に、サイワニガオガオーンの体が小さく痙攣し、次の瞬間――

「ガオガオーーン!!」

 突如、全身を強張らせたかと思うと、激しく地を踏み鳴らしながら覚醒する。

「え!? もう起きちゃった!」

 ワンダフルの目が驚きに見開かれる。

「うそでしょう……!」

 リリアンが信じられないものを見るように呟く。

 サイワニガオガオーンは先ほどよりもさらに荒々しく吠え、動きを封じられた怒りをぶつけるように尾を振り払う。氷の地面が砕け、冷気が霧散する。

「しまった……!」

 フレンディが咄嗟に身を引いた瞬間、敵の巨大な腕が振り下ろされる。

 容赦のない攻撃が、わんぷりメンバーを襲おうとしたその時――

 

 シュンッ――!

 風を裂く音とともに、一筋の矢が飛来した。

 その矢は、サイワニガオガオーンの足元すれすれをかすめ、地面へと突き刺さる。

 サイワニガオガオーンが一瞬反応を遅らせた、その隙に、わんぷりメンバーは距離を取る。

「な、何なの……?」

 ニャミーが驚きに満ちた表情で、視線を向けた先に――陽光を浴びながら、一人の影が軽やかに降り立った。

 深い藍色に包まれた姿。どこか威厳を漂わせる佇まい。

 風に揺れるショートカットの髪は、太陽の光を受けた鷹の羽を思わせるように輝き、鋭い眼差しが敵を射抜く。藍色の化粧が目元を彩り、その瞳には金色の光が宿っていた。

「……あれは!」

 リリアンが驚愕の声を上げる。

「昨日の……!」

 フレンディが謎のプリキュアの姿を凝視する中、彼女は迷いなく前へと歩み出る。

 手にした弓を静かに構え、わんぷりメンバーを一瞥することなく、サイワニガオガオーンを見据えた。

「……あとは、私に任せろ」

 冷静沈着な声音が響く。そこには一切の迷いがなかった。

 彼女は弓矢型アイテム『タロンボウガン』を構え、敵の動きを見極める。

「ガオガオーン!!」

 サイワニガオガオーンは一瞬静止したかと思うと、突如として角を射出するという予想外の攻撃を繰り出した。

 しかし、彼女はその軌道を正確に見極め、無駄な動きを一切せずに回避する。

「どんな生き物も攻撃を受ければ、痛みを感じ、恐怖を覚え、隙が生まれる……」

 低く呟きながら、タロンボウガンを引き絞る。

 鋭く放たれた矢は一直線にサイワニガオガオーンへと向かい、その硬い鱗を狙う。

 しかし、矢は分厚い皮膚に弾かれ、敵の動きを制するには至らなかった。

 サイワニガオガオーンは低く唸るが、その身を震わせることもなく、ただ敵意を滲ませるように咆哮する。

「……だが、こいつは――そんなものは感じない」

 彼女は再び矢を番え、冷静に狙いを定める。

 サイワニガオガオーンが間髪入れずに新たな攻撃を繰り出す。

 それを見切るように、彼女は一瞬の隙を突いて後方へと跳び、間合いを調整する。

 タロンボウガンにさらなるエネルギーが収束していく。

「タロン・ストライク!」

 刹那、矢が連続して放たれる。

 狩猟の力が込められた矢は、サイワニガオガオーンの動きを縛るように命中していく。

 さらに、彼女の背中にタカを彷彿とさせる翼が広がる。直後、彼女は軽やかに空へと舞い上がる。

「と、飛んだ……!」

 ワンダフルが息を呑む中、彼女は高度を稼ぎ、さらに加速を乗せたタロン・ストライクを放つ。

 矢の連射が上空からサイワニガオガオーンを包囲するように降り注ぎ、動きを封じていく。

 敵の反撃を許さぬまま、彼女は静かに言い放つ。

「油断せず、完全に動きを止めるまで攻撃を続ける。それが、こいつを鎮める唯一の方法だ」

 彼女の声音は淡々としていたが、その言葉には確かな確信があった。それは、長年狩猟に携わってきた者が語るような、実践的な経験に裏打ちされたものだった。

 わんぷりメンバーが息を呑む中、彼女は高空から次々と矢を射出し、サイワニガオガオーンの動きを封じていく。

 やがて、頃合いを見計らい、彼女は静かに降下する。

「破邪顕正。私がお前に引導を渡そう」

 そう言いながら、軽やかに地上に降り立つと、タロンボウガンを構え、矢を番える。

「待っ……!」

 フレンディが思わず声を上げた。

 だが、彼女はその言葉に一切耳を貸さず、ただ静かに照準を定める。

「プリキュア・シャスールスナイプ!」

 彼女の掛け声とともに、タロンボウガンが光を帯び、矢が極限まで引き絞られる。

 凝縮されたエネルギーが火の鳥の形を取り、灼熱の炎を纏いながら形を成す。

 その矢は、空間を切り裂くように放たれ、一直線にサイワニガオガオーンへと突き進む。

 瞬間、命中した矢が爆発的に拡散し、巨大な鳥の形をしたエネルギーが解き放たれる。

 燃え盛る炎の翼が広がり、敵の身体を貫くだけでなく、周囲に漂う怨念をも巻き込みながら、一気に浄化していく。

「ガオガオーン……」

 サイワニガオガオーンは、咆哮とともに光の中へと飲み込まれ、その影を完全に消し去られた。

 戦いの余韻を残したまま、辺りには静寂が広がっていた。

 サイワニガオガオーンが消え去ったことで、先ほどまで荒れ果てていた河川敷は、何事もなかったかのように元の姿を取り戻していた。

 しかし、わんぷりメンバーの胸には、戦いの決着とは別の疑問が残る。

 ワンダフルが一歩前に出る。

「……ねーねー、どうしてガオガオーンを倒すの?」

 問いかける彼女の目には、確かな困惑が宿っていた。

 フレンディは、感情を押し殺すようにその目に涙をためながら、唇を震わせた。

「ワンダフルの言う通りだよ……! あなたは、ガオガオーンの命を奪うことに何の抵抗もないの?!」

 その声には、悲しみと怒りが入り混じっていた。

 ニャミーやリリアン、悟と大福、メエメエやキラリンアニマルたちも、フレンディの言葉に驚いたように目を見開く。

 しかし、謎のプリキュアはタロンボウガンを軽く下ろし、静かに応える。

「お前たちがガオガオーンと呼ぶあれは、生き物ではない。生き物の姿を模した物の怪だ」

 言葉には断言するような力強さがあったが、感情は一切滲ませない。

「物の怪……?」

 リリアンが眉をひそめる。

「だからって、命を奪う必要があるの……?」

 フレンディの声には、彼女の戦い方への疑念が含まれていた。

 しかし、彼女はその問いには答えず、ただ静かに背を向ける。

「待ちなさい!」

 そのとき、業を煮やしたニャミーが一歩踏み出す。

「せめて、名前くらい教えてくれてもいいんじゃないの?」

 その言葉に、彼女はわずかに足を止める。

 そして、おもむろに振り返ると、端的に短く名乗った。

「……キュアシャスール」

 その名を残し、彼女は再び歩き出す。

「キュアシャスール……」

 ワンダフルが思わずその名を口にする。

 名乗った彼女の姿は、すでに遠ざかりつつあった。

 背中に迷いはなく、ただ使命を全うする者の歩みだった。その姿を、わんぷりメンバーはただ見送ることしかできなかった。

 彼女が何者なのか、本当に味方なのか。

 確かなのは、これまでのプリキュアとは異なる存在だということ――それだけだった。

 

 

 

 

 




登場ガオガオーン
サイワニガオガオーン
声:高橋伸也
身長: 500cm
体重: 不明(推定数十トン)
・特色/力
水陸両用の機動性、圧倒的な突進力と防御力
・特徴
サイの巨体とワニの尾を併せ持つ異形の姿。
全身は分厚い鱗で覆われ、特に背中の装甲は極めて頑丈。
四肢の踏み込みは地面を砕くほど強力で、並の障害物では進行を止められない。
・能力
突進攻撃:一直線に突進し、障害物を粉砕するサイの特性を活かした破壊的な攻撃。
尾撃:巨大な尾を振り回し、周囲を薙ぎ払う。
水陸両用の適応力:ワニの特性を持ち、水辺でも素早く行動可能。
強靭な防御力:分厚い鱗により、通常の攻撃をほぼ無効化。
・行動
純粋な破壊衝動だけで動き、目に映るものを敵と認識し襲いかかる。
痛みや恐怖の概念を持たず、攻撃を受けても怯むことなく暴れ続ける。
・戦闘記録
アニマルタウンの河川敷に突如出現し、周囲を蹂躙。
わんぷりメンバーはキラリンアニマルの力を借りて迎え撃つが、強固な防御力と突進の破壊力に苦戦。
キラリンペンギンの力で地面を凍らせ、一時的に動きを鈍らせるが、尾の一撃で周囲の氷が砕かれ、戦況が悪化。
キラリンパンダの催眠で眠らせようとするも、黒い瘴気により完全には効果が及ばず、即座に覚醒。
その直後、謎のプリキュア・キュアシャスールが登場。タロンボウガンによる精密な射撃で動きを制し、最終的に必殺技「プリキュア・シャスールスナイプ」によって滅却された。
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