無個性(尚、最強の武闘系な)少女のヒーローアカデミア   作:平和推し

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 村上が手加減して戦うのは舐めてる訳では無く、相手に失礼のない様自分の技術を存分に味わって貰うためです。
 その手加減が無かったらつまらないワンパンKOの連続になります。


フレイザード(轟焦凍)散る 無敵の村上力華!

 『さて!コイツは大注目のカードだ!No.2ヒーローエンデヴァーの息子!氷結と炎を操る男!轟焦凍vs将来性の塊!大躍進が止まらねェ!最強の美少女!村上力華ァ!!』

 『個性を使うな、マイクがあるだろ。』

 『ふふ、なぜか冷や汗が出てくるわ。私ここにいて無事かしら?』

 

 オレは愉快なことを言ってる先生たちの放送を尻目に堂々と入場し、観客の歓声に手を挙げて答える。

 やはり気分は悪くない…この学校を受験した最初は“こんなエリート高を卒業したその時から経済王にオレは成る!”なんてバカみたいな事を考えてはいたが…今こうしてオレなんかの戦いに熱中し、勝利を望む連中がいると知ったら…。

 

 「…成りたいよなぁ、英雄(ヒーロー)ってヤツによ。」

 「なんか言ったか?」

 「いいや、独り言だよ…気にすんな」

 「そうか…村上、オレは強いぞ。他の奴らよりもな」

 「分かってるさんな事。だけどよ轟…オレはその上を征く!」

 

 その瞬間、開始合図を前にして2人から戦闘意欲がオーラとなって溢れ、観客にもそのオーラがバシバシと叩きつけられる。

 

 『コイツはスゲェ…』

 

 「プレゼントマイク!オレと轟の決闘(デュエル)開始の宣言を!!

 

 『デ、決闘(デュエル)開始ィィ!!』

 『別の作品じゃないのか?』

 『大丈夫よ、ジャ◯プの作品だからOKよ!』

 

 

 次の瞬間、巨大な氷塊がフィールド全体を包み込んで、辺りの気温が一気に下がった。

 開幕と同時に範囲攻撃で相手を封じたのは轟だった。

 本日二回目の光景に観客は唖然とした。

 

 「いきなりかよ!?村上生きてっか!?」

 「前の俺と同じ事になってら…」

 「いや瀬呂よりヤバくね?」

 

 クラスメイトが村上の安否を気にしている中、轟は

 

 「いくらお前でもこの“穿天氷壁”で動けなければ…」

 

 その時、何かピシッ!とヒビが入る音が聞こえ、観客含めた全員の目が氷塊の方を見た瞬間…

 

 ゴカァァァン!!

 巨大な氷塊が一気に崩れて、その中心に氷塊の欠片を片手で持ち上げた村上が立っていた。

 特に何も無い様子で欠片を後方に投げ捨てた村上は…

 

 「おいおい轟?試合後の冷却スプレー代わりは有難いが…まだ気が早いんじゃないのか!」

 

 そうニヤリと笑って言い放った。

 

 

 その様子を見て轟は驚くも、すぐに小出しの冷気で村上の足を止めにかかるが、村上は回避しつつも接敵して拳や蹴りを放つ。

 轟も負けじと冷気と格闘で応戦するが、体格差の違いで中々届かず、寧ろ出した氷を盾として利用する村上がどんどん有利になっていった。

 

 「なんという…アレが【無個性】なのか…」

 「燈矢兄、焦凍は弱い訳じゃないよな?」

 「無論だ。しかしこの我『ブルーフレイム・ロード』をもってしても、かの女神に一矢報いるのは至難の業だ。」

 「最近の子ってすごいのね…」

 

 観客席の轟家では村上の戦闘力に瞠目するフレイムヒーロー“エンデヴァー”の姿が轟の目に映ったが、すぐに視線を元に戻した。

 その時村上はおもむろに氷を口に含むとガリガリと噛み砕き…

 

 「【波紋カッター!】」

 歯の隙間から波紋と同時に水を吐き出すと、回転する水の刃がパウッ、パパウッと独特の音を立てて生成され、風切り音と共に轟に襲いかかる。轟は氷を壁にしたがそれはあっさり切り裂かれ、左の手を向けて炎でなんとか蒸発させた。

 

 「無茶苦茶な事を…!」

 「そうでもしなきゃダメだからな!」

 

 観客は目の前で繰り広げられる

 

 『おっとまたしても村上のキックで氷が破壊された!大丈夫か轟?』

 『村上の厄介な所はパワーだけでは収まらない…格闘センス、動体視力、更にはその場で戦術を組み立て行く戦闘IQの高さ…本当にアイツはプロヒーロー並みだよ。』

 

 「轟…お前さっき緑谷にやったアレ…膨冷熱波だっけか?やらないのか?」

 「何が言いてえ?」

 「いや、やれること全部出し切って来いよ轟。オレはお前の本気だろうがなんだろうがぶっ飛ばしてやるからよ。」

 「自分より他人の事かよ…緑谷もお前も本当にお人好しだ。自分が負けるかもしれないってのによ。」

 「ばーか、負けても次勝ちゃいいだけだろ?」

 

 そしてお互いに距離を取ると轟は構え…村上は水の流れる様な舞踊ともとれる動きで独自の構え(東方不敗の構え)を取ると…

 

 「膨冷熱波!!」

 「【東方不敗究極奥義・石破天驚拳】!!」

 

 互いに手を突き出した瞬間、閃光と水蒸気爆発で周囲の光景が覆い隠された。

 

 『両者の攻撃で状態がよくわからねぇ!?』

 『ミッドナイト?見えてるか?』

 『んー、あ、見えてきたわ!』

 

 そして…そこにはどこか満足げな笑みを浮かべて、場外で倒れている轟と、張り手を突き出したままの村上が立っていた。

 

 『轟焦凍…場外!勝者村上力華!』

 『やりやがった!村上!No.2の息子すら打ち破った!【無個性】でありながらもアイツはやりやがったぞ!』

 『両者共に見事な試合を見せてくれた。』

 

 「「「「ワァァァ!!」」」」

 

 村上は笑顔で両手を振って観客に応えつつ、轟を起こすと念の為リカバリーガールのいる救護室に肩を貸して送り届け、次なる対戦相手…爆豪勝己に挑むべく、意識を引き締めた。




 次回には体育祭を終わらせます。

劇場版ネタはやった方がいいですか?

  • そうだよ(便乗)
  • だが断る(否定)
  • やりますねぇ!(書けよ)
  • 無理すんな(本編だけでヨシ!)
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