無個性(尚、最強の武闘系な)少女のヒーローアカデミア   作:平和推し

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 【握り拳】…ヒトの持つ最も重要な部分であり、古来より英雄達も使用した近接武器。
 本来、岩を砕かんと振るったところで砕けるはずは無いのだが、岩盤を穿ち、生身で神を殺す武器となることがある。つまりはヒトの意志こそが重要な要素なのだ。


 某ソウル系ゲームのテキスト風


狂犬バクゴー対狂拳ムラカミ

 雄英高校体育祭決勝戦。

 この日、世界に怪物とも神とも呼ばれる運命(さだめ)ある少女の伝説が始まった。

 

 『いよいよ決勝!トップの座に立つのは一体どちらか!顔面ヴィラン!強力な爆破で敵対する者全て潰す!まるで人間爆弾、爆豪勝己!VS顔面女神!あらゆる困難を腕っぷし一本で解決!まるでオールマイト、村上力華ァ!』

 

 「頑張れー!」

 「応援してるぞぉ!」

 「負けるなよ!」

 「派手にやれぇ!」

 

 観客も派手な個性を上手く操る爆豪と、何が起こるか分からない【無個性】の村上に期待を高める。

 

 

 『審判のミッドナイトは試合開始後、安全のために距離を取ってください。俺も正直言ってあの2人はやりずらいので…いざとなったら『眠り香』を使って…』

 『ええ、わかったわ!冷や汗が早くも出てるから…』

 

 一方でお互いの衝突に不安を感じる者もいた。

 

 そして爆豪がヤジに悪態をついたり、指を立てたりしながらステージに上がったが、対戦相手の村上は…未だ姿を見せていなかった。

 

 「どうしたんだろう?かっちゃんはもう来てるのに…」

 「お花摘んどるんとちゃうん?」

 「おいおい、不戦敗で終了とか勘弁だぞ!?」

 「アタシがトイレ確認しに行こうか?」

 「ケロ、それなら私も一緒に行くわ」

 

 そして何故か遅いことに気づいた実況のプレゼントマイクも隣に座る相澤に確認をする。

 

 「なぁ?トイレに行ってくるとか言われたか?」

 「聞いてはいない…というかそれはセクハラだろ?」

 

 その時…

 

 

HA-HAHAHA!!

 

 「なんだ!?」

 「この笑い方は?ッ!?まさか…」

 「ぬぅ!コレはあのメリケン男の…」

 「もしかして…」

 

 「待たせてすまん!でも大丈夫!何故って?オレが来た!!

 

 そうして快活な声と共に、上空からステージの中央に片方の拳を地面につけて着地…ヒーロー着地を決めて土煙の中から立ち上がったのは、村上だった。

 

 「「「ワァァァァ!!」」」

 「スゲェ!まんまオールマイトじゃん!」

 「まさか隠し子!?いや画風が少女漫画のイケメンだし…」

 「カッケェ!」

 「ウチの事務所に欲しい!絶対大注目だろ!」

 「SNSも見てみろ、あの子の話題で持ちきりじゃ無いか」

 

 先程の爆豪と比較して場の盛り上がりを考えた彼女のパフォーマンスに、観客達は拍手喝采し、試合開始の合図を待つ。

 そんな時に村上に爆豪は苛立ちを隠さず話しかけた。

 

 「よぉデカ女、遅れといて随分と歓迎されてんじゃねぇか?…俺を舐めてんのなら後悔させてやる…舐め腐ったテメェは俺に負けるぞ…」

 

 仮にも女子である村上に対して、あまりに傲岸不遜な態度に観客や見ているヒーロー達は“アイツ本当にヒーロー科か?”と思ってしまったが、それに対して村上は気にする事なく返答する。

 

 「負けるぞ?まさかオレが“敗北を受け入れ無い”みたいな言い方だな?爆豪?」

 「どういう意味だコラ、訳を言え!」

 

 村上の意味深な物言いに爆豪は詰め寄る。

 

 「オレは常に覚悟を決めているのさ、お前も勿論覚悟はしてるだろ?“人を負かそうとして来ているという事は…逆に自分が負かされるという危険を常に覚悟している”…そうだろ?」

 「テメェ…上等だよ(コイツはマジだ…本気でオレを負かして勝つという『スゴ味』がある!)」

 

 

 『なんか“ドッドッドッ…みたいな効果音でも放ってるみてぇだぞ…アイツら出る漫画間違ってねぇ?』

 『ミッドナイト、合図を頼む』

 『無視かよ!?イレイザー!?』

 

 

 そして開始の合図と共に、爆発が村上に直撃した。

 

 「いきなりかよ!?爆豪やっぱり容赦ねぇな!」

 「でも村上に効くか?USJのヴィランの攻撃も効かなかったらしいし…爆豪厳しくね?」

 

 そして爆発の煙から弾丸のように何かが飛び出し、爆豪が爆破を連発して飛び退くと、爆豪の立っていた場所目掛けて村上が両足揃えての踵落としを繰り出しているところだった。

 

 「避けたか!油断してると思っていたが…」

 「テメェ相手にんな事できるか!」

 

 そして互いに接近すると、爆豪は爆破を利用して威力をあげたパンチやキックを村上に叩き込んでいくが、村上は両手をズボンのポケットに入れてノーガードで受け入れる。(武装色でジャージは無事)

 

 「テメェ!少しは怯めや!」

 「ハハハ、なんだよ爆豪?随分とこそばゆい攻撃だな?お前でもレディに対する扱いは大丈夫って事か?」

 「…ッ!ブチ殺す!」

 

 そう言うと爆豪はニヤニヤと笑う村上の顔面を掴んで、口の中に爆破を叩き込んだ。

 

 BOOM!!

 

 「「「えぇ!?」」」

 「やり過ぎだって!?爆豪!」

 「ヤバくね?」

 

 「ケホッ感謝してやるよ爆豪…」

 「あ?なんだよ感謝って?」

 

 (((いや無傷なのかよ…)))

 

 「さっきの爆発で奥歯のネギが取れたわ」

 「んな事知るかゴラァ!!」

 

 爆豪は再び顔面に爆破を繰り出そうと接近…した瞬間に錐のような鋭い前蹴りを繰り出した村上に蹴飛ばされてステージを転がった。

 

 「ガハッ…て、テメェ…」

 「爆豪…一つ教えておいてやる。なんでも殺す、殺すと言うのはやめておけ…」

 「んだと!テメェいい子ちゃんにでもなれってか!」

 

 そう言う爆豪に村上は首を振って否定する。

 

 「違う…“本当に殺したい時は、その時既に相手を殺している”からだ。オレはお前がそこまで堕ちている奴だとは思わんが…軽々しく殺すなんて言うなよ?真にヴィランと呼ばれるのはそんな奴らばかりだからな。本当の殺意を知らん奴があまり強い事を言うもんじゃ無いぞ。弱く見える。」

 

 それに対して観客達やヒーロー達は“いやアンタ覚悟決まりすぎだろ…”と思った。




 体育祭はあともうちょとで終わります。

劇場版ネタはやった方がいいですか?

  • そうだよ(便乗)
  • だが断る(否定)
  • やりますねぇ!(書けよ)
  • 無理すんな(本編だけでヨシ!)
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