無個性(尚、最強の武闘系な)少女のヒーローアカデミア 作:平和推し
街の一角にて…
「おい動くな!このガキがどうなってもいいのか!」
「うわぁんママ〜!」
「誰か!ウチの子を助けて!」
巨漢のヴィランが幼い少女を人質にとって、追ってきたヒーロー達に脅しをかける。ヴィランの背には紙幣の詰まったカバンがあり、銀行強盗をしたであろうその男は『個性』で手を鉈そっくりの巨大な刃物に変え、抱き抱えた少女の首元に刃物を近づける。
「卑怯な!おい!その子を離せ!」
「知るか!ガキの命が大事ならその場から動くんじゃねぇ!」
「ママ〜!」
「黙れクソガキぃ!」
犯人は追い詰められ、さらに子供の泣き声で苛立っている。このままでは人質の少女は哀れな犠牲者に…その時
ドンッ!
「な、ガキは何処に!?」
ヴィランの手元から人質の少女が忽然と姿を消して、辺りをヴィランが見回すと自分の後ろの方に、自分に背を向け人質の少女を抱き抱えて、地面に優しく下ろした背の高い女が目に入った。
「誰だテメェ!」
「もう大丈夫だ。よく頑張ったなお嬢ちゃん。」
女はヴィランを無視して少女の涙を指で優しく払い、少女を撫でる。
「無視してんじゃねぇぞ!」
「あ?そういえばお前が残ってたな…だがお前のツキはここで終わりだ…何故って?…オレが来た!」
「死ねやぁ!」
ヴィランがその女の頭に向かって刃物を振り下ろし、地面にがヒビ割れるがそこに彼女の姿なく…
「寝てろ!」
「ぶげら!?」
逆にヴィランが頭を叩かれて地面にめり込んだ。
「オ、オールマイト?」
「パンチで一撃かよ…」
帽子を被り直した女はヴィランに襲われていた少女を振り返る
「ママ〜!」
「よかった…ありがとうございます!」
母子が再会したのを見て立ち去ろうとすると…
「キミ!名前は…」
「オレが誰かって?未来の平和の象徴の1人、『オンリーワン』!!」
その女…もとい村上はそう名乗り笑った。
「すいませんねバブルガール、何も言わずに飛んでっちゃって」
「いや、大丈夫よ。それよりなんの用だったの?」
「ちょっと羽虫退治にね?」
村上は【舞空術】でバブルガールの元に戻ってパトロールを再開する。
「良い?勝てそうにないヴィラン相手に挑むのはダメよ。」
「分かってますよ。」
2人で歩いていると事件や事故が発生したりしたが村上が…
「ひったくりだー!」
「カバン返せぇ!」
「ヒャッハー!捕まえられるもんなら捕まえて…」
「【霊丸】!」
ドカン!
足からタイヤが生えて高速移動していたひったくりヴィランをぶっ飛ばし。
「露出狂だぁ!」
「いやァァ!?変態よぉ〜!!」
「サービス!サービスを受け取…」
「【飛龍閃】!」
「ふぎゃぁぁ!?」
白い布を被ったサービスと叫ぶHENTAIマンを背負っていた仕込み刀の柄頭を打ちつけて倒し。
「オラァ!」
「ぐぁ!?」
「どうしたヒーロー?俺様を倒すんだろ?」
「おい頭悪そうなデカブツ。オレが相手になろうか?」
「あ?なんだテメェ?なんでネギ持って…」
「お前はこれで十分なんだよ!【覇気・武装色】+【牙突】!!」
「ギャァァァ!?」
「「「ネギで倒したぁ!?」」」
「はいこれ返す」
「…お前もハジケにならないか?」
「知らね」
某有名鬼狩り作品の上弦の参風メイクを施した、太陽のような人間?から借りたネギでヴィランをボコボコにして倒し…
「いや、待って!?村上ちゃん強くない!?」
「最強ですが?」
「自己肯定感の塊か!私教える事ないよ!?」
「じゃぁ彼氏の作り方でもレクチャー…」
「…その話題はお互いの為にもね?無かったことにしようか?」
「…ウス(その眼でみたらヴィランでもチビるだろ…)」
女性ヒーローの結婚は難しく、それ故に地雷原である。(ユニコーンと呼ばれる処女厨や、結婚後の生活の変化、妊娠などによる活動休止や引退が影響している)
そうして一通りのパトロールを物理解決してきた村上は、ナイトアイの事務所に戻ってきた。
「戻ったか…」
「ただいまですナイトアイ。」
「すごかったですよ!村上ちゃん。こうヴィランがいつの間にかバーン!グワーって!」
ナイトアイはパソコンを閉じて村上にある一件について伝える。
「オンリーワン、“ヒーロー殺し”について知っているか?」
「元ヴィジランテのヴィラン。ヴィランネーム“ステイン”。確か本名は赤黒血染、個性は詳しくは知らないがヴィジランテ時代“血塗れヒーロー、スタンダール”と名乗っていたから恐らく血液関係。戦闘スタイルは刃物…刀が主武器の二刀流を扱うが、多数の刃物を所持している…こんなとこっすかね?」
スラスラと自分で調べたネット上の情報を吟味して導き出した答えにナイトアイは満足気に頷く。
「…正解だ。(こういう所はオールマイト以上だな)そして奴の直近の被害者は保須市の“ターボヒーロー、インゲニウム”彼は頭蓋骨の骨折、頭部の裂傷複数の切り傷を受けて重症を負った。幸い後遺症は無かったが、それでもヘルメットが無ければ即死していた可能性もあった。」
「で?“ヒーロー殺し”相手に捜査が難航した保須市から要請を受けて、ナイトアイが出撃。ヤツが狙いそうなヒーローを『予知』してヤツとオレが対峙って魂胆ですか?」
「話が早いな…学生のキミに負担をかけるような真似はあまりしたくないのだが…頼めるか?」
ナイトアイが頭を下げて頼むと村上は…
「誰かが困っているのなら…助けんのは当たり前!オレに任せてくださいよナイトアイ!ステインなんて一発ですよ!」
村上はそう言って不敵に笑った。
次回!ステイン死す!?